2013年06月21日(金)00時00分
「演劇のれっすん in Filmfes」
映像の演技、舞台の演技は何が違うのだろう?
そして、違ったものになる理由とは?
観客の視点を含め違いを探ることで「表現」を浮かび上がらせる。
「台詞」を口にしてみたい、あるいはもっともっと映画と演劇を楽しみたい方に送る、演技未経験者の方も歓迎の体験ワークショップ。

講師:丸尾 聡(“世の中と演劇するオフィス・プロジェクトM”代表 劇作家・演出家・俳優)
※興味あるけど自分でやるのは恥ずかしい、という方は見学もどうぞ。但し、同料金でお願いいたします。
Start日時:6月24日(月)17:00~18:20
(※有料特別企画、チケットは共通です。)
※6月24日は、10時と14時から、それぞれ「引き際」と「なまず」(どちらもmetroの舞台を映像化したもの)があります。レッスンの前に観るのはいかがですか? また19時からは「極私的エロス・恋歌1974」もございます。是非併せてご覧ください。
⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
tag: 丸尾聡
2013年05月19日(日)07時00分
増殖する“喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α”
⇒最新情報の告知記事へ
M.A.P.が力を振り絞って頑張ってます…
喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α
西山正啓監督作品の試写会のようなちいさな上映会の後の飲み会でのこと。誰からともなく…
「この場所で映画祭やっちゃおうか」
「いつやる?」
…そんなノリで始まったのです。
もちろんコンセプトみたいなものもちゃんと考えました。でもそれってだんだん育っていくもの、それでいいじゃないか。まずはこのちいさな事務所の暖かいこの場所で、それぞれ出来ることをやって、いろんな考えの人が集って、今まで知らなかったことを知って、話す時間を共有する、それだけでいいじゃないか。そしてそこからどんなものが生まれるのか、それは先の話にしよう…
力まず、無理をせず、そんなつもりだったのです。いや今だってそうなんです。
ところがたくさんの人が面白がって、瓢箪から転げ落ちた駒が、いまやでっかい戦車みたいになっちゃった!
いやいや、戦車はいやだな、えーと、うーんと…
なんでもいいや。
そしてとうとう、こんなになりました!

まずは「知る」ことからはじめたい。
それからみんなで今の日本を考える。
そんな 小さな小さな映画祭です。
期間:2013年6月21日(金)~30日(日)
場所:M.A.P.
(小田急線喜多見駅徒歩5分 狛江市岩戸北4-10-7-2F 島田歯科の2階)

料金:一演目1,200円
(3枚綴り3,000円、12枚綴り10,000円 ※一枚づつばらしてご友人とシェアできます。)
⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
※5月21日現在の情報です。
【21日(金)】
(1)10:00~●『シバサキ』監督:輿石正
(new!※上映後、琉球舞踊「前の浜」)
(2)14:00~●『飯館村 第1章・故郷を追われる村人たち』監督:土井敏邦
ゆふいん文化・記録映画祭第5回「松川賞」
(※17時から特別企画「沖縄やんばる高江を考える」)
(3)19:00~●『壊された5つのカメラ』監督:イマード・ブルナート、ガイ・ダビディ
第85回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品
(※上映後、監督や出演者と親交のある写真家高橋美香さんのトークショーの予定)
【22日(土)】
(1)10:00~●『イエローケーキ』監督:ヨアヒム・チルナー
(※上映後リック・タナカ「ミニトークショー」(オーストラリアから実況中継)
(2)14:00~◎「いつかあなたはここにいて、わたしはいつもそこへいく」+◎「茶色の朝」
プロジェクトM短編演劇「いつかあなたはここにいて、わたしはいつもそこへいく」
作:モスクワカヌ 演出:丸尾聡 出演:今野真智子,小山貴司,横澤有紀
2013年度劇王神奈川大会決勝審査員最高得点
丸尾聡ひとり読み「茶色の朝」(大月書店刊より)物語:フランク・バヴロフ 訳:藤本一勇
(3)19:00~●『あしたが消える』(1989年公開の幻のドキュメンタリー)
※この日のイベント3本は、いずれも原発に関連するものです。14:00の回の中で、特別企画も検討中。
【23日(日)】
(1)10:00~●『カメジロー沖縄の青春』主演:津嘉山正種
優秀映画鑑賞会推薦、日本映画復興会議奨励賞
(2)14:00~◎山猫合奏団(白石准+高山正樹)(※テーマは山之口獏です!)
