2018年11月30日(金)13時36分
コリンザ改め
なんか違う。

キジムナーで来た時の画像からコリンザの建物を撮影したものがないか探してみたのだけれど見つからない。
そこでネットで拾った。

なるほど、前にはあったコリンザのこの赤い文字が、今の画像にはもうないのだ。
壁の色も地味に塗り替えたらしい。
そういえば、コリンザが40億円近い負債を抱え清算し、はたして今後どうなるのかという話は、2011年のキジムナーフェスタに参加した時にもブログに書いていた。
⇒2011年07月29日「コザの街のこと」
それ以降の経緯については、これもネットで調べればあれこれ出て来るが、要は複合商業施設だったコリンザは、今は名称が「沖縄市雇用促進等施設」に変わり、九州地方最大の図書館が入っているということらしい。

ただし三階にある劇場“あしびなー”はそのまま。それ以上のことは、今のところ僕には興味がない。
二階の催し場も閑散としていたが、その一角だけ、楽し気な(寂しげなともいえる)展示コーナーがあった。


今まで、あしびなーでやった演目のチラシや芝居の小道具なんかを展示していた。


それにしても人がほとんどいないのが、ちょっと痛い感じ。
あが…

「あしびなー」とは、ウチナーグチで「遊び場」っていう意味だからね。
ウチナーグチといえば、藤木勇人さんの次のイベントの日程とプログラムを、早いところ決めなければいけないのだが…
藤木さんはコザ育ち、もちろん「うちなぁ噺」のチラシもある。怪談話も悪くない。

芸能関連の新聞記事も掲示している。

ふと、ある人を思い出した。沖縄の音楽を時代遅れの価値のないものと断言したあの渡久川君のこと。彼は今もそう考えているのだろうか。例えば照屋林助についてはどう思っているんだろうか。因みに照屋林助は、琉球古典音楽野村流の研究家・照屋林山の長男である。林助の息子林賢はいまさら言うまでもなくりんけんバンドのリーダーであり、藤木さんもメンバーだった。高嶺剛監督の映画、「パラダイスビュー」も「ウンタマギルー」も「ワタブーショウ」も、照屋林助がいなければ生まれなかった。その高嶺剛は、それ以降の沖縄の映画監督に、多大な影響を与えている。比嘉賢多もそのひとりだ。
伝統を守る、それはそれとして、そこから新しいものを生み出すということ。伝統を意識することなく、それでも伝統に、というか、沖縄のアイデンティティにしっかりと繋がりながら生まれ出て来る新しいもの、そう言い切ってみればそういうものだと思えてくるのだが、一方で、沖縄と隔絶されている者たち、つまり我々にとって、では、この僕に見えている沖縄的なモノには、どのようにもがいてみても、決して手の届くことはないのかと、沖縄の人たちに突如現れる拒絶、その体験を、今ボクは思い起こしている。
そうだ、コザには照屋林助の三線店がる。シアタードーナツに行く前に、寄ってみようか。
2017年10月26日(木)23時25分
カジマヤーとキジムナー
旧暦9月7日、カジマヤー
数え97歳のトゥシビー祝い。通常トゥシビーのお祝いは正月明けの行事だが、カジマヤーは特別で、旧暦9月7日に長寿の祝いをする。「風車」とか「風車祭」とか表記される。最後のウフトゥシビーである。
トゥシビーについてはこちらを…
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1428.html
マドゥトゥシビーとウフトゥシビーについては…
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-2066.html
カジマヤーとは「風に舞うもの」の意。かざぐるまをそんなふうに呼ぶ。美しいと思う。転じて十字形のものもカジマヤーといい、四辻(十字路)などもカジマヤーである。
老いれば童心に帰るからカジマヤーなのだというふうに言われているが、古来は模擬葬式であったらしい。昔は人が死ぬと、墓まで七つの四辻を渡っていった。それを模して、例えば名護では97歳の老人に死装束を着せて盛大にパレードをする。七か所の十字路では人々が待ち受けていて、ご当人から風車を貰ってその長寿にあやかる。
「もうあの世に行かれる歳になりました。どうぞお引き取り下さい」
そんな内容の祈願でもあったのだと聞けば、なんだか悲しくもある。
※追記(2021年まんちゃーひんちゃー100回記念の前に)
太陽暦で一年は365日。における97年は太陰暦(純太陰暦じゃなきゃダメだけど)の一年は354日。つまり…
100年に相当する!
365×97÷354=100.014124
…だからこの年になると子供に還るって沖縄では言われる…って、ま、これは後からとってつけた屁理屈でしょうね。
映画監督のOさんがOさんと一緒にやって来た。ややこしい。ひとつは、10月31日の中央公民館の会議が終わった後に発表する。もうひとつ、というかふたつというか、来年一月の沖縄映画祭の上映作品のこと。Oさん(監督の方)から、連絡を待って発表する。
どうもあれこれ裏の話が聞こえてきて、しかしどれもこれも能天気に呟けるような話ではなく、そうなると途端にTwitterが詰まらなくなってくる。誰かに遠慮して、表現を抑えて、結果的に思わせぶりな呟きを呟くなんて、ちっとも面白くない。
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年10月26日
今日は他にもやらなければいけないことが山積み、でもそれらはそっちのけで、やっぱりあれこれ大嫌いな政治がらみのことを考えていたのだ。しかし、もうそれどころではない。あしたは保育園での本番。ちゃんとした仕事である。
ふと、思いついた。
宇夫方女史をカジマヤーならぬキジムナーに仕立てよう!
童心に返ってもらおう!
よし、これで行こうと、そう決めたら腹が減っていることに気がついた。マーチャンそばに飯を食いに行くことにした。

