2013年02月11日(月)00時30分
旧正月と今尾哲也氏の葬儀
gajumui
今尾哲也氏がお亡くなりになった。恩師である。早稲田の前に同志社の英文科を卒業されているとは知らなかった。30数年前、今尾演出で合邦を演じた。ふじたあさや氏との繋がりもそれが最初。ご冥福をお祈りする。
02-07 08:3620数年、なるべく過去と隔絶して生きたいと思っていた。その間、たくさんの恩師が亡くなったが、一度も葬儀には出なかった。一昨々日、稽古の最中にあさやさんから着信。「今尾さんが亡くなったの知っているか、葬式いつかわかっているか」、行くと決めた。それで長年の不義理が償えるわけもないが。
02-10 10:09健康ゲーム。ここ1ヶ月で痩せたから、喪服のズボン、あっさり入るかなと思いきや、ありゃりゃんこりゃりゃん。「ハルメリ」ではあんまり痩せないでと言われているが、その1ヶ月後には復員兵の役。ダイエットの停滞期のお尻を「ハルメリ」の楽日に合わせる健康ゲーム。
02-10 10:382010年の旧正月は2月14日だった。/旧一月朔日(正月)【沖縄の挨拶《2》】 http://t.co/E0Mq9djj
02-10 23:442011年の旧正月は2月4日のにんじんの日だった。/2011年【旧正月】+【にんじんの日】 http://t.co/4jlA9W5N
02-10 23:51
【2月7日に呟いたこと】
ずいぶんとお宅に伺った。ずいぶんと飲ませてもらった。空調付きの書庫が地下にあった。
今尾さんから貰った膨大な資料のコピーは、今も僕の書斎にある。

【今日呟いたこと】
今尾先生。もうすぐ稽古の始まる「ハルメリ2013」というお芝居で、なんと僕は男の俳優で最年長らしいのです。女優さんの方は分からないということにしておきます。時の流れは速いものです。貴方は、演技を学ぶとは、自分には演じる能力がないということを知ることかもしれないとおっしゃった。どうやら僕は、まだ自分が見えていないということなのでしょうか。
今尾先生。あちらで団十郎に会うのは、49日過ぎてからでしょうか。団十郎は、先生のお眼鏡に適った役者になって、あの世に旅立ったのですか?
葬儀で、知り合いに会いたくなかったのです。みんな昨日のお通夜にきたのでしょうか、あまり会わずに済んで助かりました。それでも会った人には、上映会や「ハルメリ」のチラシなどを渡しました。全く往生際が悪い僕なのであります。
今尾先生。今日は旧の正月です。沖縄では、みんなひとつ年を取って
だからみんなひとつ若くなるといいます。
いいなあ、ポジティブで。
今尾先生。僕はもう少し、頑張ってみることにします。
2013年02月01日(金)23時57分
沖縄へ行く前の日、市民劇のことをずっと考えていた
「事務所の外の線量」を、しばらく測っていなかった。出掛ける前に測っておこう。
あの大震災から693日目である。
18:57 事務所の外の線量
0.06μSv/h(DoseRAE2)

沖縄へ、線量計は持っていくが、今回PCを担いでいく気にならない。
DOCOMOのタブレットでブログがアップ出来ればいいのだが…
そこで行く前に実験。
・・・
めんどくさ・・ それに画像がダメみたい。
どうするかなあ…
とりあえずツイッターの自動まとめ設定を一時的に復活させることにする。
【ずっと昨夜の稽古のことを考えていた。そんな日のツイートのまとめ…】
gajumui
当初から条件を伝え、それがないならやめると伝えた。それを曖昧にされたままここまできたのだから、今なら降りることもできる。このままでは何のメリットもなく、むしろマイナス。会社の事情を考えれば降りるべきなのかもしれない。でもなあ… なんとか稽古場に沖縄の風を吹かせられないものか。
