2021年06月18日(金)23時59分
06/18のツイートまとめ
ちょいと用事があってやって来た未来の政治家たち。まっとうな政治とはいかなるものか、選挙とは何ぞや。君たちは何を目指しているのか…などとは言わない。例の件、ボスに伝えろ言伝。狛江の立憲とは断絶している。 pic.twitter.com/ikaBRrx9gG
— 高山正樹 (@gajumui) June 18, 2021
何を言伝したのか、教えてくれと言うから、教えないと答えた。
gajumui
Facebookのメッセンジャー、イベントページにあるメール送信のシステム、個別送信を選べば、同じ文言のご案内を、グループ作らずに送れるというありがたいシステム。…だったはずなのだが、それで数十人に送信しようとしたら、スパム認定されたのか、俺のメッセンジャーを停止しやがったFacebook。
06-18 18:34最後の宣伝手段を止められて、手も足も出なくなったので昼寝と決め込む。寝すぎて具合悪し。夕方起きたら、メッセンジャー復活。政治家はみんな、選挙で忙しく、つれない返事。政治家の仕事は選挙じゃねえぞ、と、悪たれをつく。なんだか疲れた。
06-18 18:41「在日」も難民も投票権がない。票にならない問題は、たとえ良心的な政治家でも、知らぬうちに後回しにしている。沖縄に寄り添うという政治家、でも基本的にはやっぱり票にならないから、底の浅い発言をする。ちょっと勉強しにおいでと言っても、来ることのない政治家やその取り巻きたち。
06-18 21:05福島だって、放射能の影響がここまで届かなければ関係ない。ましてやパレスチナのことなど、新しい政権がまた空爆を始めたって、気にすることなどない。この俺だって、今度のイベントのことばかり気にしている。
06-18 21:10今夜10時からの #コマラジ で最もいい加減な番組、つまり、オイラにピッタリな番組、井戸端会議にリモートで乱入します。登場は10時15分くらいかな。でも喋る内容は極めて真面目。明後日のイベントで使用するキャプションラインという要約筆記のシステムについて。
06-18 21:36もう一つ障害者のこと。かつてはやっぱり票にならなかった。でも医療が進んで、障害者も生き生きと表舞台に出て活躍するようになり、さらに、いずれあなたも老人になれば耳も聞こえなくなるし歩けなくなりもする。つまり障害者問題は他人事ではない、それが票と、そして政治家を呼び寄せたのである。
06-18 21:51@komae_election 君はいつも正しい。でもさ、ちょっと話はズレるんだけどさ…最近「水清くして魚棲まず」の本当の意味が分かってような気がするんだ。
06-19 19:57@komae_election また禅問答だけど、瀬戸内海がきれいになって牡蠣が獲れなくなった。沖縄の東海岸は貧しい。辺野古も下水のインフラが整備されていない。だから汚水は処理されずに海に流されている。案外、それで魚が豊富だったりして。つまり(ちっともつまりじゃないけど)物事はそう単純ではないということ。
06-21 00:20
【追伸】
それなら意味深な呟きなどするな来た。
だから…
2019年02月25日(月)19時05分
県民投票が終わって
沖縄から投げられたボールは、今、我々一人ひとりの掌の中にある。「我々」とは、ウチナーンチュ以外の全ての日本人。
— 高山正樹 (@gajumui) 2019年2月24日
おい君、聞いているのかい?
この投稿を、Facebookに貼り付けてみた。
悪たれのひとつもつきたくなる。
— 高山正樹 (@gajumui) 2019年2月24日
リトマス試験紙。酸性だと赤くなるの?なんか酸っぱい…https://t.co/K0pzCDWdKc
さて、どんな反応があるのだろうか。
元山君がウチに来たのは去年の今頃。それからたった1年しか経っていないのに、やり遂げちまったね。歩いて会って話して、そしてとうとうたっくさんの人を動かした君に、心から敬意を表するよ。 https://t.co/6wN6rVrp7B
— 高山正樹 (@gajumui) 2019年2月25日
てなことを言うと、また、「アカ」のレッテルを貼られるのかな。
アカと言えばトマトだ! 3月2日、また識名さんがウチにやってくるんだ。識名さんは山城ヒロジ氏の同級生。金城実さんの後輩。識名さんに県民投票のこと聞いてみよう。沖縄の人たちは、いったい何を思っていたのか。
一日考え込んでいたのだが、まあ、ストレスだけはポイしよう。少し楽しいことを考えよう。
そして新しいこと。最後にもう一花咲かせるか。
【追伸】
次の日の朝、Facebookでにはちっとも反応はないし、なんかよかったよかったみたいなリベラルの方々の投稿が目について、だから思わず呟ちまったのだ。
元山仁士郎は、基地建設反対に1票をと説得して回ったのではない。県民投票自体に批判的だった人々に、その意義についての彼自身の思いを語り続けたのだ。ハナから対岸にいて、県民投票やるべきと最初から変わらず思っていたというリベラルや革新に、貴方達は政権と同じ穴の住人だと悪たれつく朝。
— 高山正樹 (@gajumui) 2019年2月26日
新しいことを始めるためには、その前にやっぱり片付けなきゃならないことがあるらしい。
⇒続く
2018年11月30日(金)12時33分
午前中のコザのパークアベニューで

