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味噌秘密結社2012と、2/4のツイートまとめ

大震災から330日目……

朝の8時半、まだ事務所では宇夫方女史が地図の仕事を続けていますが…
仕事中
※今日の画像はクリックすると大きくなります。

準備万端…
鍋 塩 豆

そうです。MHKです。味噌秘密結社です!
今年の味噌作りは、M.A.P.の事務所で行われました。
2012年の味噌造り風景
その件については相変わらず後日追記しますが、とりあえず本日のM.A.P.事務所の空間線量についての御報告です。
 ⇒[subcate(tag):味噌秘密結社]
北関東で野菜を作っている須合さんが、堀場のRadiを持ってきたのです。そこで我が線量計たちと比較してみることにしました。
まずは室内の線量から……
10:50
0.046μSv/h(Radi),0.06μSv/h(DoseRAE2)
12年2月4日の事務所内の空間線量

そして外は……
11:07
0.064μSv/h(Radi),0.07μSv/h(DoseRAE2)RADEXはいつもの通り参考値。
12年2月4日の事務所外の空間線量

【そして呟きました】
gajumui

MHK(味噌秘密結社)2012は、味噌60kgを仕込んで終了。花水木の娘っ子たちが大戦力でした。その後、大豆の煮汁と去年仕込んだ味噌で鍋大会。野菜は本日宮崎から届いたもの。
02-04 17:35

tag: #味噌秘密結社  MAP事務所の線量  地図の仕事  DoseRAE2  RADEX1706 

この日のツイートは麻生区の……

(※以下、赤字は3月26日に追記しました。何のための追記なのか、何かを主張したいわけではありません。この日、このようなことを考えながらツイートしていたということを、弁解じみて報告することにどんな意味があるのかと問われれば、その通りとお答えするしかありません。しかしそれはこのブログ全てに当てはまること。右、左、多くの人が揺るがぬ主張でやり合う中、腕組みして、いや、しかし、とはいうものの、と、接続詞ばかり並べて揺れる考えを吐露してみるのも、一興かと思っているのです。「一興」などといえば、またお怒りになる方もいらっしゃるのでしょうけれど……)

gajumui

(計測され投稿された0.77μSv/hという数値が)もし本当なら市に報告すべき値(※と、この日の時点で僕はそう信じていた。)、そこで今朝測りに行ってきました。(数ヶ月前の情報では川崎市の対応基準は0.19μSv以上ということでした。)
01-16 10:35

現地は急な斜面で簡単に立ち入れるところではなく、建物をぐるりと回ればたどり着けたのかもしれませんが●●●の社宅なので遠慮しました。
(※ツイッターは難しい。「●●●の社宅なので」と言えば、●●●という会社だから遠慮したように聞こえる。そんな意図はなかった。どんな会社であれ、社宅ならそこには守られるべきプライベートがあると思ったから遠慮したのである。だが、実際のツイッターでは会社名を伏字にはしなかったのだし、現地の画像まで公開してしまったわけだ。とても迷っていた。しかし、0.77μSv/hという数値が既にネットで公開され、サイトの地図には社宅の会社名がはっきりプロットされている。そうである以上、検証したことも公開したほうがいいという考えがこの時は勝っていた。)
ツイッターで公開した画像
画像の左の方には公園があったので、そこで計測してみました。
01-16 10:49

近くの公園の線量

DoseRAEで0.9~1.0μSv程度、この数値なら現在この周辺では特別に高い値とはいえません。RADEX1700は0.17μSvという高めの値を示していますが、これも珍しくはありません。仕事前なので時間に余裕がなく、再挑戦する予定。
(※ツイッター本文も、分かりにくい部分を若干手直ししています。)
01-16 10:59

