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渡久山英男先生“こだま”で初ライブ(5/25のツイート)

大震災から441日目……

gajumui

宣伝のためのツイッター。だが3.11以来、僕にとってその意味は変わった。これがベストだとはちっとも思わないが、未来の鳥羽口は、残念ながら今のところ此処辺りにしかないと思えて仕方がない。3.11がなければ、原発など切実に考えることなく、余生だからと嘯いて遊んでいただろう。
05-25 10:48

ふじたあさやの「臨界幻想2011」は、30年書き続けられてきたのだ。その継続の誠実さが世界を変える。(嘘。本当はあさやさんだって、殆ど原発のことなど忘れていたに違いないし、世界はそんな簡単に変わるもんじゃない。だが変わると信じてみようと、そう思わせる「劇的なるモノ」の力。)
05-25 11:16

演劇は事件だと、久方ぶりに思ったのだか、これだけ評判になっている舞台なのに、僕の身近で「臨界幻想2011」を観ているのは、あさやさんに比較的親い演劇関係者だけという現実。事件だなんて、それこそ僕の「幻 想」か。
05-25 14:32

そんなことを考えながら、僕は小岩に向かったのだ。「東葛の小岩」である。
開店前の“こだま”に到着しても、僕はまだボンヤリと考え続けていた。
「いったい俺は、ココに何をしに来たんだっけ…」
舞台では、宇夫方女史が渡久山英男氏と今夜の打ち合わせをしている。

今は亡き加藤新吉さんに言われた言葉。新吉さんは僕の60年代演劇に対する憧憬を笑って、「高山さん、それは幻想だよ」
05-25 17:34


八重山のソバ

すすめられるままに沖縄ソバを頂く。空腹だった記憶はない。要するに、虚ろだったのだ。御代も、お支払いしたのかどうか。
沖縄ソバといっても、本島のものではない。八重山のソバである。“こだま”のママさんが八重山のご出身なのだ。僕には、沖縄ソバも八重山ソバも、その味の違いがよくわからないが、八重山の人は、たいがい八重山ソバの方がずっと旨いという。

3.11の後だからって、やっぱりツイッターは宣伝のため、そう割り切っていた方が気楽なのにと思う。

小岩駅徒歩2分沖縄居酒屋「こだま」にて、リハーサル終わってソバをいただく。19時半より渡久山英男ライブ。宇夫方路が雑踊りの貫花と古典の本貫花を踊ります。ライブチャージは2000円です。
05-25 17:58

店の宣伝ではない。ライブの宣伝である。店に請われての出演ではない。冷静に考えれば、ただ会場をお貸しいただいたということであって、主催はあくまでこちらというシステム。

貫花を踊る 最後はやっぱり…

カチャーシーにたどり着いた時には9時半を回っていた。
ここは小岩。のんびりもしていられないのだが…
こだまのライブを終えて
左から3番目の女性が“こだま”のママである。

「なんだか大きくする画像の順番が違うんじゃないか」
「いやいや、案外この順番が重要なのかもしれない」

この日、渡久山英男先生に伺った話は、明日の呟きに続く…

tag: 宇夫方路踊る  貫花  沖縄そば  カチャーシーの光景  加藤新吉  ふじたあさや  渡久山英男  沖縄居酒屋.こだま 

新橋演舞場にて【三人吉三巴白浪】と【鬼揃紅葉狩】

銀座のデモから分かれて、新橋演舞場へ。
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今年の正月以来である。
http://lince.jp/hito/kabuki…

通し狂言「三人吉三巴白浪」と舞踊劇「鬼揃紅葉狩」。
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沖縄の、普天間と辺野古のことを考えると、筆が鈍る。だから、少し、沖縄に絡めて書く。正直に、書く。

先日、琉球舞踊の力を見せつけられた。それに較べて、なんと日本舞踊の貧弱なことか、と、思った。
http://lince.jp/hito/okinawamap/asaobunkasai…
しかし、いつものことだが、歌舞伎を観ると、嫌いなはずの日舞に、とことん魅せられてしまうのだ。三味線にしても同様である。
沖縄に行くと、そこら中に芸能者がいる。みんないっぱしの技能と心を持っている。だが、歌舞伎ほどの域に達した者がいるのか、残念ながら、僕は知らない。
こんなふうに書くと、きっと怒る人たちがいる。だが、今日は正直に書くと決めたのだ。その域に達した者がいないとは言わない。ただ、僕はまだ見たことがないと、正直に言うだけのことだ。

ここでも僕は、あの戦争によってズタズタにさせられてしまった伝統というものを思う。そして、戦後の焼け野原でかき鳴らされた、カンカラ三線を思う。

こんな案内を見つけた。
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つかこうへい「飛龍伝」。

春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中……

「飛龍」とは、機動隊に向けて投げつける伝説の石の名である。
30年近く前、高田馬場の東芸劇場で観た。

60年安保の、学生たちのデモ。そして今日のデモ。

今は亡き文学座の演出家、加藤新吉氏が、僕にこう言った。
「つか君の芝居を観て、なぜ若い女の子達はゲラゲラ笑うのかね。つか君も言っていた。笑わせるつもりで書いてなんかいないのにってね。僕も笑えない。泣けて泣けて仕方がない。ねえ、高山さん。そうでもない?」

まさかこの芝居が、四半世紀経って演舞場で演じられるとは、それも沖縄出身の女優が主役で。どんな風に書き換えられているのだろう。一等席は9,000円である。

30年前に書いた僕のイタズラ書き。
加藤新吉氏
「高山さん。君の60年代演劇に対する思いは、幻想だよ。」
60年代演劇の幻想のこと
ちなみに、白石准の「どんぐりと山猫」の楽譜は、この加藤新吉先生に捧げられているのである。

楠定憲の「ピピン」も……
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僕の「ウィズ」も……
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セピア色の、遠い昔のことである。

そして、本日の観劇のお供は、もっと昔からの友……
null  アトムとビスコ。意味不明?

アトムとは菅家ゆかりのこと。なんとしても、沖縄で何かやらなきゃな。
ビスコとは……、これはまた別の記事で書く。

いずれにしても、過去など見ない。まだまだ、未来に向けてやることがあるのだから。
(新吉先生以外の方の敬称を省略しました。:高山正樹)

tag: 楠定憲  駒場28  琉球舞踊  加藤新吉  菅家ゆかり