朝飯を調達してコザに向かった。
10時到着。
約束の時間は11時半だから、まだ一時間半もある。キジムナーフェスタで来た時の懐かしい街。レンタカーを駐車場に突っ込んで、時間までパークアベニューあたりをブラブラしてみることにしたのだが、しかし殆どの店が閉まっている。もう少しすれば開くのか、いや、多くが空き店舗だ。
開いているのはこんな店。

買いに来るのは米兵か、暴走族か。
沖縄とアメリカ軍人という10月の旅のテーマは、まだ終わりそうもない。
ん、200円? 元々いくらだったのだろう。

それにしても
CAMP HENOKO って
まだ辺野古基地なんてないんだし
いやいや「まだ」という言い方もおかしいし

鳥居も、たっぱり何だか腹立たしい。
そして、こんな張り紙も見つけた。

こうなりゃオマケにこれだ!

もうひとつ。まちなか図書館の掲示板。
そう、今日はこれから、「米軍が最も恐れた男」上映中のシアタードーナツに行くのである。

でも、まだ少し早い。パークアベニューの突き当りまで歩いて、懐かしい“コリンザ”に行ってみることにした。
⇒続く
tag: 鈴木里美 沖縄の旅_2018年11月 コザ 泊漁港 パークアベニュー 辺野古 沖縄の基地 トリイステーション 名護 瀬長亀次郎
2018年11月29日(木)19時17分
僕はいったいこの島に何をしに来たのだろう

へのこのこのこ
いつかえるねー
…という沖縄ていばんのあいさつ
つまり客人なんだ
客にはやさしい
京都ににている
だからさ、勘違いしてはいけないのさ
やがて、実さんの生まり島、浜比嘉だ。

大浦湾・辺野古と、金武湾・CTS。
新旧の闘い。
僕はいったいこの島に、何をしに来たのだろう。
⇒次の記事へ
tag: 沖縄の旅_2018年11月 辺野古 大浦湾 金城実 浜比嘉島
2017年11月22日(水)23時32分
カタブイの日に…
11月22日午前9時、米軍キャンプ・シュワブゲート前では機動隊が市民ら約50人を排除しました。雨具を着ても濡れるほど雨足が強くなる中、市民らは「美ら海の破壊に納得できない」「新基地建設には断固反対だ」「暴力やめろ」と訴えています。♯沖縄♯辺野古
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) 2017年11月22日
大雨の中。
辺野古。

