今年最後の「ゆんたくぬ会」(12/14のツイート)

大震災から278日目……

【宇夫方路の呟き】

ubukataicon ubukatamichi

関東沖縄経営者協会と関東沖縄IT協議会の合同忘年会に呼ばれて、琉球舞踊を踊ってきます。これで三回目だね。今日はどんな方々にお会いできるのでしょうか。楽しみです。
12-14 17:15

M.A.P.の事務所では、19時から今年最後の“喜多見で沖縄語を話す会”です。もしかしたら終わった頃に顔を出せるかも。無理かなあ。
12-14 17:19


【高山正樹の呟き】

gajumui

【補足】小田急線の喜多見です。メンバー随時募集中! @ubukatamichi M.A.P.の事務所では、19時から今年最後の“喜多見で沖縄語を話す会”です…
12-14 17:24

自宅の屋根に太陽光発電のパネルを乗っけた人の、その後のパターンは二つに分かれるという。(1)節約意識に目覚めて節電する。(2)一ヶ月の電気代が安くなるので電気をガンガン使う。なんでそんな話をしたのか、ちょいと先がある。
12-14 17:52

息子は20歳を越えて煙草に手を出した。(隠れて吸っていたのかもしれないが)高校から吸ってた親がとやかく言えた義理ではないが、息子にこう言ってみた。「お前、3月からずっとこの辺ウロウロしてるんだからタバコやめろ。被曝は積算だ」、すると意外に素直に「わかった」と言ってやめた。
12-14 18:07

さて昨日の問題に繋がるわけで。100人にひとり癌になる確率が、文字通り100人にひとりが癌になるわけではなく、100人全員の癌になる確率が1%上昇することだとしたら、誰も死ななくすることが可能だということにならないか。
12-14 18:12

汚染米を混ぜちゃうことを汚染の拡散と考えるか希釈ととらえるか。@HayakawaYukio 氏が福島米で何人死ぬかみたいなことを言っているが、100000万人にひとりの癌リスクくらいまで薄めて、その米を買った人にはスポーツクラブの無料使用券とか無料サプリメントとかつけちゃう。
12-14 18:35

(ずっと続き)要するに上がった癌リスクを何らかの方法で下げる。それは当然東電の金でやる。必要なのは完全なる情報開示とコンセンサス。漫画かなあ。やっぱりダメか。いい考えかなと思ったんだけどなあ。でも個人ならできる。明日から、ストレッチくらいから再開しよう。つまらん結論。
12-14 18:43

小生2003年の春に太陽光を始めました。そのうち色々と呟こうと思っています。ところでこれ、[太陽光発電」の言葉に反応して、自動的に返信されたんですか? @taiyopower 太陽光発電。それは未来のことも達のために今私たちが出来る事のひとつです。
12-14 18:59

うちなーぐち勉強中…
うちなーぐち勉強中

うちなーぐち白板
後日執筆?

21:39、事務所外の線量……
0.08μSv/h(DoseRAE2,RADEXは参考)
12月14日の事務所外の空間線量

酒菜…
ぱくっ

宇夫方女史、忘年会には間に合ったようで…

tag: 三母音  声門破裂音  沖縄_うちなーぐち.新沖縄文字  ゆんたくの会  MAP事務所の線量  喜多見_居酒屋.酒菜 

第11回 喜多見で沖縄語を話す会

いい天気。
日本語なら簡単なんですがねえ。ウチナーグチにすると……
「いいわーちち」
あえてひらがなで書けばこれしかないのですが、でもそうはいかない。声門破裂音とそうでないものをきちんと分けるというのが、喜多見で沖縄語を話す会の重要なコンセプト。
では声門破裂音をで、破裂しない音をで示してみましょう。
ーちち」
国際音声記号で書くと[ji:?wa:t?it?i]
ところが、沖縄語辞典によると、これでも不十分なのです。
['ii?wa:cici]
['i]と[ji]は同じ。[ci]と[t?i]も同じなのですが、問題は[ci]です。あえてひらがなで書いてみると「つぃ」という感じでしょうか。国際音声記号では[tsi]です。これ、首里ならではの発音なのです。士族だけが使っていた音。だから“喜多見で沖縄語を話す会”ではこの音の区別まではしません。でもね、古典をきっちりやろうと思うと、避けては通れない音なんですね。
つまり、沖縄語には、「た行」でも「ちゃ行」でもない、いわば「つぁ行」があるのだということ。これについては、あらためて音韻講座にて。はやいところ再開しなくちゃ。

さて、今日の勉強は「つぁ行」なんてそんなややこしいハナシではなく、「だー」
かつて、小生はカミサンにこんなことを聞いたことがあります。まあ、ちょいと読んでくださいませ。
 ⇒だー、ハイ。うり、ハイ。
「うり」はともかくとして、「そっちからこっちがダー」という愚妻の安易な説明。やっぱり、いい加減にあしらわれたのですかねえ。
本日、國吉先生から配られたテキストによると……
1:ものをたずねる時に使う。
2:物を請求する時に使う。
3:失敗した時に使う。

例えば「だー、銭(じん)」。
「おい、金」とでも訳しましょうか。なるほど「そっちからこっち」ねえ、あたらずとも遠からず?