Yさんが今夜も飲んでいた。そのYさんから、Yちゃんに(またややこしい)殴り掛かられたという話を聞いて、またひとつ呟けない話を聞いてしまったのである。
2017年06月25日(日)23時00分
今年の方言の会は鬼になる
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-4552.html
昼間は超満員でしたが… pic.twitter.com/LKjIFMSzBa
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年6月25日
夜もまあこのくらい入っていただければ御の字。日曜日だからね。金城さんに角つけたのだけれど折れた。沖縄の棘を無力化するような構成をしたということを、彼は分かっていない。そのことについてはゆっくりどこかに書く。諸々明日だな。 pic.twitter.com/OMkuZQ22fY
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年6月25日
金城さんの向こうに写っているポレポレの●●さんに聞いてみた。
「増山麗奈の映画、見ましたか?」
「新作は見てません。"ある精肉店のはなし"の鵜飼邦彦監督が撮った“桃色のジャンヌ・ダルク”は見ましたけど…」
俺は、はたして徹底的に「まつろわぬ民」の側に立っているだろうか、と、考え始めた…
この件は、明日に続く…
折り込んだM.A.P.のチラシ。

イベント続くよ、どこまでも。
イベント屋ではないのだけれど。
映画祭の仮チラシも置かせてもらい、打ち上げは失敬して、また腫れてきた痛風の足を引き摺りながら、ちょいとパオに顔を出し、上の驢馬駱駝にもチラシを置き、帰りに新宿のベルグに寄ってそこにも預け…