僕らは、車を停めることも出来ずに先を急いだ。
11月22日午後1時、米軍キャンプ・シュワブゲート前は激しい雨は止み、時折雲の隙間から光がさしています。市民らが「沖縄で戦争につながる基地はいらない」と声を挙げる中、大型ミキサー車やトラック60台が基地に入りました。♯沖縄♯辺野古
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) 2017年11月22日
ともかく今日は、高江まで行きたかったのである。
「7月5日午前8時35分、東村高江の北部訓練場ヘリパッドにつながるN1表ゲートから、砂利や杭を積んだトラックが15台ほど入りました。工事に反対する市民9人は警備員に囲まれ身動きがとれませんでした」
そんな夏の沖縄タイムスのツイート以降、高江の工事に関する投稿は見られなくなった。
10月11日、高江で、米軍ヘリが炎上して話題になったが、それ以外には高江に関する大きな情報を目にしていない。いったいどうなっているのだろう。
高江は晴れたのだが。

第52回琉球古典芸能祭で私、胡弓で地謡デビューしちゃいました。幕開け斉唱と「かせかけ」と「下り口説」を担当、どれも胡弓はひとり。とくに斉唱は、新人賞から最高賞まで、歌三線が73名、箏が7名、笛が3名、先輩方もたくさんいらっしゃる中で、太鼓と胡弓はひとりです。気持ちよかった!
— 宇夫方 路 (@ubukatamichi) 2017年11月24日
tag: 高江 辺野古 沖縄の旅_2017年11月
2017年08月02日(水)23時34分
無事終わりました 盛況でした
そして朝からずっと眩暈。それでも出掛けなければならない。西河原公民館で打ち合わせ。イライラさせられる。こら!そこで偉そうに背を向けて座っている貴方!なんて無駄なことは言わず、やはりここも搦手でいく。若い君に説教。それが実は近道、というより、きっと道は他にない。
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年8月2日
「ZAN ジュゴンが姿を見せるとき」リリース翌日の上映会
告知記事はこちら…
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-4601.html
多少の記憶違いがあったのか、もう40年前のことで仕方なし、懐かしき方なのは間違いなく。文学座の原康義さんは喜多見の事務所のご近所さん。奥様の堀江真理子さんと御一緒に。だんだんと、さらに狛江が狭くなる。やりやすいのかやりにくいのか。 pic.twitter.com/TmObvFRBe5
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年8月2日
お疲れさまでした。

《なぜこの映画は美しい画像で見てもらわなければならないのかについての関連記事》
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1698.html(2010/7/22)
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-2343.html(2011/8/2)
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-2344.html(2011/8/2)
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-2345.html(2011/8/2)
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-2389.html(2011/8/3)
2017年08月01日(火)10時50分
「ZAN ジュゴンが姿を見せるとき」リリース翌日の上映会