今日、初参加のお二人をご紹介したいと思います。
花田さんと文化人類学者の石川浩之さんです。
null null
花田さんは“しんゆりアート市”で隣同士になったのがご縁。
石川さんは去年の12月の“金城さんの沖縄料理を食べる会”以来のお越しです。

金城さんといえば……
金城さん、ちょっと事情があって先週から御欠席。実は先週から「力玉那覇(ちからたんなぱー)」という伊江島の昔物語(んかしむぬがたい)を読み始めたのです。伊江島出身の金城さんの話が聞きたいのに残念。金城さんが復活するまで、ゆっくりいっぱい脱線して進めて行くことにしますかね。

昔物語といえば……
沖縄に行っていらした國吉先生のお土産と土産話。
「紅芋たると」と「雪塩ラスク」と沖縄の老人ホームで國吉さんが紙芝居で昔物語をやられた時のお写真です。
null

そして、今日のafter勉強会は“串かん”にて。
null
サングラスを外した謎のおじさん。何回目の登場なんだろう。もう謎じゃありませんねえ、日高さん。
石川先生も、また是非お越しください。

tag: 喜多見_居酒屋.串かん  沖縄_沖縄的食物.  國吉眞正  声門破裂音  ゆんたくの会 

金城さんの沖縄料理を食べる会Part2

昨年暮れの第1回に続き……
金城さんの沖縄料理を食べる会Part 2
※旧ブログから新ブログに移行するにあたり、使えるタグが10個に限定されてしまいました。いつも「金城さんの沖縄料理を食べる会」は盛りだくさんなので、前回もタグの数が足りなくなり、記事をふたつに分けました。今回はそれでも足りなさそうです。どうしようかと思案した結果、タグが10個になった時点で、中途半端だろうがなんだろうがバッサリそこから次の記事にしてしまうことにしました。さてどうなります事やら…。まず一個めのタグは、もちろん「金城多美子」です。
今回はPushPullのスペースを借りて開催しました。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。金城さんのお料理、堪能して頂けましたでしょうか。

いつものごとく、記事は、後日追記しますが…

取り急ぎ料理を撮影した画像を一枚…
null
…と、いいますか、あんまりよろしい画像がないのです。
ピンボケばっかりで…
null
皆様のお手元に画像等ございましたら、お送りくださいますようお願いいたします。

コメントも、記事が出来上がるのを待たずに、記憶のまだ定かなうちにお寄せくださいませ。皆様のコメントが、また新しき仲間を呼ぶことでしょう!

…っつっても、なかなかコメントしてくれない方が多くてねえ、まあ、そこがまたいいんですけどね。控えめというわけではなく(そんなやついねえってか?)、ブログにコメントなんかしんきくさいよって感じ、個人的にはとっても好き。でも、対外的にはちょっと淋しい……?

4月5日、トミヒサさんから届いた画像。その中から珠玉の一枚を先行公開。
豚の着ぐるみ。
null

追記…4月21日
間もなく3週間になろうとするのに、今更追記とはなんとも間の抜けたハナシですが、M.A.P.after5ではいつものこと。どうかお許しください。
何で小生高山正樹、こんなピンクの豚の着ぐるみを着ているかというと、皆様にあらかじめお知らせしていた通り、本日のサブタイトルは『花見の宴』、着衣のどこかにピンク色をというお願いを、自ら責任もって実践したのであります。
わー(私)はわー(豚:声門破裂音)です、ってなもんだ。
そして、豚の後ろで不思議なものを眺めるかのように見上げている天使のような少年は、この日急遽私達のために三線を弾いてくださった金城さんの三線の先生、松尾慎吾さんのお子さん、みそら君であります。
null null
慎吾さんはみそら君が生まれるとき、分娩室で三線弾いて「童神」を歌った。すると、みそら君は泣き止んだ。なんて感動的な情景でしょう。
松尾慎吾さんのご紹介はあらためて追記します。(って、いつだ?)