……ということを、事務所に戻って呟いてみたら、何人かの方から続報を待つ旨のコメント(メンションというのだろうか)を頂いた。

そんな時、宮台真司氏の言葉が流れてきた。
「教育とは、恣意的な境界線を必然的であるかの如く思い込ませる操縦であり、自明でない事物を自明であるかの如く思い込ませる操縦」
僕は思わずそれに反応して呟いた。

実にタイムリー。でも物事をオリジナルにカテゴライズすることは重要。しかし結局、自ら構築した自明性から抜け出せなっていく。
01-16 11:30

いったい僕は何を思っていたのか。
ある者は絶対に危険だと言い、またある者は大したことはないと言い、どちらも自説を自明なこととして相手を罵る。しかし果たして放射能の危険性を自明なこととして語ることが出来るのだろうか。だからある者はハナから考えることを放棄し、またある者は早急な答を求めて躍起になる。僕はといえば、「自明性」を獲得したくて勉強を続けるのだが、そう易々と結論に辿りつけるわけもなく、ともかく「生死に関わること、放射能は甚だ危険なものとして処するべきだ」と決めている。しかし、本当に僕は冷静なのだろうか。「恐怖」が生んだひとつの感覚を、論理的な帰着と思い込んで固定化してはいないか。「もしかすると安全かもしれない」などと主張したいわけでは決してない。ただ、僕の自明と信じて疑わないことに、信じるに足る根拠があるのかどうか、再確認したいと思ったのである。

ふたつの線量投稿サイトを、あらためてじっくり閲覧してみた。と、マイナーなサイトの方にも、同じ1月9日の計測データがあることに気がついた。(それは現時点でも残っている。)なるほど、二つの場所のデータは、同一人物が計測したものだったのか。さらにその投稿者が、どうやら中学生らしいということも分かった。
そうだ、0.74μSv/hの場所の方は、確か公道から簡単に入れるところだ。ということは、知らずに子供が入り込んで遊んでいてもおかしくないということだ。
仕事が一段落したところで、僕は再度現地へ行ってみることにした。

0.77μSv/hの箇所は敷地内奥なのでやはり立ち入ることは遠慮しました。しかし同一建物の真反対に、同じ方が計測し0.74μSv/hを投稿されている場所がありました。ソコは公道との間に遮断物がなく、誰でもスッと入れる場所なので測定してみることにしました。
01-16 18:05

サイトにプロット

再度現地へ行った報告をひとつツイートした時、川崎市の危機管理室から電話が来た。実は事務所に戻ってすぐ、僕は川崎市へ電話を掛けていたのである。行政に報告しようと思ったのは、勿論線量が高さが一番の理由だが、誰でも入れる場所であったこと、そして計測し続けているのが中学生であるということが気になったから。なぜこの線量のデータが、ただひっそりと、殆ど誰にも注目されずに投稿されているのだろうか。もしかするとその少年は、身近の誰にも相談できずにいるのではないか。
始め、総合案内の女性には、そうした窓口はないと言われた。だが話しているうちに少々お待ちくださいと待たされ、再度電話に出た彼女は「あまりに数値が高いので、危機管理室の者がお話を伺いたいと……」と来た。なんだ、窓口、あるではないか。

すいません。続きのご報告が遅くなりました。川崎市の危機管理室の方から電話があり、たった今まで話していました。少し問題を整理させてください。まずこういう場合の市の対応について一般的なご報告をします。
01-16 18:50

事務所では琉球舞踊教室が始まる。僕は“かぎやで風”を聞きながらツイッターで呟く。

川崎市では現在も0.19μSv/hで何らかの対応をするそうです。しかしそれはあくまで市の施設内でのこと。民間の私有地となると話は別です。国からは民間でも1μSv以上は対処するようにという指示があるとのこと。しかしそれ以下は……
01-16 20:41

しかし1μSv以下はなかなか手が出せない。基本的には各自考えて処理して欲しい。聞かれれば、例えば土を掘り返して下の土を被せて線量を下げるとかの指導はしますとのこと。「例えば、汚染された土をビニールに入れて捨ててもいいのですか?」すると危機管理室の方は……
01-16 20:54

