“原発対話の会”前日の予習「トリチウム」のこと

明日は「原発対話の会」である。トリチウムの勉強会である。難しすぎるのか、マニアックすぎるのか、こんなこと勉強しても何にもならないと思われているのか、総選挙前の喧騒の所為か、はたまたもはや原発問題について考えることにみんな疲れたのか、ちっとも人数が集まらない。
でも続けるしかない。それが、責任というものだろう。
 ⇒告知記事「徹底的にトリチウムを考える」

《7月14日共同通信記事》
東電、トリチウム水は海に放出へ
川村会長が明言、漁業者ら反対

東京電力福島第1原発で高濃度汚染水を浄化した後に残る放射性物質を含んだ処理水を巡り、同社の川村隆会長が13日までに報道各社のインタビューで「(東電として)判断はもうしている」と述べ、海に放出する方針を明言した。処理水はトリチウムを含み、第1原発敷地内のタンクに大量に保管されているが、風評被害を懸念する地元の漁業関係者らが海への放出に反対している。
東電の経営トップが公式の場で海洋放出に言及するのは初めて。トリチウム水については、有識者による政府の小委員会が現在、海洋放出を含めた処分方法を絞り込む議論を続けており、川村氏の発言は波紋を広げそうだ。


それについて吉川宏彰君がFacebookに次のように投稿した。
「現場がどれだけ理解を求めようと、次の未来のために海洋放出という選択を地域で暮らす方と本当に悩みながら進めていることを知ってる身の上としては、丁寧な発言を考えて欲しいと思います。こういった発言からは反発しか生みません。東京電力HDはトップを外部から力を借りていますが、その発言は政治家と同義で一言一言が問われ続けます。未来のための協働として、東京電力も地域も本当に話し合える対話環境づくりを昨年から進めています。(中略、しかし)こうしたニュース一発で元の木阿弥、水泡に帰すです。」

それに対して、僕は次のようなコメントをした。

吉川君の言いたいことはよく理解しているが、それでも残る違和感がある。

第一に、トリチウムの危険性について「ほぼない」(少なくとも致し方のないレベル)という大前提であること。この吉川君の投稿に共感する多くの人が、トリチウムの危険を言う「はんげんぱつ」の人たちを「放射脳」だといって見下している。吉川君はそんなこと一言も言っていないのに、である。
ネットには、水と同じ振る舞いをするトリチウムの危険を警告する多くの言説が散見する。それに対して僕は、全てデマのレベルだと規定してしまうことがどうしてもできない。それは僕に知識が足りないということなのかもしれない。しかしながら、気にするなという方々は、果たしてこの僕よりも多くの知識を持っているのだろうか。
原発事故前から、原発周辺の環境を調べて、殆ど世間から顧みられない状況でも、生態系の変化などをずっと報告し、原発から出る排水の危険性を指摘し続けている方がいることも知っている。もしも本当に、トリチウムが危険でないというなら、まずそのことを丁寧に説明することから始めなければならないはず。しかしながら、吉川君を含め、残念ながらそれが十分なされているとは、僕には思えないのである。

もうひとつ。
世界に繋がる海にトリチウムを放流することについて、福島に住む人たちと、日本政府、あるいは日本の人々だけでの共感で決めていいのだろうか、その「内向き」な在り方に疑問を感じるのである。
もちろん、原発事故から遠い世界の人々は、その知見においてかなり貧弱であり、勝手であり、それこそ「風評」の如きモノだけでワイワイ騒ぐ、そういうモノであることも分かっている。別の問題、外国の不手際に関しては、日本人も同様だろう。しかしながら、それが世界の日本を見る目であり、それによって世界は日本を判断するのである。まさに政治家が最も気にかける「国益」は、そうした「いい加減な」目によって損なわれるのである。だからこそ、まずはきちんと説明すること、そこは吉川君も言っているわけだが、さらに加えて世界をも意識して、世界を納得させるように説明しなければいけないのだと僕は思う。世界の「環境を思う良心」にも届く発信をする努力を、不断に重ねていかなければならないのだ。そのためには、「大前提」を常に疑い続けることも重要なのだと思うのである。

少し話は変わるが、喜多見にある「電力中央研究所」、そのサイトでは、例えば「閾値なし」について、放射線業務管理において有効な概念なのであって(それだけのことなのであって、ということらしい)、それをもって環境について何らかを言うべきではないというような、最近の(?)ICRPの見解を紹介しているようだ。
こんな僕でも、一度に被曝するのと、同じ放射線量を長期にわたって少しずつ受けるのとでは、遺伝子の修復という現象があるのだから、人体に与える影響は全く違うのではないかと思っていた。つまり「閾値あり」ということも十分ありうるのではないか、と。でもそれは、僕が放射線の勉強を始めるにあたってテキストとしたゴフマンの「人間と放射線」(澤田哲生氏は古いと言ったが)、その地道なデータ処理から得られた結論とは違うものである。ゴフマンは「閾値なし」と結論付ける。

今まで、電研の方々をはじめ、実際に話を伺って信頼できると思った方たち全てに共通して言えることは、様々な危険性について、「ない」とか、「気にする必要はない」などと断言される方はひとりとしていなかったということ。吉川君しかり、越智小枝さんしかり、あの(笑)半谷輝己さんしかりなのである。厳密にいえば「わからない」としか言いようがない。そこから先、どういう選択をするかは、科学的な知見とは基本別の要素が必要なのだと僕は思っている。だから早く哲学の領域に踏み込みこみたい、多くの人々が原発について考えることに疲れて(もうそうなっているのかもしれないが)、現状の考えで思考を固定してしまう前に、と密かに思っているのである。