追記…5月21日
前回の追記からもう一か月、こいつはいけません。いい加減誰も読んじゃあくれない記事になっちまった。でも、始末はつけないとね。
ともかく主役を紹介していないのがまずい。Yusukeさん、画像をお借りしますね。
タミーこと金城さんです。
null
人指し指がなんともいいですなあ。
グツグツ……
null
テカテカ……
null
うまそ……

手伝う人、片野さん。
null null
食べる人、日高さん。
[subcate(10):日高さん]
※あら、もうタグ10個になっちゃった。では、バッサリ次の記事へ
次の記事に続く

tag: 金城多美子  喜多見_喫茶店.PushPull  カチャーシーの光景  #とみ久さん  声門破裂音  こんな人あんな人_沖縄関連の人.松尾慎吾  三線  沖縄_沖縄的食物.三枚肉  片野すゞ子  #日高さん 

声門破裂音について【沖縄語の音韻講座、プロローグ(5)】

沖縄語の音韻講座を始めから読む

『沖縄大百科事典』の「琉球方言の子音」の項において、「琉球方言の子音の特徴」として、第一番目に声門破裂音(glottal stop)の[?]があることを上げています。
? は、声門破裂音を表すIPA表記(国際音声記号)です。
(以下、青字は『沖縄大百科事典』より引用)
「?は語頭に立ち、母音や半母音w、jの直前に位置する」

まず半母音について確認をしておきましょう。
上の分の中の[j]は、ローマ字でいえば[y]のことです。半母音については、前回の音韻講座でもちょっと触れましたが、音声学的にきっちり説明しようとするとけっこうややこしいのです。でもここでは、子音だけれども他の子音とはちょっと違って、母音的な正確を併せ持つ子音である、くらいにで事足りるのではないでしょうか。例えば[wa]ですが、これ[u]と[a]を、すばやく連続して言った感じじゃありませんか。[ya]は[i]と[a]、[yu]は[i]と[u]みたいな感じ。だから[ya]は母音的であり、従って、その前に別の子音が来ることができるというのです。[r]が付けば[rya](りゃ)、[n]が付けば[nya](にゃ)とかいう音になるわけですね。

そこで、?(声門破裂音)に話を戻しましょう。先の文章の「母音や半母音w、jの直前に位置する」の意味は、まず母音の「あ・い・う・え・お」と、子音の「わ」と「や・ゆ・よ」の前に?がくっつくことがあり、くっつくと、それらの音が声門破裂音になるということです。
さて、では声門破裂音とはどういう音なのでしょうか。これまでも、何度も苦しい説明をしてきました。

FM世田谷に出演した時は、さっぱり分かりませんという話をしました。
儀間進さんはウッと荷物を持つ時のように喉仏の下あたりに力を入れるとおっしゃいました。津嘉山さんは[?wa]を言う時、「う」と「わ」を一緒に言うのだとおっしゃっていました。
ちょうど一年前には少し言語学的に説明してみました。

あんまり参考にしたくないWikipediaですが、そこには「子音の類型の一つ。閉じた声門が開放されて起こる破裂音。咳をする直前に感じられるような声帯の締め付け具合から一気に息を出したときに出る音。」となっています。
まあ、いくら文章で書いたって、よく分かりませんよね。

さて、次に「?は語頭に立ち」ということは、必ず単語の頭で使われ、単語の途中に現れることはないということです。そして、母音や半母音から始まる単語には、?が付く言葉と、?が付かない言葉があるよということをいっているのです。

「この音声が弁別的な機能を果たしているのは、日本語のなかで琉球方言だけである。」
さて、これはどういう意味なんでしょうか。これは日本の中で沖縄の言葉だけに声門破裂音があって、他の地域にはないということを表現しているのではありません。他の地域では、?が語頭に付こうが付くまいが意味は同じだが、沖縄の言葉の場合は?が付くか付かないかで意味が変わってしまう場合がある、ということなのです。それが「弁別的」という意味です。
 ⇒(参考記事)音韻と音声の違いについて

さて、一応、声門破裂音については今日のところはこのくらいにして、前回の50音表(もう50音ではありませんが)に、声門破裂音の行を付け加えてみましょう。
声門破裂音があるのは母音と半母音の[y]と[w]です。

null

さあ、これでとりあえず準備完了。次回からは、いよいよ音韻講座の本編です。でも、今日のこの50音表が完成形なのではありません。、本編の中で、さらに修正していかなければなりません。
 ⇒沖縄語の音韻講座、本編(1)【ア行】へ

続きを読む

tag: しまくとぅば  声門破裂音  沖縄_うちなーぐち.沖縄語の音韻講座 

第4回 沖縄語を話す会【沖縄語の音韻講座、プロローグ(4)】&講座《8》

前回(第3回)の喜多見で沖縄語を話す会は、去年の12月3日、事務所の小部屋でやりました。
12月14日、アサヒタウンズに紹介記事が掲載されると、多くの方からお問い合わせがあり、12月25日の忘年会を兼ねた“金城さんの沖縄料理を食べる会”をご案内したところ、たくさんの方にお越しいただきました。

