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沖縄創作料理居酒屋“ぱなり場”

昨日書いた記事の続きです。
29日の午後8時半。高山正樹が事務所を出発した頃、宇夫方路は下北沢の本多劇場で観世さんの芝居を観ていました。

劇団岸野組 二十周年記念公演
良縁奇縁腐れ縁
作:観世桂男
演出:岸野幸正

終演後のロビーにて。
大倉正章さん
大倉正章さんです。
ある時はM.A.P.の調査員。
またある時はアニメの声優。

お芝居については、そのうち宇夫方女史が書きます。きっと。たぶん。もしかすると。

その後、諸々チラシを置いてもらうために、お店を物色。
こんなお店に入ってみることにしました。
“ぱなり場”の看板
沖縄創作料理居酒屋“ぱなり場”、「ぱなりば」とは離れた場所という意味。何から離れているのかは不明。
シーサー君がお出迎え。
足拭きマットとシーサーの置物

ちょいと資料が足りないので、この後は後日執筆します。
とりあえず画像だけ。
冷や奴 にんじんしりしりー ひらやーちー 店長とアルバイト君

tag: シーサー  ひらやーちー  島豆腐  にんじんしりしりー  沖縄居酒屋.ぱなり場  MAPの人  大倉正章  観世桂男 

“忠兵衛”の最寄り駅は向ヶ丘遊園です

確かに反省したのですが……

キジムナーフェスタの大池さんから教えていただいたお店に、やっとこの日、行くことができました。沖縄料理の忠兵衛という居酒屋。大池さんがこのあたりにお住まいだったころは、登戸の駅に近いところにあったようですが、今は登戸からちょっと距離のある住宅街に移って営業中。最寄り駅は向ヶ丘遊園です。
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お店はマンションの地下にあります。中に入ると、予想外に広いスペースです。
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まさに那覇の中心から少し離れた郊外で長年やっている居酒屋の雰囲気ですね。

健康&減塩ゲーム中。固い島豆腐の冷やっこ。
島豆腐の冷やっこ
醤油を殆どかけずに食す。
ゴーヤーチャンプルーはスパムが入っていると聞いて、塩なしでお願いしました。
ゴーヤーチャンプルー
スパムはそれほど入っているわけではないのですが、それで十分です。やっぱりスパムって、不健康な食品なんだろうなあ。
そしてやっぱり料理はアップのほうがおいしそうに写りますね。
ゴーヤーチャンプルーのアップ

モズクです。野菜がたっぷり乗ってます。
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三杯酢には醤油が入ってます。でも醤油を減らした三杯酢なんて我がままなお願いはいくらなんでも無理です。まあ、お酢だからOKでしょう。

にんじんしりしりー。
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これも塩なしで頼んじゃいました。ちょっと不安でしたが、結構いけるもんですね。

今回の健康ゲームは減塩がメイン。プリン体に関してはビールだけは極力避けていますが、食べ物は一日の総量を控える程度、特に何かを食べないということはしていません。
ということで、プリン体たっぷりのイカ墨ソーミンチャンプルーなども注文してみました。もちろん塩分はイカ墨だけで十分のはずなので塩抜きで。
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東京では沖縄のように手軽にイカ墨を手に入れることができません。でも業務用で一升瓶に入ったイカ墨があるらしいのです。その所為か、少々粉っぽくてザラザラした後味が気になりましたが、それでもおいしく頂きました。もしかすると業務用イカ墨には塩も入っているのかもしれません。

このお店、出てくるツマミ出てくるツマミどれもこれも量がとっても多いのです。一人で来たりしたら、このチャンプルー一皿だけでお腹いっぱいですね。プリン体も塩分も総量オーバー?

