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象の日……

《5月1日(日)-1》
東日本大震災から51日目……
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先を急いでいます。
なので、後日書きます。

終演


托鉢?
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tag: 「枡形城落日の舞い」  山猫合奏団  しんゆり芸術祭 

今年は足元を見つめてみよう【かつお節】と【スカイツリー】に纏わるエピソード

京都から娘が帰ってきた。バイト先の乾物屋さんのご主人から娘が頂いてきた品々。
京都の乾物屋さんのお土産
一口に鰹節といっても色々あるらしく……
みそ汁・うどん・やさい煮物用の鰹節 品名:上花 品名:小亀花鰹 品名:枯本節
そもそも、「花かつお」っていったい何だ?
枯本節花かつお
調べてみたがよく分からない。いずれにしてもM.A.P.after5の扱うテーマからは外れている。分からないものは分からないままにしておくのがブログの良心。ともかくこれは最上級品らしい。
枯本節花かつおのラベル
料理に乗せる。
数の子の上に乗せた花かつお
なるほど、香る匂いが全く違う。きっとプリン体が詰まっているのに違いない。健康ゲームには反するが、まあ正月だから許してやろう。
雑煮に乗せれば踊る踊る。
花かつおが乗ったお雑煮
「そういえば」と、ばあさんが何やら食器棚の中をガサゴソ探し始めた。そして持ち出してきたのがこれ。
鰹節削り
あらま懐かしい。
「とがなくてもそのまゝ気持ちよく削れます」という表示
そういえば、鰹節を削るのは僕の役目だったっけ。
蓋を開けるとカンナが出てくる
開けてビックリ玉手箱。
かんなをはずすと昔の鰹節が出てきた
もしかすると30年近く前の鰹節かもしれない。なまり節だって枯本節になっちまうような年月。しかしもはやなーんにも匂わない。ちょいと削ってみたら、ちょいと香った。もしかすると、まだいけるかもしれない。

最上の田作り。
田作り 品名:最上田作

最高級の昆布。
天然利尻一等
「ダシしちゃあもったいない」と言ったらそれは違うと娘に教えられた。ダシだからこそ一番上等なもの使う。「ダシは金食い(かねくい)、近頃売れない」とは乾物屋さんの言。

乾物屋さん手作りの黒豆。
手作りの黒豆
まあーお上品なお味。

乾物屋さんの賄いでにしんそばを頂いたりするそうで、うらやましい限りである。
「にしんそばは表でたべるものではない」、これも乾物屋さんの言。

大本山相國寺のお坊さんも鰹節を買いに来る。店の片隅にある値段は安いが質は最高という品をひとつふたつ買っていくという。
「よう知ってはる」、これもまた乾物屋さんの言。領収書のあて名はもちろん「相国寺」。
(※相国寺は御所の北にある大きな由緒あるお寺。でも余程京都通、仏教通でなければ知らないみたい。実は金閣寺銀閣寺は相国寺の小院なのである。てなことを知ったかぶりして書いているが、小生も今日まで知らなかった。)

暮れは大家さんに年越しソバを御馳走になったらしい。大家さんの弟さんは割烹をやっていて、藤原道長の流れをくむ冷泉家の御節(おせち)を作っている。明治になって、多くの公家が東京に移り住んだが、冷泉家は京都に残り大震災や戦災を免れた。その現存する唯一の公家屋敷が御所の北にあるのだ。

娘は、除夜の鐘のハシゴをしたらしい。「第〜鐘」という整理券のようなものを貰って、ひとつひとつしっかり余韻が消えるのを待ちながら、お坊さんの指示にしたがって突く百八つの鐘。いくつ鳴ろうが構わない好き勝手突き放題の鐘。僕が子供の頃、3年近く住んでいても知ることが出来なかった京都を、今、娘は味わっているらしい。

娘が、どうしてもスカイツリーが見たいというから、付き合うことにした。こんなことでもなければ、もしかしたら一生行かずに終わったかもしれないスカイツリー。
2011年1月2日現在、539m。
スカイツリーの根元
まだ2時をちょいと回っただけだというのに、スカイツリーと太陽の関係はこんな感じである。
スカイツリーの根元から除く太陽
それにしてもだ。あんまり近すぎてなんだかよく分からない。
(※スカイツリーがよじれているって知ってました?)
よじれたスカイツリーを見上げる
灯台下暗しとはこのことか。いや違う。「とうだいもとくらし」は、灯台の根元で暮らしていると灯台の全貌が見えないという意味じゃない。灯台の上から灯りに照らされて遠くはよく見えるが、逆に足元は暗くて見えないということだ。恥ずかしながら、今の今まで僕は「灯台元暮らし」だと思っていた。
※【3月7日追記】「灯台」について、コメントをお読みください。

