2014年11月20日(木)17時50分
今日は照明さん?いえ運転手です…
gajumui
《再掲》何ひとつやってもらった記憶がない。それなのに理屈ばかりなのがいたり、ただ仲間内ではしゃいでいるだけなのに、それがまるで社会のためのムーブメントだな勘違いするのがいたり… 朝9時半に博品館なので、もうボクは寝るです。
11-20 01:10 《夜が明けて…》久々の通勤電車。吐き気がする。油汗も出てきた。よくまあ皆様平然としていらっしゃる。慣れでしょうか。さて、慣れていいコト、慣れてはならぬモノ。あ〜気持ち悪い…
11-20 08:58
新橋。それにしても地味というか、暗いというか。皆さん健さんを偲んで喪にふくしているわけでもあるまいに。 http://t.co/71Q34ytIpz
11-20 09:21 博品館劇場搬入口。仕事中。
11-20 11:28 事務所に寄って、LEDのスポットライトを見せてもらった。仕事で必要と持たされた携帯も、電気がもったいないから電源を入れないピンちゃん。「情報はネットで発信する時代」と若手に言われ、そんなこたあ出来ないからと、そのかわりに辺野古へ座り込みに行った。高江では大歓迎されたらしい。「そんなにヒマなの?」「それはそれで問題なんですが…」
11-20 16:06第七病棟の照明ピンちゃんの、昔の血が騒いでいる。@gajumui
11-20 16:13

阿佐ヶ谷に移動。久しぶりの運転手。
※初めてこのブログのシステムを使って動画を投稿してみましょっと…※なんかちょっと重そう。youTubeの方がいいのかなあ…
ふーん、進化してるんだねえ。これは中国製らしい。LEDが切れるより、基盤の方が早くダメになるようで。そうなると直すより全部買い替える方が安いんだそうです。日本製はずっと値段が高いけれど、1年保障とかある。それにしてもPCと同じで当たり外れがあるらしく、なんだかなあ、LEDで節電っていうけれど、壊れたら全取っ替えという無駄、ほんとうに世の中って、なかなか変わらないもんですねえ。
この日の夜、まるこさんは、新宿の“やんばる”に映画祭の置きチラシをお願いしに行ってくれました。
ありがと。

tag: 龍前正夫舞台照明研究所 辺野古 高江 沖縄居酒屋.やんばる(新宿)
2012年11月28日(水)23時08分
燐光群の 「星の息子」は高江の芝居なのだが…
ubukatamichi
RT @mapafter5: ティーダブログにも記事を書きました。「うちなぁぐちフィーリング~語てぃ遊ばなシマクトゥバ~」発売開始! http://t.co/oBBQaeUA #TIDABlog
11-28 09:03gajumui
この時期、短パン、半袖、島ゾーリで沖縄を歩いているのは、どんなに地元の人に見えても、十中八九観光客です。ああ、それにしても東京は寒、沖縄に帰りたい、ん?帰りたい?俺の頭、さてはおかしくなったのか。
11-28 09:11今から高円寺の燐光群へ。えーと、なんか忘れてないかな…
11-28 12:40 そうだ線量を測んなきゃ。忘れていることを思い出しました。川崎の市民劇にスケジュールをまだ出していなかった。しかしもう小田急線。
11-28 12:54 まだ、ミステリーだな。俺の頭に葱が当たったんだけど…
11-28 20:18 帰りの電車の中での、この不条理な出来事が、僕の頭の中をチャンプルーにした。僕の眼から流れ落ちた一粒の星屑のような涙の理由がよくわからないのです。公演後、藤木勇人氏とシーサー玉城と、僕らは高円寺で呑んでいたのです… http://t.co/0ai4cYDU
11-28 21:52ubukatamichi
渡辺美佐子さんと共演させていただいたのは、もう20年くらい前のことでしょうか。今日、高円寺で美佐子さんのお芝居を観てきました。お花でも持っていけばとも思ったのだけれど、あんまり昔のことなので、やめました。なんだかとっても懐かしい。いろいろやりたくなりました。
11-28 22:03gajumui