そして本日、今年最初の“喜多見で沖縄語を話す会”の日がやってきました。
大盛況です。この短い期間でこんなふうになるなんて、きっとこれが「うちなーぐち」の力なんですね。
null null

ところで、M.A.P.after5ウチナーグチ講座のほうがちっとも進んでいませんなあ。
ということで、ここらでちょちょいと半母音のお話を。

【沖縄語の音韻講座、プロローグ(4)】
沖縄語の音韻講座を始めから読む
半母音も、言語学的に突き詰めればなかなか難しく、様々な考え方、説明の仕方があるようですが、ここでは日本語と沖縄語を考える上で必要なことだけ、簡単に説明いたします。厳密じゃないと怒らないでくださいませ。
日本語の母音は、あ・い・う・え・お の五つ。それに子音(k・S・T……)がくっついたものがあって日本語の音が出来ているわけですが、その子音と思しきものの中に、半母音がふたっつ混ざっています。それがWとYです。
この2個の子音が他の子音と違うところは、このWとYは、母音と他の子音の間に挟まって機能する場合があるということです。例えば、ひゃ(hya)とか、びゅ(byu)とか。
この母音と子音の間に挟まる[y]については、日本語と沖縄語に特に違いはないので、もう忘れてください。しかし[w]の方はそうはいかない。日本語の50音表には、母音と子音に挟まる[w]は見当たりませんが、沖縄語にはあるのです。それが[kw]と[gw]です。

そこで、前回の沖縄語の音韻講座プロローグ(3)の50音表に、この新たな2行を加えることにしましょう。

null

この日の川岸さんのお土産、シークァーサー。
null

さあ、これで沖縄の50音表が完成して、いよいよ音韻講座の本編に入れるのか、と思いきや、そうはいかないのです。
母音と子音に挟まれない場合の、つまり他の子音と同じ使われ方の[y]と[w]と、本来の母音と、こいつらが、沖縄語の音韻において、もっとも曲者なのです。結論から言うと、この沖縄語における半母音と母音は、それぞれ声門破裂音とそうでない場合とを分けなければいけないのです。

「あぬ うとー うとぅ うっちょーん」(あのご主人は評判がいい)
「うとー」「う」は破裂しない。「うとぅ」「うっちょーん」「う」は破裂する。

富久さんの頭も、破裂寸前です。
null

声門破裂音については次回に詳しく。
沖縄語の音韻講座、プロローグ(5)へ
とりあえず声門破裂音のサブカテゴリーだけ作ってみました。
今日もあっちへ脱線、こっちに転覆。そのあたりは五味さんのブログへ。
 ⇒この日の五味さんの記事 

そういうわけで、肝心要のお勉強の方は、たったふたつの構文を習っただけで終ってしまいました。
うちなーぐち講座《8》

くれー、ぬーやが。(此れは何?)
くれー、ムーチーやん。(此れは餅だ)

くれー、ぬーやいびーが。(此れは何ですか?)
くれー、ムーチーやいびーん。(此れは餅です)
null
金城さんが作ってきてくれました。間もなく鬼餅(ムーチー)。初孫ができたので、皆さんに配るためにいっぱい作ったんだって。
くゎっちーさびたん。(ごちそうさまでした)
(※あれ、「くゎ」じゃなくて「くぁ」じゃないのかって?そうなんです。「くゎ」って書いたり「くぁ」って書いたり、色んな人が色々な書き方をしているのです。これが沖縄語の表記問題です。それを何とかしようというひとつの提案が「新沖縄文字」なのです。)

tag: 沖縄_沖縄的食物.ムーチー  沖縄_沖縄的食物.果物.シークヮーサー  #とみ久さん  沖縄_うちなーぐち.【うちなーぐち講座】  ゆんたくの会  声門破裂音  沖縄_うちなーぐち.沖縄語の音韻講座  沖縄_うちなーぐち.新沖縄文字 

「はべる」と「てふてふ」うちなーぐち講座《2》の2

さて、今日の本題に入る前に、もう少し寄り道をさせてください。

初めて沖縄語を話す会にお邪魔した時(4/4)に、沖縄の3母音についてお話ししました。
まずそちらを、是非お読みください。
 ⇒http://mapafter5.blog/907…

その復習と補足です。

《復習》
大和の母音の[e]が、ウチナーグチでは[i]に、[o]は[u]となる。
それでよく沖縄語は3母音という言われ方をするが、実はそれは間違いである。
短母音の[e]も[o]も、数は極めて少ないが、存在する。
長母音の[e:]と[o:]は、いくらでもある。
大和の[ai]が[e:]、[au]が[o:]となる。
《補足》極めて少ない[e]も[o]について。
それらの多くは感動詞(ane=あれ)か、擬声語(horohoro=衣ズレの音)である。
それらの言葉の殆どに、[e]や[o]を使わない言い方(変わり語形)がある。(三百=[sanbeku]には、[sanbyaku]という言い方もある。)
上記以外の言葉は、唯一、haberu=蝶のみである。
(コメントの【補足】も、必ず併せてお読みください。7/11追記)