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御主人も奥様(今日はいらっしゃいませんでしたが)も沖縄の方です。御主人は元々お店を持ちたくて、こちらに出てきて飲食店で働き、やがて念願が叶って独立。最初は沖縄とは関係のない居酒屋だったのですが、お客さんにゴーヤーチャンプルーを作ってくれと頼まれて以来、沖縄料理が次第に増え、とうとうそれならいっそということで沖縄一色のお店にしたのだそうです。でも沖縄の料理は当然子供の頃食べていたけれど、作った経験はない。だから沖縄に帰った際に、お母様に習って勉強されたのだそうです。
この日食べた料理も、間違いなくど真ん中の沖縄でした。
ごちそうさまでした。

“忠兵衛”は多摩川を渡った向こう側、喜多見のカテゴリーにするには無理があるのですが、減塩対応バッチリ(イカ墨さえ避ければ)ということで、お仲間に加えました。ボトルも入れたしね。
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でも、そのうち沖縄の単独サブカテゴリーに移行かな。
※新ブログへの移行に伴い、カテゴリを変更・整理しました。

ボトル入れた? どうもあんまり反省していない…

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tag: 川崎  シーサー  泡盛.久米島の久米仙  ソーミンタシヤー  にんじんしりしりー  スヌイ  沖縄の食物  沖縄居酒屋.忠兵衛(登戸)  島豆腐  ゴーヤーチャンプルー 

経堂の諸国家庭料理“うさぎ洞”

前の記事から……

29日、午後9時30分。
看板には、諸国家庭料理“うさぎ洞”とあります。
諸国家庭料理“うさぎ洞”の入り口
“Since 1997”とあるから、僕が住んでいた頃にはまだなかったお店です。
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中に入ってみると、8割方沖縄。
“うさぎ洞”のメニューが書かれた黒板
見えますか? メニューの隣に三線がほっそり佇んでいます。
飾ってある三線
豆腐はしっかり硬いから島豆腐なのでしょうか。
豆腐のお通し
もちろん、ゴーヤーもあります。
ゴーヤーのおひたし
沖縄風塩焼きソバ。
沖縄風塩焼きソバ
そして沖縄そば。
沖縄そば
“家庭料理”とのことですが、いえいえその域を超えています。別の言い方をすれば、ベタな沖縄の味を、ホントの家庭の味を期待して注文すると裏切られます。いい意味でね。

何故か喜納昌吉氏のサインが飾ってあったりします。
喜納昌吉の顔写真とサイン
オーナーの趣味が分かるようなカウンター。
“うさぎ洞”のカウンター

泡波なかなかコメントしにくいのですがね。前にもちょっと触れたことのある泡波です。
 ⇒泡波のこと
このポップのコメント、ズバリです。
「波照間島の入手困難な泡盛。(味は癖がなく普通。)高いのでおすすめしません。1グラス1,500円」
よくある話。P食堂のラー油とかね。
 ⇒そのラー油のはなし

泡波だって、Pのラー油だって、それ自体が決して悪いわけではないのです。なかなか手に入らなくてプレミアがついてしまうことも、作っている方の責任ではありません。でもこうなってしまうと、かえってイメージが悪くなる。踊らされた人々が作った流行が下火になった時、いったいどうなるんだろう。ちょっとテレビで顔が売れてしまったばっかりにアルバイトができなくなるような、例えば稼いだお金が原因で人間関係が悪くなるとか、そんな事態にならなければいい。余計なお世話でしょうけれど。

あの“ちゅらさん”以来続いてきた「沖縄ばやり」も同じことです。どうやってソフトランディングさせるか、何を捨てて、どこに着地して、どちらに向かって歩き出すのか、今やそんな悩みが、あちこちで始まりつつあるようです。

ともかく「おすすめしません」、こういう正直なコメントを書くご主人に、僕は好感を持ったのでした。

ご主人お勧めの泡盛はこれです。
泡盛“豊見親”
へえ、また豊見親だ。つい先週代田橋の“Sabani”で聞いたばかりです。どこかに仕掛け人がいるのかなあ。

それにも増して、この特別な八重泉が絶品らしいのですが……
泡盛“八重泉”
ちょいと値が張るので、残念ながら本日未体験。

“うさぎ洞”のご主人
どうして沖縄なんですかとご主人に伺ってみました。
「最初はそうじゃなかったんですけどね」
このご主人も、どうやら沖縄に魅せられてしまったようです。2年くらいまでは、島唄ライブをやればお客さんがいっぱい入って、大変な盛り上がりだったそうです。しかし今は昔。