「捨てていいかという質問にはなんともお答えできないです」「捨てていいかどうか答えられないものなのに、そっちで勝手に決めて処理してくれというのは、なんだか変ですねえ」「はあ、うーん……」←ここまでは川崎市の一般対応基準。さて今回の件は……
01-16 21:01

今回の件は民間の敷地内のことで、その上、小生は全くの部外者。これ以上はお話しにくい。顛末はいずれ報告できるようになった時に。ともかく1μSv以下の非常に小さいスポットに過剰反応は必要なし。ただ仕切なく近所の小さな子供でも簡単に入れる場所なのはやはり問題、だから報告しました。
01-16 21:13

しかし過剰反応とは何なのだろう。勿論過剰はよろしくない。しかしそれでは言葉の遊び、要は何を基準にして過剰なのかを判断するのか。毎時1μSvという数値で騒ぎ立てるのは過剰なのかどうか。
「この数値が高いとは認識されていても、さてそれが本当に危険なのかどうか、危機管理室の方々も実は判断基準を持っていらっしゃらない、わからないってことなんですよね」
「確かにそうです」
危険であるという確信が持てれば、行政も動くと思われた。確信がなければ動けない、これが行政なのだ。しかし、危機管理室の人に1μSvの危険を説明し納得させる知識など僕にあろうはずもない。
(※【直置き1μSv程度の汚泥について考える】を、この記事の最後に追記します。)
「民間の施設に対しては手が出せないのです。出来れば高山さんから管理人さんにでも話して貰えませんか」
「いえいえ、僕の家から近いと言っても、車で10分です。決してご近所さんでもないし、顔見知りの方さえ一人もいません」
「そうなんですか」
「だけど、公道から誰でもヒョイと入れるところなんですよ」
「うーん……」
こんなやり取りを何度か繰り返して、ようやく次のような約束を引き出した。
「分かりました。こちらから●●●に連絡しましょう」
「是非お願いします。それからね……」

何より僕は、数値をサイトに投稿した中学生のことが気になっていた。敢えて「過剰反応は…」と言ったのもそれがあったがためである。
しかし、本当にその中学生のことを考慮するならば、中学生と分かった時点で、キッパリとツイッターで呟くことを一切やめるべきであったのかもしれない。

「線量をものすごく気にする人もいます。でも、ガイガーカウンターなんか持って測ってるんじゃねえというような人もたくさんいる。線量を測っていた僕の友達には、『殺すぞ』という脅迫メールが届いた。色々な人がいます。くれぐれも中学生が傷つくことのないように、十分に気をつけて欲しいのです。」
「わかりました」

危機管理室の方々に大した権限はなさそうであったが、間違いなく誠意があり謙虚な方々だと僕には感じられた。もちろん、「いい人」に現状をどうにかする力があるわけはない。むしろ逆かもしれない。でも、納得できる理由さえ見つかれば、協力してくれる可能性のある人たちだとも思った。


ubukataicon ubukatamichi

今日のM.A.P.琉球舞踊教室は「かぎやで風」と「四つ竹」、定番ふたつのお稽古でした。どちらも奥が深くてちゃんとやろうと思ったら難しい踊り。でも最初に憶えます。それは「かぎやで風」は基本の動きがたくさん入っているから。「四つ竹」は華やかな衣装でゴマカシが効くから。(笑)
01-16 22:04

gajumui

昨日は横浜にコンサートを聞きに行きたかったのだが仕事があって断念した。今日も昼間仕事を頑張って夜は新宿のイベントに行きたかったのに、高線量のゴタゴタで、結局仕事もロクスッポできず、イベントもダメだった。今日は事務所の床に布団敷いて寝る。
01-16 23:07

中学生のツイッターのハンドルネームは“いたち君”

