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比嘉くんのことは後日追記するつもりだったのだが…

朝日新聞の比嘉くんが、事務所に集金に来ました。
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ちょっと太ったんじゃない?

比嘉くんのことは後日追記します。去年の夏の読谷のことを書いたらね。ああ、早くしないと一年経っちゃうよ。

【2013年3月1日に追記】
…そう言いながら間もなく2年になろうとしている。「去年の夏の読谷のこと」は、どうにかこうにか先ほどやっつけた。そして次はこの記事なのだが…

比嘉くんのお母様が読谷で織物をしていることは、比嘉くんが登場した以前の記事に書いた。実は、その世界ではかなり有名な方だと聞いた。にもかかわらず、その息子がこうして妻子を残して東京に出稼ぎに来なくてはならないのは何故か。もちろん母親と息子の経済は別だといえばその通りである。しかし、沖縄の工芸品事情とどうしても無関係とは思えなかった。そんな話で、この日の記事を作ろうと思っていた。

沖縄で「季節」と言えば誰もが「季節労働」だと分る。そのくらい一年のある期間県外に行って働くことは普通だった。さて、今もそうなのだろうか。比嘉くんは「季節」ではないが、正社員であったのかどうか…

どうも先走ったことを書いている。
ともかく、比嘉君のお母様のお名前は伏せておくことにしよう。この日から数日後に3.11が来る。それ以後も比嘉君は、いつものように一ヶ月に一度、事務所に集金に来た。その度に、しばし立ち話をしていった。しかし…

だがそれは、3.11の、その前に書く話ではない。

tag: 沖縄の織物  内地在住ウチナーンチュ 

読谷(とりあえず画像を2枚)結局そのまま先を急ぐ…

金城実氏のアトリエを出て、せっかく読谷に来たのだからと…

《読谷山花織会館》
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【2013年3月1日に記す】
今さら何を語るべきや、であるが…。
2年半も前のこと、もしかしたら若い作家さんの商品を扱えるかもしれないと考えた。しかし結局諦めた。組合が仕切っていたから。そう書くと、なんだか組合が障害になったように聞こえるが、決してそうではない。織り手各人の自由にしておくと、手間に全く見合わない安い値段で売る人たちが出てくる。これ、実に沖縄らしい話なのだ。人がいい、と言ってしまえばそれまでだが、そんな簡単な話ではない。
沖縄の工芸品の古くからの歴史や、沖縄という小さな島の経済など、いい悪いではなく、ただ根は意外に深い。とはいえ、この時はまだ自覚的にそこらの事情について考えていたわけではないから、このくらいにしておこう。職員さんとのやり取りなど、ご報告しようと目論んでいたはずなのだが、もはや忘却の彼方である。

読谷山花織についても諸々書きたかったが、機を失った。いずれまた別途適切な記事で書こう。

ともかく、組合は織り手の方々を、暖かく守ろうとしていらっしゃるのだろうと思ったということ。なんともうれしい気持ちで、会館を後にした記憶が残っている。

《ヤチムンの里》
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【2013年3月1日に記す、その2】
多くの壺屋の職人たちが、読谷に移っていった。そのあたりの事情も、この日はまだあまり理解してはいなかった。たくさんある工房のどこに寄る時間なく、ヤチムン(焼物)の里の案内板だけ撮影して先を急いだのである。2013年の小生もまた、先を急ぐことにしよう。

旅の続きへ

tag: 沖縄の織物  壺屋焼  沖縄の旅_2010年7月 

シルクラブで過ごす時間【鯨岡阿美子が愛した沖縄の染織家たち】

今日は、言葉少なめに、という気分。
沼袋駅近く。
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中野山田屋呉服店“シルクラブ”
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 ⇒シルクラブのホームページ

「ぬぬぬ市(布の市)鯨岡阿美子が愛した沖縄の染織家たち」
今日はその展覧会の最終日。25人の作家が集っている。
その中に、moso’sのお団子さんの先生、知花花織の島袋領子さんの名前もある。島袋領子さんは今年の沖展で奨励賞を受賞された。