痛風の野郎、丸一日経ってもまだ腫れが引かないとはどういうこった。
2012年11月18日(日)23時59分
何か忘れていないかなと色々呟いてみたら…
三線仲間のIさんが、ツイッターでこんな事を呟いた。
「湛水流伝統保存会、平光雄師97才かじやま―記念公演へ行った。東京江戸博物館の中にあるホール。照明は先日、お世話になった渡辺さんだったとか・・・」
この珍しい湛水流の公演、何にもなければ是非行きたかったのだが残念。そうか、Iさん、行ったわけね。でもさ、この前の11日の我々の発表会で照明をお願いしたのは龍前照明の坂本さんだよ。音響は渡邉禎史さん。しょうがない、返信しちゃおっと。
gajumui
渡辺さんは音響さんですよ。
11-18 21:48 そうしたら「あら、失礼!音響さんだったわ。いやぁん、呆けちゃった・・」と来た。光石、勝利、おめでとう!世界チャンピオンへの道、繋がった?いつ帰ってくるんだい?
11-18 22:15 …兄貴にメンションを送った。と、返信があった。お疲れ様でした。今頃打ち上げですかね。シーサーたぬき、じゃない、シーサー玉城ちゃんにも、「おめでとう、おつかれさま」とお伝えください。 @moeruhiga
11-18 22:19 返信なし。まあ、そうだよね、きっと今頃大騒ぎ。昨日はご来場ありがとうございました。で今日のいわき公演には、お知り合いはお見えになれなかったようです。残念。 @maribook
11-18 22:29 Mさんは福島のお友達に声を掛けてくださっていた。さて、何か忘れてないかな。(事務所ではまだ口腔、じゃない煌々と明かりをつけて地図の仕事中。僕は離れた場所に布団を敷いて寝るのだ。寒いけれど。そして明日は、ともかくまず歯医者なのだ。)
11-18 22:35降圧剤を飲むのを忘れていたさ。
11-18 23:25
そうか、あの日の打ち上げの時、山川夏子が渡邊さんに頼んでいた沖縄関係イベントの音響の仕事って、これだったのか。それにしても本番一週間前に音響を探してるってのは、いったいどんな事情があったんだろう。気になるなあ。
中真水才くんのfacebookで、彼の弟の光石の勝利を知った。(そうか、水才はツイッターよりもフェイスブックか、なんて思いながら、こっちはツイッターにこだわって…)
「有難うございます。何とか、まだ、ボクシングやれそうです。(^_^;) 自分は明日帰りますが、弟は1週間くらい沖縄に残ると思います」

水才兄貴によると、試合後の画像はこれ一枚だけ、光石はとっとと奥さんの実家へ行っちゃったらしい。そりゃあそうだ。親父の家よりずっと居心地がいいに決まっているもん。北谷でやった高江の朗読劇の時、宮城康博氏と「嫁さんの実家は最高さあね~」みたいな話をした。沖縄って、特にこの感覚が強い気がする。
←※(クリックすると大きくなります。)
おや、それにしても光石くん、だんだん親父さんにとっても似てきていないかい?
⇒親父さんの顔が見られる記事へ
そうか、沖縄の男性ってイケメンだが、歳を重ねていくとこうやってシーサー顔になっていくんだ、きっと。
一回ダウンを奪っての判定勝ち、いったいどんな試合をしたんだろう。鬼になって右を打つ、そんな試合が出来たんだろうか。
⇒“出ないなら出る練習をする”
次の試合、後楽園ホールでみたいなあ。それも勝つ試合をさ。
ともかく水才兄貴、ご苦労様でした。そして中真光石くん、勝利おめでとう!お疲れ様でした。
お疲れ様といえば、シーサーたぬき、じゃない、シーサー玉城さんの一世一代の公演「シーサー玉城祭り」、どうしたかなあ。相方の比嘉ハゲル、じゃない、比嘉モエルくんにツイッターでメンション送ってみようっと。
そのかわり、パンローリングの丸山さんから画像が届いた。


「シーサー玉城祭りに伺って参りました。初めてシーサーさんのステージを拝見したのですが、お客様がビール(オリオンとゴーヤドライ)片手に唄って踊っての大合唱で、私もつられて手踊りと合いの手を挟ませていただきました。シーサー玉城愛にあふれた、本当に素敵なステージでした。」
すばらしい!これからは「たぬき」なんて失礼なこと言っちゃあいけませんな。
肝心のCDも5冊売れたようで、購入して下さった方は…
(1)普段から「琉神マブヤー」でお子様にうちなぁぐちの英才教育をしているという沖縄出身の女性、(2)東京にいるといつの間にか忘れかけてしまうと言っていた60代位の女性、(3)俺も勉強したいと言っていた50~60代の男性、など。
さすがに丸山さん、ちゃんとリサーチしてるんですね。我が社も見習わなくてはいけませんねえ。しかし、「琉神マブヤー」でうちなぁぐちの英才教育が出来るとは知らなかった。
それからっと、そうだ、YS氏のお姉さまのMさんに、昨日のお礼をまだしていない。こりゃいかん。
Mさんからの返信…
「プリモ、本当に素敵なスペースですね!決算でウニ状態の頭がすっきりしました!福島の友人は、今週は東京でした。残念がってた」
こちらも残念。次の機会に是非!
さあ、こんなもんかな。もしツイッターがなければ、こんなマメなこと、僕にはきっとできなかった。これ、ツイッターの効用かな。