「花かつお」といい、住んでいる地元の文化といい、きっと手を伸ばせばすぐに掴める豊かさがたくさんあるはずなのに、その殆どに興味を持たず、知ろうともせず、あるいは間違った思い込みのままに、きっと死んでいくに違いない。

もう少し足元を見つめてみよう、それが2011年の年頭にあたって、僕の今年の抱負である。

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tag: 京都  山猫合奏団  しんゆり芸術祭 

最後はやっぱりカチャーシー【しんゆりアート市の最終日】木野彩子さんとコラボ

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J:COMってケーブルテレビじゃなかったっけ。
どうやらオリジナルチャンネルもあるらしい。
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どうせ見れないからね。

いらっしゃいませ
(めんそーれ? いえいえウチナーグチを使うようなインチキはしません。)
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いい日です。
null 駒場28の隠しカテゴリ

今日の大道芸。
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なんだ?
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あはは!(え? どんなおもしろい顔してるの?)
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お隣でお店を出していた花田さんは不思議そう。
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あたし、ダンサーなんです。
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そうと分かればコラボレーション!
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楽しかった。ありがとう。
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tag: 山川夏子  琉球舞踊  #今尾哲也  #太宰久雄  しんゆり芸術祭  カチャーシーの光景 

セロ弾きのゴーシュ終了【川崎・しんゆり芸術祭2010「アルテリッカ」】


“川崎・しんゆり芸術祭2010「アルテリッカ」しんゆり”
    山猫合奏団「セロ弾きのゴーシュ」

その本番の日。
 ⇒山猫合奏団Official_Blog

音響は今年も阿部真心さん。
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お腹、大きいですか?

照明つけてリハ。
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間もなく…
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本番はカメラが4台入って撮影しました。編集された映像があがってくるのは6月の初め頃でしょうか。本番の模様はその後に御紹介したいと思っています。今しばらくお待ちくださいませ。

終演後、CDが飛ぶように売れました。うれしい限りです。

M.A.P.ゆかりの方々も、たくさん御来場くださいました。ありがとうございました。

そして打ち上げへ。でもまだお昼過ぎです。こんな時間から飲める店なんてない。“中む”の中村さんに無理言って、貸切でお店を開けてもらいました。感謝です。
でも今日の公演に彼女と来てくれた石垣仁くんはお休み。公演後、どっかへ遊びに行ったんだって。その代わり、中村さんの素敵な奥さまがお手伝い。
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感謝感謝です。
まずはモズクともずくの茶碗蒸しから。
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茶碗蒸しなんて、いつ食べたかなあ。おいしかった。

龍前照明の田嶋くん(左上)も参加。他の連中は他の現場のバラシに行ったんだって。
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なんだかあんまり盛り上がっていないかのように見えますが、そんなことはありません。それは背後の明るさの所為ですな。
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役者の大島さん、お疲れ様でした。芝居の出来は如何?

タコライス来たよ〜ん。
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ドラさんがマゼマゼして取り分けてます。
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白石准がGuys and Dollsで競演した稲垣護さん(右)も来てくださいました。
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稲垣さんの白石准評は……、ナイショ。
そういえば、宇夫方路さんと白石准氏の画像がないねえ。みっちゃんの方は世話役で写真を撮る係だったから分かるけど、准ちゃんはなぜ? はああ、わりと早めに壊れてたからね。いつものことか。
あ、ありました。
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だって、じっとしてないんだもん。
もう一枚発見。
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山猫合奏団の公演を見たあと、日本民藝館へ行っていた西岡さんが、お友達と一緒に合流してくれました。
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お友達の旧姓は向山さんとおっしゃるのですが、実は向山さん、宇夫方路が執心鐘入でも御一緒した野原千鶴先生の御子息のお嫁さんだったのです。
もう、びっくり。

この頃、白石准は路上で大の字になっていたのでした。

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tag: スヌイ  龍前正夫舞台照明研究所  狛江_居酒屋.中む食堂  沖縄居酒屋.中む食堂  稲垣護  山猫合奏団  しんゆり芸術祭  西岡美幸 

しんゆり芸術祭 アート市3日目と前日仕込み

アート市の傍では時々大道芸なんかやっていたりするのです。
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沖縄から西岡美幸さんがやって来ました!
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西岡さんコーナー完成。
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今頃告知してどうするんだという感じですが……
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西岡さんとお客様。
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右の男性は、全国のこうした展示販売会を見て回っていらっしゃる方で、知る人ぞ知る有名人(?)らしい。
校長先生という名前の犬を飼っているんで、いつしかご自身が校長先生と呼ばれるようになったとか。その校長先生が私達の売り場に90点の高評価を与えてくださいました。アート市にお店を出していた他の方のお話によると、この校長先生が90点つけることなんて滅多にないらしい。たいがいは50点くらい。ありがたいことです。