(※山之口獏の娘さんの山口泉さんがゲスト)
(※16時から、腹話術師しろたにまもるさんの“高座”)
(3)17:00~◎「いつかあなたはここにいて、わたしはいつもそこへいく」+◎「茶色の朝」
【24日(月)】
(1)10:00~●『引き際』2011.10 metoro公演 作・演出:天願大介
(2)14:00~●『なまず』2012.5 metoro公演 作・演出:天願大介
new!(※17時から「演劇のれっすん in Filmfes」有料企画、チケットは他のプログラムと共通)
(3)19:00~●『極私的エロス・恋歌1974』監督:原一男
(※上映後、監督のトークショー)
【25日(火)】
(1)10:00~●『飯館村 第1章・故郷を追われる村人たち』監督:土井敏邦
(2)14:00~●『ポスターガール』+●『IVAW 明日へのあゆみ』
『ポスターガール』監督:サラ・ネッソン
第83回アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門ノミネート
(※言葉が早く字幕では追いつかない。new!舞山裕子・new!石井ゆき・高山正樹が弁士を。)
『IVAW 明日へのあゆみ』監督:木村修
(3)19:00~●『血風ロック』監督:流山児祥
1986年2月 ヨコハマ映画祭自主製作映画賞受賞作品。
(※上映後、監督のトークショー)
【26日(水)】
(1)10:00~●『あしたが消える』(1989年公開の幻のドキュメンタリー)
(※上映後リック・タナカ「原発を語る」(オーストラリアから実況中継)
(2)14:00~●『イエローケーキ』監督:ヨアヒム・チルナー
(※17時から、リック・タナカの「エネルギーの話」オーストラリアから実況)
(3)19:00~●『ポスターガール』+●『IVAW 明日へのあゆみ』
(※new!舞山裕子・new!石井ゆき・高山正樹が弁士を務める。)
【27日(木)】
(1)10:00~●『スケッチ・オブ・ミャーク』監督:大西功一
沖縄宮古島の古謡や神歌を追ったドキュメンタリー 原案・監修:久保田麻琴
(2)14:00~◎「京太郎の唄」新城亘ライブ
(※14時の催しの後、19時の催しまでの時間、三線、琉球舞踊の体験コーナーあり)
(3)19:00~●『スケッチ・オブ・ミャーク』監督:大西功一
【28日(金)】
(1)10:00~●『よみがえる琉球芸能 江戸上り』
(2)14:00~●『ゆんたんざ沖縄』監督:西山正啓
(※17時頃から30分弱の作品●『沖縄の声ー山シロ博治』森の映画社最新作を上映)
(3)19:00~●『ゆんたんざ未来世~恨を解いて、浄土を生きる』監督:西山正啓
(※上映後、西山監督のトークショー)
【29日(土)】
(1)10:00~●『壊された5つのカメラ』監督:イマード・ブルナート、ガイ・ダビディ
(2)14:00~●『ぬちどぅ魂の声』監督:西山正啓
(※17時頃から●『沖縄の声ー山シロ博治』森の映画社最新作を上映)
(3)19:00~●『カメジロー沖縄の青春』主演:津嘉山正種
(※上映後、主演の津嘉山正種さんのトークショー)
【30日(日)】
(1)10:00~●『主権在民 女たちのレジスタンス 改定版』監督:西山正啓
(※本邦初演!)
(2)14:00~◎斎藤哲夫ライブ
(※「グラスソングス」(高田渡のライブ映像)を同時上映!)
(3)17:00~●映像作家 櫻井篤史+加藤到 2人展
※期間中会場では高橋美香さんの写真を常設展示しています。
new!「パレスチナに生きる」
new!「彫刻家金城実」
各回定員30名です。お早めに御予約ください。小さな会場なので、ご予約のない場合、いらしていただいても入場をお断りしなければならない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
【チケット購入・御予約・お問い合わせ】
⇒CoRichチケット!
