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月が美しいのは十三夜、泡盛でも飲みながら

今日11月1日泡盛の日でした。

“沖縄この日何の日”「泡盛の日」一巡目から。
「沖縄県酒造組合連合会が1989(平成元)年に制定。今日から冬に向けて泡盛製造が最も盛んな時期」

かつて酒の精度を泡を盛って確かめたらしく、その「泡を盛る(あーむい)」が語源なんだとか。泡盛も語り始めればキリがないので、詳しい話は三巡目にしましょ。
でもこれだけじゃちょっと申し訳ないので、沖縄の古いお酒についてだけ、少し。

沖縄大百科事典を参考に…
沖縄の酒の古い記録は『李朝実録』にあり、目録のなかの「天竺酒」について、「朝鮮王に贈った酒壺の中味は砂糖であった」という記事がある。その後の文献等にも「焼酒」や「焼酎」、「南蛮酒」などの名前はあるが「泡盛」は見当たらない。ずっと遅れて、1671年の幕府への献上品の目録に出てくるのが初見らしい。

「泡盛」の二巡目はここまで。



さて、本日は旧歴の話です。
今日は旧暦の9月13日。旧暦8月15日は誰もが知っている十五夜、そして9月13日の夜は密やかに十三夜。「中秋の名月」に対して「後の名月(のちのめいげつ)」と言われます。

十五夜は中国や韓国や香港、台湾など東アジアに広まる文化、平安時代に中国から日本にもたらされたようです。お供え物は、月餅から団子になりましたが。

芋名月とか、栗名月や豆名月と言われる名月もあります。芋名月は中秋の名月と同じ、つまり八月十五夜の月ですが、栗名月と豆名月はどちらも「後の名月」の別名。十五夜と違って日本独特の風習らしい。秋も深まり、食べごろになった栗や枝豆を供えて収穫を感謝するのですね。

十五夜と十三夜、この両方、どちらも月見しないと、片月見(かたつきみ)といって、良ろしくない、縁起が悪いなんて言われているの、ご存知でしたか?
でもまあ、いずれにしても、十三夜は沖縄に限った話ではなく、日本に広く共通しています。つまり、これだけでは「沖縄この日何の日」の範疇にはならない。

それはそうなんですけどね、ウチで販売している沖縄手帖には、旧暦が記されていて、その日の欄には沖縄にちなんだ記念日が記されているのです。

こんな感じ…
●

そこに「九月十三夜」とあるのが気になってきました。
でも、併記されている「灯台記念日」も「計量記念日」も沖縄とは関係ないし、つまり「十三夜」もそれらと同じ、日本共通のものとして載せているということらしい。この件はこれで終了かなと思ったのです。でも、ふと思い出した八重山民謡の“月のかいしゃ”

つきぬかいしゃ とぅかみっか
みやらびかいしゃ とおななつ

月が美しいのは十三夜
娘が美しいのは十七歳

なんだかねえ、こいつが頭にこびりついて離れなくなっちまったので、ちょいと「沖縄この日何の日」に追加しておくことにしました。
※でも「沖縄大百科事典」には、やはり「ジューサンヤ」の項目はありません。

旧暦9月13日、ジューサンヤ
沖縄では商売の神・金銭の神をまつる門中の例祭らしい。つまり、沖縄的特色もある。
もう少し調べてみれば、沖縄ならではの何かが出てくるのかもしれません。

というワケで、来年の沖縄手帖、ご予約受付中!
あら宣伝しちゃった。だって商売の神様の日だから、どうかお許しを。

Coccoの「月ぬ美しゃ」です。
きっとすぐ削除されてしまうので、お早めにどうぞ~~
※1年後、まだ削除されていないみたい。


因みに、十五夜の話は…
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-2421.html

tag: 沖縄この日何の日  ダイアリー  月のこと  泡盛.(泡盛のこと) 

11月までの“はいさい”主催の稽古予定

Facebookの「琉球舞踊同好会」に投稿しました。


毎週木曜日は公共施設を借りて広い場所でお稽古することにしました。時間は19時から21時までです。

入会随時受付中。
見学・体験は無料です。
地謡さんの参加も歓迎します。


以下11月までの木曜日(はいさい主催の稽古)の予定です。
※9月28日が「杜の賑わい」のリハのため12日の火曜日に振り替えました。
9月7日 岩戸地域センター
9月12日 (振替稽古日)狛江市中央公民館 和室
9月14日 狛江市中央公民館 第三会議室
9月21日 岩戸地域センター
10月5日(未定)
10月12日 狛江市中央公民館 第一会議室
10月19日 狛狛江市中央公民館 第一会議室
10月26日 狛江市中央公民館 和室
11月2日 狛江市中央公民館 講座室
11月9日(未定)
11月16日 狛江市中央公民館 和室
11月9日(未定)
11月30日(未定)