着物の生地を使ったオリジナルの服。これは何点?
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明日の4日は山猫合奏団の公演のためお休みしますが、連休最後の5日にはまたお店を出しますので、是非とも皆様お越しくださいませ。

夕方から、明日の本番のための仕込みです。
「西岡さん、仕込みに一緒に行く?」
「え? シコミ?」
そうだよね、舞台業界の常識は非常識。仕込みというのは大道具とか照明などの舞台準備のことです。ちなみに片付けは「バラシ」

歩いて2分。昭和音楽大学北校舎第1スタジオでは、すでに龍前照明の皆様がシコミ中でありました。
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(西岡さんが携帯で撮影した画像です。)
素敵な照明になりそうだなあ。楽しみです。坂本さんに感謝。みんなに感謝。
なんだかね、自分がプロデュースする舞台の照明を、龍前さんのみんなが仕込んでいる、とっても不思議なのです。ホントはね、涙が出てくるような感覚なのです。なかなか説明し難いのですが。
一杯やりたかったのですが、明日は11時開演だしね、それから新井吉一さんの調律もあるし。新井さん、お久しぶりです。去年のしんゆり以来ですね。
調律する新井吉一氏
 ⇒山猫合奏団Official_Blog記事
あ、西岡さんだ!
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この日、西岡さんは小道具係となったのでした。
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いよいよ明日、東京近郊での小道具デビューです。

西岡さん小道具係デビューのお祝い?
成城のはずれにある“びっくり寿司”へ。
おなかいっぱい。
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tag: 山猫合奏団  龍前正夫舞台照明研究所  沖縄工芸  しんゆり芸術祭  西岡美幸 

しんゆり芸術祭 アルテリッカ・アート市2日目

午前中は明日のための最後の合わせ。
前日の合わせ

今日はこっちが本番。
引っ越して来られたばかりだというのに、さっそく宇夫方隆士さんにお手伝いいただきました。
今日の三線担当は夏子さん。
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人使いが荒いのは、宇夫方路です。

tag: しんゆり芸術祭  宇夫方隆士  山川夏子  山猫合奏団 

アルテリッカ・アート市に出店中

山猫合奏団のOfficial_Blogの方で直前情報をご紹介したのですが、いよいよアルテリッカ・アート市が始まりました。
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出店料は1,000円(1日1坪)なのです。

でもねえ。ここ、あんまり人が通らないんだよねえ。
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あら、夏っちゃんとみっちゃんがウンコ座りしてる。

そこで、三線弾いてお客さんを集めよう!
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しかし、みっちゃんの安里屋ユンタ一曲で、果たしてどのくらい効果があるのか……

そしたら、途端にマカイが1個売れました!
音楽と商売のコラボレーション!

tag: 山川夏子  しんゆり芸術祭  三線  壺屋焼 

La_Portのネオンに騙されて

大島純氏は満足して、駅前でちょうど来たタクシーを捕まえて帰っていった。
オイラだって腹一杯なのに、何故かついついLa_Portへ。キラキラ光るネオンに、まんまとやられてるのかもしれない。30年近く前に見た、東京キッドブラザーズの舞台を思い出すんだな。

最近、角瓶ばかり。頼むと、たいがいマンマがそっとサミットへ買いに出る。というわけで、いつも封を切り立ての角にありつける。なんでそういうことになるのかというと、オイラが来ないうちにムッシュがみんな飲んじまうから。なんだかムッシュのために注文してるみたいなもんだなあ。

そこへ、スッと美女ひとり。

はじめてじゃあないかもしれない。でも今まで話したことはない。でも今日は、こっちがチェロの話なんかしていたからだろうか、なんとなく話が始まった。

飲み屋で会った女性の素性を、ブログなんかに書くもんじゃない。普通はさ。でも、あんまりいろいろと接点があって、紹介しないわけにはいかないのさ。

玄明玉……、クラクラする名前だぜい。
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彼女、沖縄芸大で祖堅方正氏にトランペットを習った。
祖堅方正氏は元N響の主席トランペット奏者。後を津堅が継ぐなら、俺は辞めてもいい、そういって津堅直弘氏にその座を譲った。
沖縄のラッパのレベルが高いのは、このおふたりの功が大きい。
白石准は津堅氏お気に入りのピアニスト。玄さんは白石准のことを知っていた。
 ⇒関連記事を読む