そして、ボクはまた来ようと決めました。

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tag: 健康ゲーム  駒場28  泡盛.八重泉  泡盛.豊見親  泡盛.泡波  沖縄そば  沖縄居酒屋.うさぎ洞  島豆腐  ゴーヤー 

夏っちゃんと冬を乗り越えて春を待つ

夏っちゃんと一緒に“みやらび”へ行きました。
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“海ぶどう”と“冷奴”と“島らっきょ”。
冷奴のこの固さは島豆腐だね。島らっきょは醤油をかけないほうが断然おいしい。国際通りの“じんじん”のママから教わったこと。

それから、えーと、この揚げモンはなんだっけかな。
食ったらますます腹が減ってきた。
だからラフテー追加。
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さらにはゴーヤーチャーハンに……
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ヒラヤーチーも……
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ところで、何の会議?
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思い起こせば、夏子さんが代田橋の“たきどぅん”の表の道を走って通り過ぎたのを見かけてから、まだ一年にもなっていないのですねえ。

26日はこれで終わり。でも……

tag: ラフテー  海ぶどう  島豆腐  島らっきょ  ひらやーちー  ゴーヤー  山川夏子  沖縄居酒屋.みやらび(つつじヶ丘) 

第8回 喜多見で沖縄語を話す会

第8回の喜多見で沖縄語を話す会でした。
前回の第7回あたりから、どうも突っ込んだ記事が書けそうにない感じです。それは沖縄語の音韻講座がプロローグの4(1/18)で停滞しているからなのです。このままだと、いつまでたっても「話す会」の様子をお伝えできないということになりそうなので、今後は、まず「喜多見で沖縄語を話す会をやったよ」というブログっぽいご報告を先行させて、勉強した内容についてはあらためて別途記事にて、音韻講座と平行するような形で進めていきたいと思っています。

ひと月くらい前の記事のコメントにも書いたのですが、ブログらしさを残しながら、ブログをデータベース化するというのは、なかなか難しいものです。

金城さんが、ンムクジアンダギーを作ってきてくださいました。
※?Nmukuzi(?Nは「ん」の声門破裂音)とはサツマイモからとった澱粉のこと。
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「アチコーコーのうちに食べなきゃだめよ」
ということは、お勉強の前にまずお茶ですな。いつもの調子でいい感じ。

こんなお土産もいただきました。沖縄の新種のみかんだとか。
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名前は…… 沖縄みかんには似たものが色々あってよく分からないんです。

では、本日勉強したことの一部(じゃなくて殆ど?)をご報告。

「来(ち)ゃーびたん」
「めんそーれー。内んかい入みそーれー。」
「うー。御無礼(ぐびりー)さびら。温(ぬく)ばーてぃ、いー按配(あんべー)成(な)いびたんやーたい」
「やいびーんやー。御茶(うちゃ)うさがみそーれー。」
「うー。くゎっちーさびら」


え、わからん? いいんです。私たちもよくわかってないんだから、ねえTOMIHISAさん。ですから、どうぞ皆様、今からでも全く遅くありませんので、ふるって「喜多見で沖縄語を話す会」にご参加くださいますよう。

あっという間の2時間半。余韻を残して、帰り支度とお片付け。
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あれ、まだ國吉眞正先生を捕まえて勉強している帽子の青年。
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まだ、聞いてるぞ…。
問題です。彼は誰でしょう。
[subcate.喜多見で沖縄語を話す会]
第9回へ

さて、会社の決算も迫っているし、スイッチ変えて事務所に戻って仕事、とも思ったのですが、もう今日はやめよう。みなさん、一杯いきましょう!