さて、ここからです。(いつもM.A.P.after5の“うちなーぐち講座”はややこしいので、頑張ってついて来てくださいね。)
M.A.P.after5では上記のように説明はしたものの、実は、一つの疑問があったのです。
上に述べた[ai]→[e:]、[au]→[o:]という「ルール」の他に、大和の二重母音や長母音と沖縄の長母音との関係には、もっと多くのルールがあります。例えば、[ou]及び[oo]は[u:]となる。(通りtoori→tu:ri※注)
しかし「扇」はうちなーぐちでは「おーじ」です。なぜ「うーじ」とならないのだろうか……
※注:「トゥーリ」は[tu:]か[tuu]か、これについてもお話ししたいことがありますが、これは別の機会に…

そして、色々と調べ始めたのです。でも、ウチナーグチに関するものをいくら探しても、満足のいく答えは見つかりませんでした。ところが、日本語の歴史に、この疑問を解く糸口があったのです。

日本の鎌倉時代から室町時代にかけて(1200年頃)「オ列の長母音」は、口の開き方の広い狭いによって区別がありました。口を広く開けた方を「開音」、狭い方を「合音」といいます。
「開音」は[au]が長音化したもの[?:]、「合音」は[ou]が長音化したも[o:]です。
つまり「扇」がウチナーグチで「o:ji」となったということは、「扇」の「おー」が、もともと「開音」であったからではないのか。つまり、平仮名で「扇」を表記すれば、「扇」は「あうぎ」だったということなのです。
(但し、元禄時代、紀元1700年頃には、大和ではこの発音の区別は無くなっていたようです。けれども、文字としては「あうぎ」という風に書き分けていたのでしょう。)

これで、なぜ「扇」がウチナーグチで「うーじ」ではなく「おーじ」となるのか、そのことの説明がつきました。満足。

比嘉光龍さんに会った時、この話をしたら、「それ自分で考えたの」と、光龍さんの大きな目が、さらに大きくなりました。

このことに関連して、高山正樹は「社長とは呼ばないで」に、またわけのわからないことを書きました。
http://lince.jp/mugon…

【補足】
例えば「王子」も沖縄語では「おーじ」となります。これも「扇」と同じ事情なのですが、但し、この場合の「お」は声門破裂音ではない「お」なので、新沖縄文字を提唱する船津さんの表記法に従って「をーじ」としました。しかし、「を」と書くと、どうしても[wo]という発音を想起します。確かに現代日本では「を」は[o]と発音されるということになっているので、声門破裂音ではない「お」の文字として「を」使用するのは一見問題なさそうにも思えますが、大和の古典芸能の世界では、いまだ「を」を[wo]と発音しています。この伝統的な発音は、芸能の世界では今後も受け継がれていくでしょう。
従って、「新沖縄文字」においても、無用な混乱を避けるために、声門破裂音ではない「お」については、新規に文字を考案することを、私は提案したいと思っています。
本記事において、そのあたりの事情を解説せずに、「王子」を「開音」の例として使っていたため、とても分かりにくい説明に「なっていました。そこで、「王子」に関する部分を削除し、この補足を付記することにしました。
(2011年2月5日高山正樹)

しかしです。ここで新たな疑問が沸き起こってきたのです。

1:元来古く(日本の鎌倉時代以前の)沖縄で、その頃は大和でもそうだったように、[au]または[?:]と発音されていたものが、大和とは全く違った音韻変化の道を辿って[o:]に変わっていったのか。
2:あるいは、元禄時代以前に大和からやってきた言葉の[au]または[?:]が、既に確立されていた沖縄の音韻体系の中に組み込まれて、[o:]と言い換えられたのか。
3:はたまた、元禄時代以後、すでに大和では発音の区別が無くなっていたのに、大和から文字としてやってきたものに「あう」と「おう」の区別があったため、沖縄ではそれを音でも区別したということなのか。

ああ、興味は尽きません。
このことは、沖縄の歴史的仮名遣いをどう考えるのかという問題と、深く関わっているのではないか、そうとも思われてきました。

ともかくです。何百年も頑なに保持してきた仮名遣い(蝶々=てふてふetc.)を、日本は明治になってあっさりと放棄してしまったわけですが、その大和では失われてしまった区別が、その成り立ちや変遷がどうであれ、ウチナーグチに[o:]と[u:]という音の違いとして、はっきりとした形で残っているということは間違いなさそうで、とても興味深いことです。