こんなブログを見つけたぜい。
 ⇒津堅直弘氏行きつけの沖縄の居酒屋「山将」のブログ記事

玄さんは、今だって沖縄が大好きなのだ。だけど沖縄を後にした。その理由は……、さあね。

彼女は今「ミュージシャンズ・パーティー」という企画プロダクションで働いている。
 ⇒http://www.musiciansparty.jp/wp/mp/blog
扱っている演奏家はヴァイオリンの石田泰尚、ヴィオラの鈴木康浩、そしてチェロの山本裕康というお三方。
白石准も、ヴァイオリンの石田氏とは何度か共演したことがある。

実はこの石田氏、今年の春のしんゆり芸術祭にも参加していた。
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「来年は?」
「できれば参加したいんですけどねえ」

どこかで、何か一緒にできないのかなあ、なんて。
お洒落の加減が違いすぎるってか?
「ムッシュ、グラスホッパーをひとつ、そして彼女にはカシスソーダを……」
「アホか」(ムッシュ)
カシスソーダの話を読む

tag: 喜多見_Bar.La・Port  しんゆり芸術祭  山猫合奏団 

しんゆり芸術祭の“人類館”

山猫合奏団も参加した川崎・しんゆり芸術祭2009ですが、今日はアートセンター“アルテリオ”小劇場へ、津嘉山正種さんの「人類館」を観に行きました。
青年座のホームページの記事
青年座のブログの記事

青年座へ追加納入する“人類館”のCDを持参。
さっそくロビーで販売。
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他の“おきなわおーでぃおぶっく”のCDも売ってくださいました。感謝です。

売れてるかしら、と真顔の宇夫方路。
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売ってくださっている青年座の小笠原さんのお顔と、この日の舞台についてはおきなわおーでぃおぶっくのOfficial_Blogで……

“人類館”のCDを制作するきっかけを下さったふじたあさや先生もいらっしゃっていました。(ちなみにあさやさんのカテゴリも作っちゃいました。)
ふじたあさや先生
あさや先生は「しんゆり芸術祭」の総合プロデューサーです。
3日の山猫合奏団の公演について、「評判いいよ」とおっしゃって下さいました。
事務局の方からも、「ありがとうございました。大変いいものを見せていただきました。またお願いいたします」と、とてもうれしいお言葉を頂きました。こちらこそ、ほんとうにありがとうございました。

tag: しんゆり芸術祭  おきなわおーでぃおぶっく  別ブログへ  山猫合奏団  津嘉山正種  青年座  「人類館」  ふじたあさや 

しんゆり公演終了(コメントたくさん)

告知記事

変な調律師に感謝です。
変な調律師の新井さん

照明の須賀さんに感謝です。
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思いもかけず、ピンを当ててくれた鄭さんにも感謝。

音響の阿部さんにも感謝。
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そして、“注文の多い料理店”もやっっちゃいました。null

題字を書いてくださった、宇夫方隆士さんに感謝です。

アルテリッカしんゆり
「どんぐりと山猫」
(第3回)※高山29回
「注文の多い料理店」(第3回)※高山3回

そして誰よりも何よりも、観に来てくださった200名のお客様に感謝なのです。

急遽アンコールでチェロを弾いた大島純にも?※さてね…
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おじさんたち3人はグチャグチャ。
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※オフィシャルブログからの転載を差し込みます。

新井吉一氏、調律中……
調律中

そして幕が開く…
白石准

かつて白石准は、こんなことを言っていました。
“注文の多い料理店”の山猫の敗走の後日談として“どんぐりと山猫”があるという奇想天外な演出プランを僕は持っています。
“注文の多い料理店”で計画が頓挫してしまった山猫は、リヴェンジを期し、馬車別当という新たな部下も雇って一郎に挑戦状を送ったのです。
ゆえにこの愚かな作曲家は“注文の多い料理店”の音楽の中に密かに“どんぐりと山猫”の中にある山猫のモティーフを埋め込みました。
上演するなら“注文の多い料理店”→“どんぐりと山猫”の順であることが望ましく、この屈折した解釈は二つの作品を並べて聞けば納得してくれる人もいたりするでしょう


それが今日実現したのです。
注文の多い料理店



※この段階で付いたコメントたち

はるちゃんさんのコメント
初めてコメントさせていただきます。
今回初めて生で聴かせていただき、とっても楽しいステージでした。
個人的にはあの「1ベル」はツボでした(*^-^*)公演前に出演者が出てきちゃったのは初めてです。
「注文の多い料理店」は不気味な緊張感に引き込まれました。近くの席の女の子が、終わったとたんに「あ~、怖かった~!」とお母さんに抱きついていました。
「どんぐりと山猫」は登場人物(?)がどれも活き活きと表現されていました。
中でも私は「きのこのへんな楽隊」がとても気に入りました。「どってこどってこ」がとても「へん」でした。
どんぐりたちの言い合いの様子も3人でどう表現するのかと思っていたのですが、これも大変面白かったです。原作にはない「ばかやろー!」というセリフにも笑ってしまいました。
そしてアンコールの「セロ弾きのゴーシュ」。CDで聴いて「かっこう」の歌が気に入っていたので、とっても嬉しかったです。もちろん「インドの虎狩り」も生で聴けて大満足でした。
演劇とも朗読ともコンサートとも違う、とっても楽しいステージを見せて・聴かせていただき、どうもありがとうございました。心が温かくなる、幸せな時間でした。また次の機会にも是非伺いたいです。
2009年5月5日 20時46分

