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ヤマネコのこと【ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ】

【11月21日朝8時30分】
昨日からPCに張り付いて過去の記事をブログにアップしていたが、それもここまで。ああ、ブログは結局現実に追いつかず。
(だいたいこの記事でさえいつアップできるものなのか定かではないという体たらく。)

もうそろそろ吉祥寺に向けて出発する時間です。

【11月26日に追記】
井の頭自然文化園で開催されたヤマネコまつりでの山猫合奏団“どんぐりと山猫”公演は無事(?)終了しました。この日のことは、下記のブログ等に書かれています。
 ⇒山猫合奏団Official_Site
 ⇒山猫合奏団Official_Blog記事
 ⇒白石准のBlog“青く光る脳”
 ⇒大島純のBlog“セロ担いでどこ行こう”
 ⇒山猫合奏団Official_Blog内の“白石准の部屋”
「白石准の部屋」については、上記リンク記事の前後にも、当日の記事がたくさんアップされています。

山猫合奏団のお客様「おばちゃん」曰く……
「どこ読めばいいのよ」
おっしゃる通り。

だからこれ以上ここでは書きません。そこで変化球。

『沖縄大百科事典』より。
イリオモテヤマネコ:(八)ヤママヤー(※つまり八重山地方ではヤマネコというのだということ)八重山の西表島に分布が限定されているネコ亜種の野生ネコ。1965年(昭和40)に発見され、67年に新属新種のヤマネコとして記載発表される。当時、動物学会においては〈世紀の大発見〉とまでいわれた。(中略)耳介(じかい)が丸く(大幅に中略)頭から頸にかけて7本の黒色の縦条がある。
(中略)外部形態が、対馬のツシマヤマネコや台湾・中国中部のタイワンヤマネコなどに似ているので、本種をベンガルヤマネコ属の一員とみなすべきであると主張する学者もいる。本種の形態的特徴を検討す臆させてると、(中略)ネコ類の祖先にあたる絶滅したニムラブス亜種の一部によく似ているといわれる。(後略)


この項目を担当されたのは池原貞雄氏、片野さんのご尊父です。

井の頭自然文化園でお話を伺ったところによると、日本にはツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ以外にヤマネコは存在しないのだそうです。
“中む食堂”の西表出身の石垣仁くん情報では、イリオモテヤマネコは家ネコより弱くて、7割ぐらいのネコがネコエイズに罹っているとのことでした。
そのことも伺ってみました。そのお答えは、家ネコより弱いかどうか、何割がネコエイズなのか、それは分かりませんが、ツシマヤマネコにもやはりネコエイズが蔓延していて、そこで対馬では家ネコを表に出さないようにという運動が進められているらしいのです。

ツシマヤマネコは、いくつかの動物園で公開されています。でも、動物園でツシマヤマネコを飼っているのは、お客さんに公開するためではなく、繁殖させて再び野生に返すのが目的。公開されるのは、例えば血が濃くなってしまったり、年老いてしまったりで、もう野生に戻すことが適切ではない個体だけなのだそうです。ここ井の頭の自然園にも、公開されない元気なツシマヤマネコが何匹かいるそうです。

一方イリオモテヤマネコは、まったく島の外に出されていません。現地西表のセンターに行っても、一般客がイリオモテヤマネコを見ることはできないらしい。その理由はよく分からないのだけれど、対馬でも「対馬から外に出すな」という意見があったそうです。確かに公開するとストレスで個体は弱り、もう野生には戻せなくなってしまう。でもより多くの方に知ってもらって、保護しなければいけないという意識をもってもらうことも必要だと思うのですが、と文化園の方はおっしゃっていました。そして、山猫合奏団の“どんぐりと山猫”を是非とも対馬でやりたいですねえともおっしゃってくださいました。やりたいなあ。そして、西表でもやりたい!