本日の総括。麻生区のある社宅、雨どいの出口。9日に“いたち君”がエステーエアカウンターで測った時は0.74μSv/h。本日の計測では、DoseRAE:0.66、RADEX1700:0.69、いたち君、相談があります。連絡ください。
01-16 23:29

雨どいの出口

DoseRAE2は0.66 RADEXは0.69

彼は僕をフォローしてはいなかったから、DMという機能は使えなかった。だから公開で伝えるしかなかった。僕は、まず社宅の住人であるのかどうか彼に確認したかった。住人でないなら、もう他人の敷地に入って線量を測ることなどやめるように伝えたかった。またもし住人であったなら、誰かに相談して、後はその方に任せるように言いたかったのだ。

だが、僕も彼をフォローしていなかったのであるから、彼もまた僕にDMは送れなかったわけで。本当に彼のことを考えていたのかという謗りを、僕は免れないのだ。

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tag: かぎやで風  四ツ竹  MAP琉球舞踊教室  DoseRAE2  RADEX1706  震災・原発・放射能_麻生区のホットスポット  MAP事務所の線量 

僕だけの「フクシマ」、その連載記録

《10月12日(水)~13日(木)》
大震災から215日目……
昨夜11日の寝しなに呟いた「体の大きい人は小さい人よりも放射線を浴びる量が多いのではないかしらん。それなのに同じSvなのは何故?」という僕のツイートを、何人かの方がリツイートしたようだ。でも、その方々は僕のフォロワーではない。どうして僕のツイートにたどり着かれたのだろう。ともかく、どうやら僕と同じような疑問を密かに持っていた人がいたらしいということか。なんだか初めてツイッターの面白さに触れたような気がする。
さらに、川崎の市民劇で一緒だった板垣陽太君も、このツイートに反応した。それも昨夜のことだが、その後色々とやり取りが始まったので、それについては話が落着したところで、まとめてご報告ということにしよう。

しかし、シーベルトがどうのこうのと、本当だったら考える必要のない阿呆らしいことなど全部おっ放り出して、一介の表現者に戻りたいとつくづく思うのだが、そんな希いも「フクシマ」に押し潰される。怖れずに言う。被災地ではなく「フクシマ」に、である。その意味を理解しない愚かな者たちの群れ。

“RADEX_RD1706”で、初めて喜多見を測る。
22時27分、M.A.P.事務所内。
null
0.06μSv/hと0.10μSv/h、自宅と同じような傾向。

22時46分、M.A.P.事務所入口の外。
null
0.08μSv/hと0.10μSv/h、事務所の中よりは高めだが二つの機種の差の比率はいつもと同じ。つまり、RADEXが拾うβ線の影響は、今のところどこの場所でも差異は見られないということか。全ての場所にあるのか、あるいはないのか、不明。アルミ板をどっかで調達してこなきゃいけない。

数値の正確さについては、初めからそれほど期待してはいなかった。しかし、もし最初に手にしたのが“RADEX_RD1706”だったら、いったいどんな気分だったろう。

本部。
null

0:41
DoseRAE2:0.11
RADEX:0.15

null

1:10
DoseRAE2:0.12
RADEX:0.10

null

1:28
DoseRAE2:0.11
RADEX:0.13

やはり書斎と同じような数値。
気がつくと僕は、“RADEX_RD1706”が高い数値を示すという情報を、ネットで探しまわろうとしている。
この手のガイガーカウンターは、特定の放射性物質のみを測定した場合に正しくなるよう校正されている。今流通している線量計の場合、その特定の物質とはセシウム137に限るのだろうと僕は思っていた。しかし、こんな記述を見つけた。
「多くの機種はセシウム137で校正されていますが、コバルト60で校正されているものもあります」
さらに……
「RD1503のSBM20-1は“Co60”で構成されているため、今回の事故では“Cs”が多いので、表示された値に0.772をかける」
RD1503は“RADEX_RD1706”の下位機種。もしかするとRD1706もそうなのではないか。きっとそうに違いない。