雪さんのコメント
歴史的な一日 おめでとうございます。
より立体感のある音の舞台だったと思います。ピアノの音が客席に立ち昇ってきて、語りに色をつけたように映像が浮かび上がってきました。
また、語りが両端に分かれることによって、ステレオ効果も働き、奥行きのある舞台だったと思います。
「注文」も「どんぐり」も、山猫と人間が描かれ、面白さの中にも人間とは・・みたいなことを考えてしまいます。そして、もう1つの共通点は、異界の風だと思います。賢治の作品のキーとも言える風です。その風を白石さんはとても魅力的に描いていると思います。ピアノの端から端まで駆け抜けるのです。会場にも!
そして、白石ワールドファンとしては、今回も新しい試みやサプライズがあり、とても楽しい日となりました。
「注文」
おどろおどろした風が吹いて異界の扉が開くわけですが、西洋料理店の建物が突然林の中に現れる様子が、音楽で立体的に表現されていると思います。そして、この不可思議な雰囲気は白石さんの心の中にある世界なんだなーと思うのです。
扉の注文を歌にするのも面白いし、その歌も扉を開けるたびに、少しづつ緊迫感を加え様変わりしてきます。こちら側も気持ちが昂揚してきます。そして、最後は異界の余韻を残すメロディー。これが結構 私は はまっています。心理描写でもあると思います。
「どんぐり」
これは、心理描写というより情景が音楽によく表されているような気がします。それと、言葉を音楽に置き換えたて、音楽とともに語るところがあって、そこがとても面白いと思いました。また、賢治独特の擬態語 擬音語も面白く音がつけられていて、これは賢治作品の魅力を上手く引き出しているなーとおもいました。今回はトロンボーンがついて、とても面白かったです。
山猫が出てくる前に例の風が吹きます。山猫様の出現にふさわしい威厳のある風で、かつ不可思議な風です。
アンコールは「セロ弾きのゴーシュ」からでした。「印度の虎狩」ミングル版も良かったけど、セロもやっぱりいい どちらもそれぞれの味があるんですね。
とてもとても贅沢な時間でした。ありがとうございました。
2009年5月5日 22時1分

do さんのコメント
准さんのピアノはもとより語り手お二人の「身体」という楽器も素晴らしい音色でした。「私はこの人たちの後輩です」と名乗りたくなるような誇らしい気持ちでした。ありがとうございました!m(__)m
さすがに「どんぐりと山猫」は練って練って作り上げた作品らしく、情景が見事に描き出されていてとっても楽しかったです。「ピーターと狼」のように、最初に登場人物を「ピアノでこんな表現にしますよ」という紹介があったので、客席でも「ああ、ほんとにそんな感じ」というような反応がありましたね。
私はピアノオンリーで表現された中では「滝」がよかったと思います。皆さんで演奏した「キノコ」も大変愉快でした。
「よかったですよ」だけで満足なさる先輩方ではないと信じて。
「風が吹いてきました」という所で、まずピアノがあってから台詞という順番での表現がありましたが、あそこは逆のほうが分かりやすいのではないでしょうか。
「注文の多い料理店」のほうはちょっぴり長く感じました。話自体が同じ事の繰り返しだから仕方ないのかもしれませんが…。
全体的な感想としては【語り入りの音楽】を聴くものなのかなと感じました。だから朗読を鑑賞したい人にはピアノの分量が多過ぎるような気が…。私は、語り手お二人が身体でも演じていらっしゃると感じましたし【音楽】としてだけでなく、ある意味【芝居】として成立しているように思いましたので、目をつぶらず舞台を見ていましたが、ピアノがずっと流れていたので、それが語り手のリズムを壊しているように感じられた部分もありました。無理に音楽に合わせているような感じというか。だからピアノの音が止んで語り手の声だけになったときに、ホッとするという事が…
もっと語り手に委ねちゃう部分があっても、いいんじゃないかなあと。
准さんの作る曲は確かに、難しいですね。でも宮沢賢治の世界には、何だか合っているような気がします。声をピアノに反響させるような遊び心も、すごく准さんらしくて、私は思わずニヤリとしてしまいました。
それから高山さん、音程がもしか外れていたとしても、准さんの曲だから、聞いてるほうには違ってるのか合ってるのか分かりませんから大丈夫です。
言い過ぎて後悔?
2009年5月5日 23時35分