公開されていたツシマヤマネコの2ポーズ。
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確かに、どこか弱々しく見えるのは気のせいでしょうか。

しかし、知らないことがたくさんあるなあ。

tag: 池原貞雄  山猫合奏団  沖縄の自然    沖縄大百科事典 

腰が引けると腰を据えることができない

人形町から喜多見に戻る間、ボーっと考えていたのです。検査結果がもっと徹底的に悪ければ、例えば会社を大幅に縮小するとか、思い切ったこともできただろうに、しかしそうもいかなくなって、まあ、普通に考えればよかったねということなのでしょうが、ちょっと拍子抜けした感じです。

こうなると、山積みの課題に、あらためて向き合わなければならないわけで。
駅から事務所へトボトボ。徒歩と「トボ」って関係あるのかなあ、なんて。
だんだんとはっきりしてくるこの現実感覚を、何故かちょっと持て余しています。

はーん、また沖縄物産の店舗が出てる。
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期間貸しのスペースなのですが、いつもそれほどお客さんが入っている様子がない。でも定期的に来ているところをみると、商売になっているということなのでしょうかねえ。
わが楽天市場沖縄map、いいものを扱っていることは間違いないのだから、うまく認知されれば大きく化ける可能性を十分秘めているのです。でも、なにぶん手が回らない。さあ本腰入れて頑張らなくちゃねえ。でもオイラの腰、一個しかないもんなあ、なんて思いながらトボトボ。

お隣はアイアンポット。あ、iPotだ。おもしれえ。
チャンプルーを目指す我がM.A.P.とすれば、オカマバーは絶対に外せない店なんですけどねえ、なんとなく一度も訪れていません。だって、お客さんが入っていくのも出てくるのも、一度も見たことがないんです。それでも閉店しない、なんでだろう。お金持ちの固定客がいるということなのかなあ。それと地下通路?
どんな店でもたいがいは平気なんですが、何故かここの階段を下りてみようとすると、一個しかないオイラの腰が引けるのです。勇気が出ない……
どなたか知っている方、コメントください、という虚しいお願い。

さてと、身体メンテナンスの健康ゲーム、どうしようかなあ。まずは第1ステージとして、減塩を頼めそうなお店の研究というゲームを始めてみよう。
(主治医に叱られる……?)

よし、さっそく今夜からゲーム開始しよう!
(だから、主治医に叱られるってば)

次の記事に続く……

【この日呟いたこと……】
※表より裏の方が似合う呟きは、裏ブログに移しました。
※もうこのリンク先の記事はない…
(2016/10/25に貼り付け)

14:59
三笑亭夢丸師匠によると、ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコの6〜7割がネコエイズに罹っているとおっしゃっていました。彼らはケンカも家猫よりずっと弱いらしい。

16:18
10月3日の東京新聞朝刊に三笑亭夢丸with東京奏楽舎の“深川江戸資料館公演”の記事が掲載されるという連絡が、今しがた東京新聞からありました。

tag: 呟く  東京奏楽舎  喜多見_Bar.アイアンポット  三笑亭夢丸  沖縄の自然  楽天市場  健康ゲーム  山猫合奏団  裏へ 

読谷の海を眺めながら

朝の散歩を終えて、読谷の海辺でお茶をしに出掛けた。

撮影中のボク。
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ボクが撮った海。
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今から65年前、ここから米軍が上がってきたのだ。
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義理の母も逃げた。そして蘇鉄を食べて生き延びた。
その恐怖がどれほどのものであったのか、どうか想像してみて欲しい。
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やっぱり、ボクは沖縄で癒されることなんかない。

海岸にオオハマボウの木が植えられていた。
オオハマボウの花 null
オオハマボウの花は赤くなって散る。あるいは散ってなお赤くなったのか。沖縄では墓の近くに咲くアカバナーを後生花と呼ぶ。
散ったオオハマボウの花
実はこの記事、11月23日のハイビスカスの記事をアップした後に書いたのだ。どうしてもその順番でアップしたかったのだ。ブログで、そんなこんなややこしい細工をしてみたところで、誰も気がついてくれそうもないのだが、ボクの独りよがりの自己満足なのだ。