もちろん、全てをひとつの公式に当てはめてしまうことは大変危険ですが、そのことをわきまえていれば、公式を探り出そうとすることは、極めて深く、楽しいことです。
そして、ウチナーグチを通して日本語を考える、これは日本を相対化するという、日本が国際社会で真に自立するために必要でありながら、しかし日本人が極めて苦手とする思考回路を鍛えるために、とても有効なことでもあると思ったのです。

【追伸】
そうしたら、沖縄語辞典に、こんなことがあっさりと書かれていたことを、後になって知りました。
「標準語の『開音』に対応するooは首里方言でooに、また『合音』に対応する標準語のooは首里方言でuuに、それぞれ対応するのが普通である」
うーん、『沖縄語辞典』は、たいしたもんだ。

tag: 声門破裂音  沖縄_うちなーぐち.新沖縄文字  沖縄_うちなーぐち.「三母音」 

「豚」の「わー」は声門破裂音です!【うちなーぐち講座“プロローグ”】

まずは鼻濁音のはなし。
去年の12月、アナウンス講座なるものを見学した際に、僕はこんなことを書きました。まずはお読みください。
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com…

3ヶ月前は、ずいぶんと講座の先生に気を使って書いているようですが、あらためて僕は、「鼻濁音が日本語の美点というのはおかしい」と、大きな声で叫びたい気持ちになってきました。
沖縄には鼻濁音はありません。それは、なにも沖縄に限ったことではないのです。日本のかなり多くの地域で、鼻濁音などないのですから。

八木政男さんとお会いした時にも、この話題が上りました。
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com…
ウチナーグチに「はなむにー」という言葉があります。まあこれは、風邪なんか引いたときの「鼻声」みたいな状態を指す言葉ですが、沖縄では鼻濁音も同様に笑われる対象、風邪ひきの優男(やさおとこ)がもてるのは、江戸という街だけということなのかもしれません。
役者の場合、経験上、標準語なら鼻濁音であることが正しい場合でも、時に確信犯的に鼻濁音を採用しないことがあります。そういう経験談を、去年もアナウンス講座の先生にお話ししてみたのですが、黙って無視されました。
また鼻濁音には強弱があって、時に鼻にかかる度合いが強くて、鼻濁音としては実にすばらしいのですが、しかしなんとも気持ちが悪いという場合もあるのです。
おきなわおーでぃおぶっくのCDのはなしですが、津嘉山正種氏の「人類館」のこと、ウチナーグチの部分は当然ですが、地の文でも、本来は鼻濁音でなくてはならない箇所の多くを、津嘉山さんは鼻濁音で語ってはいません。この「人類館」という作品にとっては、それが正解であり、「美しい」と思うのです。
そして昨日、あの、久米明さんの「ノロエステ鉄道」の朗読でさえ同じだったのです。伺ったところによると、久米さんは「沖縄を読む」ということで、鼻濁音をどうするか、かなりお考え下さったようです。結果、大城立裕先生がおっしゃった「鼻濁音の気持ち悪さ」は完全に払拭され、逆に「清い」美しさが加味されたと思います。

沖縄という風土の中で、鼻濁音に出会うと、とても違和感を感じます、そんなお話を、今日もしたのでした。鼻濁音は美しいものだ、それが正しい日本語なのだということが、まことしやかに語られるのはいかがなものでしょうかと。

もうひとつ。「わー」のはなし。
「私」も「豚」も、ウチナーグチではどちらも「わー」だというはなしです。
FM世田谷の“せたがやじーん”に出演した時もこの話をしました。
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com…
儀間進さんとの雑談をご紹介した時も、「わー」のしゃべり方について触れました。
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com…

つまり、「私」も「豚」も「わー」であるという言い方は、実は正しくありません。「私」も「豚」も、ひらがなで表記するならどちらも「わー」と書くしかないということなのです。
言語学的に言うと、豚の方の「わ」は声門破裂音(Glottal_stop)という子音です。声門(声帯)を閉じた状態から、発声と同時に声門を開いて声を出す破裂音なのです。国際音声記号では、クエスチョンマーク(?)から下の点を外したような記号が使われます。PCではこんな記号はありませんから、ここでは便宜上「?」で代用しますが、「私」の「わー」の「わ」は「wa」で「豚」の「わー」の「わ」は「?wa」です。
これをむりやりひらがなを使って表記しようとすると、「ぅわ」というのが一番近いのかもしれません。しかしやっぱり近いだけで「ぅわ」ではないということが問題なのです。ウチナーグチに触れたことのない大和の人たちには、この「わ」の前の「ぅ」は聞き取れません。というより、「ぅ」ではないのです。日本語の感覚で「ぅわ」を読んでしまうと、それはやっぱり「うわ」であって、これは声門破裂音ではありません。