02-01 08:28この稽古なら出なければよかったの連続。でもそれは個人的なこと。5月の本番にとってどうなのか、それももう過去はどうでもいい。問題はこれから。しかし小生、別の芝居で肝心な2ヶ月ほぼ不参加。俺の役のことはどうでもいいが、動員3千超の芝居、どう沖縄を扱うか、関わって見届けたくはある。
02-01 09:20こんなことなら昨日はスケッチオブミャークを観に行けばよかった。今日が最終日、と思いきや、また上映期間が延びたらしい。8日に行けそうだから今夜は自宅で手前の上映会の告知に専念する。多良間郷友会で、一人ひとりチラシを配り、頭を下げ、丁寧に話をしていた大西功一監督。大輪の花が咲いたね。
02-01 09:37地道にやるしかない。川崎市民劇も、最後まで踏ん張って見届けることにしよう。しかし、今は殆どの関係者に僕の思いを伝えられずにいる。仏頂面した迷惑なおっさんと思われているに違いない。「朝鮮戦争とベトナム戦争、標的にされた高江」と言ったって、理解してくれる共演者など一人もいない。
02-01 10:05役者の仕事は厄介だ。数日の本番のために数十日かかりっきりになる。ギャラの話ではない。その間、大切なことを忘れ、捨てなければならない。極端な話、たとえ沖縄の芝居をやるのだとしても、俳優は沖縄のことなどどうでもよくて、演技のことだけを追わねばならない。やはり俺の場所ではないとも思う。
02-01 10:47例えばさ、沖縄の今に対して問題意識を強く持っている役者ばっかり集めて沖縄の芝居作ったら、きっとちっとも面白くない芝居が出来上がるだろうなあと想像してしまうわけで。つまり、俺が沖縄のことを語れば語るほど、俺は面白くない人間になっていくというわけで。やっぱり厄介だ。
02-01 11:10 この日の僕のツイートに、佐渡山豊繋がりの方から励ましのメンションが来た。有難いけれどまともに答えるのもちょいとカッコ悪くて気が引けたので、変化球で返事した。@goimongolka 久しぶりに佐渡山さんに会いたいなあ。人類館関連の企画とか、琉球舞踊とのジョイントコンサートなんて如何ですかとか、戦いはアートだみたいな話とか、色々ユンタクしたいこと、伺いたいこともあるし、ヨロシクお伝えください。
02-01 11:44 深呼吸して伸びをした。体罰の話がTLで流れてくる。昨日の稽古で、ちょいと体罰の話も出た。小学校の頃、何人かの担任から体罰を受けた。だからといってその先生方に悪い印象はない。しかし何で怒られたのか全く覚えていない。ただ体罰の記憶だけが残っている。つまり、やっぱり体罰ってロクなもんじゃないということ。
02-01 11:54たった一度だけ、息子に「体罰」したことがある。足払いをした。幼い息子はもんどりうって倒れた。何を叱ったのか覚えていない。だがその時のことは忘れることができず、思い出すたび、叫びたくなるほど幼き息子が不憫になる。今は成人した息子、いつか謝ろうと思っているのだが、いまだ出来ずにいる。
02-01 12:00もう昼、結局僕は、ずっと昨日の稽古のことを考えていた。これ最後。S氏は、演出家が演劇学校などで演技を教えることと渡嘉敷守良が琉球舞踊を教えることを同質に語ったが、沖縄の舞踊家たちにとって琉球舞踊を教えるとは「沖縄の伝統を繋ぐこと」、その視点を抜かしてはいかんと思ったのだ。終わり。
02-01 12:14ubukatamichi