つまり「オオハマボウ」の別名が「ゆうな」であるということ。
なぜごうさんは、それを教えてくれなかったのだろう。

さあ、いよいよ、金城実氏のアトリエへ向かうのだ。

もう沖縄の朝はもうすっかり暑い。
さとうきび畑のスプリンクラーが動き出した。
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tag: 沖縄の自然  ごうさん  沖縄の旅_2010年7月 

“清ら海”の記憶

「行った事がないのなら、定番の“美(ちゅ)ら海水族館”にでも行こうか」

拝啓、國吉眞正先生。
この旅の始め、那覇空港には「美ら島沖縄総体2010」という横断幕が張られていました。その時にも少し書きましたが、もう沖縄で「ちゅら」という言葉に「清ら」という字を当てているのを見つけるのは、かなり難しいことになってしまったようです。沖縄県の広報誌でさえ「美ら島沖縄」というくらいなのですから。
このM.A.P.after5のブログもそうです。竹原さんの仙川のお店の名前は「美ら風」だし、オオシッタイの上山弘子さんの藍染は「美ら藍」です。どちらも「ちゅらかじ」「ちゅらえ」と、読み方にはこだわっているんですけどね。きっと國吉先生にすればおっしゃりたいことがたくさんおありでしょうね。

でも、僕はこうも思うのです。沖縄の「ちゅら」は「清ら」でなければならないと、ナイチャーの僕が語ってはいけないのではないか、それもナイチャーが都合の良いイメージを沖縄に押し付けることではないのか。
それならば、「ちゅら」を「美ら」として、それが日本に浸透していって、その結果、沖縄から大和を逆照射するように、大和の「美」の概念に「清い」という意味を、大和の「美しさ」が捨ててきた「清らかさ」を、再び取り戻すことになるのだとすれば、それはそれでありなのかもしれない……

名護から58号線を離れて海洋博公園に向かいます。進行方向左側に、東シナ海のきれいな海が拡がります。思わず車を停めて海を眺めることにしました。
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確かに、美しいのです。きっと、あの頃よりも。

僕が初めてこの道を通ったのは、今から二十数年前、沖縄海洋博が開かれたのは1975年の7月から76年の1月ですから、すでにそれから10年は経っていたのだと思います。でもリゾートホテルや何やらの建設で、まだまだたくさんのダンプカーが土煙を上げて走っていました。海は、箇所箇所赤土で汚れていたように記憶しています。その時の海の記憶よりも、今日の海は美しい。

でも……
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護岸工事が施された海。あの頃の沖縄に、こんな海はなかった。そしてこんなに晴れているのに、この海はどこかくすんでいます。
20数年前の沖縄の海は、リゾート開発が進む地域は別として、本島でさえとても美しかったのです。今でこそ那覇空港近くの海は赤茶けていますが、当時は空港へ着陸する寸前に飛行機の窓から見下ろす海も、やっぱりものすごくきれいでした。

この話を、津嘉山正種さんにしたことがあります。すると、津嘉山さんはこうおっしゃられました。
「そうですね、確かに20年前の沖縄の海は、今よりずっときれいだった。でも、僕の子どもの頃の海は、あなたが見た20年前の海の、何十倍も美しかったのですよ」

僕は、またしてもやってきた憂鬱を感じながら、ある評論を思い出していました。

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tag: 沖縄の旅_2010年7月  知念正真  沖縄の自然  國吉眞正  大城立裕  津嘉山正種  「美ら」 