母音と「わ行」と「や行」と、それらの関係については、そのうちきちんと体系的にまとめてご説明したいと思います。
また、ウチナーグチの表記についても、いろいろな考え方があるようで、もう少しきちんと調べて、その勉強結果をご報告したいと思っています。少々お待ちくださいませ。

その他、「口蓋化」や「高舌化」など、なんだかちょっとおもしろくなってきました。ウチナーグチを考えることで、日本語を再発見することにもなりそうです。
(文責:高山正樹)

tag: 儀間進  大城立裕  津嘉山正種  朗読  鼻濁音  八木政男  久米明  「人類館」  ノロエステ鉄道  声門破裂音 

儀間進さんの長ーい雑談【「わー」と「わー」のはなし】

今日午前中は宜野湾の嘉数で太鼓の稽古。
ということで宜野湾にお住いの儀間進さんと、普天間飛行場の南にある田園書房で1時にお会いすることにしました。2階の、テーブルと椅子が置いてあるちょっとしたスペースにて、儀間さんの「うちなーぐちフィーリング」をオーディオブックにする企画の現状報告、30分くらいのつもりでお話を始めました。

「たくさんの若い人たちを交えて読みたいのです。」

すると儀間さんから出てきた名前……

比嘉光龍(ばいろん)さん「正統派の方言をしゃべるねえ」
親富祖恵子さん「首里のおばあちゃんから首里言葉を教わったから上手だよ」
知念ウシさん「外国人と結婚してラディカルな考え方を持っている人だ」
伊狩典子さん「首里言葉は、日本で言うと京都の言葉みたいなところがあってね、首里言葉はお高くとまっていてねと思う人もいる、それがいいという人もいる」
小那覇全人さん「この人がいいかな」
玉城満さん「この人に言えば14、5人集まるんじゃないかな」
(註:この方はあの「笑築歌劇団」を主宰されている方。でも今は政治の道に。奥様がプロダクションをやっていらっしゃるという話は聞いたことありますとは高山正樹談でした。)
吉田妙子さん「女優さんだね」
そしてやっぱり
八木(はちき)政男さんと北村三郎さん。一番は何と言っても北島角子さん。「若い人たちを指導するなら八木さんが適任だろうな」

こうして並べると、御年配の方も結構いらっしゃいますね。そしてみなさんこの道ではいっぱしの方々です。ご協力頂ければそれはそれは嬉しいのですが……。
ただしゃべっても生きた言葉にはならないよと儀間先生、そこはほんとにきちんとやらなければいけないと肝に銘じております。でも、だからといって、しゃべれる方々だけでこの企画をやっても、企画自体が生きたものになって拡がっていくかどうかはまた別です。たくさんの若者たちが、今はしゃべれないけれど、この企画を通して生きたウチナーグチを考え、八木政男さんのような方にご指導を受けて、一生懸命練習して、そうして出来上がったオーディオブックには、ちょっと拙いかもしれないけれど、色々な意味で彼らの生きた言葉が収録されている、そうなれば素敵だと思うのです。ハードルは高いけれど、なんとかやり遂げたいと思っているのです……
ということを、今度お会いしたときに儀間さんにお伝えしなきゃね。

「この間、目の前に八木さんが立っていたので、ポンと肩を叩いて、実はこういうふうな話があって、お声が掛るかもしれませんといっておきました」
先生、お気遣いありがとうございます。

それから儀間さんの話しは流れに流れて、あの伝説的な雑誌「琉大文学」のこととか、そして「わー」と「わー」のはなし。
 ⇒「わー」と「わー」をラジオでしゃべった時の記事
「わたし」と「豚」の発音の違い。そこで儀間さんは実演してくださったのですが、やっぱりよくわかりませんでした。どっちかが、「ゥわー」で、最初にウッと荷物を持つ時のように喉仏の下あたりに力を入れるのだそうです。
「ゥっ」「ゥを」「わゥッ」「ゴボ」「ブホ」「ゲポ」……、苦しい、だめだ、やっぱり、できない。無理です。
津嘉山さんは「う」と「わ」を一緒に言うのだとおっしゃっていましたが……
「をゥ」「オェ」、やっぱり無理です。

それから「やー」と「やー」も同じ。「家」と「あなた」
やっぱりどっちかが最初にイッと喉仏の下あたりに力を入れる。
「ィやッ」「うんや」「もういや」「いやん」「ばかん」「うっふん」……。できません。