残念ながら、作品をご紹介することはできませんが……
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「織」の細やかさを覗く。
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舞台がある。
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山田屋呉服店の女将さん(と呼ぶには余りに上品な方)でしょうか、伺って驚いた。今回の展覧会の初日に、「八重山の踊り」という公演が、ここで開催され、その時の三線を、新城亘さんが担当していたのだという。
途端にうちとけた。
西陣織のことを伺ってみたら、言葉無く笑っていらっしゃった。
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そうして、泡盛も勧められたのですが、車だったので、さんぴん茶と、ちんすこうで我慢したのです。
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「桜がきれい……」

人間には、こんな時間も必要なんだな、きっと……

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tag: 沖縄の織物 

五味さんが事務所に。

五味正伸さんが三日続けて事務所へ。

五味正伸さんは、目黒でお会いした、あの浜ヒヨドリを撮影したカメラマンでいらっしゃいます。
その時の記事を読む

実は五味さん、楽天市場“沖縄map”で販売する工芸品を撮影してくださっているのです。
まずは“機織工房しよん”さんのロートン織のマース袋の販売を開始しました。
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(五味正伸さん撮影)
楽天市場“沖縄map”マース袋のページへ
M.A.P.販売サイトでも売ってます!

「マース袋」は、沖縄に伝わるお清めの塩の入ったお守りです。
マースとはウチナーグチで塩のこと。しよんの美しき姫君たちが、心をこめて島マース(沖縄の塩)を入れるのです。

いろいろなマース袋がありますが、しよんさんのマース袋は特別です。
ロートン織のちょっとした説明はこちらへ
ロートン織は1600年代半ばに中国から伝わった技法で、一部分の緯糸の間隔を詰めて密度を濃くすることにより、経糸を浮かして文様を織り出します。この微妙な凹凸が、ロートン織の立体的で美しい陰影の正体。ロートン織でのマース袋なんて、“沖縄map”以外にはなかなかありません。それも全て手作りの一点物なんですから。

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また中央には四つの四角形と五つの四角形を組み合わせた図柄。これはその昔、沖縄の八重山で、女性が結婚を約束した男性に送る細帯(みんさー)に使われた模様です。
「いつ(五)の世(四)までも末長く幸せに、私のもとにおいでください」

つまり、厄除けにも縁結びにも期待が持てますねえ。受験生や妊婦の方に贈っても喜ばれそうです。

開店して即、最初に売れたマース袋がこちらです!
なんだか、かわいい娘を嫁に出した気分。
一点物のマース袋
五味正伸さんが撮影してくだった商品画像です。

そして間もなく、沖縄を撮影した五味さんの作品を、ポストカードにして販売する予定でもあるのです。

こちらが、五味正伸さんです
五味正伸さん
ほんとうにいろいろとありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

【追伸】
五味正伸さんは、深川江戸資料館の夢丸さんwith奏楽舎の公演にも来てくださいました。その時のことをブログに書いてくださっています。ぜひお読みくださいませ。
http://m53.blog80.fc2.com…



tag: 五味正伸  織物工房“しよん”  楽天市場  沖縄の織物 

うぶ沖縄報告5月の2の1(moso's)

昨日22日に沖縄入り。遅くまで稽古でした。
今日も稽古ですが、その前にうれしい御連絡を頂いたmoso'sへ。

お約束よりもかなり早く工房に到着。
きのこさんが、染めたおわった綿の糸に糊付けをしていました。
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糊付けをしたら、後は干します。
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ずいぶん細い糸なんですね。

綿でも太い糸は細かい繊維を束ねてよっているので、実は以外に切れやすかったりするのですが、細い糸は束ねることができないので、毛足の長い繊維を使わなければなりません。しかしそれで却って丈夫なのだそうです。