M.A.P.:03-3489-2246(担当うぶかた)
(FAX:03-3489-2279 mail:mpro@mbh.nifty.com)
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※CoRich以外で御予約の方は、チケット種別ならびに購入方法なども合わせてお知らせください。
※3回券・12回券は一部使用した場合の払い戻しはお請けしかねます。また管理の都合上、チケット種別の変更も原則ご遠慮ください。小さな会場で、入場料収入も限られております。どうかご理解いただきますようお願い申し上げます。
2011年12月27日(火)20時00分
週間ポストの行方
gajumui
えーと、上杉隆の記事が掲載された週刊誌とガイガーカウンター用の単四電池の入ったセブンイレブンの袋、忘れてませんでしたでしょうか。@maruosatoshi 昨日は大忘年会であった。
12-27 13:59横澤ちゃんが持っててくれました。お騒がせしました。不覚にも記憶がない。迷惑掛けませんでした? @maruosatoshi あっと気がつきませんでした。 @gajumui: セブンイレブンの袋、忘れてませんでしたでしょうか。@maruosatoshi 昨日は大忘年会であった。
12-28 10:24その際は是非ともご協力お願いします。沖縄芸能を交えたイベントにもしたい。西山正啓監督も来てくださるとのこと。只今日程調整中です。 RT @maruosatoshi いやいや愉しかったですよ。上映会の件もまた。
12-28 14:14

【顛末ツイートの追記】
2011年12月26日(月)23時00分
12/26のツイートまとめ
【宇夫方路の呟き】
ubukatamichi
M.A.P.琉球舞踊教室。今日は今年最後の「かぎやで(かじゃでぃ)風節コース」です。喜多見の駅から徒歩5分くらいかな。夜の7時からです。
12-26 14:58
gajumui
「放射能やだからさ」といって大袈裟にマスクしてるあの子が、そのマスクをめくって煙草を吸いはじめた。何か言おうとした俺を遮ってあの子は言った。「アタイの死ぬ時はアタイが決める」、俺は心の中でプカプカを口ずさんでみた。
12-26 15:338月8日、半減期の短いヨウ素が出たと結構な騒ぎになった。結局あれは医療由来ということで落ち着いた。12月、またヨウ素が出ている。しかし静かである。9月~11月は知らない。また医療?みんな学んで賢くなったのか。確かに誤作動は多いが、感度のいいセンサーたちがいなくなったこの頃。
12-26 17:12京都は雪らしい。京都の下宿にコタツだけの暖房で暮らす一切親に無心をしない娘と、卒業旅行にグアムへ行くから6万円貸せという息子。俺の人生は正しかったのだろうか、と何故か考えこむ父。母あっけらかんで悩みなし?
12-26 18:37
19:03、事務所内の線量……
0.06μSv/h

夜、登戸で、丸尾聡のプロM主催の忘年会に顔を出したらしいのだが、そこで上映会の話などしたらしいのだが、なんだかよく憶えていない。どうも賑やか過ぎると大概ダメになる。顔を見る前に胸の名札に目をやらなければならないような場所に長居すると、僕はいつも壊れるのである。
2011年05月21日(土)20時50分
“枡形城・落日の舞”間もなく千秋楽
舞台の袖に幽霊が……
いや、違った。稲垣さんが曲がったカツラを直しているところだった。
開演前、楽屋の前の廊下では撮影大会が始まる。こうした公演の、千秋楽にありがちな光景である。
丸尾聡&宇夫方路
小生が撮影したのはこれだけ、たった2枚だけだったが、橋田芽衣子さんが画像を送ってくれた。感謝。
背後霊が……
その正体。
左端の方は千秋楽のNewFace、柴田悦子さん。里の子供しのを演じました。
累計54人、役名+スタッフ紹介:39名1団体+11名。
ミズノタクジが泣いて悔しがる画像。若い美女たちに囲まれて鼻の下を伸ばす水野父。
もっと悔しがらしちゃおう。ほれ!
この他に、一緒に写った画像をお持ちの方、どうか送ってくださいませ。
思い残すこと、ありませんか? では、間もなく、一ベルが鳴ります。
tag: 「枡形城落日の舞い」 丸尾聡
2011年05月03日(火)02時14分
向ヶ丘遊園から喜多見の間のどこか……
東日本大震災から52日目から53日にかけて……
稽古のことは、もしかして書くべきことを思い出したら書きます。
でもね、その後、わたくし個人的に厄介なことに……
向ヶ丘遊園、3日午前2時13分に撮影した画像。
今回の市民劇に参加した人たちで、なかなかカメラの前で笑顔を見せないのは、丸尾聡とミズノタクジと高山正樹です。
(神野美奈実はカメラの前ではいつだって作り笑顔。海浩気はただ眠いだけ。)
「こんなことがなければ、あんなことにはならなかったであろうと……」
「あんなこと?」
「お静かに!」
tag: 「枡形城落日の舞い」 丸尾聡
2011年04月15日(金)02時51分
僕は違反は絶対にしません!