RT @mapafter5: 唄や踊りが満載!抵抗はアートである!当日(2月22日金曜日)は琉球舞踊&三線演奏あり!/西山正啓監督作品“沖縄・フクシマ~女たちのレジズタンス”上映会のご案内 http://t.co/Y6bxcYWE #MAPBlog
02-01 17:10 ※線量計を充電して、事務所外の空間線量を久しぶりに測る(18:57)gajumui
武藤類子さんとパーマカルチャー、きっと大いに関係がある。それから、まつろわぬ民たちの抵抗の踊り・音楽、そんな話もしたいと思っています。上映の前に琉球舞踊なども。/西山正啓監督作品“沖縄・フクシマ~女たちのレジスタンス”上映会のご案内 http://t.co/eFssvNts
02-01 19:10確定申告か、と、外注さんの支払い調書を作りながら思う。無給の社長、2年目。もし微々たる役者のギャラもなければ申告しなくていいのかね。さて。明日朝6時20分羽田発で沖縄へ。ボチボチ帰って旅の準備しないと… と、雨。あ~あ、これじゃ歩けない。会社というゲーム、人生最後の健康ゲーム。
02-01 19:54 それでも傘さして、自宅に向かって歩き出す。閃いた!いいかもしれない。7日、スケジュール調整して市民劇の稽古に顔を出す。
02-01 23:43
やっぱり、濡れたくはない。
1時間半で自宅。
書斎。明日4時起きだというのに眠らない僕。
明日のために眠る。
2013年01月18日(金)22時00分
1/18のツイートまとめと、夢丸さんのこと…
gajumui
断絶とルサンチマンの始まり。“ひめゆり”からは見えない“ずいせん学徒隊”、対馬丸からは聞こえない奄美大島の学童疎開船“武州丸” そして、僕は僕自身のルサンチマンを凝視する。 @mapafter5 2010/10/27のブログを改稿。 http://t.co/K0XCSOM5 …
01-18 14:09ubukatamichi
三笑亭夢丸がトリの国立演芸場、最初から今日しかいける日がなかったのに地図の仕事がいっぱいいっぱいでどうなるかと思ったのだけれど、なんとか出発できそうです。だって国立演芸場のトリはこれが最後かもしれないもんね。
01-18 16:51gajumui
昼の貸切にお邪魔して、お茶でも飲んで、夜はデモと思ってたのになあ…
01-18 16:54日本なんてアメリカの州か中国の県になっちまえばいいんだって思うよと言っていた三笑亭夢丸師匠。その気風の良さは清清しかった。日本なんて国がなくなったって、江戸っこ気質までなくなっちまうわけじゃあるまいに。
01-18 16:58
とりあえず画像だけアップしておきましょう。
夢丸師匠はちょっとお痩せになられました。

それに対して、俺はちっとも痩せねえなあ…
【追伸】
ubukatamichi
三笑亭夢丸さんはこの3年間で4度癌の手術をされ、4度目は声帯は残せたけれど周りの筋肉は切除しなければならない大手術だったようです。昨年頂いた電話で国立演芸場でトリを取るのは最後かなとおっしゃっていました。でも昨日はお元気でした。 @b25225 夢丸のトリは最後ということ
01-19 09:36
2013年01月08日(火)20時00分
1/08のツイートまとめ+
gajumui
昨夜、小田急線の人がふたり菓子折り持ってきた。いらないと言ったけれどおいていった。だから僕は、今からメガネを作りに行くんだ。
01-08 10:33メガネを新しくする時は、必ず以前より度数を上げるものだと思い込んでいたが、この年になると下げるわけね。PC作業用のメガネの話です。こいつはもう夜の運転には絶対使えない。あーあ、なんだかなあ。“初老間近の俳優の呟き”←検索してみる?