危機一髪!アメリカ海兵隊から逃げる

《7月17日-6》
トミヒサさんに案内されて、アメリカ海兵隊の基地のゲートまで行ってみることにしました。アメリカの海兵隊は陸軍にも海軍にも属さず独立性を保ち、ひたすら洗脳的に殺人訓練をしているという話は、最近日本のメディアでもよく紹介されていることです。その海兵隊がここ高江近くのヤンバルの森で、高江の住民を敵だと想定して(と、トミヒサさんは言います)ゲリラ戦の訓練をしている。その訓練を管理する基地。一人で近づいた人が、その後行方不明になったとか、そんなまことしやかな噂話があったりするところ。カメラを向けると、米兵が鉄砲を構えてやってくるらしい。

まさかね。ちょっと車の中から撮ってみようか。なるべく離れたところで、すぐ逃げられるように。
「やめときなよ」
「だいじょうぶだよ」
カシャ!(次の画像は、削除することになるかもしれない画像)
アメリカ海兵隊の基地のゲート
すると、途端にガードがいると思われる建物から、米兵らしきひとりの男が出てきて、拳銃を背負ってこちらに向かってくるではありませんか。
「やばい!逃げろ!」
逃げなかったらどうなったのか、定かではありません。でもなかなかスリルのある体験でありました。

高江のルポはこれで終了です。
トミヒサさんに別れを告げて、いよいよ頭をキジムナーフェスタに切り替えなければいけません。

でも僕の頭は、なんだか痺れているようです。高江を離れても、道の両側にはしばらくヤンバルの森と沖縄の海が拡がっています。
すると、ダムが目に入ってきました。車を停めてカメラに収めることにしました。
ヤンバルのダム
道の反対側には綺麗な海が見えます。
ダムから海に水を流すためらしい水路

また【Voice of TAKAE 〜沖縄県東村高江で起きていること〜】(pdf)から引用させてください。
北部訓練場には、5つのダムが点在し、沖縄本島生活用水の60%を賄う貴重な水源地です。2007年には、そのダムに投棄された弾薬類が1万発以上発見されました。更に、ベトナム戦争時、北部訓練場において、米軍が枯葉剤を散布していたことも明らかになりました。

トミヒサさんなどが話すことを聞いていると、ヤンバルは枯葉剤で汚染されている可能性が高いみたいな印象を持たされてしまいます。でも、トミヒサさんは決してそんなことは言っていませんでした。ただ可能性があると言っただけ。でもそんな印象を受け取ってしまったのは何故なのでしょう。聞く側の僕に「そう思いたい」というような、とても危険な因子があるのかもしれません。ありがちなハナシです。

要は、まず知るべきことは地質検査の数値など客観的な事実であり、それに対する様々な立場からの見解を中立的に並列した資料のような情報なのです。私たちは常に偏った側のデータや発言だけで予断しないことを肝に銘じなければいけないし、発信する側も、受け手に予断させてしまうような表現や、考え方を誘導するようなデータだけを提出するようなやり方は避けなければならないと思っています。例えば1%の可能性なのに「可能性がある」と言っては、嘘ではないが適切だとは思えません。伝えるべきは、そして聞きたいのは、何%なのかという数値です。

一方、悪しき相対主義にも陥りたくはないし、権力を補足するような発言もしたくはない、そう強く思ってもいる。

ガードレールから真っ青な海へ落ち込んでいく水路を覗き込んでいたら、ああ、眩暈がしてきたのでした。

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tag: とみ久さん  壺屋焼  高江  沖縄の自然  沖縄の旅_2010年7月 

高江で見つけた看板の表と裏【マングース対策事業で仕掛けたられた罠】

《7月17日-5》
もうひとつの座り込みテントにも数人の方がいらっしゃいました。静かにおしゃべりをしたり、読書に耽っていたりと、ゆっくりと穏やかな時間が流れているようでした。そんな日がずーっと続けばいいのだけれど、ブルドーザーでもやってきてくれないと危機感が薄れる、とはトミヒサさんの言。
テント無断設置禁止の張り紙
沖縄防衛局の張り紙です。ここは米軍に提供している区域だから、日本人は邪魔をしないように、という内容です。佐喜真美術館の近くにもこれに類する看板がありました。というか、沖縄ではいたるところで見かける警告。かつて自由に使っていた自分たちの土地、いったい国が守っているのは沖縄の日本国民なのか米軍なのか、沖縄の人たちが日本政府に対して不信感を抱くのも当然かもしれません。

