夜の国際通りを東から西へ

《7月27日25時》
あの大震災から139日目に……
夜は栄町の“うりずん”へ。
キジムナーフェアの“チョンダラーの歌”の案内と名護市民会館の“どんぐりと山猫”のチラシを貼って下さってました。感謝。
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今夜の集まりの名目は“チョンダラーの歌”の打合せなのですが……
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詳細は後日。
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国際通りを西へ移動中。
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(鈴木雄介氏撮影)

まず“じんじん”に寄って……
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“ななしん屋”にたどり着いたのは11時過ぎ。
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ママです。
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おや……
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アップ!
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それから土へ。
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とりあえずの覚書き。

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国際通りの老舗“じんじん”【チャンプルーとタシヤーとイリチー】

じんじんで夕食。といっても肴つまんで飲むんですけどね。
じんじんには、いつも何かの集まりで来ることが多くて、なかなかしっとりと飲む機会がなかった。それで、今回の旅では、じんじんへただ飲みに行こうと最初から決めていたのです。

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今日は、はじめてカウンターに座りました。マスターの真ん前。
じんじんは創業40年近い。いわば国際通りにある居酒屋としては最古参です。だから、マスターはもうずーっと那覇に生息する、沼の大ナマズみたいな存在だと思っていたのです。あんな顔しているしねえ。
ところが、実はマスター、数年前まで、なんと神奈川でふぐ料理屋をやられていたのだそうです。そこで、海釣りと日本酒に明け暮れていた。

マスターの親戚がじんじんをやっていたのだが、それが続けられなくなった。マスターに白羽の矢がたった。そしてマスターは、生まれ故郷の沖縄へ戻ってきたという物語。

神奈川にいる時に身体を壊して酒を辞めた。沖縄に帰ってきて、たまには飲むが、もう日本酒は飲む気にならない。やっぱり沖縄にいると泡盛が飲みたくなる。釣りは沖縄でも続けている。じんじんの売りの一つは、その日の朝マスターが釣ってきた新鮮な魚が食べられることです。

さて、本日はゆっくりと料理のご紹介をしましょう。
お通しはいつもの通り、絶品のゆし豆腐。

マスターの今日の釣果、グルクンのお刺身と、それからチキナチャンプルー
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グルクンは沖縄県の県魚。フエダイ科タカサゴ属。チキナとはシマナー(島菜)を塩漬けにしたもの。シマナーとは、からし菜の仲間で、高菜みたいなもんですかね。

グルクン君のアップ。
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うーん、見つめないで・・・

ソーミンタシヤー
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ソーミンチャンプルーじゃないのかって。まあそれでもいいんですけどもね。でも本来チャンプルーとは島豆腐と野菜を炒めたもののことをいうんですねえ。
沖縄大百科事典の「チャンプルー」の項にはこう書いてあります。
「豆腐と野菜などの油炒め、沖縄で最も親しまれている家庭料理。(中略)豆腐を手で大きくちぎり、表面にこげ色がつくまで炒めてから野菜を入れ、塩で味をととのえる。使う野菜の名を上につけて〈…チャンプルー〉と名づける。(後略)」
だからチキナチャンプルーなわけね。
豆腐と野菜以外の炒め物をタシヤーという。
tasi=juN :(食べ物を油で)いためる(『沖縄語辞典』)
?iricii :油いため。油でいためた料理(『沖縄語辞典』)
ということは、「〜タシヤー」は「〜の炒め物」で、「〜イリチー」は「〜炒め」っていう感じかなあ。
だけどソーミンイリチーとはあんまり言わないですねえ。なんでかなあ……
※本記事の後ろに正解・異論を追記しました。

料理の薀蓄はここまで。
あとの料理は名前だけでご勘弁。

ドゥルワカシー、絶品です。大好き。
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アイゴ。やはりマスターの釣果。スクガラスのスクの親です。
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にが菜と島豆腐付き。このにが菜が曲者です。

