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僕は仲介者なのかな

チビチリガマに寄って、そっと野仏に手を合わせる。
チビチリガマの野仏

読谷到着。
アトリエ

するといきなり金城実さん。
「いいところに来た。買い物に行こう」
実さんを乗せて車で出発すると、そこへ知花昌一さんの車。

「買い物に行ってくる」
「ああ」

みたいな会話。

「いいんですか」
「まあ、いいじゃろう」

買い物は買い物だが、塩ビのパイプ何本も買って、それを自分たちでをカットするのだから、小一時間かかる買い物。
レジにて

戻ってくると、知花さんはしびれを切らしたのか、もうお帰りになっていた。

短く切った塩ビのパイプは、野仏の土台にするのである。
野仏制作

野仏いっぱい
実さん、100体を目指すらしい。

働いたら腹が減った。奥様も一緒にお昼へ。
いつものように、またご馳走になってしまった。

先日のこと。実さんから電話があった。
「前からあんたに読ましたいと思っていた例のやつなあ、見つかったから今度来たら渡す」

忘れるわけがない。お昼を食べてアトリエに戻ったボクは実さんに聞いた。
「例のやつ、ありますか?」
「例のやつ? おお、あれな、どこやったかなあ、この前みつけたんじゃが」
と、実さんはガサゴソ探し始めた。
「かかあに整理しろ整理しろとうるさく言われているんじゃ…」

販売中

「あ、名嘉さんの本、売ってるんですね」
(ガサゴソ探しながら…)「応援してやろうと思っておいてあるんじゃが、全然売れん」
「ボク、一冊、買います」

「あった、あった」

「例のやつ」とは、実さんがこのところ書き綴っている平敷屋朝敏の研究論文。僕にとっては宝物である。
その宝物を持って、アトリエ中2階の実さんの書斎に入り込んだ。

外の景色

「ここ、気持ちいいですね~」
「そうじゃろう」

いつだったか、金城さんと平敷屋朝敏の作品における大和的なモノと沖縄的なモノみたいな話をしたことがある。
「なかなか勉強しちょるな」…と、実さんは笑顔になった。
僕が琉球の古典を三線で弾くということと併せて、そのころから、僕は実さんにきっちりと認知されたような気がする。だから、僕は実さんと、決して「運動」みたいなことを通して繋がっているのではないのである。



いつしか夢の世界。満腹になったら昼寝、まるで子供だな。いや、老人の居眠りかな。

今回の旅の最大の目的は、識名さんの畑の最後のトマトを収穫してくること。それから、この金城実の平敷屋朝敏論をゲットすること。そのふたつはクリアした。しかしもうひとつ、大切なミッションがある。それは、映画監督の仲村颯悟くんを金城実さんに繋ぐこと。
しばらくして、りゅうご君がやって来た。これで、ともかく金城実と仲村颯悟が繋がった。

そういえば、H氏が僕のことを仲介者(メディエータ)と規定していた。
「メディエータ」には幽霊と話ができる霊能者という意味もあるらしいが、ボクにそんな能力はない。沖縄には、特に女性にはけっこういるようだが。もしかすると、仲村颯悟も案外そんな能力の持ち主なのかもしれない。でなければ、「人魚に会える日。」なんて撮らないだろう(笑)

数日前に元山仁士郎君もこのアトリエに実さんを訪ねて来たらしい。そういえば元山くんと金城さんが初めて会ったのは、M.A.P.だった。「喜多見と狛江で小さな沖縄映画祭」の時。
彼が進めている県民投票については、色々な意見がある。僕もどうなんだろうかと思っていた。なので金城実さんに聞いてみたのだ。いったい元山くんに、なんて言ったのか。するとこんな答えが返ってきた。
「どんどんやれと言ったんじゃ。若いものが自分で考えたことなら、どんどんと思い切って好きにやればいい。そうして空気が変わればいい。空気が重要なんじゃ。敵も空気なんじゃから」
なるほど、ボクは妙に納得した。

一方、仲村君の話もまたなかなかナイーブなことだったので、はたしてどうなるか、少し心配していたのだが杞憂だった。ただ今後どう展開していくのか、そこは実さんの意思がどうであれ、なかなか難しい課題もありそうだ。でも、きっと実さんが力を貸してくれるだろう。