いくつかコメントを頂いたあとにこの記事をアップしているので、ちょっと申し訳ないのですが。
ここから先は、後出しジャンケン的な高山正樹の私見であります。

白石准の企みが成功したかどうかは、お客さまに委ねるとして、“注文の多い料理店”の出来不出来は、きっと歌にかかっていると思うのです。
歌う高山正樹

この曲、実に難しい。この僕が、はたしてこの歌を歌いこなすことができるかどうかが、この作品の評価を分けてしまうかもしれません。もし今回、冗長に聞こえた方がいらしたとしたら、高山の歌の技術の未熟さの所為かもしれません。

いわゆる山猫のメッセージを、白石准は歌で処理したのですが、これをストレートプレイの芝居仕立てでやろうとすると、ある困難に突き当たります。この言葉の主は山猫であって、扉を進むに従ってどんどんと盛り上がっていきます。しかし、これを声に出して読むのは二人の猟師であって、彼らは、山猫とは逆に、不安に駆られてどんどんと弱々しくなっていく、この相反する心の動きをどう表出するか、黙読している段階では問題にならないことが、音にしようとするとき、はたと立ち止まることになるのです。

たいがいの場合、猟師の側で音を処理することになります。そのため、陰の方向へと物語は向かわざるを得ません。ところが白石准は、これを歌にすることで、極めて陽性の高揚を創造しダイナミックさの喪失を避けることに成功したといえるでしょう。
残念ながらそのように聞こえてこなかったとしたら、それは全て私高山正樹の責任、もっと修行しなくちゃ、ということであります。

というわけで、次回、お待ちしております。(次回っていつ?)

そして第二部は、いよいよ本日のメインディッシュ“どんぐりと山猫”。
山猫のスジを通すということで、今回はiTunes配信のバージョンとは逆に、楠定憲が一郎と地の文を、高山正樹がその他の色物系を担当しました。
楠定憲 高山正樹
楠氏はきのこの楽隊で、見事なトロンボーンを披露しました。

そしてアンコールには大島純さんも参加してセロ弾きのゴーシュより“カッコー”を。
アンコール

そして最後の曲、“印度の虎狩完全版”
印度の虎狩完全版

そして…
照明を含めたビジュアルに関しては、いろいろと考えるきっかけが出来ました。須賀さんには心から感謝です。
これらについては、またどこかでご報告いたします。

ともかく、ご来場くださったたくさんのお客様に、心より感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。

Lucyさんのコメント
長いといえば「注文の多い料理店」の
ending。拍手が・・・できない。
「・・・もうもとのとおりになおりませんでした。」で拍手をちょっと受けてから、演奏してもらえると安心して聴いていられるような気がする。
2009年5月6日 12時15分