2011年09月02日(金)23時25分
ウチナーグチのこと、頑なではなく
《9月2日(金)》
大震災から175日目……
沖縄の情報を流しているツイートをいくつかフォローしている。そのひとつから、こんなツイートが流れてきた。
「宜しくお願いします⇒ゆたしく、うにげ~さびら」
つまり、日本語の「宜しくお願いします」を、ウチナーグチで言うと「ゆたしく、うにげ~さびら」だというのである。
どうでもいいかなと思ったのだが、でもちょっと興味があって、返信してみたのである。
【呟いてみた】
12:07
正しくは「ゆたさるぐとぅうにげーさびら」沖縄語を話す会の国吉しぇんしぇいは「こうして本当の美しいうちなーぐちが間違っていく」と嘆いています。さて…
すると、先方から返信が来た。
「方言は大切にしていきたい沖縄の文化のひとつ。正しく伝えていきたいものですね♪ありがとうございます♪」
この記事は11月10日に書いている。実は小生、「よろしく」は「ゆたしく」ではなく「ゆたさるぐとぅ」でなければならないと、「国吉しぇんしぇい」のように頑なに考えているわけではない。ウチナーグチを勉強し始めて、どんどんと「ゆたしく」だって構わないと思い始めているといってもいい。ともかくそう簡単な話ではない。いずれきちんと追記したいと思うが、とりあえず関連したことを書いた記事にリンクを貼っておこう。
⇒(ハイサイとハイタイのこと)
⇒(藤木勇人氏の色紙)
⇒八重山では「ゴーヤー」ではなく「ゴーヤ」ですという話題
⇒オジイ・オバアとタンメー・ウスメーのこと
……と、重要な記事を暫定のママにしていることに気がついた。
2010年7月23日の記事。
⇒お久しぶりの儀間進先生
いやいや、早いところなんとかしないと、忘れそうだ……
【追伸】
数日後、定期的に自動配信でもしているのだろうか、「宜しくお願いします⇒ゆたしく、うにげ~さびら」というツイートが、全く変更されることなく流れてきたのであった。
tag: うちなーぐち
2011年02月14日(月)10時21分
松・竹・梅・鶴・亀【中央公民館のつどい】第4回実行委員会
本日、宇夫方女史は誰かの代理でどっかにお出掛け。
⇒http://mapryukyubuyou.ti-da…
ところで、琉球舞踊に“松竹梅鶴亀”というなんとも欲張りな演目があるそうで、頭に松・竹・梅・鶴・亀の被り物を乗っけて踊るんだとか。最低5人。松・竹・梅・鶴・鶴・亀・亀で7人の場合もあり。松・松・竹・竹・梅・鶴・鶴・亀・亀だと9人。松・松・松・竹・竹・竹・梅・鶴・鶴・亀・亀で11人。いったい何処まで増やせるのだろう。何故か梅は必ず一人。何だか想像しただけで笑えるが、決して笑わす踊りではないらしい。
因みに宇夫方女史の初舞台は痩せていたので鶴だった。今なら亀か。
高山正樹はお昼にツルツルっとカップ沖縄ソバを食べました。
そして、この日の宇夫方さんが、出席した会合で貰ってきた御土産はこれ。
ドラえもんの好物。バレンタインとは無関係。単なる日常。
沖縄の“オバー”の、カメー攻撃って知ってますか?
(※ウチナーグチで「カメー」とは「食べなさい」の意)
【“中央公民館のつどい”第4回実行委員会】
この日私が出掛けたのは東京琉球舞踊教会の会議です。それが終わって事務所に戻って仕事、それから例の会議に行きました。
⇒第3回実行委員会の記事を読む
役員の名前が読み上げられました。
「あれ、〜さんの名前が抜けてる」
「あら、あたしの名前はないから、やらなくていいんじゃないの」
「そんなこと言わないでやってくださいよ」
私たちの二つ前に“ハウオリウクレレメイツ”というウクレレのサークルの方々の発表があります。その中に沖縄の方がいらっしゃいました。「楽しみにしていますから、頑張ってくださいね」と、声を掛けてくださいました。
その方のご紹介は本番の時に。でもウクレレを聞く時間の余裕あるかなあ。控え室のこととか、スムーズにいけばいいんだけど。なにしろ一つ前が~さんだから。
2010年12月08日(水)22時02分
アイヌのこと、少し……
三線教室のことは宇夫方女史が専用ブログに書くだろうから、こちらは別のこと。
最近、比較的大きな劇場に芝居を見に行くと、大量のチラシを渡されて辟易する。開演前の時間つぶしにはいいのだが、その後の始末に困る。それでも、沖縄関係の演目があれば、それだけは商売柄スクラップ用に持ち帰るので抜き取るが、後は座席の下に重ねておく。
先日の紀伊国屋ホールでは、文化座のチラシを一枚だけ持って帰った。それと同じチラシを、今日の三線教室、持田明美が持ってきた。その芝居で三線の指導をしたのだという。文化座は沖縄にずっとこだわってきた劇団でもある。宇夫方女史の琉球舞踊の先生で、高山正樹のカミサンの親友である関りえ子が、文化座の「ハブの子タラー」で踊りの指導をしたのはもう20年も前のことだったと記憶するが、2004年の再演の時には、持田女史のユニットのシーサーズが、三線に加えて踊りの指導もしたらしい。なんだかなあ。
「銀の滴降る降るまわりに 首里1945」