0.15×0.772=0.1158

先入観にとらわれず、あくまでもニュートラルに正しい判断をしたいともがいている。だが、知らず知らずに心穏やかになれる情報だけを拾ってしまう。未だ喉の奥に微かないがらっぽさが残っているのだが、これで今夜は、この部屋に漂っているかもしれない得体の知れぬ「何か」を気にすることなく、ゆっくりと眠れるのかもしれない。

“DoseRAE2”と“RADEX_RD1706”と、それぞれのサブカテゴリを作った。M.A.P.after5におけるこれらの記事は、線量計の正しい評価や使い方について説明するためのものではない。放射性物質の専門的な知識なんか全く持っていなかった人間が試行錯誤している記録を綴る連載ブログである。
 ⇒“DoseRAE2”について
 ⇒“RADEX_RD1706”について
きっと、誰の役にも立たない、僕だけの「フクシマ」の記録。

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tag: RADEX1706  あちこち測る  MAP事務所の線量 

ガイガーカウンターとシンチレーション

《10月11日(火)》
大震災から214日目……
ずっと書斎。
null
下駄箱の上。東電の電力使用明細とガイガーカウンターとシンチレーション。
ガイガーが0.08μSv/hでシンチが0.12μSv/h、こんなこともあるにはあるが、基本的にガイガーカウンターの方が高い。そして揺れる。

シンチレーションは“DoseRAE2”、その仕様については、8月24日の記事に書いた。
 ⇒http://lince.jp/hito/keisokutai…
ちょっと追加。
ユーザーズガイドにはこう書いてある。
「半導体ダイオードとシンチレーション結晶をセンサーとして採用したデュアルチャネル検出器が搭載されています。幅広い範囲で放射線を迅速に検出できると共に、エネルギー補正済みなので表示が正確です」
また「技術仕様」の“センサー”の項には……
「シリコンPINダイオードとCsI(TI)結晶+PINダイオード」とある。

さっぱりわからない。

ガイガーカウンター“RADEX_RD1706”には、ガイガーミューラ管が2本使われている。
日本語取り扱い説明書にはこう書いてある。
「電離した放射線レベルの数値化」
「この機器はベータ線粒子源による汚染物やガンマ線を考慮し、H*(10):周辺線量当量の規模で環境線量を検出します」

ふーん……。

だから一般的なハナシとして。
安価な線量計は、ガイガーカウンターだろうがシンチレーションだろうが、基本的には空間線量を測るための機械だ。β線は透過率が低いから、外部被曝の影響は殆どない。したがって空間線量を測定する場合、β線を除外して、体を突き抜けるγ線だけ測ればいい。

ガイガーカウンターは近くを飛んだ放射線を検知して、その数を数えている。もっと厳密に言うと、ガイガーミューラ管に放射線が入って来た時に発生する電流を捉えて、電流が発生した回数をカウントしている。しかし、ガイガーカウンターはγ線とβ線とを区別することができない。

β線を出すモノ(放射性物質)が辺りに存在しなければ、β線のことは考えなくてもいいのだが、しかし建材の中にラジウムが含まれていたり、土壌が汚染されていたり、元来自然に色々あったりする。そういう場合には、β線が計器に進入してこないようにしなければならない。

まず、β線はせいぜい1mくらいしか飛ばないので、β線を除外するためには地上1mくらいで測れば、殆どβ線の影響を受けることはない。
また、食物以外で問題になるのは、放射性物質から放出されるγ線である。それを測定をする場合、β線はアルミニウムで遮断できるので、アルミ板で線量計を囲ったりして測ることになる。

そうしてγ線を検出するのだが、ガイガーカウンターは、γ線を全て捉えることができるわけではない。むしろ取り逃がすほうが何倍も多い。また、γ線を出した核種が何であったかなんて判別できない。核種によって放射線のエネルギーが違うのに、みんな同じ一個なのである。
つまり、γ線を何%くらい拾うことができるのかというガイガーカウンターの能力と、どんな核種(どんな強さ)のγ線を拾ったかが分からなければ、放射線を拾った回数(Cpm)を人間への影響を示すSvに変換できない。