芝居を観た所為なのか、どうしてもオスプレイの画像をアップしたくなったんだ。「11/26のツイートまとめ」 http://t.co/mLIkP27j
11-28 22:19
オスプレイがちっちゃくて、期待はずれでしたか。本当のことを書くためのもうひとつのブログに、樺美智子のこと、書いてみました。ずいぶんと前ですが。 http://t.co/IkJHFKrF 「今夜の先生はどうかしてますねえ」、うるさい、俺は猫が嫌いなんだ、賢治と、同じように…
11-28 22:34
12:42、事務所外の線量……
0.07μSv/h(DoseRAE2,RADEXは参考)

う~ん…
と、丸尾聡ちゃんから速攻で返信。
「一昨日、高円寺で、きっせいさんにお会いしましたよ」
きっせいさんとは俳優隈本吉成兄のこと。
ふ~ん…
あ、いかん、思い出した…
といううちにも、ここは“座・高円寺”…


「星の息子」
作・演出 坂手洋二
照明 竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
出演 渡辺美佐子、円城寺あや ほか
照明の竹ちゃんは坂手洋二と高校の同級生。ふたりで燐光群を立ち上げた。龍前照明の社員でもなければ専属契約をしているわけでもないが、燐光群に限らず、チラシには必ず「龍前正夫舞台照明研究所」と入れる。竹ちゃんだけじゃなくてみんなそう。安●祖流の大先生とはずいぶん違う。
「宇夫方路は10年以上前ですが、渡辺美佐子さんと『ネオリアルカブキ~酔ざめお園~』で共演させていただいています」
そうそう、渡辺美佐子さんはどなたでも知っているような有名な女優さんだから、美佐子さんの話題が出るたびに、こういうことは言っといた方がいいんです…、会社で色々プロデュースするようになって、そう思うようになった。
何を言ってるんだろう、俺は。
「星の息子」は沖縄の高江の芝居だぜ!
そうなんだけどね。60年とか70年とか、あの頃の学生運動の話が出てくると、なんだかついノスタルジックな思いが膨らんできて、初恋の思い出みたいに鳩尾の奥がキュンとなって、そして涙腺まで緩んじまうんだ。
「世界は垂直軸の中にある。その強制力に抗い、それを断ち切るのだ。」
何を言ってるんだ。これは高江の芝居だと思いながら、僕はやっぱり遠い過去の夢を見始めてしまう。冗談じゃない、舞台の真ん中に、別役実の電信柱みたいな鉄塔を意味ありげに建てやがって、いったい坂手は何をしようってんだ。もうとっくに現実の高江の鉄塔は撤去されているんだ…、そうやって抗ってみるのだが。
登場人物たちは、高江の暴挙について物凄く怒ってくれているのに、その声がビシビシと僕の胸にも響いているはずなのに、何故か僕の感情は、どんどんとまるで美しい宗教のように一般化していって、気持ちの良いカタルシスの、星のような涙が流れていたのだ。
こいつはさ、竹ちゃんが作ったラストの明かりが、あんまり素敵に情緒過ぎたその所為だと、僕はそう思うことにした。
ロビーにいた清水弥生さんに会釈して帰ろうとしたら、「藤木さんが来てますよ」という。そう言われてロビーを見渡すと、あらシーサー玉城ちゃんも発見。
4人で駅に向かって歩き始めた。
「腹すきましたね。ちょっと食事して行きましょう。」
藤木さんに誘われて、居酒屋の暖簾を潜った。
居酒屋の話は次の記事にて…
(※でもまたココに戻ってきてね♪)
藤木さんたちと別れて、また呟き始めたのは「星の息子」のことだから、こっちの記事が相応しい。
tag: 坂手洋二 龍前正夫舞台照明研究所 高江 MAP事務所の線量
2011年07月09日(土)23時30分
あまりに下手なギャグなので
【この日呟いたこと……】
7:07
ストレステスト歓迎と言わない自治体の不思議。
やっぱり今日も捨て台詞。
「一度安全と言っておきながらストレステストとはどういうことか!」みたいなこという首長だらけ。親方日の丸、政府が安全と言ったらそれを検証もせず信じてしまう思考停止した首長たち。その後にストレステストと言われて怒る資格が彼らにあるようには思えない。怒るタイミングが違うんじゃないか、と思ったわけだが、咄嗟に一言で呟くのは難しい。