ところが、おかしな看板を見つけました。
NOTICE 全ての訓練はこの看板の後方のジャングル戦闘訓練センターで実施しなければならない
いったい誰に向けてのメッセージなのだろう。
「ホントはね、この看板は裏返しなんだ、ほらね」と、看板をひっくり返して見せていただきました。つまり、この奥でゲリラ訓練をしている米兵に、ココから先で軍事訓練をしてはいけないという看板なのです。言い換えれば、すぐそこで実弾演習が行われている可能性があるということでもあります。おそろしい。
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洒落で看板を裏返しにしちゃったらしい。おじさんのイタズラです。表は(どっちが表でどっちが裏かは知りませんが)、無断で立ち入ると日本国の法律によって罰せられるという見慣れた警告看板です。腹立たしい。裏返しにしたくなる気持ちもよく分かります。米兵は間違えてこっちで訓練しても罰せられることなどないのですから。
※このおじさんは佐久間さん。このあと、高江に行くたびに笑顔で迎えてくれました。
(2014年4月8日に記す)


入っちゃいけないという道をトミヒサさんに案内されてちょいと奥まで行ってみました。
なんだ、あれは。
筒のようなもの
あ、ここにもある。
罠
字、読めますか?沖縄県マングース対策事業だって。
手をふれないでください
沖縄県文化環境部自然保護課が設置しているのですね。これ、マングースを捕獲するための罠なのです。ハブを駆除するために放たれたマングース。しかしマングースはハブの天敵ではありません。かなり力は拮抗しているらしい。つまりマングースはわざわざ危険を冒してハブを食べようなんてしないのです。ヤンバルクイナを獲って食べる方がずっと楽なのです。そうやって増えたマングースは、農作物まで荒らすようになってきた。今やマングースは人間と共にハブと闘う味方ではなく、駆除されるべき悪玉なのです。

旧式の罠もあります。
旧式の罠
「環境省やんばる野生生物保護センター」とあります。
罠に付けられたプレート
環境省の外来生物対策事業。こっちは国が設置したんですね。

石垣島で、サトウキビの害虫であるアオドウガネを駆除する目的で導入されたオオヒキガエルは、現在は人体や自然環境に影響を与える特定外来生物のひとつとされる。環境省那覇自然環境事務所は「石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦」なる大会を主催、捕獲した頭数や重さに応じて参加者を表彰。
エゾオオカミは日本オオカミの亜種。かつて入植者の家畜を襲う害獣とされ、懸賞金までかけられて徹底的に駆除され絶滅した。そして今、オオカミのいなくなった北海道で増えに増えたエゾシカによる農作物被害に困った人間様は、日本オオカミに近い品種を再導入してなんとかしようと目論んでいる。
またオーストラリアでは、保護していたカンガルーによる被害が拡大したために、「カンガルーの子供の人道的な殺し方」なる指針を政府が出したらしい。

人間が自然をコントロールできるなどと思うのが間違い、今や大切なのは生物多様性、人間も他の生物と同等、謙虚に生きること、確かにその通りだと言いたくなります。しかしやはり僕は思うのです。そんな単純な「宗教」ではどうにもならない。人間はこのまま自然と悪戦苦闘して未来を開拓していくしかない、その行く末が理想の世界なのか破滅なのかは誰にもわからない、しかし、背負わされてしまった十字架を下ろすことはもう許されないのではないか。

つまり、生物多様性が大切だという人たちの多くは、生物多様性を破壊すると、やがては人間世界にも悪影響が出て、とてつもないしっぺ返しが来る、だから生物多様性を守らなければいけないのだ、そのように言っているだけで、それもまた人間のエゴではないのか、そう思えて仕方がないのです。