徹底的にトリチウムの勉強をしたくなってきた。


《以下、原発対話の会のメンバーとのやり取り》
S氏:厳密にいえば「わからない」、その代り、ざっくりと言えば「わかってることも多い」のです。放射性物質のリスクは数値化できます。トリチウムのリスクは、数ある放射性物質の中でも、特に低い。これが「わかってること」です。安易に「わかった」とは言えないのは、その数値をどう評価するかという点です。つまり、「安心していいか」ということ。
高山:ざっくりと言えば「わかってることも多い」、しかしその先が問題です。何が分かっているのか。その丁寧な説明のないことを問題にしています。さらにそれを説明する時、分かっていないことを隠すような発信はNGだということです。
S氏:民衆の側に「わかっている」ことを知ろうという意欲が足りないと、丁寧な説明も心に届きませんからね。こうした勉強会を通じて、知りたいという欲求を喚起していけたらと思います。
高山:でも、「安全」を喧伝する前提での勉強会には疑問を感じます。そうしたものをやる気は起こりません。
S氏:安全も危険も、安心も不安も、「喧伝」するのは間違いですね。


澤田哲生氏:高山さんは、1Fの現地を見学された際にサブドレン(地下水汲み上げ)装置をご覧になって、その説明を受けられたと思います。下記にあるように、トリチウムに関するWHOの飲用水ガイドラインは10000Bq/lです。サブドレン水の管理目標は1500Bq/l。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/monitoring/index-j.html
また、このページには〝浄化して水質を確認した上で海に排水するサブドレン他水処理施設を2015年9月より運用開始しました。〟と記載されています。サブドレン水と炉心部の地下から回収してアルプスなどでトリチウムを除く62核種を除去したいわゆる〝汚染水〟の間にある本質的な差異は何なのでしょうね。つまり度し難い何者かが横たわっている。そこに高山さんのいう哲学の出番がある!?


Y氏:1.トリチウムは自然界に存在します。原発がなくても地球上に太古からありました。原発による放出量とその比率はどんなものでしょうか。
2.1Fで観測されるトリチウムは多くが原発由来かと思います。その量はどれくらい?半減期12.3年なので現在はある程度は減っているはず。またトリチウムの生成には中性子が必要で、つまりは核分裂が起きていなければならない。現状は核分裂は停止しているのでトリチウムの総量は確定(推定可能としておいた方が良いか)しているはず。
3.トリチウムによる被ばく量は原発事故前からある程度はあったはず。この事故による放出されたトリチウムによる追加被ばく量はどれくらい?
安全か危険かを問う前に前提としてこれくらいはみんなが確認しておくべきではないでしょうか。


《参考》
「トリチウムの排出基準が 1,500Bq/Lなのはどうしてか」
 ⇒https://togetter.com/li/1083147

高山:リッターあたり~bqという排出基準ではなくて、海に排出される総量で考えるとどうなるんでしょう。というか、総量で考えるべきなんではないですかねえ。事故前、原発から排出されていたトリチウムの総量と比較して今はどうなのか。
(事故直後、汚染水を希釈して海に流す、あれって、やはりどう考えてもペテンだとしか思えなかった。総量は一緒でしょと)
さらに一歩進んで、地球規模で汚染される状況を考えなければならない。そのへんが哲学の入口かな。
と、そういえば、トリチウムなんて大したことはない、もっともっと重大な影響を及ぼしている化学物質はいっぱいあるという話になる。もちろんその通りなのですが、といって、それを理由に、だからトリチウムぐらい気にするなって話にもならないはずで。いずれにしても、じゃあ総量は?ということですかね。
ああ、なんだかうすっぺらな自然環境絶対主義者みたいなこと言ってるボク、ちょっと自己嫌悪ですが、しかし総量を語らず基準値とやらだけで安全を喧伝する政権発表について、突っ込みを入れたくなるわけです。


Y氏:直接の安全だけなら濃度でもいいかもしれません。環境中のトリチウム濃度に関しては学生時代から話題になっていましたが、たぶん一般には知られていないのでしょうね。

澤田哲生氏:総量なのか濃度なのかーーートリチウムの総量は局所的(<ー空間的・時間的、1F周辺)では増えているんでしょうねえ。トリチウムというのは核燃料(放射線源)と冷却水との関係性の中で埋めれてきますので、通常運転時の原子炉ではじわじわと発生しているものが、事故によって溶けた核燃料によって両者の関係性がドバーッと一気に進んでしまった。しかし高山さんがこだわっている総量ということでいえば、この地球にあるトリチウムを含む放射線源の総量、また地球は宇宙の一部で宇宙線という線源(これによって大気中でトリチウムが作られている)つまり宇宙の線源の総量も気になるところですねえ。

S氏:地球上に存在する自然由来のトリチウムは96京ベクレル。福島第一の原子炉だと、一基あたり毎年20兆ベクレルずつ蓄積するそうです。
《参考》
「原発きほん知識 >トリチウム(水素-3、3H)」
 ⇒http://www.cnic.jp/knowledge/2116

S氏:トリチウムについて考えると、放射性物質の問題は放射能、即ちベクレルだけで測れないと言うことを痛切に感じます。トリチウムから出る放射線は、セシウム137に比べると、100分の1くらいのエネルギーしかないんですよね。しかし、規制の基準はベクレル、即ち1秒に何発の放射線がでるか、なので。
高山:それについては、例えばプルトニウムや内部被曝に関しては別の方向として作用するわけですよね。だからこそSvがあるはずなのだけれど、変換の過程の係数に任意的な要素がありすぎて…
S氏:そうした数値に関しては、明確な矛盾でも出てこない限り、既存のものに従うしかありません。さもないと、「懐疑の暗黒面」に堕ちてしまいます。
高山: いえ、先日のSvの勉強会を企画しての結論です。