手作りのチラシにはこう書かれてあった。
急な企画ですが、狛江の西河原公民館にて、沖縄・辺野古湾 に現れる「ジュゴン」が主役の映画「ZAN」(ザン=沖縄語でジュゴ ンの意味)を上映します。
リリース前のプレ上映会にて、監督やプロデューサーの方々のトークの中で、なぜか、主流の映画館では上映が出来ない映画になったと知りました。私たちの愛する自然、命を大切に思う気持ちから生れた美しい作品にもかかわらず、どういうわけか、このクニでは、公に上映されない映画があるのです。
ジュゴンと美しいコーラルリーフの映像が伝えてくれる、沖縄の今を知る映画を伝えたく、メインストリームで流されないのなら、私たちも市民上映会を地元でやろう! というわけで、いち早く、リリース翌日の上映会となりました。
沖縄の豊かなサンゴ礁や海の生命が、私たちの知らないところで、失われないように。ジュゴンが再び、南の島々で生活できるよう、私たち一人一人の「祈り」と「行動」の力が必要です。北アイルランド出身の、静かで穏やかな「リック・グレハン」監督による、自然を愛する皆さまへのメッセージが詰った作品です。
※海の草場を食糧として生きる全長3メートル、体重450キログラムの海の人魚ジュゴン。沖縄では、古から、その不思議な力が知られ、大事にされてきた海の生き物です。沖縄は、彼らの生息の北限でもあります。日本哺乳類学会のレッドリストでは、「南西諸島のジュゴン」を、絶滅危惧種に指定しています。かつては、本州・四国・九州にまで漂着されていたとされる記録が残っていますが、現在、沖縄で確認されているジュゴンの頭数は、3頭・・。
沖縄の映画ということもあるが、それよりもなによりも、あまのじゃくなので、「主流の映画館では上映が出来ない映画」と聞いては黙っていられない。
というわけで、少し宣伝くらいはお手伝いしようと思った。しかし如何せん明日、効果のほどは全く期待できないが。
沖縄では絶滅したと思われていた伝説の生き物、ジュゴン。
このジュゴンが棲む海で、いま何が起きているのか。
(ドキュメンタリー 73分/2017年)
監督:リック・グレハン
沖縄に生息する絶滅危惧種のジュゴンを見ようと訪れた先は辺野古。そこで目の当たりにしたのは、圧倒的な自然の美しさと、それを脅かす米軍基地建設だった。
沖縄でジュゴンを探す旅に出た木佐美有が見た辺野古・大浦湾の自然の豊かさと米軍基地建設に向けた様々な立場の人びとの声。
ジュゴンとはどのような生き物なのか。辺野古・大浦湾にはどのような生物が暮らしているのか。基地建設について、自然保護団体、研究者、抗議活動に参加する市民、地元地区の住民は何を思っているのか。そして、私たちは何を守らなくてはいけないのか。
沖縄の豊かな自然の中での様々な発見、体験を通してジュゴンが暮らすこの海と共に生きていくことの大切さを考えるドキュメンタリー。
監督は受賞歴のあるクリエイティブディレクターとして20年以上、広告制作業務に携わってきたリック・グレハン。2012年、日本初となるエシカル、サステイナブルというコンセプトを掲げたクリエイティブエージェンシー、イメージミルを設立し、ドキュメンタリー番組制作、企業、NGOのショートフィルム制作やブランディング業務を行ってきた。北アイルランド・ベルファストにて、政治活動に参加する家族の下で育ったリックはアクティビストとしての顔も持つ。自分の故郷で直面してきた問題と沖縄が抱える問題の間に共通点を感じながら、ジュゴンと辺野古を題材にした本作品の制作を決めた。
昼/14:00start 夜/19:00start
西河原公民館 学習室1
1,500円
料金や申し込み方法などの詳細は…
⇒http://holy-sky.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/82newzan…
【追伸】
この企画の主催は…
さかぐち鍼療所(狛江市岩戸南)✕クプクプアロマテラピーサロン(狛江市東野川)
また、新しい狛江の方々と繋がりました。
【追伸】
M.A.P.が機材をお貸しすることにしました。少しでもいい映像といい音で鑑賞していただくために。
