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次は池袋《女性・若手職人展》【玉城若子さんと大槻紀子さん】

新宿から《池袋》へ。
全国伝統的工芸品センター。
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女性・若手職人展
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女性の若手ではない。女性と若手である。ウーマンリブ(古いか?)なら怒りそう。
お目当ては玉城若子さん。
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その前に。
大槻紀子の血が騒いだ。なんで血が騒いだのかというと、それは彼女が好奇心旺盛なアーティストだから。(大槻さんは夏っちゃんのお友達です。因みに、ふたりはシーサー玉城とはとっても仲の良いお友達ですが、上間綾乃さんとは特に親しくはありません。残念…)
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各作家さんたちが実演しているのですが、ここは信楽焼きの作業場。決して体験コーナーではないのです。大槻さんの(物欲しそうな?)目を見た先生、「やってみますか」! そして丁寧に教えてくださいました。
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大槻さん、轆轤(ろくろ)初体験です。
大槻紀子さんのお名前は、本日初めてご紹介するのですが、お顔はすでに何度か登場しています。
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog1392…
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog1473…
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog2912…
「グシャっとなったらブログ的にはOKなんだけどなあ」
「いいえ、絶対に大丈夫……」
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「気持ちいい……」
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先生のご指導の下、大きな花瓶ができました。
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で、大槻紀子さんがどういうアーティストかに関しては、今後もちょくちょくご登場されそうな気配なので、そのときにあらためてご紹介しましょう。

そして、いよいよ真打登場。(夏っちゃんと)玉城若子さんです。
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(ちなみに夏っちゃんと若子さんはこの日初対面です。)
製作中のシーサーです。
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口の中につっかえ棒があります。まだ土が軟らかいので、これがないと口が閉まってきちゃうんです。
つっかえ棒をしたまま歯を作って……
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牙つけて……
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最後にベロを貼っつけて、形は出来上がりです。
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この後、色を塗って焼くのですが、焼きあがると2割くらい小さくなるそうです。

ご紹介できずに残念ですが、全国各地の色々な作品、素敵な作家の皆さんにお話を伺うことができました。感謝。

なお、若子さんの作品はM.A.P.の販売サイト楽天市場沖縄mapにてお買い求めいただけます。

そして《再び新宿》へ

tag: MAP扱い商品  楽天市場  シーサー  壺屋焼  陶芸玉城  山川夏子  大槻紀子 

“やちむん市”と、そのほかのこと【済井出(すむいで)のアコウ】

今日は父の車で、義母も一緒にあっちこっちと移動しています。

名護市の北東の端にある上山さんの工房を辞して、さらに北の大宜味へ。
久しぶりに“陶芸玉城”に伺いました。

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(ここでも父の詩画集“幻影”を差し上げました。)
今度は4月あたまに焼きあがる予定とのこと。
4月9日から11日、大宜味村の作品が一堂に見られる「いぎみてぃぐま」に出品。その時に、また来ますね。でも、その時はどうやって来ようかなあ……
 ⇒昨年の“第6回いぎみてぃぐま展”

南下しながら名護の教会へ。
右側の方が神父さんです。
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背景に使った木の全貌はこれです。済井出のアコウ。
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案内看板は、それほど古いものではないのに……
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ボロボロですね。
欠けちゃって、読めないところもありますが……
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済井出は「すむいで」と読むんですね。なんだか不思議な符号です。

この日、なぜ名護の教会の神父さんのところに行ったのか。
私の父隆士はクリスチャンです。1986年に東京を離れスペインに移り住み、その後、ちょうど10年前の2000年の5月に沖縄へ。
そして、色々ワケあって、実はこのたび、父夫婦は東京へ移り住むことになりました。そのことは既に神父さんにはご報告していたのですが、今日、あらためてご挨拶に伺ったのです。
沖縄の住まいから出る。すむいで。不思議です。

沖縄の皆様、10年もの間、父と遊んでくださって、ありがとうございました。東京での父のことは、できればこのM.A.P.after5でお知らせしたい、でも、そのためには、父に色々手伝ってもらって話題を作ってもらわなくちゃいけません。といっても「父は今日こんな物忘れをしました」なんてハナシはいりません。だからお父さん、まだまだ老け込むには早いですからね。

ムーンビーチ入口の向かい側にあるルミのお店“フラワーショップ華絵”にちょっと寄って……
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ムーンビーチで開催されている“やちむん市”へ。
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宮城さんが、作品を出しているのです。今日は仕入れに伺ったのです。
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楽天市場“沖縄map ”PEANUT'Sのページ

