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代田橋のテトラ商会【琉球笛】と【花笠照明】と西仲野栄蔵

代田橋の沖縄タウンに、こんな店があります。大槻紀子さんに連れられて訪れました。「テトラ商会」という街の電気屋さんです。
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お世辞にもきれいとはいえません。今やでっかい家電専門店の出現で、昔ながらの電気屋さんは修理専門の便利屋さんになるしかなくなっちゃいました。小売しないんだから小奇麗にする必要なんかない、このお店もそんな感じなのかなあと思いきや、中に入ってびっくり!
なんじゃこりゃ!
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いったい何のどんな部品なのかとよく見ると、なんと竹ではありませんか。
見回すと、あっちもこっちも竹だらけ。
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実はこれ、笛の材料なのです。琉球の笛。そして完成品も販売している。
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通常一本5,000円のところ、「いいよ、いいよ」と、なんと???円で売ってもらっちゃいました。グァハハハ……
「もう、いつもこうなんだから」
と大槻紀さんが心配しています。
このテトラ商会のご店主、琉球笛を作って???円で売って、大槻さんに心配されちゃった方がこちらです。
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石垣島出身の西仲野栄蔵さん(中)。(左はYusuke氏のカミサン)
本来琉球笛は沖縄に自生している「ちんぷく竹」という繊維が多くて折れたり曲がったりひびわれしない竹を使うようですが、西仲野さんは関東中いい竹を探し回って切ってくるのだそうです。そして一本一本丁寧に作る、確かにそれで???円は安いですなあ。

西仲野さんは他にも作っているものがあります。これ、琉球舞踊で使う花笠です。宇夫方女史も、このお店、聞いたことがあると言ってました。
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花笠のデザインに2種類あるということ、小生は知りませんでした。
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で、なぜこの西仲野栄蔵さんのことを大槻紀子さんが知っていたのかというと、それがこれです。花笠の照明。なんたって西仲野さんは電気屋さんなんですから。
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とっても明るくて、電気を食わないLED照明。これ、沖縄料理店なんかで揃えたらおもしろそう。実は大槻さん、この“花笠照明”を取材したことがあるのです。

守備範囲の広い大槻紀子さんですが、そのお仕事のひとつをご紹介しましょう。

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『島へ』という雑誌があるのをご存知でしょうか。(左は創刊号)
沖縄の離島の特集が多いのですが、そればかりではなく、北海道の利尻島や礼文島、壱岐・対馬とか、全国の島情報を掲載する奇数月の1日に発行される雑誌です。
大槻さんはそれに、「うちなーライフ in 東京」というイラストつきエッセイの連載をされているのです。

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その2010年5月号で大槻さんはテトラ商会の花笠照明を取材しています。
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この記事によると、西仲野栄蔵さんが東京に出てきたのが40年前。ということは復帰前?はじめはソニーに就職したんだそうです。後にお仲間と電気屋さん「テトラ商会」を立ち上げたらしい。

栄蔵さんは、まさに花笠LED照明のような、極めて明るいおじさんでありました。
M.A.P.買い付け担当の宇夫方さんとの2ショット。ミステリー?
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《おまけ》
西仲野さんはゴーヤーを育てていました。
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ゴーヤーにLEDライトを当てていました。こうすると、成長が早いんだって。真偽のほどはわかりません。西仲野栄蔵さんは、代田橋のドクター中松でした。

tag: 駒場28  琉球舞踊  代田橋沖縄タウン  西仲野栄蔵  大槻紀子