佐々木愛さんと亘さんはお友達。
詳細は下記サイトからご覧いただくとして……
⇒http://www.bunkaza.com/theater/ginnosizuku…
実は、ボクの沖縄はここから始まった。
そして今、ウチナーグチの勉強をしているのも、きっとここが始まりなのだと思う。
“社長とは呼ばないで”に、「アイヌのこと」というカテゴリがあって、遅々として進まず停滞中だが、しかしそれがもう少し進めば、いずれこちらの表のブログでも、アイヌのことを正面から扱う時がくるのかもしれない。だから、「アイヌ」というカテゴリを作ってしまうことにした。今はまだ、アイヌの周辺をウロウロしているだけの記事ばかりだが。
果たして、あらためて読んでくださる方などいるのだろうか。
アイヌのことを語り始めれば、沖縄のように大変なことになることが分かっている。
だから、文化座の芝居、見に行こうかどうしようか、迷っている。
やっぱり、これから青山は無理だな。智内さんに連絡したが、留守番電話だった。しょうがないから三線教室の皆さん、一時間一本勝負で飲みに行きましょうか。
2010年11月11日(木)15時05分
もう少し《コンケン・アイの営業情報》【鳥肌が立つburugiidaci】
頂に雪が被っている。もう少し空気がキンとなって、鳥肌立つくらいになれば、きっともっと鮮やかに見えるんだろうな。
⇒2008年12月28日の富士
⇒2010年2月4日の富士
⇒2010年9月7日の富士
↓(何日か前の昼間のコンケン・アイ)
現在休業中のコンケン・アイの親父さんから留守電が入っていた。
「15日から20日、営業します。一日でもいいから来て下さい」
奥さんは店に出るのかなあ。タイ料理は食べられるのかなあ。
奥さんが退院したというハナシは聞いていた。でもまだまだらしい。足の傷からばい菌が入ったのだとか。でもきっともう少し、完全復活を待っています。
もちろん奥さんがまだ出ていらっしゃらなくても、必ず一度は伺いますとも。
健康ゲームは食べ物ばかりではない。
もう少し、がんばらなっちゃ……
tag: MAPの人 健康ゲーム MAP琉球舞踊教室 金城多美子 松原通_居酒屋.コンケン・アイ 富士山 うちなーぐち 駒場28 事務所の光景
2010年10月30日(土)22時21分
“仲宮里”再訪《藤木勇人の色紙》と《大場久美子の色紙》
御挨拶して、それから軽く食事をして帰るつもりが、肝臓ノーダメージと言われたわたくし高山正樹、ついつい頼む泡盛のロック。
お酒を頼めばお通しが出てきます。クーブイリチー。
宇夫方さん御注文の沖縄ソバ。
桃原くんの好物、フーチャンプルー。
そして僕はプリン体汁、じゃないイカの墨汁!塩なしで頼みました。
やっぱり少し薄い。味ではなく墨がです。僕のカミサンが東京で作る墨汁も同様、沖縄のあの濃厚なイカ墨は東京では手に入らないのかもしれません。でも、おいしかった。ご馳走様でした。
今日はあまり時間がないので、これで失礼します、そういってレジへ、ふと見上げると藤木勇人さんの色紙。
沖縄語録だって。
「だからよー」
「なんでかねー」