おなかいっぱい。結構ボリュームがあるのです。
マスター、ご馳走様でした。また来ます。よいお年を・・・

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素敵な仲間がたくさんできました

10ヶ月ぶりの“じんじん”です。
 ⇒前回“じんじん”に行った日の記事4ヶ月ぶりの儀間進さんです。
 ⇒前回、宇夫方が儀間進さんにお会いした日の記事null
そして2ヶ月前、宇夫方路が“儀間進のコラムを読む”那覇チームの皆さんとお会いしました。前回は6名のメンバーのうち2名でしたが、その後メンバーが1名増えて、今日はその7名のうち4名の方が集まってくださいました。僕は皆さんと初対面です。
 ⇒前回2名の方と宇夫方がお会いした時の記事
実際に儀間進さんのコラムを読んで録音するのは少し先になりそうですが、その準備段階として、とてもステキな広がりが見えてきました。
沖縄語を話す会の國吉眞正さんにも、大変お世話になっています。今日のところは、その全てをミステリーということにしておきますが、近日中に、色々な発表ができると思っています。

それにしても、今日はわたくし高山正樹が喋りすぎました。まずは僕の知っている大好きな儀間さんを、どうしても皆さんに伝えたくて仕方が無かったのです。本当は儀間先生がいらっしゃるのだから、儀間さんご本人のお話をたくさん聞けばよかったのに。
 ⇒わたくし高山正樹が儀間進さんのことを書いた文章

しかし、やっぱり今日も儀間進さんは儀間進さんでした。
「訛っている言葉なんてない。みんな同じ言葉なんですよ」
ややもすると首里や那覇の言葉が正しいといいたくなる、それを笑顔でたしなめる儀間さん。それは儀間さんのエッセイそのものです。

「はいさい」。沖縄の挨拶としてよく知られた言葉です。しかし女性は「はいさい」とは言わない。「はいたい」が正解。そのことも、コアな沖縄フリークたちには常識になりつつあります。でも、この日、儀間さんは教えてくださいました。女性が「はいたい」というのは、首里や那覇あたりでのこと。ちょっと北に行けば男も女も「はいさい」と言っています。
(もちろん、これにも注釈があります。北部でも、「はいさい」と「はいたい」を言い分けるところもある。どちらの方が多いかは定かではありません。)
さらに田舎へ行けば「さい」も言わずに「はい」だけ。
「まるで英語のようだ」
ウチナーグチは一筋縄ではいかない、と、ますます気が引き締まります。たとえば、と僕は思うのです。「沖縄の標準語」ということを、慎重に考えてみるのはどうだろう。首里という政治・文化の中心地。那覇という街の経済の力。沖縄芝居の心。先日会ったうるま市のおばあさんのように、日本の標準語と、沖縄の標準語と、そして自分の間切りの言葉と、とりあえず三つの言葉を勉強してみるというのはどうだろう。
うるま市のおばあさんに会った日のこと
(でも、それには異論があるでしょう。宮古や石垣などは全く別の言語なのですから。使われている音韻さえ違う。首里や那覇の言葉に関わる人たちが、それぞれの地域はそれぞれでおやりなさいというのは簡単です。しかし、首里や那覇だからできるという状況もあるのではないでしょうか。たとえば鹿児島県の奄美はどうするのだろう。沖縄県の条例からは漏れてしまう。間切りが違えば言葉が違う沖縄。いったいどうすればいいのか。このことはいずれ考えたいと思います。)

昼間、大城立裕さんに「新沖縄文字」について話したことを、僕は儀間さんに報告しました。
「驚きました。こんな若造の意見をきちんと聞いてくださり、ご自分にはなかった視点だということを認めてくださった。大城さんは、とても柔軟な頭脳をお持ちだということを、あらためて感じました。」
儀間さんはそれに対して、次のように答えられたのです。
「そうですね。彼のそういう柔軟さのことを、一番分かっているのは、僕だと思うんだ。」
その言葉に、僕は鳥肌が立ちました。
あの琉大文学時代にあったこと、それは調べれば調べられます。ここで僕が書くことは控えましょう。そのかわり、「社長とは呼ばないで」という怪しげなブログに書いた文章ふたつ、どうかお読みください。
 ⇒儀間進氏の「ほんとうのはなし」(儀間進氏のひとつの負い目)
 ⇒三太郎からのバースデーカード(儀間進氏のふたつ目の負い目)
そして、今まで儀間さんが話されたユーモアたっぷりの大城立裕氏のことを、きっといつかここでお話できる日が来るだろうと、確信したのでした。

今日も、じんじんのマスターが、こんな差し入れをしてくださいました。
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マスター、いつもありがとうございます。