今日はお天気なのでこの作業には最適な日ですね。

奥には完成したばかりのお団子さんの作品が干されていました。
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タペストリーみたいですね。
出来立てなのでちょっとシワシワですが、乾けばもっともっと素敵になるはずです。

楽天市場の沖縄mapに出していただく商品の相談をしました。

まずはコースターからいきましょう。
次にエコバック、そして手ぬぐい、順次扱う商品を増やしていく予定です。
M.A.P.のために、moso'sのサイトにあるものとはちょっと変えた作品を考えてくださることになりました。

いつものところでの記念撮影です。
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あれ、この前来た時は無かっのに、新しい看板が出来たんですね。
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さあ、わたしたちも早く新しい看板を流行らせなくちゃね。
がんばろう!
(6月9日投稿)

tag: MOSO’S  沖縄の織物  沖縄の旅_2009年5月  楽天市場 

またもや宇夫方路の沖縄報告その7「MOSO’S」

北中城にあるMOSO’Sの工房へ。
機織機

MOSO’Sの三人です。
真ん中の橋川さんは、先日お会いした時にご紹介しましたが、今日また、あらためて。
MOSO’Sの三人
左から
“きのこ”こと大城智海(ともみ)さん。
“お団子”こと橋川初美さん。
“大人の女”こと玉城由加さん。

まだまだ織物だけではとてもやっていけない。だからみんなアルバイトしながら頑張ってます。決して楽ではないはずですが、なんて素晴らしい笑顔なんでしょうか。笑顔を忘れないこと、今の日本、彼女たちに見習わなければならない人たちがたくさんいるのかも。ねえ高山さん。
三人の笑顔のアップ
わたしたちは、もうすっかりMOSO’Sの三人のファンになってしまいました。
M.A.P.は、MOSO’Sの作品を、“しよん”に続く第2弾として、全国に届けるお手伝いができればいいなあと思っているのですが。

きのこさんのおばあちゃんが住んでいらした古い民家がMOSO’Sの工房。
トートーメー(仏壇)もそのまま。きっとおばあちゃんが見守ってくださっているのでしょうね。
トートーメーの前でお仕事

さあ、皆さんの作品をご紹介しましょう。
専属モデルでもある、“大人の女”さんに、作品のショールを巻いてもらいました。
ショールを巻いた“大人の女”さん
めがねを外して、ちょっとお化粧なんかしたら、きっと楽天市場で初のアイドルなんてことになったら楽しいのになあ……

3人の大切な作品たちです。
コースター、エコバック、箸袋(箸付き)、はがき、手ぬぐいなど。
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一点一点丁寧に織られていて、色合いも落ち着いていて、どれもこれもとてもいい感じ。染料も糸もすべて天然の素材を使って作っているのです。染料は草とか虫とか、虫? ひえー。

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今、化学製品アレルギーの子どもたちも増えています。そんな方たちには最適なのではないでしょうか。

きのこさん、グァテマラで織物の勉強をしていたことがあります。
最初は、グァテマラの織物の色に惹かれて興味を持ちました。調べるうちに色んなことを知りました。グァテマラでは各家庭で子供たちに着せるために織物をするのが当たり前、食事を作ったり掃除をしたりすることと同じように機織の仕事があるのです。村や家庭によってそれぞれ柄が違い、柄を見ればどこの村の誰が作ったものなのかがわかるのだそうです。
(もしかして、これが「生活の柄」ということかしら?)
それがとても素敵なことだと思ったきのこさんは、グァテマラまで飛んでいっちゃった、そして本格的にグァテマラ織を習ったのです。
でも、いくらやってもきのこはきのこ、グァテマラ人にはなれない、やっぱり自分の故郷で作りたい、そう思って沖縄に帰ってきたのです。