《7月23日》「原発対話の会」Vol.19
東京電力復興本社前代表の石崎芳行氏を迎えて
この時に、トリチウムについて石崎氏に質問をした。
※トリチウムだけ残った「処理水」を海に放出することについては、いまだ漁協の皆さんに納得してもらえていないとのことだった。

そのあと、僕がTwitterで呟いた関連ツイートを、ここに転載する。
「1F規模の原発が一年の通常運転で放出するトリチウムは20兆ベクレル。すぐ東電の技術者はスマホで調べている。それに対して自然環境に存在するトリチウムは100京ベクレル、ボクはその少なさに驚いたと問うた。すると彼はむしろ20兆と比較して十分に多いと思うと見解を述べた。しかし…」
「日本の原発50基が全て稼働すれば、一年間で1000兆ベクレルを放出することになる。それは自然界に存在するトリチウムの総量の1/1000、それは問題のない量だと言えるのか。徹底的にトリチウムを勉強して、もう一度、東電に問うてみる。あくまでも対話。納得できる回答があればそれでいい」
「その時、この件について問題としたのは、~bq/リットルという濃度で安全性を語る東電に対し、放出される量で説明されなければいけないのではないか、ということだった。結局、その場には原子力規制庁、原発研究者、東電の技術者、といった多くの専門家がいたのだが…」
「…僕を含めて、総量を説明出来る人は誰もいなかった。しかし、たとえ~兆だろうが~京だろうが、数値が分かったとして、それだけで安全性云々など全く評価できないということ。トリチウムの勉強会が待ち遠しい」


そのツイートを読んだ方が、次のTweetを紹介してくださった。

《10月1日のブログ》
「原発を詩的に語るには時期尚早だという個人的な思い」
 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-3057.html

《10月4日》
今は「対話の会」から抜けられたが、度々会に参加してくださっている須貝さんが、事前にトリチウムについて調べられたことを送ってくださった。全てはネットから拾ったデータとのことだが、ここに転載させていただく。


【トリチウムについて調べたこと】
  1. トリチウム(三重水素:トリチウム:tritium、記号:3H または T)は、質量数が3、すなわち原子核が陽子1つと中性子2つから構成される水素の放射性同位体。水素より重い(陽子:1、電子:1、に対して、陽子:1、中性子:2、電子:1)
  2. 普通の水素とは物理的性質が異なる
  3. 同位体の化学的性質は最外殻電子の数によって決まるので、三重水素の化学的性質は水素と同一、化学的には水とトリチウム水を分離することは困難。物理的な同位体効果を利用した分離技術が確立されており、トリチウム含有水の蒸留や電気分解、ガス拡散法、ガス遠心分離法、同位体交換法など、ラニウムを濃縮するのと同じプロセスなどで、何十段階も繰り返していくとトリチウムだけを取り出すことは可能。しかしそれには莫大な費用がかかる。
  4. 大気中においては、トリチウム水蒸気 (HTO)、トリチウム水素 (HT) および炭化トリチウム (CH3T) の3つの化学形で、それぞれ水蒸気、水素、炭化水素として混在。
  5. 海水のトリチウム濃度は、通常は数Bq/Lより少ない
    半減期:12.32 年
  6. トリチウムは宇宙線と大気との反応により地球全体で年間約72[PBq](7.2京ベクレル、7.2 X 10^16)ほど天然に生成される。
  7. 過去の核実験により環境中に大量に放出され未だに残っているトリチウム(フォールアウトトリチウム)+ 原子力発電所または核燃料再処理施設などの原子炉関連施設から大気圏や海洋へ計画放出されたトリチウム(施設起源トリチウム)
  8. 高純度の液体トリチウムは核融合反応のD-T反応を起こす上で必須の燃料 =>水爆
  9. トリチウムは最も毒性の少ない放射性核種の1つと考えられ、生物影響の面からは従来比較的軽視されてきた。体内濃縮がないとされてきた。
  10. トリチウムを大量に取扱う製造の技術者ではあるものの、内部被曝による致死例が2例報告されている。また、英国食品基準庁の指針に従い、1997年より10年間、毎年調査をし続けた結果では、海水が5~50Bq/Lであったのに対し、ヒラメは4,000~50,000Bq/kg、二枚貝イガイは2,000~40,000Bq/kgの濃縮が認められ、濃縮率の平均値はそれぞれ3,000倍と2,300倍であった。魚の体内で濃縮されていた。
  11. 規制基準:トリチウム水については、周辺監視区域外の水中の濃度が60[Bq/cm3](=6×10^4[Bq/L]) を超えてはならないと定められている。トリチウムには海産生物による濃縮効果がないと考えられている。そのため、他の核種の100倍を越える量が海洋に放出されている。
  12. 一般的な原子力発電所では年間約1.0~2.0×10^12[Bq](1~2兆ベクレル)ほどトリチウム水を海洋に放出している。福島第一、六カ所村は(注)参照
  13. トリチウムはベータ線を出して→ヘリウム3に変わる。中性子が1個→陽子に変わって陽子が2つになり、陽子2個と中性子1個のヘリウム3になる。
  14. トリチウムの放射線のエネルギーは小さく、0.0186MeV(百万エレクトロンボルト:食品用ラップでも防げるレベル)のエネルギーを持つベータ線で、体内では0.01㎜ほどしか飛ばない。 しかし、エネルギーが低いベータ線の特徴はエネルギーの高いベータ線より相互作用が強く、電離の密度が10倍ほどにもなる。
  15. トリチウムは原爆爆発での高温・高圧を利用して水素を核融合する水素爆弾に使われることで有名。このときは水爆の爆弾の中でリチウムに中性子を当ててトリチウムを作る。
  16. 事故前から全国各地の原発はトリチウムを海に放出していたが、福島第一原子力発電所の1~6号機だけの1年間の(2009年度)海洋放出 (2×10^12:2兆ベクレル)。この数字と比べると、タンクに貯められているトリチウムの総量(800兆ベクレル)は約400倍(=400年分)にも上る。
  17. 日本のトリチウムの水中放出の濃度限度は、1リットル当たり6万ベクレル(6 X10^4)。逆にいえば1リットル当たり6万ベクレル未満に薄めてしまえば堂々と海洋放出できる。
  18. 2009年度、日本の54基の原子力発電所全体ではどうかと言うとトリチウムを392兆1千億ベクレル(3.921 × 10^18)放出
  19. 「地層注入」「海洋放出」「水蒸気放出」「水素放出」「地下埋設」の5つの選択肢
  20. 希釈後海洋放出がもっとも処理コストが少ない:調査から設計、建設、処分、監視までのトータルコストは「18億~34億円」で済む
  • (注)
    実用発電用原子炉施設からの年度別トリチウム水放出量(単位:[Bq])