そして、この日初めてお会いした皆さま。今日はちょっと遠慮してご紹介を控えましたが、もしお許しいただけるのなら、次回は是非とも皆さん一人ひとりのウチナーグチに対する熱い思いをご紹介させていただきたいと思っています。

宜(ゆた)さる如(ぐとぅ)御願(うにげ)ーさびら

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うぶ沖縄報告5月の2の3 “Bar土”100店(飯-002)

ちょっと“じんじん”に
お披露目公演のご案内のために顔を出して…
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それから稽古へ。
終ったのは12時近く。

それから疲れた体を癒すために、ホテルに帰る前に生ビールを一杯飲もうかなと、“土”に寄った時には、もう24日の0時半を過ぎていました。

偶然、この日はチーズデー。大阪のしんちゃんこと中村慎一さんが、ふた月に一度くらい、大阪からチーズを担いでやって来るそうです。
毎回種類は違うのですが、今日は13種類のチーズが用意されていました。

そういうことならば、予定のビールを変更して、やっぱりチーズとワインを注文するしかないでしょう。
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ブルーチーズは苦手なのですが、進められる通りの順番で口に入れると、以外においしく食べられました。
お皿の9時の位置に乗っているのがフランスのクロタンというチーズで、ヤギの乳で作ったチーズです。(沖縄のヤギじゃあないのね。)これのほうがブルーチーズよりずっと臭かった……

しんちゃん&大西君
左の方がしんちゃんです。大阪のちんどんやのサックス吹き。
真ん中がごうさんからお店を任されている兵庫県出身の大西君。

カウンターの中にもう一人、アルバイトの貴恵さんです。
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金曜日から月曜日まではランチをやっています。こちらはごうさんが担当。
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というわけで、“Bar土”は、100店シリーズの「昼ごはん夜ごはん」で紹介されているのです。

時間があれば食べに来たいけど、今回も残念ながら無理かな。

(“土”に、生粋のウチナンチュがあんまり来ないというのはどういうことなのかなあと、高山正樹は思っているようですが、貴恵さんはどうなんだろう、今度行ったら聞いてみようかな……)

前回の“じんじん”
前回の“土”
前回の、ごうさん

tag: 100シリーズ  沖縄の呑食処.じんじん  沖縄の呑食処.Bar土  沖縄の旅_2009年5月 

“じんじん”に集った若者たち(沖縄5日目の夜)

“じんじん”に到着。
さっそくのお通しは、ゆしどうふ。
ゆしどうふ

集まってくれたのは、未来の沖縄を背負って立つ若者3名+沖縄オバア化の止まらない東北岩手の女と、ウチナーヤマトグチを操る年齢不詳の独身美女と、「ヤマトンチュではない、俺は宇宙人だ」と加齢臭を漂わす髭のおっさん。
集合写真
本ブログ初登場のお二人は、まじめにご紹介。
Funny Style代表、新里玲王奈くん。
Funny Styleのブログへはこちらから。
 ⇒http://funnystyle.ti-da.net/

教育学を専攻していた親川志奈子さん。
あれ、教育学やってたのは琉球大学で?それともハワイで? で、今は何をしているとご紹介すればいいの?
うーん、不手際お許しを。あらためて正しく御紹介するために、是非再会の機会がありますように。
今のところは、ミステリーということにしておきましょうね。

では三日続けての「土」です。
これ表札かね

ごうさんです。
ごうさん

おやすみなさい。
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井上真喜さま。金城くんを首里の家まで、よろしくお願いいたします。

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ほんとうの強行軍の記憶を抱えて

夕方、大城立裕先生のお宅にお邪魔して…

そして夜。
国際通りからちょっと入った竜宮通りという路地に見つけた「小桜」というお店。
竜宮通り入口
「小桜」とは、M.A.P.がプロデュースする三笑亭夢丸さんの落語の題名。気になったのでカシャと一枚。

大城立裕先生のお誕生会でお世話になった「じんじん」へ。
じんじん入口 じんじん店内
沖縄特有のおしぼりコースターです。
体に優しい肴
ちょっと疲れているみたいな高山の様子を見て、ママが体に優しいメニューを作ってくれました。すごくおいしかったのです。
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ありがとうございました。
そうだ、前回ご紹介できなかった、大城オジイのために設置した手摺です。
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《大城立裕先生お誕生会の日の記事》