グァテマラ織は、木の棒に糸を巻き、それを自分の体に固定させて、反対側を柱などにくくりつけて織っていきます。
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え、それじゃあトイレにいけないじゃない、確かにトイレに行けないときもある、ってきのこさんは言ってました。
きのこさんのブログのサイドバーに、実際に木に括りつけているところの画像があります。どうぞご覧あれ。
 ⇒きのこ(Tonmy)さんのブログ

グァテマラ織りです。
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きのこさんの織ったグァテマラ織りを、金城君が紅型で染めた作品です。コラボレーションですね。
金城君、「やっちゃいました」
これからどしどしやっちゃいなさい。

オマケに続く…

≪追伸≫
どれもこれも捨てがたい笑顔だったので、全部のっけちゃいました。
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染織ユニットMOSO’Sのブログ

tag: トートーメー  大城智海  橋川初美  玉城由加  沖縄の旅_2009年3月  MOSO’S  沖縄の織物  沖縄の染物  紅型  金城史彦 

うぶかたみちの沖縄日報(3)【プラザハウスで妄想?】

【うぶかたの報告】
朝、大城立裕先生のお宅に行きました。
先生のお宅の近くで島バナナ見つけました。
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いつものとおり、帰る前に写真をお願いしたのですが、撮った画像をチェックなさって、「笑ってないからだめだ、もう一回」だって、うふふふ…
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先生、まんまとM.A.P.に影響されつつある?
 ⇒大城先生の笑顔にまつわる記事

  ※追加画像3月12日
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  鑑定能力なし。

その後、金城君と待ち合わせて沖縄市のプラザハウスへ。昨日まで仕事で忙しかった真喜ちゃんも息抜きにドライブに付き合ってくれました。
織物を作っている橋川初美さんに会いました。
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橋川さんはお仲間3人でMOSO'Sという織物のグループを作っています。
名前の由来は「妄想」。
初美さんのブロマイド風アップ。
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橋川さんは音楽好きで、自分が聞きたいキングブラザーズというグループと直接交渉し、4月11日に沖縄でライブが実現、今そのチケット販売で忙しいそうです。

ここプラザハウスの3階にとてもおいしいカレー屋さんがあると井上真喜ちゃんがいうので、お昼ご飯を食べに上がって行きました。
真喜ちゃんにこのお店を教えてくれた人の話では、ここは沖縄で一番おいしいカレー屋さんだそうです。
なんて話をしながら店に入ったら、その教えてくれたという方にばったり。
本当に久しぶり、とても不思議な再会。真喜ちゃんて、そういう偶然が起きそうな、不思議な女って感じ。

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カレーだけじゃなくて、焼きたてナンもとってもおいしかったです。
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壁にかかっていた像のアップ。
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特に意味はありません。

おなかがいっぱいになったところで、プラザハウスから少し北にある、劇団「創造」の稽古場へ向かいます。

続く。

tag: MAP扱い商品  沖縄の呑食処.プラザハウス  沖縄の織物  金城史彦  橋川初美  島バナナ  井上真喜  大城立裕  MOSO’S  沖縄の旅_2009年3月 

沖縄出張5日目の午前その2

その前に、まず紅型工房“彩染”に寄ってみる。
紅型工房

紅型のTシャツ

そして本日の目的地、一つ目は織物工房“しよん”
長池朋子さんです。
長池朋子さん
神奈川県の御出身だとか。あら、お近い。色々と御説明ありがとうございました。

そして喜久村貴子さん。
喜久村貴子さん
お仕事の邪魔してごめんなさいね。こちらは沖縄の方。

というか、おふた方とも沖縄に住んでいらっしゃるわけだから、どちらも沖縄の方なわけで、どうしていちいち出身地で区別するのでしょう。なんかおかしいなあと思いつつ。
こういうこと書くからみなさんコメントしにくくなるんだよね。
(文責:高山正樹)

tag: MAP扱い商品  紅型  織物工房“しよん”  沖縄の織物  長池朋子  喜久村貴子  おきなわワールド  沖縄の旅_2009年2月