    東京電力(株)福島第一原子力発電所
    2007年 1.4×10^12
    2008年 1.6×10^12
    2009年 2.0×10^12
    2010年 -

    東京電力(株)福島第二原子力発電所
    2007年 7.3×10^11
    2008年 5.0×10^11
    2009年 9.8×10^11
    2010年 1.6×10^12

核燃料の再処理施設からの年度別トリチウム水放出量
(単位:[Bq])
六カ所村(2003年度 年間トリチウム放出量)
(気体:大気中へ)1,900 兆 = 1.9 x 10^15 
(液体:海洋へ)1京8000兆=1.8x10^16
http://www.jnfl.co.jp/…/busi…/monitoring/periodic/discharge/

六カ所村(2017年度 年間トリチウム放出量)
(気体:大気中へ)   
管理目標値 = 1.9×10^14
月(7月)  = 2.6×10^9
(液体:海洋へ)
管理目標値 =1.8×10^16
月(7月)  =7.4×10^9

福島第一原発 タンク内のトリチウム
「トリチウム水タスクフォース」は2016年4月19日、約1000基のタンクに保管

2013年12月時点での汚染水のトリチウムの総量は8×10^14(=800兆ベクレル)。
これは原発事故前に東電が保安規定で定めていた年間の放出管理基準値(2.2×10^13=22兆ベクレル)の40倍近い。



そして…
次週の「原発対話の会」Vol.21の講師、篠原美陽子さんからFBにコメントと、僕のやり取り。
篠原美陽子さん:今はトリチウムとは言わなくなりました。
多核種除去設備等処理取り扱い検討委員となりました。

※そして紹介して下さったサイト…
「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第1回)‐配付資料」
 ⇒http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku…
高山:「今はトリチウムとは言わなくなりました」とは、どういうことなのでしょうか。ご説明いただけるとありがたいのですが。まさかトリチウムを「多核種除去設備等処理水」というようになったとか?
篠原美陽子さん:トリチウムだけの"放出問題"ではなくなったというのが正しい説明でしょうか。
多の核種を除去設備等をした、処理水をどうしていくのか、、、という議論の段階(=汚染水用タンクをもう増やせない)なので、せっかく佐々木さんを講師に呼ぶようなので、トリチウムだけのお話ではもったいないと思いました。現段階での現場の問題での議論が必要だと思います。URLから資料や議事録が読めますので、事前に学習していく人がいるといいかなとおもい、コメントさせて頂きました。
高山:当然、処理水をどうするのかという問題が残っているということは理解しています。それは、また石崎氏をお呼びした時の課題でもあると思っています。また、佐々木氏も今回二度目、それで終わりというワケでもありません。
今回の前提として、トリチウム以外は全て除去することが可能で、海に流そうとしているのは、トリチウム以外の核種は全て除去された水であるという前提の上で、まずそのトリチウムを勉強しようという趣旨です。ひとつ確認したいのは、今海に流そうとしている「処理水」は、実はトリチウム以外の核種も含まれているということなのでしょうか。
すいません。教えて頂いたサイトの資料を精読すれば分かるのかもしれませんが、なかなかその時間が捻出できません。ご教授いただければと思います。
篠原美陽子さん:そこを佐々木様に確認して、議論を進めてください。私は放射性物質は確認して、気にしているだろうけれど、冷却に使った化学物質はないのだろうかetcと気になり、第5回目の検討委員を傍聴にいきました。でも、それまでの資料を読み込んでいなくて、これって何の議論?っていう所謂、風評被害対策会議になっていました。前提としてお話を聞いてしまうと、固定観念が出てしまいがちです。私自身がそうでしたので
高山:なるほど。大変よく分かりました。まず、その点を、化学物質を含めて確認してから話を始めたいと思います。もし佐々木さんが分からなければ(きっとお分かりにならないような気もしますが)、その場合は石崎氏の会でも確認したいと思います。されにそれでも疑問が残れば、次の手を考えます。ありがとうございました。
篠原美陽子さん:電中研の顧問も見逃している点であり、石崎さんが理工学的な視点をお持ちではないので、本当に放出される前に是非議論して頂きたいです。