白石准のコメント
いろいろな感想興味深いです。
はるちゃん、開演のベルは、芝居的に言ったら、「馬車別当」がベルを持って練り歩くのもあると思います。
ベルの音が会場にはない(あたりまえだよね、学校の教室の一つなんだから)と聞いて思いつきでやってみました(爆)
>演劇とも朗読ともコンサートとも違う、
というところになんかこの作品とこの演奏団体を理解してもらうキーワードがあるのかもしれません。
doさん、久しぶりにといっても本当に20年ぶりくらいだろうか、しかもそれは電車の中で会ったくらいで、演奏を聴いてもらったのはもう30年くらいまえに、一緒に芝居を作ったころにさかのぼるね。
ありがとうございました。
ご感想の視点は興味深いです。
高山正樹が本文に書いちゃったけど、歌のせいでなにか不都合が起きていたというのは僕にはまったく感じません。
逆に彼の歌唱力なしにはこの雰囲気は成立しないと思いますから。
思い起こせば、この“注文の多い料理店”という素材は、誰かに頼まれなければ、作曲したくなる興味の沸くものでは全くといってありませんでした。
“どんぐりと山猫”や“セロ弾きのゴーシュ”にくらべてあまりに「動的」な展開が少ないからです。
でも請われて書いている間に、前述の二つの作品には無い魅力がそこにはあることを実感し、その二つの作品にはほとんどないやり方で作曲して、やっぱりほかの作品と一緒で、作曲してみてこの作品がとっても好きになりました。
いつも言うけど、これが僕の読書感想文なのです。
“どんぐりと山猫”の音楽のなかで、「そのとき、どうと風が吹いてきて」というくだりでのdoさんのご批判はもっともで、あれは、楠氏のミスです(爆) そのとき、という台詞のあと、僕の風の音楽があって、しばし収まったら、それ以降の台詞が続くはずでした。具体的にそういう箇所の指摘ができるほど真剣にきいてもらってうれしいです。
doさんご指摘の通り、“注文の多い料理店”が長いなと思うのは当然で、その山猫と二人の男の延々と続くのんきなやりとりにこそ、この話のファンタジーたるゆえんがあると僕は考えています。
それは、“どんぐりと山猫”だって、いろんな動物と出会うけれども、そのたびに違うことを言われ振り回されてやっと山猫にたどり着き、肝心(と思われている)裁判に参加する一郎だけど、あちこちにしつこく書いている様に、「めんどな裁判」を、禅のお坊さんの様に鮮やかに解決に導いたというストーリーではなく、その後からがこのストーリーの肝な気がするのです。
だから、どんぐりの音楽はある意味「肝」の部分はあまり貢献できず(爆)単に「背景」に見えるもの、そしてそれぞれの登場人物のキャラクターを音楽にしたようなものでしょう。
でもストーリーがロードムービーのように「動き」があるから音楽的にはメリハリがあってすくなくとも馬車別当と出会うところまでは書きやすかったです。
でも奇想天外なストーリー展開も重要ですが、一見無意味に見えるダイアローグの応酬がおもしろいとは言ってもそれに、どう音楽をつけるかというのは実に難しかった。
それに引き替え“注文の多い料理店”は最初どうしていいかまったくアイデアはなかったんです。
doさんご指摘の通り、二人の語り手で会話をしてしまったが故に、「語り付きの音楽」という路線から「芝居」に、つまり耳で聞くストーリーではなく、目で何かを期待するようなものに変質したのかもしれません。
先日も、“セロ弾きのゴーシュ”を演奏したところ、「音楽が主張しすぎ」という感想をいただきましたが、芝居だと思って観る人と音楽だと思って聴くひとの分かれ道がここですね。
だから、僕のこの一連の作品は、芝居を主にごらんになる聴衆からは結構批判が多いのがわかります。
>無理に音楽に合わせている
>もっと語り手に委ねちゃう部分があっても、いいんじゃないかなあ
この「不自然さ」を快感に変えるべく押し通そうと僕は三十年間やってきていますから(爆)、予想通りの御批評でまたファイトが出てしまうのです。
これ以上その点について僕の「方針」を述べつづけても、それはお客が気に入らないのはお客のせいと逆ギレする店主みたいなことになるので、また次の作品や次の演奏機会に行動で示そうと思います。
そういう意味でいくと、“注文の多い料理店”の二人の紳士の語り方の方針については、前日の最終リハーサルで、「新劇風にするのかファンタジーっぽくいくのか」ということは二人の語り手の中でも話し合われはしたし、ふじたあさや氏に聴いてもらったときにも全く同じことを問いただされました。
これはたぶん、一人で語ると起きないことかもしれませんね。
難しいね。
でも初めて二人で語ってみた経験値としてはおもしろかったとは思います。
逆に、かつて聴いたときより、ドアの数が少なく感じたという感想も当日会話の中であったのですが、それは、「二人でやったから」ということが原因だったのかどうかは、わからないけどいろんな見え方があって作曲家としてはおもしろいばかりです。
Lucyさんの「長いエンディング」ですが、僕は最初と最後にあれだけ長いピアノの独奏、しかもあの場面しか使わない「異界の森」の音楽(そういう題名はついてないけど)があってこそ、この話が成立しないのです。
そういう意味じゃ、拍手できない音楽もいいですよ、そここそ、芝居っぽいのかな(爆)
だから、拍手受けてから弾いたら、僕のあの曲の意味が完全に失われます。
それなら、弾かない方がいいということになります。
まあ少し短くはしてもいいけど、その間に誰もいなくなった森を想像してもらえれば、最初に目の前に広がった森とは違うかもしれないし、またいずれ誰かがここに迷い込んできたら山猫はまたトライしたかもというくらい「異界」は人間の前にいつも待ち構えていると思ってもよいと思います。
結局、宮沢賢治の言葉のまねみたいだけど、どうしてこうなるのかまで全部わかって書いているわけじゃないからね(爆)
山猫の張り紙をどう表現するかということについてのプロセスについて書きたいけどたぶんコメントの字数の制限を超えているので新たに投稿します。
山猫の張り紙をどう表現するかということについては、腹減ったのでこの一連の連続投稿からはちょっと間を空けて、書いた方がいいかやっぱりそこまで書くのはやっぱりおしゃれじゃないか考えてからにします。
それよりも、山猫合奏団のメンバーではなかったですが、今回、照明の須賀知恵子さんと、音響の阿部真心(まみ)さん、そしてそれをお手伝いくださったスタッフそして、このフェスティヴァルの担当者のみなさまに感謝です。
2009年5月6日 19時9分