「であるわけさ」
沖縄語にうるさい方々は、これはウチナーヤマトゥグチであってウチナーグチではないと眉間に皺を寄せられることでしょう。でも僕は、それは少し違うと、奄美にルーツを持つ藤木勇人さんと、実際に会って話をしてから思うようになりました。きっと藤木さんは全て分かっていて、敢えて「ウチナーヤマトゥグチ」を「ウチナーグチ」だと言っている。この色紙を見て、あらためてまたそう思ったのです。
⇒藤木勇人さんと会った日のこと
だから、僕も語録にいくつか付け加えてみましょうね、っと。
「しましょうね」
「じょーとーさー」
「だーはずよ」
桃原くんは横浜生まれ。沖縄の言葉も宮古の言葉も全くしゃべれません。お亡くなりになったお父様も、いわゆる「標準語」しか使われなかったそうです。田舎に帰っても、御兄弟がいわゆる方言を使っているのに、お父様は標準語で受け答えをされて、一切「方言」は使われなかったようです。つまり、聞き取れるけれど(そしてたぶんしゃべれるにもかかわらず)「標準語」しか話さなかった桃原くんのお父様。「桃原」は「とうばる」と読むのですが、かつてお父様は「ももはら」と名乗っていらしたと桃原くんから聞きました。
沖縄の言葉、それに対して、きっといろいろな人がいろいろな思いを抱いているのだろうなあ。
藤木勇人さんは弟みたいな人、そう仲宮里の奥様はおっしゃいました。
最後に奥様と桃原健一くんとで記念撮影です。
「頑張ってね、ウチナーンチュはみんな応援してくれるさー」
【追伸】
藤木勇人さんの色紙の下に大場久美子さんの色紙もありました。大場久美子さんは最近「ウンジュよ」という朗読劇をはじめられたらしい。
⇒朗読『ウンジュよ』公演実行委員会公式ブログ
そしてこの仲宮里にもよくおいでになると伺いました。すっぴんで、とっても気さくな方だとか。
おきなわおーでぃおぶっくを企画するM.A.P.としては、とても興味がわいてきた……
「今度、大場久美子さんが来るときに来たらいいさ。紹介するからね」と、奥様は桃原くんだけに言ってました。
tag: 宮古 藤木勇人 うちなーぐち イカ墨汁 フーチャンプルー 沖縄そば クーブイリチー 沖縄居酒屋.仲宮里 桃原健一
2010年10月16日(土)23時45分
高山正樹「紅い手」を読む【怪奇幻想朗読百物語 第八夜】
怪奇幻想朗読百物語 第八夜
僕は3度目になる。
⇒1度目:2009年2月20日 遠藤周作「蜘蛛」
⇒2度目:同年3月14日 夏目漱石「蛇(永日小品より)」
そして本日の演目は……
●矢内のり子「悋気の火の玉」
●河崎卓也「もう半分」
●高山正樹「紅い手(夢丸新江戸噺し)」
開場間際、矢内さんと河崎さんが最後の確認をしている。
河崎さんの台本を、ちょっと見せていただいた。
「おまえ」→「おめえ」
「だいいち」→「でえいち」
これ、沖縄語とおんなじ音韻変化である。ウチナーグチの音韻講座を丹念に読んでくださっている方なら(そんな方がいらっしゃるのかどうか)、聞覚えのある話だろう。
こうした落語の言葉(江戸弁)が、台本にどう書かれているのかが知りたかったのだ。なるほど、ルビを振っているんだな。