と言っても、残念ながら議論するほどの力はなく、資料を読む時間もないのだが。
明日の佐々木氏と議論が出来たとしても、きっと東電には届かない。篠原さんの次は東電の福島復興担当顧問である石崎氏がやってくるわけだが、さて、その先の東電の上層部に届くのかどうか、純粋に福島の人たちのことを、そして海で繋がる全世界の人々のことを、考えてくれるのかどうか。
少なくとも僕は、目を曇らせず、耳を澄ませたいと思う。

tag: 311 

「原発対話の会」の集客に苦労している

自宅の書斎にずっと隠っている。
「原発対話の会」"半谷輝己のここだけの話"、日が変わって、もう明日に迫った。

一昨日(もう一昨々日か)、2月7日、矢野さんのイベントが終わって、さて今度はこちらの宣伝、勇んであちこちDMなど送ったりしているのだが、しかし、なかなか苦戦を強いられている。決して、半谷輝己氏の所為ではない。我々「原発対話の会」の理念が、ご案内しようとする対象の方々に、どうやらまだまだ伝わっていないという、100%こちらの責任なのである。

そして、あれこれTwitterでも呟いた…

2月8日

gajumui

半谷氏は間違いなく正直で面白い人。だが、どうも告知が難しい。どういう宣伝文にすればいいのか。対話の会には避難者の方もいる。その方は今回のイベントについて、避難者グループの方々から驚かれたり非難されたり、大丈夫かと心配されたり、いろいろあるらしい。@genpatu_taiwa
02-08 15:16

また、別の原発関連グループでも活動している人もいて、彼は「ウチの会では絶対に半谷氏は呼ばない、呼べない」という。そんな状況を、僕は詰まらないと感じる。自分の頭で考える人ならば、今度の「半谷輝己のここだけの話」は、いい意味で絶対に面白いはずなのだが。@genpatu_taiwa
02-08 15:24

半谷輝己氏に好意的で真面目な人は、今度の会の主旨を明確にしろという。半谷氏を評価してそのことを趣旨に盛り込めとでも言いたいのかな。「なんにも分かっちゃいねえなあ」と、僕はゴロンと横になって天井を眺める。@genpatu_taiwa
02-08 15:28


2月9日

gajumui

ネットは、対立を際立たせるツール。喧嘩しているかのように見えても、実際には意外に仲がいいという場合もある。面と向かって話せば楽しい。意見が違ってもお互いに認め合っていたりする。ブッチャーとジャイアント馬場ほどではないが。それは、ネットの穴から覗いているだけだと見えない。
02-09 14:36

ウチの原発対話の会で、今中哲二さんは、福島の鼻血について、今までの科学的知見から言えば、あの程度の線量で鼻血が出ることはあり得ない、でも確かに鼻血が出た人が結構いた、つまり、まだまだ分からないことが一杯なのだと仰った。それを聞いて、僕は、今中さんは信頼できる人だと思った。
02-09 21:57

明後日やって来る半谷輝己氏も「福島の鼻血」を否定しない。え?あの人が?と思われるかもしれないがそうなのである。氏は、今中さんよりもう一歩踏み込む。蕎麦アレルギーの人がいるように、鼻血が出たり肌がヒリヒリしたり、放射線に対する感受性がとても強い人がいるのだという。 @gajumui
02-09 22:02


明後日「損失寿命」の話が出るかどうか、その話になったとしても、それに何の反駁もしないような詰まらない会ではない。それはそれ、半谷さんが知っている福島の事実について聞けることを、とても楽しみにしている。福島の全てを知っている人なんて、どこにもいないのだから。@gajumui
02-09 22:28

因に半谷輝己氏は、バリバリの反原発である。推進派から歓迎されているとしても、福島に住む人たちに寄り添い、その視線から発信し続けている反原発の人なのである。会って話をしてみていいんじゃないかなあ🤣@gajumui
02-09 22:34


2月10日
gajumui

福島の人たちのことを考えて「風評被害」とか言う独善の人が、例えば放射能の汚染を気にして悩む福島以外の母親たちを自覚無く見下す。まるで自国の白人の弱者だけしか見ない大金持ちトランプの如く。これ、決して半谷さんのことではありません。土曜日14時、是非半谷氏の話を聞きにお越し下さい。
02-10 01:22

tag: 矢野裕  半谷輝己 

2017年の元旦に

今年から、ちゃんとブログを書こうと…
…って、いったい何度思ったことか。

午前0時31分に、こんな投稿をFacebookにしてみました。


今から24年前に書いた年賀状です。

24年前の賀状

早いなあ。

干支の「支」は12支、つまり、ね~・うし・とら・う~…ですな。
しかし「干」の方は意外に皆さん知らなかったりして。

10干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸です。

どういう意味かというと、これ、優良可の程度ではなく、池上洋通先生は全部太陽だとおっしゃっていましたが、諸説あるようで。まあ、暦であることは間違いない。

暦を司るものが政治を支配したわけ。
今年の旧正月は、1月28日です。
僕、太陽より月の方が好きだなあ。

ちなみに、ウチでは沖縄手帖を販売しております。旧暦とか、沖縄の行事とかが書いてあります。まだ、在庫あります。

そうそう、急きょ「はての島のまつりごと」という映画をやることにしたのです。この映画には与那国島の「司」という人たちが出て来る。自衛隊を受け入れて、その司たちが今どうなったのか、そんな話を、是非監督さんに話して頂こうと思っています。

10×12=
だから、申し上げたいことは、小生今年は年男で、還暦だというはなし。

なんとも人生光陰矢の如し。そして学成り難しであります。

この年賀状、今年も使えそうな気がする。つまり、進歩ないってことですかねえ。
あ、息子と娘の名前は消しておきました。
SNSで、家族と繋がったら、僕、SNSやめます。