流れていってしまう言葉なのだから、どうでもいいようなものだけれど、こうしてブログでもう一回そいつを拾って説明するとは、下手なギャグみたいでなんとも情けない。
「考えたってわからない」
「たぶん大丈夫なんじゃないの」
そういう彼らは、そのうちボクを軽蔑し憎みさえし始めるのかもしれない。だが僕は、10年20年経って「ほら見ろ、なんでもなかったじゃないか」と後ろ指さされたとしてもかまわない。子供が元気に生きてさえいてくれれば。
だがもし……
きっとそれでも、一万人に何人という籤に当らずに済んだ彼らは、後ろめたさを抱えてボクを無視し続けるだろう。生きている人のほうが多いではないか。「病気になった原因なんて、考えたってわからない」と。原爆症、薬害エイズ……、みんな同じ。
今日は久しぶりに照明さんのお仕事なのだ。
子供たちがいっぱい。もしここで、東京にも子供たちの健康に重大な影響を与えかねない量の放射性物質が降り注いでいますてなことを言い出したら、きっと殴る倒されるだろうななんて、なんとも危なっかしいことを想像している。
会社の社長がバイトするようじゃ終わりかな。というか、終わってるからバイトするのか。
仕事を終えて、A君と劇場のソバのホルモン屋でホルモン食べずに一杯やっての帰り道、呟いてみようかと思った。
「龍前照明は節電します」
しかし、あまりに下手なギャグなので呟かなかった。
※(2015年9月4日追伸)
昔の画像を整理して見つけた二枚をアップ…
この日、宇夫方女史は沖縄にいた。その画像がふたつ届く。
社長はバイト、社員は沖縄出張?で夜は寿司屋で食事…


そういえばちょうどスクの水揚げの季節。だから塩漬けじゃないのが食べられたってこと。どうしてそういう報告を、うちの社員はしなかったのさ。まあ、今も一緒だけれど。というか、そんなことを丁寧に綴ってみても、うちのブログはコストパフォーマンス悪すぎる、と、彼女はすでに直感していたということか。エネルギーは節約しなくちゃねってか? あ~あ、変なストレス、アアつまらん!
あれもこれも、ギャグなんかにしてはいけないのだが…
tag: 龍前正夫舞台照明研究所 スク
2011年06月10日(金)22時10分
まっすぐな一本の道
【この日呟いたこと】
8:44
投票権の抜かれたCDが、ゴミ箱にたくさん捨てられているらしい。僕にとってM.A.P.が作ったおきなわおーでぃおぶっくや山猫合奏団のCDは、一枚一枚全てが愛しい子供だが。沖縄の高江では人々が苦しんでいる。フクシマのことは言わない。日本が、外から内から壊れていく。
そしてふたつばかりリツイートした。
東京新聞の記事を紹介するツイート。地下式原子力発電所政策推進議連は菅降ろし。不信任騒動の最中、大物が勢揃い、という内容。
さらに補足のツイート。議連のメンバーは谷垣禎一自民党総裁はじめ、かの安倍晋三、あの森喜朗、そして平沼赳夫、果ては鳩山由紀夫、なんと渡部恒三、西岡武夫ってだれだ、石井一、羽田孜、亀井静香、などなど。菅直人不信任に賛成して話題の松木謙公、山岡賢次民主党副代表ら、小沢一郎に近い議員たちもいるぞ、というハナシ。
大震災で日本もひとつにまとまるかに思えたが、それはやっぱり幻想であった。
原発推進か反原発かの対立。どちらを選ぶのか、考えようとする人々と、そんなことは考えないで今を自分なりに生きようという人々。その断絶。
今日の琉球新報に、6月4日の公演のことが掲載されたらしい。
実は先日、琉球新報から記事にするので写真など資料が欲しいとのご連絡をいただいていた。創作を中心に記事にしたいとのことだったので、宇夫方路は次のように返信をした。
今回はチャリティー公演ということで、沖縄から家元を初め諸先生方が応援に駆けつけてくださり、かなり内容の濃い舞台になったと思っております。友人から、今まで特に沖縄の芸能に興味を持っていなかった人にも楽しめる内容で良かったと言ってもらいました。