ななしん屋でママに再会。
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三線を借りて定番の安里やユンタをやってみた。
何もしないという歌い方。テクニシャンの高山正樹には、これがなかなか出来ないのです。その奥深さに、高山は、真剣に三線を習おうと心に決めたのです。
《前回の「ななしん屋」の記事》

そして「土」へ。
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ごうさん。結婚おめでとう。今奥さんのお腹にいるお子さんが二十歳になったとき、ごう(のん)さんは80歳か。日本一かっこいい80歳になってください。
《前回の「土」の記事》
疲れた…。
あした朝、東京へ帰ります。
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他にもいくつかお話したいことがあるのですが、それは後日ということで…

tag: ごうさん  国際通り  パラダイス通り  沖縄料理.(食材).島らっきょ  沖縄料理.どぅるわかしー  沖縄の呑食処.ななしん屋  沖縄の呑食処.Bar土  沖縄の呑食処.じんじん  沖縄の旅_2008年11月  大城立裕 

沖縄2日目その2(大城立裕氏のお誕生会)

いよいよ大城立裕先生のお誕生会です。
場所は国際通りにある「じんじん」というお店。30年前から大城先生が通う居酒屋の老舗です。
地下に降りる階段には手摺がついているのですが、これは大城立裕おじいのために設置したのだそうです。
大城先生は、我々が予定の10分前にお店に着いたとき、すでに生ビールを飲んでいらっしゃいました。お約束の時間より先に相手がいらっしゃってるなんて、普通沖縄では考えられないこと。しかし大城先生は時間より前にいらっしゃっていた。ここでも高山は、本土と沖縄の狭間で生きてこられた大城立裕という作家のありようについて、思うことがたくさんあったようです。

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右にいらっしゃる方は儀間進さんです。儀間さんについてはまた近々にご紹介しますが、この2ショット(左の高山はオマケ、OfficialTopicsBrogではトリミングして消してしまいました)はいろいろな意味で大変貴重なのかもしれません。
前においてある立派な刺身盛りは「じんじん」のマスターからの大城先生へのお誕生祝いです。大感謝。

実は大城先生、「今日国立劇場のゲネプロがあることを失念していた。せめて第2幕くらいは観てやらんと、なので1時間ほどで失礼します。申し訳ない」。
でも、2時間近くいらっしゃいました。

大城先生と儀間先生の会話は、ここではとてもご紹介できないようなお話も含め、沖縄文学史にまつわる大変興味深いものでした。この場に立ち会えたこと、大変幸せな時間を頂いたのだと思います。
沖縄のオジイの飄々としたユーモアとペーソス、沖縄にはオバアばっかりじゃなくて、オジイだっているんだぜい!

そして記念撮影です。
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左上の方はおきなわ堂の店長の金城さん。そして右の方が沖縄タイムス学芸部長の真久田さん。この度は大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
それから後ろに見えるのは、お店の方は床の間だとおっしゃいますが、どう見たってこれはトートーメー(沖縄の仏壇)でしょう。誰か見知らぬ人が写っていたりしませんか?

そして、大城先生は「僕を肴にして」と言い残されて国立劇場へタクシーで向かわれました。

さて、これでお開きにはならないのが沖縄。
じんじんさんより、おーでぃおぶっく出版祝いをいただきました。
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うまかったんだなあ、これが。

まずは大城立裕氏を肴にしていろいろと・・・
やがて儀間先生の箸が鯛の目玉に伸びたあたりからは儀間オジイの独壇場。
(ちなみに、反対側の眼は真久田さんがお食べになりました。)

沖縄で中庸はダメというお話はなかなか深かった。
八方美人になったら沖縄では何もできない。集落が違えば言葉が違うところなのだから。ウチナーグチを扱うのは難しいが、いくら気をつけたって必ず違うと文句をいう者が出てくる。きちんとやって、後は面の皮を厚くしなさい、そして片耳を塞げばいい、という激励に勇気を頂きました。
多くの人から嫌われているということはその人が偉いという証拠。誰からも相手されないようなもんはたいしたことない、とは誰のことをおっしゃったのかなあ。

儀間進先生が終バスでお帰りになった後も、まだまだ演芸劇場は続いたのでした・・・

じんじんさん閉店時間でようやくお開き。
そのあと……
それはまた次の記事で。

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