2010年10月30日(土)22時21分
“仲宮里”再訪《藤木勇人の色紙》と《大場久美子の色紙》
日本橋高島屋で時間を潰して、やっと夕方になりました。宇夫方路女史と東京奏楽舎の桃原くんと、新富町で待ち合わせ。雨の中、三人連れ立って仲宮里に向かいます。10月20日以来、10日ぶりです。
御挨拶して、それから軽く食事をして帰るつもりが、肝臓ノーダメージと言われたわたくし高山正樹、ついつい頼む泡盛のロック。

お酒を頼めばお通しが出てきます。クーブイリチー。

宇夫方さん御注文の沖縄ソバ。

桃原くんの好物、フーチャンプルー。

そして僕はプリン体汁、じゃないイカの墨汁!塩なしで頼みました。

やっぱり少し薄い。味ではなく墨がです。僕のカミサンが東京で作る墨汁も同様、沖縄のあの濃厚なイカ墨は東京では手に入らないのかもしれません。でも、おいしかった。ご馳走様でした。
今日はあまり時間がないので、これで失礼します、そういってレジへ、ふと見上げると藤木勇人さんの色紙。

沖縄語録だって。
「だからよー」
「なんでかねー」
「であるわけさ」
沖縄語にうるさい方々は、これはウチナーヤマトゥグチであってウチナーグチではないと眉間に皺を寄せられることでしょう。でも僕は、それは少し違うと、奄美にルーツを持つ藤木勇人さんと、実際に会って話をしてから思うようになりました。きっと藤木さんは全て分かっていて、敢えて「ウチナーヤマトゥグチ」を「ウチナーグチ」だと言っている。この色紙を見て、あらためてまたそう思ったのです。
⇒藤木勇人さんと会った日のこと
だから、僕も語録にいくつか付け加えてみましょうね、っと。
「しましょうね」
「じょーとーさー」
「だーはずよ」
桃原くんは横浜生まれ。沖縄の言葉も宮古の言葉も全くしゃべれません。お亡くなりになったお父様も、いわゆる「標準語」しか使われなかったそうです。田舎に帰っても、御兄弟がいわゆる方言を使っているのに、お父様は標準語で受け答えをされて、一切「方言」は使われなかったようです。つまり、聞き取れるけれど(そしてたぶんしゃべれるにもかかわらず)「標準語」しか話さなかった桃原くんのお父様。「桃原」は「とうばる」と読むのですが、かつてお父様は「ももはら」と名乗っていらしたと桃原くんから聞きました。
沖縄の言葉、それに対して、きっといろいろな人がいろいろな思いを抱いているのだろうなあ。
藤木勇人さんは弟みたいな人、そう仲宮里の奥様はおっしゃいました。
最後に奥様と桃原健一くんとで記念撮影です。