雪さんのコメント
宮沢賢治のお話は、いろんな形で表現されていますね。アニメや演劇、朗読、人形劇もある。
私は、白石さんの舞台は、今までにない新境地だと思うのです。音楽も言葉のように語りかけてくるのです。
その絡み合いは、より想像の翼を広げてくれるように思うのです。音楽が言葉より前に出たり、後ろに下がったり、朗読や劇とは又違った味があります。
今回は、声のマイクも入っていたらしく、バランスよくピアノも思う存分響いていて、とても気持ちよかったです。
宮沢賢治のお話は、視覚的なものがないと、子供達には難しいと思いますが、それでもこれだけ惹きつけるのは、山猫合奏団の力だと思います。
2009年5月6日 20時52分

高山正樹のコメント
それにしても山猫合奏団の作曲家は良く喋る。
私たちは、巷のファンサイトにありがちな、批判を許さない雰囲気だけは避けたいと思っています。これからも、辛口なコメントをお待ちしています。ということは、また観に、聞きに来てください、ということですね。
「張り紙をどう表現するか」についての私の見解は、決して作り手である白石准のものと同じものではありません。というより、白石准は、さほどに論理的にモノを考える人種ではない(?)。
それは、作者の意図とは無関係に、はからずともこんな効果を生み出したという演劇的見地からの評論であります。
作り手が考えもしなかった批評を、他者が発信し始めてくれた時、作品は次の段階へ進んでいくものなのです。きっと。
すると、だんだんと作者は無口になるはずなんだが……
いやいや、准ちゃんが無口になったら心配しちゃうから、このままでいいか。
2009年5月6日 22時12分

白石准のコメント
山猫の張り紙は、本来声に出して読むとすると、二人の紳士たちの声でやるのが当然でしょう。
でもそれだと、紳士たちにとってどんどんそれは怖いものになっていく。
それじゃ、あのしつこさのなかで山猫の「もうすこしでありつけるぞ」という「よろこび」は気迫になり、単なるホラー話になってしまうような気がします。
僕はこの話を単純な「怖い話」としてとらえてません。
山猫の視点で楽しいけど最後は間抜けという話と乱暴にいえばそっちの方向から見ました。
だから、小説で「読む」ときにはない山猫の存在感が歌を使えば見えるような気がするのです。
普通に読むと、張り紙の書き手がだれなのかは最後に至るまで判らない。
それはそれでおもしろいけど、僕はこの山猫が好きなので、ビジュアルにはださないけど、「謎の声」として最初からちゃめっけたっぷりに歌って貰ったのです。
これが論理的であるかどうかは知らないが(爆)、不思議と、“セロ弾きのゴーシュ”にも、“どんぐりと山猫”にも“注文の多い料理店”にも「しゃべる=異界」の動物たちがでてくるが、なぜか犬が居ないね。
賢治にとっての異界の住人のなかには、犬はいないのでしょうか。
表現したいことが多すぎるから余ったエネルギーが作曲に向かうのかもしれません(爆)
なんか次の作品を書きたくなった。
2009年5月7日 11時14分

高山正樹のコメント
あれ、意外に准ちゃん論理的だった
(だーいばくしょーーーーう!)

ちなみに、「春の修羅」より「犬」

なぜ吠えるのだ 二疋とも      
吠えてこつちへかけてくる      
(夜明けのひのきは心象のそら)  
頭を下げることは犬の常套だ     
尾をふることはこはくない     
それだのに             
なぜさう本気に吠えるのだ    
その薄明の二疋の犬         
一ぴきは灰色錫           
一ぴきの尾は茶の草穂        
うしろへまはつてうなつてゐる    
わたくしの歩きかたは不正でない   
それは犬の中の狼のキメラがこはいのと
もひとつはさしつかへないため    
犬は薄明に溶解する         
うなりの突端にはエレキもある    
いつもあるくのになぜ吠えるのだ   
ちやんと顔を見せてやれ       
ちやんと顔をみせてやれと      
誰かとならんであるきながら     
犬が吠えたときに云ひたい      
帽子があんまり大きくて       
おまけに下を向いてあるいてきたので 
吠え出したのだ
2009年5月7日 11時38分


※差し込み終了。

そのまま打ち上げへ。
打上にぎやか

同窓生。
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右にちょっとはみ出ているのは同窓生ではありません。

関先生を囲んで。
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関先生も、ありがとうございました。
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“劇団あとむ”の美女ふたり…


二次会。
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白石准が梅干に見える…
同窓生の熟女たちに、精気を抜かれてしまったのでしょうか。

抜かれる前。
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抜いた人たち。


追伸【事務局から画像が届いた】(5月21日)
※Official_Blogから転載

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