創作についてですが、琉球舞踊の古典女踊りの基本である出羽、中踊、入羽という三部構成は崩さず、ただ中踊をチェロにするという冒険をしました。三線で沖縄の伝統的な日々の生活(社会)を、チェロで主人公「真鶴」の心(自我)を、というのが構成演出をした高山正樹氏の狙いだったようです。
出羽、中踊が空間を表すのに対して、入羽で未来に向けての時間軸を表現したいということでした。普通は収めの踊りである入羽ですが、ただまっすぐな一本の道を歩くというだけの踊りにクライマックスを置きました。高山氏は、今回の震災に「沖縄」を密かに重ねあわせていたようです。
さて、どんな記事になったのか、そのうちどなたかが送ってくださるだろうから、そうしたらご紹介することにしよう。
しかし現実には、まっすぐな一本の道など存在しない。
僕は、岐路の前で断絶し、そして立ちすくんでいる。
ボクは今阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかったことにしましょうと
今日も日が暮れました
ああ中央線よ空を飛んで
あの子の胸に突き刺され
どこへ行くのかこの一本道
西も東も分からない
行けども行けども見知らぬ街で……
※創作舞踊での一本道は照明で表現しました。その明かりを作ってくれた龍前照明さんの事務所は阿佐ヶ谷にあるのです。
でもさ、あの日あの舞台に浮き上がった道、ソースフォーという照明機材で照らされた道は、東京電力から供給された電気を使って作ったんだよなあ。
そうだ、龍前正夫舞台照明研究所の宣伝キャッチコピーを思いついた。
龍前照明は節電します!
どうこれ、ダメ?
tag: 琉球舞踊 高江 龍前正夫舞台照明研究所 山猫合奏団
2010年09月25日(土)16時34分
角筈区民ホール“かがみ”その2
台風はどっかへ行ったみたいだ。
雨男の大島君に晴れ男の夢丸師匠が勝ったのです。
つのはずコンサートVol.58 〜落語と音楽のコラボレーション〜
まずは出囃子を恭しく演奏する東京奏楽舎。
左から……
ピアノ:菅野恵子
チェロ:大島純
オーボエ:桃原健一
三笑亭夢丸“親子酒”
では反響板の裏からの画像集を交えながら。
今日はお色直しがあります。
舞台袖に鏡を設えて、着替えの準備は万端です。
後半のコラボでは、師匠は黒い着物を着ます。
男性陣のタキシードに合わせたんだって。
休憩を挟んで、組曲“かがみ”のコンサート。
一曲ごとに夢丸さんMCが入ります。
夢丸師匠の出入りのタイミングを測って照明を切り替える高山正樹。
そうして、いよいよ“かがみ”の本編です。
新宿で高座を終えて駆けつけた三笑亭朝夢さんが、師匠の噺にジッと耳を傾けていました。(右は宇夫方路。)
朝夢さんは第一回夢丸新江戸噺の受賞者なのです。その後出版社を脱サラして夢丸師匠の弟子となりました。新江戸噺に応募したのも、落語家になりたかったから、受賞すればその道が開けると考えてのことだったと聞きました。朝夢さんの夢を現実に変える力はすごいですね。
磨かれたスタインウェイは、まるで鏡のよう……
さて、公演の良し悪しはお客様方が決めてくださること。総合プロデューサーは沈黙です。
ああ、それにしても、自分が出演する方がずっと楽。この感覚はなかなか説明しがたいものがあります。きっと演出家とも違う、もう少し不純物の多い雑多な感じ。
ウメちゃん。今日はありがとう。
次は役者で来るさ。
重要なことは、そうなるのだという意思だよね。
tag: 龍前正夫舞台照明研究所 三笑亭夢丸 東京奏楽舎
2010年09月25日(土)13時23分
角筈区民ホール“かがみ”その1
角筈区民ホールです。
場当たり、音響チェックなどなど。
ウメちゃんが毛氈を敷いてくれています。
ウメちゃんは現在ここ角筈区民ホールで小屋付きのスタッフさんをやっていますが、昔は龍前照明にいたのです。
チェロのエンドピン(脚棒)は、本来舞台の床に刺すものなのですが、劇場によっては断られてしまいます。今日もNGでした。そういう場合もままあることなので、大島君はこんなグッズを持っています。
(沖縄の恩納村での山猫合奏団公演の記事にアップの画像があります。)