マイブームは「手書き」…というワケで、僕が書いてみました。
やっとね。
※中央公民館に貼る案内なので、岩戸地域センターの分は飛ばしました。
公民館の案内



2010年9月4日の説明があんまり手抜きだったので…

再び「沖縄この日何の日」古酒(クース)の日。9月4日のゴロ合わせ。

※1999年に泡盛百年古酒元年実行委員会が制定した。
元々の規定では、3年以上熟成させた泡盛が50%以上含まれていれば、どのようにブレンドしても「古酒」と表記できた。しかし、2013年10月10日に「泡盛の表示に関する公正競争規約」の一部が改正され、2015年8月1日からは、「古酒」表記が許されるのは、ブレンドでも100%3年以上貯蔵し熟成させた泡盛であることが条件となった。
また、5年とか7年とか、古酒の年数を表記した泡盛の場合も、100%がその年数以上に熟成させたものでなければならなくなった。10年古酒に少しでも3年モノがブレンドされていれば、その泡盛は「3年」としか表記できない。

しかしそうなると、泡盛を100年間、香りや芳醇さを損なわずに熟成させて、100年古酒を生み出す方法、熟成させる古酒(親酒)の甕に、飲んだ分だけ、それより少し若い泡盛(二番酒)に入った甕から掬って継ぎ足す(その甕にはさらにそれより若い三番酒の入った甕から足す、四番酒、五番酒…、そしてもっとも若い酒の入った甕には、新酒を加える)という琉球王朝秘伝の技術、“仕次ぎ”は、結局若い泡盛の熟成期間しか表示できないのではないか…

tag: MAP琉球舞踊教室    沖縄この日何の日  泡盛.(泡盛のこと) 

泡盛の日“ぎま”で焼酎を飲む

《11月1日〜2日》
1月11日は樽酒の日、ビールの日が4月23日、ウィスキーの日が5月28日、最近流行のプリン体なしのホッピーの日が7月15日、酒を愛した若山牧水の誕生日にちなんで8月24日が愛酒の日、古酒の日は語呂合わせの9月4日、日本酒の日は10月1日、どぶろくの日というのもあるらしく10月26日。
そして今日、11月1日は泡盛の日なのです。
この泡盛の日は沖縄県酒造組合連合会が1989(平成元)年に制定。今日から冬に向けて泡盛製造が最も盛んな時期なんだとか。

下北沢で芝居を観た後、少しでも可能性があるならと深川の宣伝をしに“ぎま”に来たのです。
“ぎま”のカウンターの中
もちろん“ぎま”にも泡盛があるのですが、何故かいつも入れるボトルは麦焼酎です。安いからかな。せっかく泡盛の日なのにね。でも11月1日は焼酎の日でもあるのです。だからこれでいいのです。それに、間もなく日が変わるし。

少しお腹が空いたのでママにソーミンチャンプルーを作ってもらいました。もちろん塩なしで。
ライトに近づけるために、おじょうに持ってもらって撮影。
ソーミンチャンプルーを持つおじょう ソーミンチャンプルー
でもやっぱりちょっと暗くて、なかなかピントが合わないんだよなあ。

今日は浅野さんが娘さんを連れてきていました。
浅野さん親子
浅野さんがリクエストして、おじょうが歌ったりして……
おじょう歌う
オイラはママの三線を借りて弾いてみたりして。
三線を弾く高山正樹 おじょうがピースをする
常連のお客さんが「へえ。ママ、三線なんか持ってたんだ」という。
いつだってすぐ出せるところに置いてあったはずなのに、常連さんでもそれを知らない、なんとなくそんなことを考えていました。
常連さんとおじょう 久しぶりらしきお客さんたち
たとえチケットが数枚売れたって飲み代でパー、でも、たとえ一枚も売れなくても、こういうことは必要なのだと思っているのです。ただひとりの役者だった頃には、全く思わなかったこと。