市民劇の稽古。
時間になってもあさやさんが来ないので……
連絡用の白板に……
あさやさんの似顔絵を書いてみた。
果たして、遅れてやってきたふじたあさや氏がこれを見たのかどうか、定かではないが、ある目撃情報によると…「見たよね?ちよっと頬骨上げてたよね。嬉しかったのかな?」だそうな。
もう20年も前のことだが、オーストラリアのアデレード演劇祭に、あさやさんの芝居で参加したことがある。その時、みんなでコンドミニアムに宿泊した。初日の部屋割りの後、あさやさんの部屋のドアにこの似顔絵を紙に書いて表札代わりに貼ってみた。小学生じみた悪戯である。10日ほどの滞在であったが、結局、最後まで剥がされることはなかった。あさやさん、嬉しかったのかな? 以来、時々こいつを書いて、あさやさんを喜ばすことにしたのである(笑)
貴重な一枚……
なぜ貴重なのか、その訳(ワケ)はいずれ書く。
稽古が終わると居酒屋へ。
勿論、僕は飲まない。車だもんね。緑茶で腹ガボガボ。最近飲みすぎだから、まあいいんじゃないのと言い聞かせている。
そのうち、東日本大震災から35日目になった。それなに、みんな帰らない。どうやら小生の車をアテにしているらしい。でもそんなに乗れないよ。どうすんだよ。
登戸駅前にて。
なんか、おかしくねえか……。
NewFaceはゼロ。
tag: 「枡形城落日の舞い」 ふじたあさや 丸尾聡
2011年03月17日(木)23時58分
停電の中、合わせて踊って飲んで
東北地方太平洋沖地震発生から6日目……
今日も合わせ。
停電するも合わせ続行。
⇒この日のことを書いた白石准のブログ記事
僕は市民劇の稽古があって途中で抜ける。
しかし急遽中止との連絡あり。
登戸で飲む。
厚木の琉球舞踊教室は、中止にはならなかったらしい。
⇒琉球舞踊教室専用ブログを読む
その帰り、途中下車した宇夫方女史も合流。
2軒目は忠兵衛へ。
詳細はまたもや後日に……
tag: 沖縄居酒屋.忠兵衛(登戸) 「枡形城落日の舞い」 丸尾聡
2011年02月17日(木)22時19分
古の歴史の真実
相変わらずの白石准の勘違い。
それを写している俺も阿呆だな。
鎌倉の時代に行灯、どうもミスマッチなのである。行灯は江戸の匂いがする。時代劇の室内の灯は行灯という簡単な勘違い、とりあえず稽古での代用品、そうであって欲しい。
鎌倉ならきっと灯台ではないか。
⇒「灯台下暗し」のはなし
いや、貴族の住む京の屋敷ならいざ知らず、東国武士の館には灯台すらなかったかもしれない。
江戸になって行灯が普及しても、庶民にとって植物油は高嶺の花で、替わりに魚の油をつかっていたという。しかし稲毛の里では、アブラナ科の“のらぼう”が採れたというから、もしかすると稲毛三郎は、贅沢に油を燃やしていたという解釈も、この芝居の背景としてはおもしろいかもしれないが、それでもやっぱり行灯は似合わない。
ただ、鎌倉の時代から“のらぼう”を栽培していたと川崎市では言っているのだが、1700年代のジャバナの種が“のらぼう”の起源だという説もあるわけで。
要するに、それほどにも確定的なことが分からない時代の芝居をやっているのだということは、きちっと抑えておかなければならないのだろう。道具にしろ所作にしろ、そして言葉にしろ、江戸あたりの親しい時代と混同する勘違いには十分に気をつけることだ。現代から100年少し遡ればもうちょんまげの時代だが、江戸と鎌倉との間には500年以上もの時の隔たりがある。
一昨日の稽古の帰り、「なんだか気に入らない」と思ったのも、どうやらそのあたりに原因がある。遠い古の人びとの心を、現代の感覚で容易に理解できるところまで引き寄せて解釈しようとした勘違い。
相模川の橋供養からの帰途、頼朝は平家一門の亡霊に出会って落馬し、そのまま怨霊の祟りで死んだという類のハナシを、現代の歴史家がまともに取り上げるはずもない。だが僕は、平家の怨霊など存在するわけが無いという現代の常識を疑ってみたいと思うのだ。怨霊が頼朝を殺したという当時の民衆の常識を素直に受け入れてみるとどうなるのか。
それにしても橋供養の日に事件が起こったとは、なんとも象徴的である。川は現世と異界との境界(三途の川しかり)であり、橋は二つの世界を結ぶものだと考えられていた。だから橋の上は、昔からあの世の住人の出現しやすい場所だとされてきたのだ。辻や村境、峠も同様である。そうしたところに、道祖神や地蔵が多くあるが、それらを前近代の遺物として顧みないのが歴史家の仕事ならなんとも詰まらない。