エンドピンの材質によっても音色が変わるというくらいですから、本当は床に刺すのと刺さないのでは響きが全く違うのです。それなのにそれを禁止する理由ってなんなのでしょう。
劇場の舞台の床板は消耗品、定期的に張り替えるのは常識です。国立劇場でも歌舞伎座でも、大道具さんはガンガン床に釘を打ちます。支木(しぎ)といって、鎹(かすがい)のでっかいものがあって、パネルを立てる時に使うのですが、それだって床にぶっさすのですから。
(参考画像)

その常識を、行政の人たちがわかっていないのです。劇場のことを良く知らない著名な建築家が設計した使えない劇場が日本にはたくさんあります。いわゆる箱物というやつに多いのです。そして釘打ち禁止なんてことになっている。要するに舞台の板は張り替えるものだということをわかっていない人たちに決定権があるという弊害です。
角筈区民ホールの舞台は一見とってもきれいです。小屋付きのみなさんのメンテナンスが行き届いていることがわかります。でもよく見ると、けっこう傷がある。
つい最近、床を削ったのだそうです。でももう限界、これ以上削ることはできません。しかし、将来床を張り替える予算が計上されることはないのだそうです。つまり、劇場の専門家ならば床板を張り替えるのは障子を張り替えるのと同じなのですが、お役所の上の方々はきっと改築ぐらいにお考えなのでしょうね。まあ、障子を張り替えるのとは比べられないほどの費用がかかるわけだしね。角筈は普通の区民の方々のための施設です。確かに床を張り替える大金を一般区民の皆さんは無駄と考えるかもしれません。芝居屋の常識は非常識だもんなあ。
ともかく、ちょっとした傷でも、そこからささくれが出来てしまうことがあります。そうなっても、ここの舞台はもう削ることができません。芝居で使えば裸足で舞台を走る事だってあります。だからささくれはとっても危険なのです。それを知っているから、現場の人たちは釘打ち禁止にするしかないのです。
夢丸師匠がMCする時の立ち位置のバミリです。
見えますか、小さな白いビニールテープ。劇場の床に張っていいのは粘着力の弱いテープだけです。ガムテームは絶対ダメ。紙のガムテープなんて最悪です。これは国立劇場でも同じ。はがす時にささくれができてしまったら大変です。時々素人さんに劇場を貸すと、平気で紙テープを張ったりします。そうなったら、小屋のスタッフさんは、何時間もかけてゆっくりゆっくりテープをこそぎ落とすしかありません。
でもね、音楽家は音楽家で、自分の音に命を賭けているわけです。プロデューサーだって……、それは言わないことにしましょう。違う立場の人たちの苦労は、見えないものだ、という話しでした。
行政には行政の事情がきっとあるのでしょう。逆にそれが僕らにはわかっていないということなのかもしれません。
もうひとつウンチクを。
今日のピアノはスタインウェイのフルコン。
フルコンとはフル・コンサート・ピアノのこと。フルオーケストラと競演するようなでっかいピアノです。画像をもう一枚。よく見てください。
胴体はピカピカですが、フタの方はツヤがありません。山猫合奏団の白石准が艶消しピアノのことを書いていましたが、これはそうではないらしい。ピアノの後ろに並んで演奏するオーケストラのプレイヤーが、ピアノのフタに反射する照明の明りでまぶしくならないための処理が施されているのです。といっても、ここは小さな劇場の小さな舞台。このピアノの後ろでオーケストラが演奏するなんてことはないんですけどね。倉庫にはもう一台、やっぱりフルコンのヤマハのグランドピアノがあるというのですからびっくり。お金の使いどころが違うんじゃないかなあと、事情を知らない僕らは思うのでした。
行政の皆様へ。これは決して批判ではありません。現場と対話をしましょうというご提案とご理解くださいませ。
さて、今日は反響板を使うので、照明で大したことはできません。それでも夢丸さんのMC用のスポットを舞台袖で調光できるように、ウメちゃんが仕込んでくれました。
操作するのは高山正樹、俺だ!