01-08 11:34本日、いずこかの着付けの発表会(そういうものがあるんだ)で、何故かM.A.P.琉球舞踊教室も頼まれて紅型の着付けをご披露することになり、どうせなら踊りましょうということになり、それなら三線も生でとなり、僕はこれから「四つ竹」と「浜千鳥」の地謡をやりに出掛けるのです。
01-08 12:32gajumui
@damdambooks プロデュースしたい…
01-08 23:11@damdambooks 40を過ぎた頃から、瓢箪から駒という人生を歩んできました。
01-08 23:27なるほど。考えてみれば瓢箪から駒が出てくるというのは怪談じみた話ですなあ。 @damdambooks ガジュマルからキジムナーみたいなことでしょうか?(笑)
01-08 23:44@sugimaru35 @damdambooks 勉強させていただいております。
01-08 23:59gajumui
小田急線本社の方ふたり、がんばって上に話したらしい。満額。彼らの出世を心配しております。って、俺にそんな力があるわけないよなあ。もしかしたら、マンマとしてやられたのかもしれない。いや、そこまで疑っちゃいかん。ふたりの将来に幸あれ、です。
01-09 19:32

今日も健康ゲーム。7km歩いて帰る。途中、多摩川大橋にて。
夕日と富士山…

すごく美しかったので、足を止めて撮影してみたのだが…

ちっとも上手く撮れない。
自然にゃあ敵わねえと、スゴスゴとまた歩き始めた。
【メガネ追伸】
2012年12月23日(日)23時47分
世界の終末に抗う《“ニーチェの馬”の記憶》
なかなか、ストイックな生活である。
朝と昼を兼ねた食事はジャガイモ2個。

“ニーチェの馬”よりはマシ、だが食いきれず半分残す。ニーチェの馬の五割増。
どうやら僕は、来年の5月の、「大いなる家族」という“ゴッドファーザー”を彷彿とさせるような題名の芝居で帰還兵の役になりそうで、色々な意味でなんとも気が進まないのである。昨夜、今ならまだ降りられると冷やかされて、ちょっと真剣に降板を考えたりもしたのだ。つまり、ストイックな生活をするのは、断じて帰還兵という役を演じるためではないと言いたいわけだ。
そんな気分が影響していたのだろうか。「日の丸」というタグを作ってみた。
⇒「日の丸」のタグ付記事一覧
7km歩いて自宅へ帰り、いつもの如く書斎に篭る。
gajumui
ツイッターを毎日毎日まとめて自動的にブログに投稿するの、今日を最後にやめた。
12-23 23:32
ubukatamichi
あー、明日中に郵送で納品できそうもないなあ・・・
12-23 23:43
2012年12月15日(土)23時44分
選挙の前日に再開した健康ゲーム(ツイートのまとめ)
gajumui
沖縄って「学会」が多いんだよなあと実感させられた日。真っ当な理屈とは別の次元での選択。政教分離なんて名ばかり。乗り越えなければならない得体の知れぬ空気がある。僕は、貧しいアンマーにそっと語りかけてみた。「ニライカナイは、東に行っても見つからんよ」と。
12-15 12:19弁解ではないが、3.11の頃、僕は人生最後の健康ゲームに挑もうとしていた。でも、3.11で、東京の空気の中を走る気力がなくなって、そして太り始めた。ブログも、ボロボロになったのは、きっと3.11と無関係ではない。今、もう一度、僕のこの体も、ブログも、少しづつだが立て直そうと思う。
12-15 17:36斉藤哲夫氏が倒れる3ヶ月前の画像を、その日のブログに追加でアップした。動画もある。なんだか身に染みるなあ。健康になろうかな。/「永井宏・詩写真集刊行記念展」と斉藤哲夫のミニライブ http://t.co/t1dJ2spy
12-15 17:41 斉藤哲夫が哲学者と言われる所以。つまりね、また健康ゲームを始めようと思ったのは
たとえ明日どんな結果になろうとも、絶望だけはすまいと決めたのさ。
12-15 18:11やっぱりアイコンが悪い…
12-15 18:11今日は自宅から事務所まで、雨の中7km歩いた。明日の朝も歩いて自宅へ戻り、選挙に行く。チベット体操も再開。あとはどのくらい酒を減らせるか。
12-15 23:44