僕はまだどう読むか決めかねている。
【11月29日にようやく追記】
先にやられたお二人の朗読(?)を聞きながら考えた。「紅い手」は派手な噺ではない。おかしな噺でもない。だから結局、普通に静かに読むしかないと思っていたのだが、急遽それはやめることにした。僕は会場をできる限り明るくしてもらった。そして……
行きつけの飲み屋、開店前の仕込みの時間。時間を持て余した落語家が少しばかり早く店にきてしまった。そこで新作落語の練習を始める。奥で仕込みをしているだろう女将さんに聞こえるような声で。
僕は先日お亡くなりになったばくだん畑の奥様が、この会場のどこかで聞いていてくださるというイメージを、その設定にダブらせた。
落語の内容は、街道沿いの居酒屋に立ち寄った男が、その店の女将さんに、なぜ江戸を逃げてきたのかを語るという形で進んでいく。実際の落語なら、落語の中の「地の文」は、時に主人公の男性が話しているようでもあり、あるところは落語家の言葉として書かれていたり……、しかしこの場では、稽古している落語家が読んでいる台本に書かれた単なる地の文なのである。
こんな複雑な構造にして、それを枕で喋って、落語を朗読するという困難さを煙に巻くことにした。
果たしてそれは成功したのかどうか。お亡くなりになった奥様に、楽しんでもらえる出来栄えだったのかどうか。
僕は、この日のことを書きあぐねていたのだが、観に来ていた山猫合奏団の楠定憲氏が翌日、なぜか「宮澤賢治考」で僕の朗読をネタにしてトットと書いた。
⇒宮澤賢治考「読むも語るも」
その記事に、やっぱり観てくれた白石准氏と河崎卓也氏がコメントをつけてくれたが、僕は未だにそれには何も答えていない。
ありがたいことに、文芸評論家の大友浩さんがいらしてくださった。そして、10月21日のご自分のブログで取り上げてくださった。過分な評価に恐縮している。
⇒芸の不思議、人の不思議「『紅い手』の朗読」
終演後、少しだけだが大友さんとお話することができた。
「落語は、熊さんだろうが大家さんだろうが、その言葉の出所はいつも落語家本人なのです。だから、つっかかろうが言い間違えようが、傷にならない。話す度に違う芸なのです。」
これを聞いて僕は考えた。今も考えている。
実はこの記事だが、なんとか三笑亭夢丸with東京奏楽舎の深川江戸資料館公演の前にアップしたかった。しかしそれができなかった理由がここにある。ひとつの音符の間違いが傷になるクラシック音楽と、ミスが傷にならない即興性の強い落語という芸、それを対等に合体させることは、論理的に不可能なことなのではないか。こんなネガティブなことを、プロデューサーが本番前に書いてはいけない。せめて本番を見極めたうえで書こうと思ったのだ。
だが結局、それについてはいまだ語れない。そして、考え続けている。
先に出て、立川の駅近くの居酒屋で待っていてくれた楠氏と白石氏。
何を話していたのか、今となっては思い出せない…、ということにしておこう。
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