楽屋でお昼を食べて……
間もなく“かがみ”の幕が開きます。
⇒本番中の記事へ
tag: 東京奏楽舎 龍前正夫舞台照明研究所 大島純
2010年09月15日(水)23時15分
照明というお仕事
(照明クリエイティブ科舞台照明コース卒業制作)。
二人の俳優による演劇的報告“六千人の命のビザ”杉原千畝の名誉ある犯罪。
本日は仕込み(準備)の日。照明の仕込みはまず吊り込みをして(機材をよきところに吊って)、回路を取り(機材のプラグを決められたコンセントに差し)、ゼラを入れ(耐熱のセロハン紙のようなものを各機材に仕込み)、パッチを組んで(各コンセントの回路を調光卓の何十本もあるフェーダーに振り分けて)、すべての機材の当たりを合わせ(方向やフォーカスを決めて固定して)、各場面の明かりを作り(各場面でどの照明を何パーセントの強度で点灯させるかを決め)、そのデータをコンピューターに記憶させる。それが終わった段階で場当たり(役者の出入りや大道具の転換、それに合わせてどのように明かりを変化させるかなどのタイミングを決める作業)となります。役者はその場当たり開始時間に合わせて着到(ちゃくとう、小屋入り)すればいいのですが……。
予定では場当たりは4時から、でもやっぱり押して(予定より進行が延びて)ました。
サスバトンに吊った照明の当たりは、まずバトンを下ろした状態で機材の向きとフォーカスをだいたい調整して、それからバトンをアップします。照明のプロ、それもベテランともなれば、バトンが決まった高さに上がった時、ほぼピッタリの位置と大きさの明かりが出来上がっていて、後は竿を使って微調整して終わりとなるのですが、学生さんにはそれが難しい。
たとえばフォーカスの大きさは竿ではどうにもなりませんから、もう一度バトンを下ろさなければいけません。
またネジを強く締めすぎていると、いくら竿で突いても動かない。逆に弱すぎると、ちょっと動かしただけでネジが緩んで、機材はゆらゆらと下を向いてダランとなってしまいます。やっぱりもう一度バトンを下ろしてやり直し。
方向が違いすぎていると竿でたくさん動かさなければならないので、ネジも緩みやすくなるのです。
他にも色々あります。ひとつの回路に何キロまで入れていいのかとか、後で下から竿で動かすときにコードが絡まないように捌いておくとか、右に向けて使う機材があれば、その右隣の機材は少し離して吊っておくとか、バトンの長さに余裕があればいいのですが、小劇場でたくさんの機材を吊り込まなければならないような場合がこのあたりのちょっとした配慮が、仕込み時間に大きく影響してきます。サスバトンの照明だけでも、まだまだあります。それが当然のように出来てはじめて、プロとしてお金が貰えるようになるのです。
ピンスポットだって簡単ではありません。袖から出てきた瞬間、すばやく役者にピンを当てる(今回はありませんが)なんてなかなか難しい。さらに場面全体の明かりや衣装の色に合わせて微妙に明るさを調節しなければならない。役者のせりふのニュアンスやしぐさは毎回微妙に違います。そうなればピンスポの消すタイミングやスピードも、毎回違わなければなりません。昨日と全く同じことをやって、昨日はOKだったのに今日は怒鳴られた、なぜだろう、芝居心を養わなければ、あるいは芝居を感じる余裕がなければ、今日怒鳴られた理由はきっとチンプンカンプン。
でもね、どうかここで怒鳴られた経験が、いつかみんなのためになりますように……。
結局、今日は場当たり半分しかできませんでした。残りは明日。
午後9時退館。
東高円寺、太陽食堂にて、龍前照明の田嶋くんと(西田敏行さんたちと)。
田嶋先輩、明日からもよろしく。
tag: 六千人の命のビザ 龍前正夫舞台照明研究所
2010年09月06日(月)21時36分
龍前照明の田嶋氏と明大前へ【手造り楽器の店“ハナムラ”】
今年も龍前照明の田嶋くんが助っ人です。
この画像のその他については一切ノーコメント。
ちょいと一杯行こうか、と、明大前まで歩く。
まだ5時前。寿司屋しか開いてない。糖尿には炭水化物を控えること、本日のお昼の時、ふじたあさや氏からの訓示。あさやさん、高山正樹が糖尿だと決めつけている。まあ今日のところは寿司はやめておこうか。
近くにあったこんなお店で時間を潰す。
手造り楽器だってさ。
ご主人です。
試弾。
今度の“どんぐりと山猫”で使えるかもしれない。
(後から追記しようと思ったら、その前に准ちゃんがコメント付けたから、分かりにくくなりそうだったので、この後のことは次の記事で。)
tag: ふじたあさや 六千人の命のビザ 龍前正夫舞台照明研究所 山猫合奏団
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