2017年02月21日(火)23時55分
高円寺で初めての出張上映会
“出張上映会+琉球舞踊”に行ってまいります。
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年2月21日
高円寺です。14時から「圧殺の海-沖縄・辺野古」、19時から「圧殺の海 第2章『辺野古』」どちらも琉球舞踊付き。どちらの回も1,500円で1ドリンク付き。お近くの方々、是非。https://t.co/vKBAb2YyDv
高円寺、Grain…
— 高山正樹 (@gajumui) 2017年2月21日
四つ竹、浜千鳥、かしかけ、上り口節。 pic.twitter.com/ZNw8hMnuqM
高円寺は、東京における高江ヘリパッド建設反対運動の発祥の地ではなかったか。
しかしお客様は来ない。というか、むしろそうだからこそ来ないのかもしれない。皆さんすでに見ている映画なのだろうから。だが、ボクはこの映画に批判的、そんな話がしたかったのだ。
この映画に、琉球舞踊をセットすることの意義。それを目当てにくる方がいないだろうかと微かに期待もしたが、やっぱり残念。少ないお客様では犬の遠吠えの如く。
それよりも何よりも、高江とも辺野古とも無関係な人々が、外の道をたくさん通り過ぎていく。
たとえここ高円寺が、沖縄の基地反対運動のメッカだとしても。
2017年01月14日(土)23時15分
「内容が偏ってる」というコメントに対して…
集客に苦労するのは毎度のことだが、今回は特に告知が遅れていて、なので藁をもつかむ思いで、そのグループに、昨日の13日の金曜日、映画祭の本チラシ裏表を投稿してみた。「こんな映画祭があります」という簡単なコメントだけ添えて。
概ね好意的な反応。といっても、3000人近いメンバーがいるのに、反応は30人足らず。それでも他の投稿よりマシで、つまりあんまり活発に動いているグループではないらしい。いったい、何人くらいの人の目に止まったのか、それも定かではない。
そこに本日14日のお昼過ぎ、13日の金曜日に投稿したのが悪かったのか、次のようなコメントが付いた。「ひどいね」マークと共に。
「内容が偏ってる様な気がする…
沖縄発の最も(←ママ)素敵な映画は沢山あるのに。」
ボクはしばし考えた。慌てて反応すると、ロクなことにはならない。
そういえば思い出した。第一回の映画祭が終わってずいぶん経った時に、どこかの居酒屋で、「左の映画祭だって言われてるよ」と教えられたことがあったっけ。
はじめての沖縄映画祭の時だったか、沖縄の「お」の字でもつけば政治的と見做すというようなことを、市では言っているとか、そんな話を関係者から聞かされた。
ああ、あんなに、「まずは知ることから始めよう」と宣言してきたのに、且つ「ドキュメンタリーはフィクションである」ということも忘れないように、だからこそ単発上映ではなく、映画祭にして世界を多角的に見ようとしてきたのに、こんなふうにレッテルを貼られてしまう、その理不尽。
しかしレッテルを貼られるには致し方ない事情もある。我々のような小さなグループが映画を上映しようと思えば、やはり上映料が大きな問題となる。大手映画会社の作品は、おいそれと上映できるものではない。どうしたって自主制作映画の、特にドキュメンタリー作品から選ぶことになる。そうした採算度返しで作られる作品たちは、監督さんが自腹を切ってでも伝えたいことがあるという「思想」に支えられてる。そんな作品だから、やはり今の世の中に疑問を抱き、現状を問い、糾弾し、あるいは世の中の片隅で忘れ去られている現実に光を与えるようなモノが多くなるのは必然なのである。
だいたい、芸術や表現というモノが、世界との親和性の中から生まれるとは、僕には到底思えないのである。権力に寄り添うような、いわば国策映画が出て来るような時勢の後に世界でどんなことが起こってきたか、歴史が証明しているではないか!なんて、本当は言いたい気持ちもあるのだけれど、それでは全く対話にはならない。お互いに旗振って終わりになる。
実は沖縄映画祭の上映作品選定に際して、こんな表を使っている。