ちなみにワインの日は毎月20日です。
もう12日の午前2時です。

tag: 泡盛.(泡盛のこと)  ソーミンタシヤー  沖縄この日何の日  松原通_スナック.ぎま  おじょう  スナッピー浅野  沖縄居酒屋.ぎま 

セシオン杉並に向けて出発

稽古最終日です。
荷出し。
荷積み中
セシオン杉並に向けて出発です。

この芝居については色々思いがあります。なぜ今、この芝居なのか。もし外務省のロシア派閥といったような内実に切り込めれば、ムネオハウスの真実とか、満州に日本が建国しようとしていたユダヤ人の国とか、そんな部分に光を当てることができたなら、杉原千畝を今やることにも意味があるのかもしれないのに、しかし……

きっと、1年後くらい後に「社長とは呼ばないで」に書くことでしょう。

明日は仕込みを待って場当たり。そしてあさっての本番へ。
とりあえず、準備完了です。
ヒゲ剃って七三に分けて
似合わねえなあ……

芝居が終わったら、パレスチナのこと、勉強しよう。

夜、酒菜で一杯やりました。
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ボトル入れました。今日は請福。
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瓶に詰めた日が刻印されています。
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泡盛が瓶熟成するというハナシは一昨年記事にしました。その後、泡盛の瓶に詰日が表示されるようになって、古いものは高く売ってもいいようになったと、籠屋さんで聞いたことがあります。やっぱりその時にお店の若い人に聞いたのですが、彼は泡盛が瓶熟成することを知らずに、棚に並べる時も古いものを手前に置いて、できるだけ古いものから売れるようにしていたそうで、大失敗しましたって言ってたっけなあ。

そして……
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8月30日の中真光石君の試合のハナシをスーさんから聞きました。なるほどさすがボクシング経験者だと思わせる奥深い分析。でも、今日は書きません。兄貴の水才と、やっぱりスナッピー浅野さんの見解も聞いて、その上であらためて別途記事で書きたいと思います。

だから今日は、新メニュー(この日だけの特別メニューかも)を紹介して終わります。白いキッス。
キスのてんぷらにホワイトドレッシングをかけたもの

tag: 泡盛.(泡盛のこと)  六千人の命のビザ  喜多見_居酒屋.酒菜  泡盛.請福 

西山正啓監督作品上映会第一夜【ゆんたんざ沖縄(1987年)】

なんだかオリンピックみたい。
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さかさまだけど。
明日のゴーヤーの芽へ

きみはずいぶんおっきくなったねえ。
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けっしてないがしろにしているわけではないのだが。
しあさってのゴーヤーの苗へじゃあ、いってくるね。

狛江市中央公民館、第4会議室にて。

西山正啓監督が撮った沖縄
〜その原点と今〜
【連続上映会】第一夜
ゆんたんざ沖縄(1987年/110分)

沖縄タイムスと琉球新報から最近の新聞がドッと届きました。
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販売の準備もできました。
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上映前、お約束の三線の演奏です。
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ひとつのエピソード。
この日、隣の部屋では、近隣にお住まいのシルバー世代の方々が、囲碁を楽しんでいらっしゃいました。その中のお一人が、私たちの企画の貼り紙を見て声を掛けてくださいました。
「沖縄のことはとっても気になっていてねえ」
「そうですか、それなら是非ご覧になってください」
「この人たちは、日の丸に反対している人たちなの、ふーん。僕はね、日本人なら日の丸を大切にしなければいかんと思うんだ。」
そう言って、こちらの話は一切聞こうともなさらずに去っていかれました。
僕はここで、日の丸の是非について語ろうとは思いません。ただ、たとえば日本を愛し、素直に日本人として日の丸を掲揚できるようになりたいのだが、どうしてもそれができない、日の丸を強制的に押し付けられることを、どうしても感情的に受け入れることが出来ない、そういう人たちがいるのだということ、そして一番重要なことは、そういう人たちが、なぜそう思わざるえを得ないようになってしまったのか、その背景にある歴史を、まず知って頂きたいと思うのです。その上で、あらためて日の丸のことについても考えてほしい。
至極もっともらしく、自分の国の国旗に敬意をはらうのは当たり前だという単純な「モラル」を振りかざして、日の丸を見るだけで震えがくるほどにも心に深い傷を負っている人々の感情を理解することを、その入り口で拒否するような「日本人の良心」に、僕は疑問を覚えるのです。
「自分の国の国旗に敬意をはらうのは当たり前」だというなら、その前に、自国民をこれほどまでに長きにわたって他国の影響下に置いておくような国が、「当たり前の国」といえるのかということも、一度は問うて頂きたいと思うのです。
 ⇒知花昌一さんと日の丸のこと