実さんにはこういう懐の深さがあるから、色々な人がここへやって来るんだろうと、あらためて思ったのである。

でもね…

実さんの奥様はとっても素敵な方である。
「大和の人はミノルのことを持ち上げるけど、沖縄の人はそんなこと思ってないよ。ただの変わりモン、迷惑なじいさんだと思ってる。少年の心を持っているなんて、冗談じゃない、間もなく八十なのに、いまさら少年でもないでしょ~」
奥様は実さんを、深く愛している!…と、ボクは信じている。

仲村颯悟と金城実
仲村颯悟を金城実に繋げば、僕の役目は終わりである。
二人の話は続いているが、ボクは空港へ向かうのだ。これ以上ここにいると、東京に帰れなくなる。

【追伸】(6月28日)
元山君にあるイベントを案内した際、辺野古県民投票のことで沖縄に帰っているので参加できない旨の返事が来たので、金城さんのアトリエに行ったそうでとメッセージを送ってみた。すると「金城さんも呼びかけ人になっていただいてます🙋」という返信。なるほど、元山君、よかったね。

tag: 名嘉幸照  沖縄の旅_2018年5月  金城実  仲村颯悟  元山仁士郎  平敷屋朝敏  知花昌一 

“2本の短編映像(The island's will/Mother )”が突きつけるモノ

キタコマ沖縄映画祭2018 追加プログラム①
“2本の短編映像”が我々に突きつけるモノ

「The island's will」
(4分/2013年)監督:仲村颯悟

君よ、勘違いした正義を振りかざす君よ
意味も分からない歌を口ずさむ君よ
馬鹿でくそったれな世の中に生まれた君よ
何かできることがあるのではないか


仲村君がこの作品を撮るに到ったきっかけは、2017年9月、読谷のチビチリガマが少年たちによって荒らされた事件だったという。彼は琉球新報の取材に答えて、次のように語った…
沖縄戦のことも、基地のことも、僕らより分かっている世代の多くの人が「今の沖縄の現状は良くない」と思っている。沖縄って、忘れちゃいけないことがたくさんあるのに、いつの間にかみんな考えなくなっている気がします。沖縄に向き合うことを、沖縄の人が忘れている気がするんです。でも自分だって、今の「感覚」や「思い」を忘れてしまいそうな気がする。だからこそ、作品にしようというよりも「撮っておかなきゃ」と思ったんです。

この作品は、youTube限定で公開されている。今回、仲村颯悟監督がキタコマ映画祭のために、いつ上映してもかまわないと、上映用のディスクを送ってくれたのである。感謝である。


「Mother」
(19分/2017年)監督:今泉真也

ある日、今泉真也監督からメールが来た。ウチの映画祭で取り上げて欲しい作品があると。それがこのMotherだった。

【予告編】


しかし、すでにプログラムは確定していた。それに短い作品なので、単独のプログラムを組のは難しい。他のプログラムの合間にでもと仰っていただいたが、きっちりと腰を据えて見てもらいたい作品である。さてどのように上映したらよいものか、ずっと思案していた。
仲村颯悟君の「The island will」が上映できることになった。これでいける!と確信した。ちょうどその折、今泉真也監督の上映はどうなっているのかというメッセージが、イチャリバーズのシーサー玉城ちゃんから届いた。なんでも、今泉監督は、沖縄国際大学時代のサークルの先輩だという。
しめた!シーサー玉城を呼んで話をしてもらおう!普段、政治的なハナシや基地のことなど、公式な場所では全く語らない彼女だが、この作品を観て、感想を述べよと言えば、イヤとは言わないだろう。実は小生、彼女とは、沖縄の北谷で、高江のヘリパッド基地のリーディング公演で共演もしているのである。

無料のイベントではあるが、極めて楽しみなプログラムになった。
僕は密かにほくそ笑んでいる。

日時:2月5日(月)16:30~
会場:M.A.P.

無料上映会

お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
 Facebookのイベントへ
 総合案内記事へ

tag: 仲村颯悟 

プログラム2は「TRY&kyat monthly live ~ゆしぐとぅ~」と提携!