当時の流行りだった「四畳半」とは遠く隔たっていた。
ぴかぴかに光って、斉藤哲夫の人生は狂ったのか否か。
どっちだっていい。
僕は今の哲ちゃんの友達なんだと、大きな声で、「どうだ」とばかりに威張って言おう。
2011年01月25日(火)23時00分
二重母音・連母音・母音融合
このブログを読んでくださる方は、小生は酒ばかり飲んでいてちっとも仕事をしていないと思われているかもしれないが、そんなことはない。昨日だって税理士さんが来て、昨年、M.A.P.で働いてくれた60人くらいの源泉徴収表を作成し、山猫合奏団の合わせの開始時間ギリギリに間に合わせたのだ。僕の健康を害しているものがあるとすれば、酒よりも仕事だ、なんてね、嘘ばっかり。
酒をやめないのなら身体を動かすしかない。今夜は市民劇の稽古である。喜多見から鹿島田の稽古場まで自転車で行く。20km弱といったところかな。自転車に乗りすぎると、精子が減少するって知ってた?まあ、もうどうでもいいけれど。
稽古場に着く頃は、もう真っ暗である。多摩川の向こう岸の東京が、なんだか異様だ。
厳密にいえば日本語には二重母音は存在しない。たまたま母音が続けて出てくるに過ぎない。例えば英語の[day]などは「二重母音」だが、それは言語学的には1音節である。日本語で母音がふたつ繋がる場合は、あくまで2音節なので連母音という。
連母音とは、「愛(あい:ai)」とか「上(うえ:ue)」とか、母音が2回続けて出てくる場合に限っていうのではない。「貝(かい:kai)」とか「杖(つえ:tue)」とか、言葉の途中に母音がくれば、必ずそこには連母音([ai][ue])が存在する。
ところで、「音節」と「モーラ」は違うらしい。
なんでまた唐突にこんな話を始めたのか。
M.A.P.after5は、複数の連載読み物の集合体である。市民劇の成り行きだけが御所望ならば、「川崎市」のカテゴリの中の「枡形城・落日の舞い」というサブカテゴリをピックアップして読んでいただければ事足りる。だがそうはいかないのがM.A.P.after5。こっちの連載とあっちの連載が、時に化学反応を起こし始める。
「連母音」についても、今回の市民劇の稽古のハナシをしたくて持ち出してきたことなのだが、間違ったことを書かないようにと調べていたら、沖縄語と関係するとても興味深いことがたくさん見えてきたのだ。それを語るために、唐突ではあるが、言語学的な導入が必要だった。
英語などの発音記号では、長母音は[a:]とか[i:]というふうに表記する。一方沖縄語の長母音は、例えば沖縄語辞典では[aa][ii]と表記している。しかしカナで書く時は、「ゴオヤア」とは書かず「ゴーヤー」とするのが一般的である。
⇒関連記事「うちなぁ」か「うちなー」か(比嘉光龍さんからの回答)
それはいったい何故なのか。音節とモーラの微妙な違いと、なにか関連があるのではないか。
また、日本語の連母音と沖縄語の長母音の関係には法則性がある。いくつか例を挙げれば、日本語の連母音[ai]は沖縄語では[e:(ee)]となり、[au]は[o:(oo)]、[oo]は[u:(uu)]となる等など。
⇒関連記事「うちなーぐち講座《2》の2」
今まで僕は、この関係を口蓋化や高舌化との関連で考えようとしていた。「言語の省エネ化」として、一般化できないだろうかと思ったのである。
ところが、どうもそう単純ではないらしい。話しは沖縄にとどまらないのだ。
日本の話し言葉には、古い時代から二重母音(連母音)が極めて少なかったという。二重母音が出てくると、母音融合を起こして一文字の母音(長母音の場合もある)に変換してしまう。しかし、書き言葉は依然二重母音を保持して、母音融合を起こしたがる話し言葉と対立していたというのである。やがて、書かれた文字の通りに話すことが「正しい」とされるのだが、母音融合は無くならず、江戸弁をはじめとするアウトローの方言に、たくさん受け継がれて現存している。
僕は、母音融合の有る無しを、地域差だと考えていた。だが、どうやらそうではないらしい。これを書き言葉(権威)と話し言葉(スラング)の対立として捉えたらどうなるか。すると、沖縄語(ウチナーグチ)も、新たな相貌を帯びてきて興味が尽きない。