境界線の向こう側にある豊かな自然を破壊するものは、米軍の訓練だけではありません。むしろ、晴れて返還されれば、このヤンバルの森が手付かずに残されることはないでしょう。全域ではないにしろ、沖縄の人たちのための開発が始まるでしょう。自然にとっては、そのほうがむしろマイナスかもしれません。だとすれば看板の裏も表も、自然にとって大した差異はありません。

米軍が管理する区域の道を歩きながら、ヤンバルクイナやジュゴンなどの「感傷的な自然」や、生物多様性をお題目のように唱える「漠然とした自然」を、基地問題に絡めて語る「緩さ」には、僕は陥りたくないと密かに思っていたのです。

ハブを捕らえれば、一匹5,000円で役所が買い取ってくれる。例えばそれに異を唱えて運動している人っているのかなあ。かわいいマングースを駆除することに反対している人は存在するらしいのですが。
(文責:高山正樹)

tag: 高江  沖縄の自然  沖縄の旅_2010年7月 

ヤンバル高江は自然の宝庫《キノボリトカゲに会った・ノグチゲラの動画見た》

《7月17日-4》
トミヒサさんに、色々と高江の説明をしてもらっていたその時、ふとすぐソバの木になにやらゴソゴソとうごめくものが。
なにやらゴソゴソとうごめくもの
キノボリトカゲ。トミヒサさんが教えてくれました。環境庁指定の絶滅危惧種です。
キノボリトカゲ

トミヒサさんたちは、ここで寝泊りしているわけではないのですが、突然ブルドーザーがやってきた時、身体を張って工事を阻止するために、昼間は毎日ココに詰めているのです。
テントの様子1 テントの様子2
今日は地元の方はいらっしゃらないようでした。
そんな仲間の一人の青年が、このテントのすぐソバで撮影したという動画を見せてくれました。
ビデオカメラに写ったノグチゲラ
ノグチゲラです。沖縄県の県鳥。開発による生息地の破壊、また人為的に持ち込まれたジャワマングースなどに食べられて、その数は減少し、1972年に国の天然記念物、1977年に特別天然記念物、1993年には国内希少野生動植物種に指定されるという「輝かしい」経歴を持った鳥です。そうした生き物が、ココでは簡単に見れるのです。撮影した動画は、いずれネットにアップするとのこと。

その彼に、希少価値の全くない我々を写してもらいました。
デジカメで撮影する青年 N-4ゲート前の高山正樹と富久さんと宇夫方路
彼の腕が悪いのではありません。主役は背景のN-4ヘリパッド。我々なんかどうでもいいから、画像をトリミングしちゃいました。

ここでは、トミヒサさんはみんなから親しみを込めて(?)チョロキュー、じゃないトミキューさんと呼ばれています。

ちょうどお昼時。チョロキュー、じゃないトミキューさんに案内してもらって“夢欄(ムーラン)”というお店に行きました。
“夢蘭(ムーラン)”
と、いきなりスコールです。
スコールで濡れる椅子
まあすぐに収まると思ったのですが、あんまり激しい雨なので席はビショビショ、もう晴れても、すぐには座れそうにありません。残念ながら眺めのいい席はあきらめて、雨の吹き込まないところへ行ってお食事にしました。
“夢蘭”の建物は殆どご主人の手造りです。今も改築中。屋上のテーブル席に屋根を作っている最中でした。
“夢欄”のご主人と一緒に
沖縄ソバにはもれなくモズクが付いてくる。
沖縄ソバとモズクを食べる
高山正樹は食後にぜんざいも食べました。
ぜんざい
さらに旬のパイン。ご主人のサービスです。ホッペタが落ちそう。
パイン

間もなく、雨はすっかり上がりました。さっきの雨がウソのようないい天気。自然豊かなヤンバルの森を見渡すことが出来ました。
ヤンバルの森
僕は生物多様性についてややっこしいことを書きましたが、要するに人間とはエゴから逃れることはできないよ、きれいごとを聞くと眉に唾をつけたくなるよ、ということを申し上げたかったのです。なにしろ、生物多様性から受けた先進国の恩恵分を、その生物が生息する発展途上国にお金で支払えみたいなことになっているのですから。