遅ればせながら…

皆様、明けましておめでとうございます。
本年も、何卒よろしくお願いいたします。


2017年 元日

眠れなくて…

眠れなくて…

だからね、明る過ぎるよ… #眠れない夜

Masaki Takayamaさん(@gajumui)が投稿した写真 -


2016年へ

明けました


高山正樹は、今年も三重人格。
いや二重人格+猫か…


一方、宇夫方女史は事務所の近所の神社へ初詣。
初詣

お札を買ってきましたとさ。
お札

追伸。
今年は「わっこ」に沖縄映画祭のことが大きく掲載されました。
※クリックすると大きくなります。
わっこ1 わっこ2

一年色々と画策し辛抱したのです。
因に、行政から援助を受ける気は一切ありません。ただジャマするな!です(笑)

tag: 狛江市  映画祭のこと 

2015年の大晦日

大晦日。
打ち合せを終えて久しぶりに自宅へ帰る。
 ⇒裏へ

娘に教えてもらった9年前の新聞記事。
「予想通りになっている。凄いね」
…と。

片付けしていたら、高校生の時に切り抜いて取ってあった記事が出てきたのだという。
見せろというと、9年ぶりに読んで、頭に入ったからもう捨てたときた。

ならばと、ネットで探し出した。
 ⇒朝日新聞(2006年11月6日付け夕刊)

この新聞記事から40日後、2006年の12月15日、新しい教育基本法が第165回臨時国会において成立し、12月22日に公布・施行されたのである。

それから9年後の大晦日を、「11歳の小学生がはたちになるのか」と思いながら、ひとり書斎で過ごしている。

カウントダウンボレロ…
カウントダウンボレロ

間もなく…

tag: 裏へ 

Facebookの動画を投稿してみた…

Posted by 高山 正樹 on 2015年12月15日


久々に自宅で夕飯が食える。と、電飾雪だるまがお迎え。

「怖い…」

節電しろよと思いながら…

「ただいま…」

返事はない。誰もいないわけ? どこかにいるはずの猫4匹も、その気配さえない。しょうがないから、150m離れた書斎へ、電飾雪だるまに見送られて。

「だから、怖いんだってば…」

岐路を見たのか、そして深夜の呟き

発端はツイッターに流されたこの画像であった。
二つの記事

そして次のようなコメントが付けられていた。
福島県庁の食堂は1ベクレルで規制。福島の学校給食は10ベクレルで規制。

元々は2013年3月14日にツイートされたもので、リツイートは100を大きく超えている。
さらにこのツイートを、今になってFBでシェアした人がいて、それをまた6月24日に坂手洋二が「これはひどい」とのコメントを付けてシェアし、それが僕の目に入った。そこで僕は次のようにコメントをした。

これは規制値ではなく検出限界値ですよね。知りたいのはこの測定結果と、検出された場合の対応。
(学校の方は20bqで提供を見合わせるというようなことが書いてあるように読めますが…)
(06-24 12:43)


それでも社会派劇団の旗手、燐光群を率いる逆手氏の投稿に対する「いいね!」は増え続け、シェアも止まらない。
元のツイートにも同様のメンションを送ったが、一年三ヶ月も前の呟き、返信も反応もない。

思わず呟いたツイートを再掲しよう。
gajumui

数人の冷静なコメントは殆ど読まれることなく「ひどい、ひどい」と。シェアもどんどん増えていく… https://t.co/X8V00jDjgF
06-24 12:51

現時点でシェア247件。この日本がこんな日本であることの原因が、僕や、君たちの中にもあるのではないか。いつしか芽生えた疑念は、確信に育ち始めている。復活の朝。反逆の朝。 @gajumui 数人の冷静なコメントは殆ど読まれることなく… https://t.co/X8V00jDjgF
06-25 10:55

こういう安易さがいやで、FBに立ち上げたグループがある。
「原発対話の会」

そこでも投稿してみたが…

いまだシェアが増え続けているFBの投稿です。著名な文化人もたくさん。僕の「友達」もいます。何人かが僕のコメントに同調してはくださったのですが。彼らに、この「原発対話の会」を是非紹介したい…

「いいね!」は殆どつかない。その間も、逆手氏の投稿とそれに同調した有名人松田美由紀の投稿は、さらなるシェアを生み続けていく。
僕のFBの投稿に対するコメントなどもほんの少しの方からだけ、その少ないコメントに答えた。

(6月25日 22:55)
小生も俳優の端くれです。声を上げる演劇人の少ない中、非戦の活動は応援したいと思っていますし、関係するリーディングにも何度か参加させていただきました。ならばこそ、だからこそ、です。
吉川彰浩君が言った「指導的立場の人たちは…」の言葉を思い出しています。彼を加藤登紀子さんに紹介した時の話も、いつの日か書ける時が来ればブログにでも書こうと思っていますが、その時の彼の気持ちに近い感情が、今の僕にあります。世間的な評判や実績など、全く気にしないつもりでいたのですが。
奥歯にモノが挟まったような言い草で申し訳ありません。
このまま過ぎてしまうようなら、明日、少し動いてみようと思います。


ようやく逆手洋二氏からコメントがあった。

子供たちの給食と県職員と、相手によって方法を分ける理由は何か。緊急に決定してそのままなのか?
厳密さと、物差しが、ずいぶん違う。
学校給食は20ベクレルが規制値だから、19.99ベクレルでも許可される理屈になる。10ベクレル未満なら9.99ベクレルでも「検出せず」と表示される。9.99ベクレルなら「安心して食べていい」というわけだ。
県庁食堂は1ベクレルから検出されたことが明らかになるから、1ベクレル以上なら表示され「どうしたものか」と相談することができる。
(「一週分を一検体」というのがどういうことかわからないが。)