ウチナーグチのカテゴリの下に「母音融合」というサブカテゴリを作ってみた。そして、それらのすべての記事に若干手を入れた。市民劇の話題だけが御所望の方にも、お読みいただければとてもうれしいのだが、役者には無用だろうか。
もちろん、専門的な言語学の知識を全く持たないこの僕には、母音融合の背景について、云々する能力も資格もないのだが、理が勝ちすぎている不幸な役者なので、日本の語り物のことばの形を、今一度じっくり探ってみたいと思ってしまうのだ。そんなことをしているから、自分の芝居は一向に弾けないのではあるが。
日本の語り物は二重母音(連母音)を大切に発音するという僕の思い込みが、果たして正しかったのかどうか。そういえば狂言には、特有の母音融合があるではないか。
例えば[au]は[o:]となる。
「謡う」は「うたう」ではなく、[utoo]と発音されるのがその例だ。
また、形容詞の「〜しい」は「〜し」となる。これは[ii]という二重母音(連母音)を嫌った結果である。
「ややこしや、ややこしや」
ほんとにややこしくなった。ここらで、話しを市民劇の稽古に戻そう。しかし少し記事が長くなりすぎた。ひとつワンブレイクを入れることにする。
2011年01月21日(金)01時59分
“酒菜”の記事は毎回読み切り
“ばりき屋”の記事は連載小説になりそうですが、“酒菜”はそうはなりそうもありません。つまり、もう出来上がっているんですね。
健康ゲームを始めてから、席に座れば頼まなくてもスーさんが何かしら特別に作ってくれます。今日は大根の葉っぱの炒めもの。
すごい量です。

もちろん薄味。卵はトロトロ。好みです。

いったいいくらかって?知りません。全然気にしていません。
“酒菜”は連載小説にはなりませんが、一回一回読み切り記事にするための登場人物には事欠きません。それは、隣合ったお客さんとすぐに会話が始まるから。そしてその殆どの方が、ブログに顔と名前が出ることを嫌がらないのです。きっとこの“酒菜”は、人生を堂々と歩いている(歩けている)人たちにとって、とても居心地のいいお店なのだ、そんな気がしてきました。
でもそこが、人生を堂々と歩くことのできない屈折した高山正樹の、今ひとつ“酒菜”で落ち着けない原因なのかもしれません。
今日も新しい人とお話ししました。伊藤明世さんです。新婚さんです。

職場で知り合ったご主人の理敬さんは、この左側で水才くんと話し込んでいたのでほっときましょう。
彼女、沖縄が好きなんだって。ダンナ様が好きで、それに影響されて。
「沖縄のどこが好きなの」
「きれいな海とか」
「わたしも初めて沖縄へ行った時、飛行機から見えた海がものすごくきれいでびっくりした」
「そうですよねえ」
この先の会話は、たとえば沖縄の海岸の砂は珊瑚のかけらだから白いんだよとか、そういう展開で進めていけばいいのに、高山正樹の場合はそうならないんです。
「20年前の沖縄の海は、今よりもずっときれいだった。でも、もっと昔を知っている人は、その30年前の海のさらに何十倍もきれいだったって言う」
だからさ、確かに津嘉山正種さんがそんなハナシをしてました。
⇒津嘉山正種さんが語った“美ら海”の記憶でも、そんなことを意味深な雰囲気を醸し出しながらで語っちゃうから、聞かされた人もどう答えたらいいのか分からなくなって、結局、自分が堂々と生きられなくなっちゃうんですよね。弱ったものです。
というわけで、本日の読み切り短編はこれでおしまいです。
tag: 喜多見_居酒屋.酒菜 健康ゲーム 沖縄
2011年01月07日(金)13時39分
今年初めての“PushPull”
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」
新年の定型文。
本日のランチ。
夜は「枡形城・落日の舞い」の稽古。前回の稽古の時と同じパターン。そうと決めたわけではないのだが。
違うのは稽古場が鹿島田。だいぶ遠くなったが、自転車で行く。
稽古だと思うと、健康ゲームを思い出すのである。
tag: 喜多見_喫茶店.PushPull 健康ゲーム
2011年01月05日(水)13時38分
貰ったお年玉のこと
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