本日の映画から。
ありし日の丸木位里さんです。
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丸木位里・俊ご夫妻が“沖縄戦の図”(佐喜眞美術館所収)を書かれた際、実際に沖縄戦を体験された方々にポーズをとってもらって描いたという話は、何かで読んで知っていました。まさにその場面が、この映画の中に納められています。

上映会の総括は、第二夜が終わった後で。

別の総括(要するに飲んだよというご報告)なら毎日でも。
泡盛の封を開けたら、まずキャップに注ぎ、酒の神様に供える。
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ハンサム・マーキーさんです。
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こんなメンバーです。
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僕も写りたい……
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あらトミヒサさん。あんなにご自身のブログで辛辣なことをお書きなのに、UCLAのTシャツを着ちゃったりなんかして、それってあり?
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シドロモドロ……

決してカツアゲされているわけではありません。
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アヤシイ関係でもありません。
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でも、叱られました。
「もっと早くからちゃんと宣伝しなくちゃだめだ」

ハンサム・マーキーさんについては、とても一言ではご紹介できそうにもありませんので、追々ね。

大槻紀子さんです。本日はお骨折り、ありがとうございました。
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そして、お疲れさまでした。

tag: 狛江市中央公民館  日の丸  泡盛.(泡盛のこと)  知花昌一  大槻紀子  ハンサム・マーキー  とみ久さん  西山正啓  沖縄戦  ゴーヤー栽培.2010 

玉城流喜納の会公演“初華に舞う”(6月の沖縄8)

国立劇場おきなわ大劇場・・・
玉城流喜納の会、会主・師範・教師お披露目公演
“初華に舞う”

開演は3時から。
受付には宇夫方路の先生の関りえ子さんが。「今踊ってるよ」と言われて急いで客席へ。

第一部の古典は、まるで能のよう、すぐに気が遠くなって、いつしか気を失いました。
(隣に座っていた金城君の「眠いですね」の囁きに起こされました。)
宇夫方路が踊った踊りは「天川」と、初代家元・喜納初子先生が創作した「銭掛の花」という踊り。

第二部は少し賑やか。八木政男さんが進行役、そのウチナーグチは、僕には95%理解不能でしたが、でも、会場をいっぱいにしていたご年配には、大いに受けていました。この年代の方たちの間では、まだまだウチナーグチは生きています。
宇夫方路は「仲島小唄」と「海のチンボーラー」を踊りました。

宇夫方路に、古いお友達のるみさんからお花が届いていました。
宮崎るみ子さんから届いたお祝いのお花

パンフレットのイラストは宇夫方隆士さんが担当。
パンフレットのイラスト
八木政男先生のご紹介。
八木政男先生の掲載写真
いったい何年前の写真を使っているのでしょうかしらん。

最後は、舞台に全員揃って、二代目家元の伊波正江先生と八木政男先生に花束をお渡しして幕、ちなみに、八木先生に花束を渡したのは宇夫方路さんでした。

沖縄の二日目は、M.A.P.としてはちょっと小休止っぽい一日でした。

《おまけ》
かみさんの実家へ。
近頃、「白百合」などというとても泥臭い泡盛が、一部で密かに流行っていたりするようですが、基本的には、最近の泡盛はどの銘柄もずいぶんと飲みやすくなって、どれもこれもあまり変わらなくなってしまいました。35年ほど前、僕が初めて飲んだ泡盛たちは、それぞれみんなとてつもなく癖があって個性を主張していました。
今日、そんな懐かしい味を思い起こさせる実にうまい古酒を飲みました。
古酒の瓶
瓶の裏側にはこんな説明書きが……
古酒の能書き
1956年ということは、52年ものの古酒ですね。
「2000年沖縄サミット各首脳晩餐会で乾杯の音頭に使用」とあります。そういえば2000円札も流通しなかった。あれから沖縄は何も変わってはいません。いや、むしろ閉塞感や絶望感が拡がっているのではないか、そして、とてつもない断絶が、密かに進行しているような気もします。
今日は、実に様々な沖縄を廻りました。
(文責:高山正樹)


お約束の大きな画像。
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tag: 宇夫方路踊る  琉球舞踊  うちなーぐち  宇夫方隆士  泡盛.(泡盛のこと)  沖縄の旅_2009年6月  八木政男