ということですね?
何か勘違いがあったら教えてください。


翌26日。
福島市教育委員会保健体育科と福島県庁の消費組合に電話で取材してみることにした。そしてその結果を、逆手氏の投稿にコメントした。

(6月26日 13:15)
只今、福島市教育委員会保健体育科に電話をして確認しました。
検出限界10bq/kgで、給食に使う食材を、多く使うもの(汚染されていそうな、例えばキノコというようなものではなく)から順に5~6品目検査をしているとのこと。検出されれば使わない、つまり自主的な規制値。昨年度は180回実施し、検出限界を上回ったのは一品目のみで、事前調査なのでその食材は除かれて給食が提供されたとのこと。丸ごと調査は、頻度は下がるが県で事後調査として行われていて、こちらはゲルマニウム半導体検出器による測定で検出限界は1bq/kg。いままで検出限界を上回ったことはないとのお答えでした。
実に丁寧な対応でした。1bq/kgでもダメだという方もいらっしゃいます。その方々に10bq/kgで安全であると説得することはできないと、苦慮されている様子は伺えました。
また、調べているのはセシウムだけですよねという問いには、確かにその通りでそこは文部科学省の考えに従っているとのことでした。ストロンチウムその他の核種も測れるようになればいいですよねえと申し上げたところ、おっしゃる通りですという応答でした。
決して福島の行政の肩を持つつもりはありません。また計測する食材選定など、疑えばキリがないし、またそのような操作も絶対ないとはいえないだろうとも考えています。しかし、そのことと、本件の取り上げ方は別の問題です。冷静な人たちの反感を招いては逆効果だと考えます。大量のシェアが怖い。
 ⇒福島市ホームページ

(同日 14:06)
福島県庁の消費組合に電話をしました。
H24年10月から翌25年4月まで、汚染の状況はどのようになっているのか、それを調べるために、一週間の食材をまとめて事後検査をしていたとのこと。当時も大変な批判の嵐で、ひっきりなしの電話だったと。その間、一度も検出限界の1bq/kgで検出されたことはなく、今は実施していないとのこと。
当時も今も、米は全て福島県産を使っている。また週に一度は、全ての食材を福島県産にする日を設けているとのこと。
再三申し上げますが、これで福島県産のものが安心だと主張するつもりは毛頭ありません。特にストロンチウムその他核種については、県の消費組合も福島市の教育委員会と同じ見解、国の判断を信じるしかないといいます。また水についても一切調べておらず、水道水を使っているとのことでした。そんな中では1bq/kgも避けたい、0bq以外受け入れてはいけない、その考えを否定する根拠を、僕も全く持ち合わせません。
僕などが何を進言しても何もならないと知りつつ、しかし是非とも他の核種についても調べられるよう、水道もしかり、現場から上へ働きかけてくださいと言いました。もし出たら行政としては大変なのでしょうが、あるものを測らず、それで将来に大きな影響が出れば、それこそ今の「大変」の比ではないと。先方の電話口での「ありがとうございます」の言葉が震えていました。
「子供たちには安全なものをと、全給食について事前検査をしています」と。


「教えてください」と言った逆手氏の反応は一向にない。これだけ拡散されていれば、もう彼だけの認識の問題ではないはずだ。その影響を、彼はどう考えているのだろうか。
僕はまた、僕自信のFBの投稿に自らコメントを付けた。

(同日 20:47)
なんだか虚しくなってきました。
常々、この国がこのようであるのは、我々自身一人一人の中に内在しているものがこれを形作っている、それに気づかなければきっと世界は何も変わらないと思ってきました。やっぱりそうなのだという現実を見せつけられているような気がします。もちろん、自戒もあります。僕とてきっと同じ穴の狢、気づいていないところで同じような間違いを犯しているに違いありません。しかしこうも近しい考えの人々が、この程度の簡単なカラクリのツイートに対して、「酷い!酷い!」といってシェアしていく、その数は増殖し、定かではありませんが、1000までたどり着こうとしているのではないでしょうか。
自分の無力が無念です。


6月26日に呟いた呟きをふたつ再掲しよう。
gajumui

少し徹底抗戦し過ぎたか。これでS氏周辺からの出演依頼はもう絶対にないだろう。意外に俺も、覚悟を決めてのことなのである。
06-26 17:36

S氏お気に入りのHIROくんに電話を入れ、島尾さんの催しの案内をした。「またリーディング、出るんですね」「そうなんです、よろしくお願いします」… 僕は関係ないので、とは言わず、頑張ってと伝えた。心から。演劇人の、大きな砦なのだから。だから、だからこそ…
06-26 17:42

はっきりと岐路を見た、のか、どうか。

そして、深夜の呟き…

gajumui

演劇人の薄さがSNSで暴露されていく。やめればいい。液晶など見つめるのは一切やめて、夜は居酒屋の片隅で、ただ飲んでいればいい。そうすれば彼らの薄さは許され、そして全く別の深さが立ちあがってくるはずなのに…
06-28 00:04

俺はといえば、ろくな役者ではないので、ひたすらに薄さから逃れたいと足掻いているのである。
06-28 00:18



【追伸】
逆手洋二氏が、僕のコメントを含め、氏に懸念を伝えたコメントに対して軒並み「いいね!」を付けたのは6月2日が明けて間もなく、3日の0時半過ぎであった。言葉による返信は一切ない。
つまり、ネズミ算式に「ひどい!ひどい!」とシェアした「友達」たちへのメッセージは何もなかったということである。彼の「友達」たちやフォロワーの中には、彼が拡散した投稿の所為で、福島の役人はまったく自分たちのことしか考えない酷い人間たちだと信じて疑わない人がたくさんいるに違いない。その責任を取る意思があるならば、ただその点について新たに投稿し、松田美由紀氏にもそのことを伝えればいいだけのことではないか。なぜ坂手洋二は、それをしないのだろう。間違った指摘を取り消す必要を感じないほど、彼は福島の役人を根本的に「悪」だと断定しているということなのだろうか。