しかし、この森を実際にこうして眺めていると、やっぱりこの自然は無条件に守らなければならないという気持ちが沸き起こってきます。この感覚は理屈ではなく、もしかすると、人間の太古のDNAが影響しているのかもしれない、なんて思ってしまうのです。

この後、もうひとつのテントが近くにあるというので、トミヒサさんに案内してもらいました。

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tag: 沖縄の旅_2010年7月  その他の登場人物  沖縄そば  パイン  スヌイ  ぜんざい  沖縄の自然  高江  とみ久さん  沖縄の呑食処.夢蘭 

男は可哀想

ノニを、バケツから出してみました。(⇒8日前のノニ
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だいぶ黒くなって、硬くなってきた。匂いも少しおさまっています。
「1ヶ月くらいで実がぐちゅぐちゅになるから、そしたら種を取り出して、洗わずに地面に植えると芽が出る」と、京王デパートの沖縄物産展のおじさんが教えてくれたけど、もうあれから一ヶ月半になりますよ。どうするの、宇夫方路さん。
 ⇒その日の記事を読む

ゴーヤーの方は順調です。緑のカーテンが出来てきました。
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雄花もたくさん咲いてきました。
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全部で5輪咲いています。
でもね、昨日はじめて咲いた花は、もう落ちているのです。
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種から育てたゴーヤー君も、がんばって育っています。
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誰かに新芽を踏まれてしまって、心配していた末っ子です。でもそういう奴がかわいいのです。頑張って、なんとかここまで盛り返してきました。
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(残り2個の苗は夏子さんが持って帰る予定です。)

てんとう虫も、やってきました。
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昔は、てんとう虫といえば大概“ななほしてんとう虫”だったけれど、最近はとんと見ませんねえ。どうしてだろう。

それにしても、こいつは何なのだろうか……
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なんか虫がたかっているし……
(どうか気持ち悪がらないでね、お願い……)

たかがゴーヤーなのですが、ここには間違いなく、ひとつの世界があります。そして、毎日毎日ドラマが起きているのです。
なんだか不思議だなあ。
明日のゴーヤーへ
最初のゴーヤーから見る

【夜、追記しました。】
雄花が、もうこんなに散っています。
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雌花は、いくら探しても、まだその気配さえありません。こいつら、まさに無駄花。男って、可哀想だなあ。
ちょいと考えてみました。確かに大切なのはゴーヤーの実となる雌花です。それを無駄にしないためには、今のうちに受粉させてくれる虫たちを呼び寄せておかなければならない。一見無駄に見えるこの雄花たちは、その重要な役目を負っているのではないだろうか。そうならば、決して無駄花なんかではありません。
でも、やっぱり男が可哀想であることには変わりありませんね。あーあっと。

どなたか虫や植物に詳しい方、いらっしゃいませんでしょうか、どうか雄花と雌花のこと、変な卵らしきモノのこと、ななほしてんとう虫のこと、ご教授くださいませ。
そうだ、今サンディエゴにいる片野さんの御尊父が、もしご健在だったら、いろいろ教えていただけたかもしれないのになあ。

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tag: ノニ  泡瀬干潟  沖縄の自然  辺野古  高江  片野すゞ子  ゴーヤー栽培.2010  池原貞雄  普天間 

石鹸の材料探索その2

本部(もとぶ)の伊豆味(いずみ)にある伊佐みかん園。
伊佐常信さんと奥様。年齢を伺ったらびっくり。
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本部は平地の少ないところ。若いころ、常信さんひとりで開墾されました。でも生活は苦しかった。みかんなんてぜいたく品だから、ちっとも売れない。穏やかに話される奥様。ただ黙っている常信さん。でも、きっと大変なご苦労があったに違いありません。サラリーマンになった同年輩の方々が、定年後にみかん作りを始められる。でも殆どはうまくいかない。
「体もきついし。そんな簡単なことではないですよ。ねえ。」
やっぱり常信さんは、静かに微笑んでいらっしゃるばかりです。
「好きだったからさ」