回答です。帽子の青年は、“中む”のオーナー、中村さんでした。
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店は開いているのに、石垣くんに任せて中村さんは勉強しにきたんですねえ。えらい! 少し見習わなくっちゃ。
 ⇒チャンプルーとタシヤーとイリチーの違いについて
  (薀蓄(うんちく)リストより)

ポーク卵はキャチャップがよく似合う?
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島豆腐を使った揚げ出し豆腐。正解!
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フィファーチという香辛料を使ったカラ揚げ。フィファーチはピパーツともいう。
※「フィ」は[Fi]ではなく[Hwi]、「ファ」は[Fa]ではなく[Hwa]。ああ早く音韻講座を……
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そしてソーキそばでしめる。
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宇夫方路女史は、明日から沖縄です。

tag: 沖縄そば  島豆腐  ポークたまご  狛江_居酒屋.中む食堂  沖縄居酒屋.中む食堂  金城多美子  うちなーぐち  ンムクジアンダギー  ゆんたくの会  沖縄の果物 

国際通りの老舗“じんじん”【チャンプルーとタシヤーとイリチー】

じんじんで夕食。といっても肴つまんで飲むんですけどね。
じんじんには、いつも何かの集まりで来ることが多くて、なかなかしっとりと飲む機会がなかった。それで、今回の旅では、じんじんへただ飲みに行こうと最初から決めていたのです。

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今日は、はじめてカウンターに座りました。マスターの真ん前。
じんじんは創業40年近い。いわば国際通りにある居酒屋としては最古参です。だから、マスターはもうずーっと那覇に生息する、沼の大ナマズみたいな存在だと思っていたのです。あんな顔しているしねえ。
ところが、実はマスター、数年前まで、なんと神奈川でふぐ料理屋をやられていたのだそうです。そこで、海釣りと日本酒に明け暮れていた。

マスターの親戚がじんじんをやっていたのだが、それが続けられなくなった。マスターに白羽の矢がたった。そしてマスターは、生まれ故郷の沖縄へ戻ってきたという物語。

神奈川にいる時に身体を壊して酒を辞めた。沖縄に帰ってきて、たまには飲むが、もう日本酒は飲む気にならない。やっぱり沖縄にいると泡盛が飲みたくなる。釣りは沖縄でも続けている。じんじんの売りの一つは、その日の朝マスターが釣ってきた新鮮な魚が食べられることです。

さて、本日はゆっくりと料理のご紹介をしましょう。
お通しはいつもの通り、絶品のゆし豆腐。

マスターの今日の釣果、グルクンのお刺身と、それからチキナチャンプルー
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グルクンは沖縄県の県魚。フエダイ科タカサゴ属。チキナとはシマナー(島菜)を塩漬けにしたもの。シマナーとは、からし菜の仲間で、高菜みたいなもんですかね。

グルクン君のアップ。
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うーん、見つめないで・・・

ソーミンタシヤー
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ソーミンチャンプルーじゃないのかって。まあそれでもいいんですけどもね。でも本来チャンプルーとは島豆腐と野菜を炒めたもののことをいうんですねえ。
沖縄大百科事典の「チャンプルー」の項にはこう書いてあります。
「豆腐と野菜などの油炒め、沖縄で最も親しまれている家庭料理。(中略)豆腐を手で大きくちぎり、表面にこげ色がつくまで炒めてから野菜を入れ、塩で味をととのえる。使う野菜の名を上につけて〈…チャンプルー〉と名づける。(後略)」
だからチキナチャンプルーなわけね。
豆腐と野菜以外の炒め物をタシヤーという。
tasi=juN :(食べ物を油で)いためる(『沖縄語辞典』)
?iricii :油いため。油でいためた料理(『沖縄語辞典』)
ということは、「〜タシヤー」は「〜の炒め物」で、「〜イリチー」は「〜炒め」っていう感じかなあ。
だけどソーミンイリチーとはあんまり言わないですねえ。なんでかなあ……
※本記事の後ろに正解・異論を追記しました。

料理の薀蓄はここまで。
あとの料理は名前だけでご勘弁。

ドゥルワカシー、絶品です。大好き。
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アイゴ。やはりマスターの釣果。スクガラスのスクの親です。
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にが菜と島豆腐付き。このにが菜が曲者です。

おなかいっぱい。結構ボリュームがあるのです。
マスター、ご馳走様でした。また来ます。よいお年を・・・

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tag: 沖縄大百科事典  ソーミンタシヤー  チキナチャンプルー  ぐるくん  にが菜  島豆腐  沖縄の旅_2009年12月  沖縄の呑食処.じんじん  どぅるわかしー  アイゴ