「頑張ってね、ウチナーンチュはみんな応援してくれるさー」
【追伸】
藤木勇人さんの色紙の下に大場久美子さんの色紙もありました。大場久美子さんは最近「ウンジュよ」という朗読劇をはじめられたらしい。
⇒朗読『ウンジュよ』公演実行委員会公式ブログ
そしてこの仲宮里にもよくおいでになると伺いました。すっぴんで、とっても気さくな方だとか。
おきなわおーでぃおぶっくを企画するM.A.P.としては、とても興味がわいてきた……
「今度、大場久美子さんが来るときに来たらいいさ。紹介するからね」と、奥様は桃原くんだけに言ってました。
御挨拶して、それから軽く食事をして帰るつもりが、肝臓ノーダメージと言われたわたくし高山正樹、ついつい頼む泡盛のロック。
お酒を頼めばお通しが出てきます。クーブイリチー。
宇夫方さん御注文の沖縄ソバ。
桃原くんの好物、フーチャンプルー。
そして僕はプリン体汁、じゃないイカの墨汁!塩なしで頼みました。
やっぱり少し薄い。味ではなく墨がです。僕のカミサンが東京で作る墨汁も同様、沖縄のあの濃厚なイカ墨は東京では手に入らないのかもしれません。でも、おいしかった。ご馳走様でした。
今日はあまり時間がないので、これで失礼します、そういってレジへ、ふと見上げると藤木勇人さんの色紙。
沖縄語録だって。
「だからよー」
「なんでかねー」
「であるわけさ」
沖縄語にうるさい方々は、これはウチナーヤマトゥグチであってウチナーグチではないと眉間に皺を寄せられることでしょう。でも僕は、それは少し違うと、奄美にルーツを持つ藤木勇人さんと、実際に会って話をしてから思うようになりました。きっと藤木さんは全て分かっていて、敢えて「ウチナーヤマトゥグチ」を「ウチナーグチ」だと言っている。この色紙を見て、あらためてまたそう思ったのです。
⇒藤木勇人さんと会った日のこと
だから、僕も語録にいくつか付け加えてみましょうね、っと。
「しましょうね」
「じょーとーさー」
「だーはずよ」
桃原くんは横浜生まれ。沖縄の言葉も宮古の言葉も全くしゃべれません。お亡くなりになったお父様も、いわゆる「標準語」しか使われなかったそうです。田舎に帰っても、御兄弟がいわゆる方言を使っているのに、お父様は標準語で受け答えをされて、一切「方言」は使われなかったようです。つまり、聞き取れるけれど(そしてたぶんしゃべれるにもかかわらず)「標準語」しか話さなかった桃原くんのお父様。「桃原」は「とうばる」と読むのですが、かつてお父様は「ももはら」と名乗っていらしたと桃原くんから聞きました。
沖縄の言葉、それに対して、きっといろいろな人がいろいろな思いを抱いているのだろうなあ。
藤木勇人さんは弟みたいな人、そう仲宮里の奥様はおっしゃいました。
最後に奥様と桃原健一くんとで記念撮影です。
「頑張ってね、ウチナーンチュはみんな応援してくれるさー」
【追伸】
藤木勇人さんの色紙の下に大場久美子さんの色紙もありました。大場久美子さんは最近「ウンジュよ」という朗読劇をはじめられたらしい。
⇒朗読『ウンジュよ』公演実行委員会公式ブログ
そしてこの仲宮里にもよくおいでになると伺いました。すっぴんで、とっても気さくな方だとか。
おきなわおーでぃおぶっくを企画するM.A.P.としては、とても興味がわいてきた……
「今度、大場久美子さんが来るときに来たらいいさ。紹介するからね」と、奥様は桃原くんだけに言ってました。
tag: 宮古 藤木勇人 うちなーぐち イカ墨汁 フーチャンプルー 沖縄そば クーブイリチー 沖縄居酒屋.仲宮里 桃原健一
2010年02月24日(水)00時14分
“中む食堂”の沖縄料理
先日、宇夫方路が場所を確認した「中む」へ、この店を教えてくれた水才君を誘って訪れました。
狛江三叉路近く、狛食の道を挟んだ向かい側です。明るいお店です。最近の新しい居酒屋って、ちょっと明かりを落として雰囲気作るようなお店が多いけれどそ、考えてみれば食事する時は、パーッと明るいに限るよね。料理の色がはっきり分かると味まで違ってくるような感じがする。料理は舌だけではなくて、目でも味わっているんですね。
この明るさで25時までやっているのは、夜遅く飲んで食事する我々には有り難い。ちょっと事務所から遠いのが難点だけれど、これから暖かくなれば、自転車でひとっ走り……、いえいえダメですよ、自転車でも飲酒運転は禁止です。
明るいと、安物のデジカメでもそこそ料理もちゃんと撮影できます。
ゴーヤーのサラダは大盛り。

紅芋のコロッケ。

そして塩ソーキ。出汁のスープでしっかり煮て、それを火で炙る。これは絶品です。

「中む」のソーキそばにはこれが乗っているとか。それではと注文したが、その前に沖縄風のダシ巻きタマゴを頼んじゃったので、それで今日はスープが無くなってしまった。残念ながら本日はありつけませんでした。
クーブイリチー。

では、ここらで「中む」を仕切るおふたりのご紹介。

左の方が「中む」のオーナーの中村圭志さん。奈良の人。右の方が石垣仁くん。苗字は石垣だけど西表島出身。彼、実は喜多見の球屋さんで、球屋さんが休みの日曜日に、店を借りて居酒屋やっていたらしいのです。全然知らなかった。
「中む」は、まだ開店して間もないのですが、開店する直前まで、普通の居酒屋にする予定だったらしい。でもやっぱり特色が欲しいということで、中村さんが急遽沖縄料理を出すことに決めたのだとか。沖縄料理は基本的に石垣くん担当。彼曰く……
「ずっと沖縄料理作ってきたから、もう沖縄はやりたくなかったんですけどね」
いやいやどうして、けっこう楽しんでるんじゃないの?
これ、今、巷で大評判の石垣島「ペンギン食堂」のラー油なんですが……