方言のはなし。宮古は全く違う。沖永良部は沖縄に近い。鹿児島や熊本には沖縄と同じような言い方がたくさんある云々……。

このあたりですでに時間は2時半を回る。もう予定を大幅にオーバー。
「では、もうそろそろ……。」
「ごめんなさいね。僕は真面目な話がダメなんです。雑談が好きでね、雑談ばっかりなんですよ。教師をやっていた時も、教員室で雑談ばかり、後ろで聞き耳を立てている人がクスクス笑っていたり、お前うるさいからあっち行けと言われたりしたんです。だから今度高山さんが来た時はしゃべらないようにしますから」
「それはダメです。高山は儀間さんの雑談が大好きなんですから」
「いやいや」と儀間さんは笑っていらっしゃいました。
で、今回は儀間さんのお写真を撮るのを忘れてしまいました。

儀間さんとお別れして「おきなわ堂」へ御挨拶に。
本日の商品展示状況。
null
あ、coccoの隣だ!

人類館のチラシを置いて頂きました。
null


それからちょっと頼みごとがあって琉球新報へ。
今日はいい天気でした。
null

tag: 津嘉山正種  八木政男  琉球新報  沖縄の旅_2008年12月  おきなわ堂  おきなわおーでぃおぶっく  うちなーぐちフィーリング  儀間進  声門破裂音  太鼓 

高山正樹 ラジオ生出演顛末記【FM世田谷“せたがやじーん”】

13:45 保幸氏と連れ立って、東京世田谷の三軒茶屋にあるキャロットタワー26階展望ロビーに到着。
その一角にサテライトスタジオ「キャロット」はある。
デジタルカメラでカシャ!その画像は「おきなわおーでぃおぶっく」のブログに載せた。
 ⇒http://ameblo.jp/okinawaaudiobook…

ブースの中では、(というか、この箱、上が開いているのである。つまり外の音が筒抜け。)神(じん)太郎さん、生放送中である。
神さんは、展望ロビーをうろついている僕を見つけて、窓の中で軽く会釈してくださった。初対面なのになあ、ははあ、たぶん事前にホームページなどを見てくださっているということですな。

音楽がかかっているスキを見はからってスタジオの扉をたたく。出ていらっしゃったのは美しい女性、まずは御挨拶。中には神さんとこの素敵な女性スタッフのお二人だけ。なんだかとても微笑ましい感じでうれしくなった。

14:00 改めてスタジオ入り。番組が始まるまでの30分間、別番組が放送されている間を使っての打合せ。というか、打ち合わせらしいことは、“セロ弾きのゴーシュ”のどこを流すのかと、“カクテルパーティー”も御紹介くださるということで、それのどの辺を聞いていただきましょうかという2点だけ。後は雑談。でもきっと、この雑談の中から、神さんは話すことを決めているのだろうなあ。

30分の間にも、神さん担当のスポットのおしゃべりが2回ほどあって、その時は僕らは黙って神さんの前に座っているのである。

14:30 いよいよ本番。FM世田谷“せたがやじーん”、世田谷で活動している人を紹介する番組。ほんとは事務所は狛江市なんだけど、最寄駅は喜多見なので問題ないとのこと。
特別に緊張することもなく、雑談の流れのまま突入。
いきなり神さん、「なんとご紹介したらいいのでしょうか」と来た。
考えてみれば当然そこからだよなあ、でも何にも考えずにやってきたので、さて弱った。なにしろ一番答えにくい質問なのだから。
「さて、何なんでしょうねえ…」
でも、きっとこの一言で、本日の高山正樹像が決定したのである。神太郎と高山正樹との暗黙の決まり事。「飄々として、何となくいい加減な感じの変なおっさん」、後はそれを演じ切ればいいのである。

「小金井芦州さんのお弟子さんだったそうで」
おっと、いきなり予想外の展開。30分の雑談では全く触れなかったこと。この神さん、ただものではない…

ウチナーグチの「わー」と「わー」のはなし。(これも打合せなし。というより、ほとんどが雑談では話題にしなかったことばかり。たぶん、これが神さんの作戦なのかもしれない。)
沖縄では、「わたし」は「わー」で「豚」も「わー」。でも微妙に違うらしい。沖縄出身の僕のかみさんにはその違いがわかるのだが、僕にはわからないというはなし。
「まあ、最近かみさん太ってきたので、わーが私でも豚でもおんなしようなものなんですけどね」
いい加減な男である。

15:00 あっという間の30分であった。
へえ、ラジオって、こういうものだったのか。神さんが投げてくる球をどう打ち返すのか、なかなか面白い経験をさせてもらったのである。

null
保幸氏曰く、「隣に座っていて冷や汗が出たよ」

15:10 携帯メールの着信音。
「聞いたよ、おもしろかったよ、わーより」

tag: 旧友  神太郎  声門破裂音  おきなわおーでぃおぶっく  山猫合奏団