第四回 喜多見と狛江の小さな映画祭+α 提携イベント
TRY&kyat monthly live vol.10

Kyatライブちらし

日時:8月26日(金)18時30分 開場
会場:中目黒トライ
料金:予約4,000円 当日4,500円

  ※食べ放題付き・各ドリンク別途500円
 ⇒FBのイベント

タイムスケジュール:
18:30~19:50 食べ放題屋上BBQ&流しそうめん(雨天会場内)
20:00~ Milk[弥勒] & kyat ライブ
      短編映画「ゆしぐとぅ」上映
      仲村颯悟監督のトークショー


※8月4日追伸
仲村颯悟監督のトークショーで、高山正樹がMCを担当することになりました。また、宇夫方女史が琉球舞踊をご披露します。

※ライブから入場される方はお知らせ下さい。(1,500円引き)
※ライブ開演後のお食事は、BBQプレートを1,000円でご用意します。


お問い合せ:M.A.P.(03-3489-2246
  ⇒総合案内記事へ

当日は、仲村颯悟監督と皆さんと一緒に
大きなスクリーンで観ましょうね!

tag: 仲村颯悟 

本祭2日目(朝ふじたあさや氏、夜は仲村颯悟くん)




仲村颯悟くんと

tag: 仲村颯悟  ふじたあさや 

今年もやるんだ「やぎの冒険」

やぎは食べるもの だから大切に育てたんだ!
「やぎの冒険」

(84分/2010年)
監督:仲村颯悟(撮影当時中学生)

少年とやぎ

小学6年生の裕人は、那覇の街っ子。冬休みを母の田舎で過ごそうと、ひとりバスに乗り沖縄本島北部の村へやってきた。赤瓦のウチナー家に住むのは、やさしいオバアとオジイ、おじさん、同い年のいとこ、そして2匹の子やぎ“ポチとシロ”。
ある日、ポチがいなくなっているのに気づいた裕人は、地元の人たちに「つぶされる」ポチの姿を目にする。ショックを受ける裕人を尻目に、今度はシロが「つぶされる」ことに…そのとき、シロが逃げた!
沖縄の美しい原風景、食べて生きることの意味を、当時中学2年生の仲村颯悟がまっすぐに描いた。



① 日時:1月30日(土)19:00〜
  会場:スペース103(第2会場)
  ※30日の上映後、仲村颯悟監督のトークが決定しました!
②&③ 日時:2月3日(水)10:00〜  17:00〜
  会場:M.A.P.(第1会場)
  ※10時の回は目の不自由な方と観る対話型の上映会です。
料金:
一般 1,200円
    学生及び75歳以上 500円 ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
      前売りチケット1,000円あり
      ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
      ※11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

 ⇒オフィシャルサイトのチケット購入ページ
  ⇒CoRich 直通(PC用)
  ⇒CoRich 直通(携帯用)
 電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)

 ⇒総合案内記事へ

第三回映画祭本祭でも上映しました。その日の上映後のトークショーの様子は次の記事からご覧下さい。
※若干ネタバレあり。ご注意くださいませ。
 ⇒第3回映画祭3日目
※クリックすると大きくなります。
やぎの冒険1 やぎの冒険2

【目の不自由な方と観る対話型上映会について】

続きを読む

tag: 瀬戸洋平  仲村颯悟 

やぎの冒険

第三回 喜多見と狛江の小さな映画祭+α 上映作品2

(84分/2010年)
監督:仲村颯悟(撮影当時中学生)

やぎは食べるもの だから大切に育てたんだ!
少年とやぎ

小学6年生の裕人は、那覇の街っ子。冬休みを母の田舎で過ごそうと、ひとりバスに乗り沖縄本島北部の村へやってきた。赤瓦のウチナー家に住むのは、やさしいオバアとオジイ、おじさん、同い年のいとこ、そして2匹の子やぎ“ポチとシロ”。
ある日、ポチがいなくなっているのに気づいた裕人は、地元の人たちに「つぶされる」ポチの姿を目にする。ショックを受ける裕人を尻目に、今度はシロが「つぶされる」ことに…そのとき、シロが逃げた!
沖縄の美しい原風景、食べて生きることの意味を、当時中学2年生の監督:仲村颯悟がまっすぐに描きます。



上映日時:
7月2日(木)第二会場(いちまるさん)13:00~

 ※7月2日の上映前に幕開け琉球舞踊をご披露。宇夫方路(踊り)+高山正樹(地謡) 
7月4日(土)第一会場(M.A.P.)19:30~
 ※7月4日の上映後、大学生になった仲村颯悟監督のトークショーがあります。
 ※各会場の位置関係は映画祭総合告知記事の地図を参照してください。
  ⇒FBのイベント

料金:1200円(割引チケットあり)
  ⇒チケット予約・購入(CoRich)
電話予約・お問い合せ:M.A.P.(03-3489-2246

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やぎの冒険1 やぎの冒険2

tag: 仲村颯悟