そろそろみかん狩りの季節。
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入場料250円で食べ放題。お持ち帰りは1kg250円だそうです。安い。
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色々と説明してくださったのですが……
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採って食べるのに忙しくて……
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いずみべに、紅ざくら、シークヮーサー、タンカン、アンコール、カーブチー……
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どれがどれだかわかんなくなっちゃいました。

でもこれは間違いなくカーブチーです。
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種が多いので、都会の腐れ女は「いやだ」とか言いそうですが、実にみずみずしくて、そしてさっぱりしていておいしいのです。
みずみずしい乙女ふたり……?
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夏に収穫したグアバのネクターとシークァーサージュースの冷凍保存。
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種から皮から丸ごと全部ジュースにしたシークァーサーは、サーターアンダギーに混ぜるのだそうです。
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名刺交換などしたりして、お土産たくさんいただいてしまったりして、再会を願って、伊佐さん、有難うございました。

森山さんのお薦めのお店、“さくら庵”へ。
全てがキティちゃん。ピンクの洪水に、若干背筋がゾクゾクしましたが……
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薬膳料理。テビチがあったり、ゆし豆腐があったり。
飲み疲れている体がすっきりした気がします。これで今日からまた飲める。ん?
森山さんに御馳走して戴いてしまったのです。ありがとうございました。

このお店で、森山さんの石鹸が買えるのです。
それから、ここ伊豆味の歌のCDも。
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あれ、作詞と、そして歌っているのも、なんと伊佐常信さんではありませんか!
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もう、びっくり。

tag: 森山朝順  森山和江  サーターアンダギー  沖縄の果物  沖縄の呑食処.さくら庵  沖縄の自然  沖縄の旅_2009年11月  森山さんの石鹸 

石鹸の材料探索その1

森山さんに案内されて、石鹸の材料のルーツを巡る。
〈海藻〉
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具志堅用高の父上と同じ。海アッチャー。
「ウミンチュ」と「海アッチャー」のこと

〈牛脂〉
中村畜産。
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「*+<●!%#△・・・」
「???」
後ろから、森山さんの奥さんが助け舟をだしてくださった。
「どこからいらしたのですかって」
「あ、東京です」
「あいや、そうですか、よくいらっしゃいました」
きっとこのおばあさまは、ヤンバルの言葉と、那覇あたりの言葉と、いわゆる標準語と、みっつの言葉を使い分けることのできる「スーパーオバア」に違いない。「ちゃんと写真を撮らせていただけませんか?」
するとおばあさまは「あたしなんか」といいながら、上着を脱いで襟のあたりをさりげなく整えた。
なんてかわいいおばあちゃんなのだろう。
「息子さんもご一緒に」
すると朝考さんは、極々自然に母の肩を引き寄せた。なんて素敵な親子なのだろう。
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中村朝考さんの育てた牛は、宮城に送られて宮城産として市場に出された。あのけたたましい知事の宣伝に乗って。
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でも今は、沖縄の中村さんのブランドとして売れるようになった。朝考さん自慢の牛なのである。

ひときわでっかい牛が散歩から帰ってくる。
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聞けば、闘牛の牛なのだという。

〈ヤギの脂〉
丸市食肉。
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丸市の奥様と、森山さんの奥様と。
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ヒージャー君たち。
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君たち、食われちまうのか……

ここにも闘牛の牛が。
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本部(もとぶ)へ移動する車中、森山さんに聞いた。
「闘牛は趣味なんですか」
森山さんは、そっと公然の秘密を教えてくれた。

tag: 森山和江  沖縄の自然  うちなーぐち  沖縄の旅_2009年11月  森山さんの石鹸