怨霊は、確かにいたのである。問題はその棲家である。
頼朝は北条の謀略によって殺された。また、頼朝を殺したのは、平家の怨霊であった。そのどちらも歴史の真実である。いったいどういうことなのか。
簡単なことではないか。つまり、平家の怨霊は北条時政の心の中に棲んでいたということである。「頼朝は北条の謀略によって殺された」と「頼朝を殺したのは平家の怨霊であった」とは、同じことを別な視点で言ったに過ぎない。真実はひとつだった。それが「源平交代の呪縛」の意味であった。
心理学のハナシをしているのではない。時政の中の怨霊は、決して幻覚などではなく、自由に体外へ抜け出すことのできる実存であった。たとえそれが頼朝の眼前に現れたとしても、疑うことは何も無い。その不思議を信じてはいけない理由など、どこにもないのだ。たとえ水飲み病が頼朝死因の事実だとしても、歴史の真実は変わらない。
琵琶法師は平家の怨霊を鎮めるといいながら、その実、人びとの心の中に棲む霊魂に命を吹き込み続けてきたと言うべきであろう。盲僧は戦いに倒れた者たちを供養するどころか、琵琶を奏でる度にツワモノの怨念を再生産してきたのだ。現代風に解説するなら、人々が平家の記憶をいつまでもとどめておくように、ということになるのであろうが、そういう表現では、きっと怨霊の、つまりは歴史の実体を取り逃がすことになる。
いったい、この琵琶法師のシステムは、何故に必要だったのか、おぼろげに見えてきたものもあるのだが、それについては、今少し考えてから、書いてみよう。
ああ、現実に進行している市民劇の課題からすっかり遠く離れてしまったようだ。
たださ、稲毛三郎重成を現代に蘇らせる意味と方法を、徹底的に考え尽くす以外に、今回の市民劇には一般市民があまり参加していないというような表層的な批判を無効にする方途はないと思うのだ……、なんてね、そんな偉そうなこと、一兵卒の僕が言うことではない。
だから僕は、再び自分ひとりの妄想的ゲームに逃げ込むんだ。
そうしてもうひとつの課題。「源頼朝と稲毛三郎重成および畠山二郎重忠は歴史から自由であったのか」という僕の仮想的解釈に対する自分自身の疑義について、ゆっくりと考え始めようと思う……
稽古が終わって。
今回の演出助手、オフィスプロジェクトMの代表、劇作家の丸尾聡氏である。
間もなく、こんな舞台が始まる。
“死刑執行人”

3月9日(水)から15日(火)まで。中野“テアトルBONBON”にて。
チラシの裏の解説に、こんな一文があった。
「問わねばならない、見えてはならない存在を、国家と善き人が作り出してよいのかを」
少し意味合いは違うが、沖縄を考えるようになってから、「見えてはならない存在」に類したモノと出会い続けてきたように思う。僕が盲目の琵琶法師に拘るのも、そのことと無関係ではない。
そして、僕は書きたい沖縄の芝居が達磨のように書けなくなった。書けなくなって、25年間を悶々と過ごしてきた。そのことは、いずれ“社長とは呼ばないで”に書く。
⇒“社長とは呼ばないで”「沖縄のこと」のカテゴリ
丸尾氏は沖縄に関わるモノを書くことになったらしい。
この日、宇夫方女史は厚木と狛江で琉球舞踊を教えていた。
⇒http://mapryukyubuyou.ti-da…
tag: 「枡形城落日の舞い」 丸尾聡
2010年12月21日(火)23時50分
配役発表の日でしたが……
新しい方4名、これで累計17名です。
この飲み会に先がけて、配役が決定しました。
チラシも出来たみたいです。


でもね、僕の名前がないのです。
←ほら……
僕の場合、既にメンバーが大よそ決まっているところへ、あさやさんが後からねじ込んだらしく、当初の名簿から漏れていたみたいです。
決してヘソを曲げているわけではないのですが、他にも字が違っていたりする方もいらっしゃるらしい。
今日も、出演されるはずだった方が、スケジュールの関係で下りることになりました。もしかすると、さらなる変動がないともいえません。
また、個人的に、いったいどうするのかなあという気がかりなことがあったりするわけで。
まあ、そんなこんなで、今日から出演者の皆さんを順次ご紹介していこうと目論んでいたのですが、それは年が明けてからということにしたいと思います。
tag: 「枡形城落日の舞い」 丸尾聡
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