《となりで見つけた気になるシーサーはミステリー》
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私ごとではございますが。
お父さん、今日はお疲れさま。ありがとうございました。どうかこれからも、宜しくお願いしますね。

tag: 名護聖ヨハネ教会  沖縄の旅_2010年3月  宇夫方隆士  ミステリー  シーサー  陶芸玉城  PEANUTS  壺屋焼 

第30回壺屋陶器まつり

またメタボ朝食かい。
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ポークたまごのおにぎりを、色々と食べ較べてるのさ。何事も比較研究だい。

壺屋小学校。第30回壺屋陶器まつりの初日。23日まで開催される。
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うりずんでお会いした前城さんが場内放送を担当していらっしゃいます。
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まずは玉城さんご夫妻の売り場へ。
M.A.P.にとっての、待ちに待った日がやってきました。
あらためて。玉城若子さん玉城望さんご夫妻です。
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(若子さんはいつも望さんに半分隠れるのです。)
  ⇒前回は反対側が隠れてました。

玉城 望
平成03年 國場陶芸 國場一 師事
平成11年 國場陶芸独立
平成12年 大宜味村に登り窯を築窯
平成13年 日本民芸公募展にて優秀賞
平成14年 沖展にて浦添市長賞
平成15年 現代沖縄陶芸展奨励賞(石川酒造場賞)
平成16年 壺屋陶器まつり若手陶芸公募展奨励賞
平成17年 壺屋陶器まつり若手陶芸募展金賞
平成18年 沖縄県工芸公募展奨励賞
平成19年 沖展奨励賞
平成19年 沖縄県工芸士認定
平成19年 現代沖縄工芸公募展銅賞
平成20年 沖縄県工芸公募展佳作
平成21年 沖展奨励賞
平成21年 沖展準会員推挙

玉城 若子
平成05年 小橋川陶芸店 小橋川昇 師事
平成11年 独立
平成12年 夫の望と大宜味村に登り窯を築窯
平成17年 壺屋陶器まつり若手陶芸公募展奨励賞受賞
平成18年 沖展日本民藝賞協会賞受賞
平成20年 沖縄県工芸公募展優秀賞受賞

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昨日の記事で、又吉健次郎さんを取り上げている雑誌をいくつかご紹介しましたが、そのうちの「チャンプルー」には、「陶芸玉城」の記事もありました。
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もっともっとたくさんの作品が欲しかったのですが、まだまだひよっこの販売サイト。今回はこれが精一杯。でも、この次の窯出しの時は……
一歩一歩頑張っていきます。
いよいよ陶芸玉城の作品がM.A.P.の販売サイト楽天市場沖縄mapに登場です。

そして、玉城さんは素敵なお仲間を紹介してくださいました。
(交渉中……)
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そして。
宮城敦さん真弓さんご夫妻です。
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敦さんは1968年生まれ、1996年に沖縄県立芸術大学大学院を修了、2000年に真弓さんと陶器工房「ピーナッツ」を開業。
真弓さんも1968年生まれ、1992年に沖縄県立芸術大学卒業。
どうです、カラカラとおちょこ。
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いいでしょ。これも間もなくM.A.P.で販売開始です。
陶器工房「ピーナッツ」のご案内です。
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壺屋の組合の理事長、島袋常栄氏と。
やっぱり前城さんが繋いでくださったのです。感謝感謝です。
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前城さん曰く「宇夫方さんは理事長好みの女性だから高山さんはいない方がいいかもしれません」だって。という事で……
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「インターネットの時代ですからねえ。やらんとはいかんと思っているのですが。各工房がやるのは自由ですから、どうぞそれぞれ交渉してみてください。」
こういう一言を頂くことが重要なのです。

でも、慌ててガツガツするのは禁物です。本当にいいと思ったもの、若い人たちの可能性を感じる作品、そういうものを見つけて、そのことをきちんと作った人に伝える、そこからです。それにはまず、自分達の目を肥やさなければいけません。
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あっちこっちと見てまわって、「ウン、やっぱり“陶芸玉城”と“ピーナッツ”は悪くない」なんて分かったようなことを呟いて……  おや、このデザインはきっと……
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気がつけばもうお昼です。
壺屋小学校のPTAの皆さんがボランティアでお店を出しています。カレーライスを頼んだら、使われているのは壺屋焼のお皿でした。
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聞こえてきた前城さんの場内アナウンス。
「カレーをお食べになったお客様、器はお返しくださいますようお願いします」
(文責:高山正樹)

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tag: 西岡美幸  沖縄の旅_2009年11月  島袋常栄  MAP扱い商品  楽天市場  壺屋焼  PEANUTS  陶芸玉城  ポークたまご 

またもや宇夫方路の沖縄報告その11「壺屋焼物博物館」

モノレールの牧志駅から歩いて壺屋焼物博物館へ。

壷屋焼物博物館 null

金城君と玉城郁恵さんと待ち合わせ。私も含めて全員10分遅れ。優秀。

博物館は1階は常設展で入場料が要ります。だからというわけではないのですが、1階には目もくれず、すぐに無料の3階へ。
だって3階では、陶芸玉城の、現代沖縄陶工展「玉城望・若子展」が開催中なのですから。
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壷屋焼物博物館HPの玉城望/若子展
壺屋陶器事業協同組合HPの陶芸玉城の紹介ページへ