ん? よくご覧ください。「石垣島」ならぬ「石垣仁ラー油」。
「ペンギン食堂」のラー油はちっとも辛くありません。辛いもの(を食べさせて食べた人が悲鳴を上げるのを見ること)が大好きな仁くんお手製の激辛ラー油です。
しかし、これ唯辛いわけじゃない。なかなか「ペンギン食堂」に負けず劣らず深い味がするのです。辛いもの好きの方には、むしろこっちの方がお薦めかも。
(※しかし当然「石垣仁ラー油」は販売しておりません。このままのラベルで売ったりしたら捕まっちゃうよね。これはあくまでも個人的な石垣仁氏の趣味であります。それよりこの前沖縄行った時、公設市場あたりじゃ「ペンギン食堂の石垣島ラー油」の品薄人気に便乗して、他のラー油2個つけて抱き合わせ販売してた。そっちの方が問題じゃないかしらん?)
ソーキそばにありつけなかったので、ソーミンチャンプルー(正しくはソーミンタシヤー)で〆ることにしました。

石垣仁くんによると、こいつに「石垣仁ラー油」をかけると、「仁ラー油」の辛さが何故かさらに引き立つのだとか。
そう聞いちゃあ捨て置けない。いざ挑戦。

「なんだよ水才、それっぽっちかよ、俺はドカンと行くぜ」
「お、ん、おお、うっ、はー、ひー、うひょー、どひゃー」
「ひょーは、ほのふらいではんへんしてやほー」
(注:今日はこのくらいで勘弁してやろー)

「まふぁふるほ(又来るよ)」
狛江三叉路近く、狛食の道を挟んだ向かい側です。明るいお店です。最近の新しい居酒屋って、ちょっと明かりを落として雰囲気作るようなお店が多いけれどそ、考えてみれば食事する時は、パーッと明るいに限るよね。料理の色がはっきり分かると味まで違ってくるような感じがする。料理は舌だけではなくて、目でも味わっているんですね。
この明るさで25時までやっているのは、夜遅く飲んで食事する我々には有り難い。ちょっと事務所から遠いのが難点だけれど、これから暖かくなれば、自転車でひとっ走り……、いえいえダメですよ、自転車でも飲酒運転は禁止です。
明るいと、安物のデジカメでもそこそ料理もちゃんと撮影できます。
ゴーヤーのサラダは大盛り。
紅芋のコロッケ。
そして塩ソーキ。出汁のスープでしっかり煮て、それを火で炙る。これは絶品です。
「中む」のソーキそばにはこれが乗っているとか。それではと注文したが、その前に沖縄風のダシ巻きタマゴを頼んじゃったので、それで今日はスープが無くなってしまった。残念ながら本日はありつけませんでした。
クーブイリチー。
では、ここらで「中む」を仕切るおふたりのご紹介。
左の方が「中む」のオーナーの中村圭志さん。奈良の人。右の方が石垣仁くん。苗字は石垣だけど西表島出身。彼、実は喜多見の球屋さんで、球屋さんが休みの日曜日に、店を借りて居酒屋やっていたらしいのです。全然知らなかった。
「中む」は、まだ開店して間もないのですが、開店する直前まで、普通の居酒屋にする予定だったらしい。でもやっぱり特色が欲しいということで、中村さんが急遽沖縄料理を出すことに決めたのだとか。沖縄料理は基本的に石垣くん担当。彼曰く……
「ずっと沖縄料理作ってきたから、もう沖縄はやりたくなかったんですけどね」
いやいやどうして、けっこう楽しんでるんじゃないの?
これ、今、巷で大評判の石垣島「ペンギン食堂」のラー油なんですが……
ん? よくご覧ください。「石垣島」ならぬ「石垣仁ラー油」。
「ペンギン食堂」のラー油はちっとも辛くありません。辛いもの(を食べさせて食べた人が悲鳴を上げるのを見ること)が大好きな仁くんお手製の激辛ラー油です。
しかし、これ唯辛いわけじゃない。なかなか「ペンギン食堂」に負けず劣らず深い味がするのです。辛いもの好きの方には、むしろこっちの方がお薦めかも。
(※しかし当然「石垣仁ラー油」は販売しておりません。このままのラベルで売ったりしたら捕まっちゃうよね。これはあくまでも個人的な石垣仁氏の趣味であります。それよりこの前沖縄行った時、公設市場あたりじゃ「ペンギン食堂の石垣島ラー油」の品薄人気に便乗して、他のラー油2個つけて抱き合わせ販売してた。そっちの方が問題じゃないかしらん?)
ソーキそばにありつけなかったので、ソーミンチャンプルー(正しくはソーミンタシヤー)で〆ることにしました。
石垣仁くんによると、こいつに「石垣仁ラー油」をかけると、「仁ラー油」の辛さが何故かさらに引き立つのだとか。
そう聞いちゃあ捨て置けない。いざ挑戦。
「なんだよ水才、それっぽっちかよ、俺はドカンと行くぜ」
「お、ん、おお、うっ、はー、ひー、うひょー、どひゃー」
「ひょーは、ほのふらいではんへんしてやほー」
(注:今日はこのくらいで勘弁してやろー)
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