じゃあどうするか。

現在の空間に存在するγ線の殆どがセシウムから出てきているものなので、全てセシウム137から出てきたγ線であると仮定してCpmをSv換算すればだいたいよろしいということになっている。そこで、あらかじめ正確に測って線量が確定しているセシウムを、各々の線量計で実測してみて、正しい値を示すように線量計を調節する、これが校正。なんとアナログな。

(※因みに、γ線とβ線を一緒に測るとどういうことになるのか。ガイガーカウンターはγ線を捉えることは苦手だが、β線の方は殆ど全部検知する。でもβ線をγ線から区別することができないので、β線もγ線と同じセシウム137から出てきたγ線として計算してしまう。だから拾ったβ線が混ざると、とんでもない大きな数値が表示されることになる。“RADEX RD1706”がシンチに比べて若干高い数値を示すのは、その所為かとも思ったが、地上1mで計測した場合も同じような傾向があるので、今のところ身近にβ線を出す「何か」はあまり存在していないと判断しているのだが、さて……)

一方、シンチレーションはどうか。
ある種の物質に放射線が入射すると、入射放射線のエネルギー付与により物質を構成する結晶や分子が励起状態になり、励起状態からもとの基底(安定)状態に戻るときに光を放出する。光の強度(明るさ)は放射線のエネルギーに比例するので、この光を測定すれば比較的正確なSvの数値が割り出せる。
この発光する物質をシンチレータと呼び、それを使った線量計を一般にシンチレーションというのである。

(※“DoseRAE2”の場合は、高線量の場合は半導体ダイオード「シリコンPINダイオード」で、低線量は沃化セシウム(CsI(Tl))結晶のシンチレータシンチレータの発光をフォトダイオード(PINダイオード)で受光して計測するデュアルセンサーのシンチレーションということらしい。因みに、“DoseRAE2”はα線及びβ線については一切検知しない。そしてこの書斎(M.A.P.の本部も同様なのだが)では、“RADEX_RD1706”だけではなく、この“DoseRAE2”も同じように他より高い数値を検出するということは、その原因になるγ線が存在しているわけで、しかし、その正体は依然不明である。)

さらに……。

“DoseRAE2”、どうしても自分で確かめたくて、空間線量を測るために色々と調べて購入したのだが、実はこれ、正確には空間線量計ではなく、個人の被曝した積算放射線の量を測るパーソナル線量計なのである。空間線量計と個人線量計、その違いは何なのか、個人線量計では空間線量を測ることはできないのか、もう少し勉強してみたい。

また……。

β線の存在を確かめたくて購入した“RADEX RD1706”、こいつは低線量を計測するのが苦手だという。

なんたることだ。こんな二つの線量計を比較してみて、いったい何がわかるというのか。なんの意味もないのではないか。こんなことをしている間に、僕はこの部屋で、着々と被曝しているのかもしれないのだ。そう思ったら、無性に腹が立ってきた。だがそれは、被曝したかもしれないからではなく、それを知るために、こんな時間を費やさなければならないことに対して、憤りを覚えているのだ。

【そして呟いたこと……】

※ちょっと頭を切り替えて、前々から疑問に思っていたことをツイッターで呟いてみることにした。
22:03
素朴な疑問です。体の大きい人は小さい人よりも放射線を浴びる量が多いのではないかしらん。それなのに同じSvなのは何故?どなたか教えてください。70人ちょっとのフォロアーじゃ無理か。#genpatsu #原発