トイレの手洗いも陶器でした。
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tag: 金城史彦  玉城郁恵  沖縄の旅_2009年3月  壺屋焼  陶芸玉城  壺屋焼物博物館 

うぶかたみちの沖縄日報(6)【陶芸玉城】

【うぶかたの報告】
(※括弧内は高山正樹のコメントです)

今日は、金城君の運転でやんばるへ。
大宜味村で焼き物(やちむん)をやっている玉城さんご夫婦に会いに行きました。
国道58号を北上し、山の方へ入っていく曲がり角のファミリーマートで一服。
あ、100シリーズが置いてある。
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(※ファミマの陳列棚じゃないみたいですね。)

コンビニから道を隔てた向こう側は海。いい天気、とても気持ちが良いです。
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(※絵になってるんだか、なってないんだか)

金城君がカニを見つけました。
掌の上の極小の蟹
(※おじさんには、よく見えないのですが)

いよいよ山へ
この先、目的地への目印が何もないということで、玉城さんが途中のスーパー(?)まで迎えに来てくださいました。
お店の入り口に「ハイケイあります」という張り紙。
「ハイケイあります」という張り紙
「ハイケイ」ってなんだろう。どなたか教えてください。
(※なんで玉城さんに聞かなかったの。奄美にはケイハンという食べ物がありますが、ケイは鶏、ハンは飯。関係ないかしらん?)

陶芸玉城に到着です。
陶芸玉城

玉城望さん若子さんご夫婦です。
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(※どうして奥さん、旦那さんの影に隠れていらっしゃるのしょう)

この辺は寒いのです。だから、去年薪ストーブを買ったそうです。
薪ストーブ
といっても沖縄で薪ストーブを見つけるのは困難。パソコンもお持ちでないので、ネット購入もできず、寒いところならあるだろうと、北海道に住んでいるのお友達に頼んだのですが、結局そのお友達もネットで探して、ストーブは新潟から届いたそうです。
(※沖縄のパソコン普及率、低い感じです。いいことなのですが、M.A.P.としてはなかなか辛いなあ)

登り窯です。
登り窯
工房も、この登り窯も、ご自分たちで作られたのだそうです。
(※ほー!)

一番手前に火を入れて、そこが1200度くらいになったら次の窯に火をいれて、だんだんに上の窯まで行くのです。
一回火を入れたら40時間は付きっ切り、お二人交代で作業するそうです。
(※ふーん!)

お二人の作品です。
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(※このカラカラで泡盛を飲みたいなあ。あれ、後ろに見えるのは、もしかして島バナナじゃないの? でも島バナナにしてはちょっと細いかなあ……)

玉城さんが拾って育てている犬です。
ポチと……
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ケンです。

ケンはオスとメスの双子でした。でもメリーは死んでしまいました。
ポチは大怪我をして倒れているのを、ここで死なせてはかわいそうと連れてきたら元気になったんですって。
夏休みや連休になると、ヤンバルの森に、たくさんの犬が捨てられるのだそうです。
(※押井忍のファンというわけではありませんが、ちょっと思い出しました。犬が捨てられるのは、都会だけではないんですね。ここでもやっぱり、野犬は嫌われ者なんだろうなあ。心優しい人間でも、犬が自由に生きることを許すまで寛容にはなれない。捨てるのが無責任、それはそうなのだろうけれど、飼われている犬は、本当に幸せなのでしょうかなんてね。言っちゃいけないこと言いました。)

続く。(※また続くのかい)



※追加画像による報告3月12日

焼く前。
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登り窯の火加減を覗く穴。
登り窯の火加減を覗く穴

穴のアップ

登り窯は火力の調節がとても難しいのです。でもその揺らぎがあるからこそ、思いもよらぬ味のある作品が生まれることがあるのです。つまり、陶芸とは偶然の芸術と言えるのかもしれませんね。他力本願のようにも聞こえますが、人間というものが本来自然から生かされている存在だと考えるなら、なんだかそれが、正しいあり方のように思えてきませんか。
とはいうものの、安定しない火力のせいで、せっかくの作品が割れてしまうこともよくあるなのことです。
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でも、いちいちそれを残念がっていては、陶芸に携わることなんて出来ません。なんだか人生みたい。ふっと「諦念」という言葉が浮かんできました。

できあがり!
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tag: 島バナナ  MAP扱い商品  100シリーズ  金城史彦  陶芸玉城  玉城望  玉城若子  沖縄の旅_2009年3月  壺屋焼  ヤンバルの森