横軸は、左が文化、右が時事問題。縦軸は、上が昔で、一番下が今となる。例えば復帰の頃の沖縄の自然を扱った映画があれば、ど真ん中あたりの作品ということになる。そこに作品名を記入した付箋を貼っていくのだが、色は「沖縄本島」「八重山」「宮古」「奄美」の違いを表している。
ある程度上映作品が揃った段階で、集まれる実行委員何人かで、この作品はどのあたりかね、などと考えながら、ひとつづつ付箋を貼る。そして最後に全体を眺めて、この辺にピンクが足りないねえ、とか、ここの空いたところに青が欲しいねえとか、そんな映画あるかなァというようなやり取りをしながら、ラインナップを詰めていくのである。
実は今回、最終的な作品決定に至るまで、とっても手間取った。それにはいくつか理由があるのだが、一番の影響は、去年の12月20日、米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う埋め立ての承認を取り消した翁長知事を国が訴えた訴訟の上告審判決であった。最高裁第二小法廷はこの日、県側の上告を退け、県の敗訴が確定した。
これで、年明け、辺野古が動く。
それまで「圧殺の海-沖縄・辺野古」も「圧殺の海 第2章『辺野古』」も、上映作品リストにはなかった。高江の作品だけでいいと考えていたのである。しかしこうなってみると、「丸ごと沖縄」を目指す我々としては、辺野古なしで今の沖縄は語れない、それなしで済ますわけにはいかなくなったのである。
さらに追い打ちをかけるように、中山石垣市長が26日、自衛隊配備を受け入れると表明した。
考えて見れば、今までウチの映画祭ではたくさんの沖縄の映画をやってきたのに、自衛隊に関する映画はやっていない。だいたい、自衛隊を扱った映画が少ない。(そういえば天皇を扱った映画もないなあ…)
自衛隊、今やらないでいつやるのだ!と、そんな気持ちになった。そこで、急きょ「はての島のまつりごと」の上映を決定したのである。
さて、そうなってあらためて作品選択のための表を眺めると、やっぱり右下(現在の時事問題)が重い。
※ここで一言申し上げておきたい。時事問題が重くなったからと言って、決してそれは思想的な「左」を意味しない。確かに辺野古と高江の映画については反基地の主張が鮮明である。そしてそれについてとやかく言われる筋合いは全くないと思っているのだが、「はての島のまつりごと」については、決して反自衛隊を主張する映画ではない。賛成派も反対派も、どちらでもない人も、淡々と島の人たちを追いかけている。どちらの立場も、監督の視線であることに変わりはない。
というわけで、あまり政治とは関係のない骨太な作品がどうしても欲しくなった。それで浮かび上がってきたのが、大林宣彦監督の「風の歌が聴きたい」だった。
前から気になっていた映画、でも、メジャーの映画を撮っている大物監督の映画なので、それだけで無理かなという先入観があった。しかし今回の映画祭ではバリアフリーも大きなテーマ、「聴覚障がいを持った若い夫婦が過酷な宮古島トライアスロンに挑む」というこの映画は、是非やりたい作品として一度は検討していた。ところが、配給会社が倒産したとか(夜逃げしたという話があったり)で見つからず諦めていた。いや、考えてみれば、むしろ配給会社が存在しないのはチャンスだったのである。ダメ元で再挑戦、直接監督さんにアプローチしてみることにした。そうしてやっと大林監督の事務所にたどり着いたが、時遅かりし、あちらが年末年始のお休みに入る間際であった。結局しばらく連絡も取れず、もう諦めるしかないと実行委員のみんなに宣言したその日、上映許可の連絡が来た。もう正月気分も抜けた連休直前の7日のことだった。これで、あのバランスシート表が希望通り埋まった。
さて、話を戻す。
夕方まで考えて、僕は「内容が偏ってる」というFBの沖縄好きグループのコメントに対して、次のように返信したである。
「高倉健の沖縄ヤクザの映画とかもやりたいんですけどね、でも大手映画会社の映画は我々のような小さいところの力では上映できません。どうか東映とかに頼んでください。日活さんみたいにできるようにしてくださいと。
そういう高いハードルがありながら、私たちはものすごくバランスを考えてラインナップしています。
もしかして●●さんは、辺野古や高江の映画ばかりに目を奪われてはいらっしゃいませんか?
『宮古島トライアスロン』には安倍首相夫人とか自衛隊配備を容認した下地敏彦宮古島市長とかも出演されています。
『沖縄/大和』では、例えばあの手登根さん(オスプレイファンクラブ代表?)へのインタビューもしています。
『人魚に会える日。』を見た反基地の人たちには、もやもや感一杯の方たちもいるらしい。
そしてそれらの作品は、どれもこれも決して安倍首相夫人や下地市長や手登根氏や、基地推進派の人たちを否定的に扱っているわけでもありません。
他にも、組踊の映画を始め、オキナワノコワイハナシとか、政治色などの全くない様々な映画がいっぱいあるんですよ。」
※1月20日現在、これについて●●さんからの返信はない。そして「いいね!」がひとつ付きました。
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