※まさか、返事がくるなんて思ってはいなかった。だから……
22:05
ああ、沖縄のことが考えられないでいる。 #沖縄

※そして、とっとと寝ることにしたのだが……

tag: RADEX1706  あちこち測る  DoseRAE2 

ガイガーカウンターがやってきた【RADEX RD1706】

《10月8日(土)》
大震災から211日目……
γ線を測る目的で購入した“DoseRAE2 PRM-1200”はシンチレーション。僕の生活圏の空間線量については左程問題がなさそうだということが分かりました。と、個人的な安心をブログで報告するのはやっぱり気が引けます。しかし、問題なのはα線とβ線です。そいつらを追いかけて右往左往するド素人の足掻きをさらけ出す、それなら少しは意味があるかなと思っているのです。でも、僕の書斎の線量とM.A.P.本部の線量が0.10~0.12μSv/hという高めの数値を示すことがなければ、それで終わりだったかもしれませんけれど。

さて、この書斎と本部の線量の高さの原因は何なのか、もしかすると何らかのルートで部屋の中に進入したセシウム137に反応しているのではないか(註:セシウム137はβ崩壊するのですが、その殆どがバリウム137になっておとなしくなる前に、一旦バリウム137mを経由します。そのバリウム137mが崩壊する時にγ線が出るのです)、その原因が知りたくて、まずはともかくβ線にも反応するガイガーカウンターがどうしても欲しくなったのです。
 ※ 註:⇒http://lince.jp/hito/gensiryoku/jiyuukennkyuu…

というわけで、思い切って買っちゃった2台目の線量計“RADEX RD1706”が今日届きました。
null
放射線量測定可能範囲: 0.05 μSv/h ~ 999 μSv/h
 ※最低0.05μSv/hというのがちょっと悩ましい。
放射線エネルギーの検出(感度)範囲:
  γ線・・・0.10~1.25MeV
  X線・・・0.03~3.00MeV
  β線・・・0.25~0.35MeV
 ※eV(エレクトロンボルト)とはイオン・素粒子などのエネルギーの単位。Mはメガ。
表示制度:(0.95μSv/hの時)7+6/P(P=μSv/h)
 ※「7+6/P」ってよく分かりません。

M.A.P.after5は連載ブログ、そんじょそこらの計測ブログ・線量計解説ブログとは一線を画す低レベル。あは。いいんです、それで。一歩一歩です。(てなこと言ってるうちにもう212日。ほんとは2~3ヶ月避難しとくのが正解だったのかもしれませんが。)

まあともかく、自宅を測ってみましょう。
null

DoseRAE2:0.06 RADEX:0.08

null

DoseRAE2:0.05 RADEX:0.09

null
DoseRAE2:0.05 RADEX:0.12
ふーん。あ、緑色の袋は京都の土産です。明日四十九日なので。

さていよいよ問題の書斎です。
机の上に置いて。
null

10:41
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.10

null

10:42
DoseRAE2:0.12 RADEX:0.11

null

10:56
DoseRAE2:0.12 RADEX:0.13

null

11:05
DoseRAE2:0.10 RADEX:0.14

null

11:19
DoseRAE2:0.12 RADEX:0.15

null

11:20
DoseRAE2:0.13 RADEX:0.11

ちょいと別の机の上へ移動して。
null

12:00
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.18

null

12:01
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.14

PCに乗っけて。
null

15:34
DoseRAE2:0.10 RADEX:0.16

娘の部屋で。
null

16:43
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.12

《10月9日(日)》
大震災から212日目……
また机に戻って。
null

1:17
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.20

null

1:18
DoseRAE2:0.10 RADEX:0.17

null

1:19
DoseRAE2:0.10 RADEX:0.12

null

1:19-2
DoseRAE2:0.10 RADEX:0.11

null

1:21
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.15

null

1:21-2
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.16

null

1:22
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.13

null

1:31
DoseRAE2:0.12 RADEX:0.09

null

1:45
DoseRAE2:0.11 RADEX:0.08

ああ、眠くなりました。分析は明日、いや明日は四十九日だしなあ……



tag: DoseRAE2  RADEX1706