宮澤章二の「よごれた川」という詩(1/14のツイートまとめ)

僕の書斎は、母屋から歩いて3分ほどのところにある。今朝もそこで目覚める。遅い朝。なのにやけに暗い。思いもかけぬ雪。
起きてまずPCを立ち上げ、何より先にツイッターというのは、なんともいただけないとは思うのだが。

gajumui

雪。しばらく使っていなかった線量計に充電する。ブログなるもの。200年、もしかしたらそんな先まで残ってしまうかもしれない記録。そこに、雪にはしゃぐ能天気な日本人という自分を刻みたくはない。200年後、その頃の人類もきっと原発の傷に苦しめられている。あるいはあざ笑い、軽蔑している。
01-14 10:50

線量計の充電は、PCに繋いでやるしかないのである。FULLになるまで数十分かかる。僕は充電中の点滅を確かめて、暖房もつけたまま母屋へ向かう。普通なら3分のところ、倍以上の時間がかかる。靴はグショグショである。

遅い朝飯を食う。
外が暗ければ我が家も暗い。食っているものが何なのか判別できないほど暗い。電気くらい点ければいいのにと言えば、女房はもったいないと言いながら渋々蛍光灯をひとつ点ける。節電の理由は環境ではなく家計の問題である。それが今日はいつもよりずっと明るい。質素な食事がよく見える。どうやら雪の所為らしい。

外は雪外の雪を眺めるためにサッシに目をやった。

「あれ、こんなこと書いてあったんだ。ちゃんと読んだ事なかったもんなあ」
「…」
「で、何なの、これ」
「小学校三年の時、暗誦してた。いい先生だったって…」
「ふーん」
「字書くの好きだったからさ」
女房との会話は、いつもこんな感じなのだ。

何故か目頭が熱くなった。たぶん、ひとすじ涙が零れた。それを女房に気づかれないように、とっとと飯をかっ込んだ。

女房が部屋を出たスキに、サッシに書かれた文字を携帯で撮影した。

「ごちそうさま」
「…」
「じゃ向こう行くわ」
「今日は?」
「夜、出かけたいところがあるんだけどね」
「お昼さ」
「いらない」
「夜は?」
「この雪だからなあ、わからん」

充電は終わっていた。
台所から適当な容器を見つけて、それに線量計を入れてベランダに出した。
雪の日に測る
こんな時、「放射脳」というような、今、最も薄汚い日本語のひとつだと僕は思っているのだが、そんな言葉を持ち出す輩がいる。線量を測るだけで、非国民だとでも言いたげな阿呆たち。あるいは、例え雪が汚染していたとしても、空間線量なんか測ったって何にも分かりませんよというしたり顔の者の一群。彼らには、線量を測る人は、結果変わらなければ大丈夫と言い、ちょっとでも高ければ危ないと叫ぶ愚か者にしか見えないらしい。

ただ知りたいのである。少しでも自分自身で知り、そして判断したいのである。耳を傾けるべき声の持ち主は、そういう人たちの中にしかいないと僕は信じている。

そしてさっき撮った画像を、ツイッターとフェイスブックで使うために、少しだけ明るく加工した。暗い我が家を見られるのが、なんとなく嫌だったのである。そして呟いた。

加工した外の雪

10年以上前、我が家のサッシに娘が書いた詩です。それを女房が消さずに残していました。僕は子どもの学校に一度も行ったことがないダメ親父で、今までちゃんと読んだ事がなかったのです。今日雪が降って、浮き上がった幼い頃の娘の文字に涙しました。
http://t.co/WDdYItPh
01-14 12:00



調べてみた。
この「よごれた川」という詩は、宮澤章二という人の作品であった。
全文は、次のようなものである。

よごれた川

なぜだか知らないわからない 川から取れたそのフナは からだのまがったフナなんだ
なぜだか知らないわからない からだのまがったフナの目に なみだがひかっていたんだよ
なぜだか水にも毒がある 泣いてるようなそのフナは やっぱり病気のフナなんだ
なぜだか水にも毒がある からだのまがったフナなんて へんだとみんながいうんだよ
なぜだかよごれた川だけど さかなはどこへ行けるだろ どこへも行けずに生きている
なぜだかよごれた川だけど だまって泳いで生きている フナにはお医者もいないんだ


唱歌にもなっているらしい。とすれば、youTubeあたりで探せば出てくるのかもしれない。だが今の気分を音楽で乱されたくないので、しばらく探さないことにした。

線量は0.09μSv/h…
雪の日の線量
もともとこの書斎は高いのである。加えて最近このベランダで計ったことはない。だから、この数値が何を意味するのか、さっぱり分からない。普段と変わらないといえばそうだし、一昨年の事故後と同じと考えれば気にかかる。結局、この雪にα・β核種が含まれているかどうかなのだが、αもβも、誰も彼も忘れてしまったかのようだ。海外の報道は全く違う。外から今の日本人はどう見えているのだろう。

ネットでは、雪で軒並み0.01~0.02の線量上昇というデータが公開されている。震災前から、雪の日はそのくらい上がるものだという人がいる。また、今の雪には色々な有害物質が含まれているのだから、雪に塗れて遊ぶことを避けなければいけないのは放射能とは関係ないと、別の人が言う。

福島より遠く、海外より近いところ。沖縄。

先月から、つまり去年から、阿佐ヶ谷の“あさがやイネル”というカフェで「ゆんたく高江展」という催しが行われているらしい。気になっていながらまだ行けていない。今日、そこで青年劇場の「普天間」に出演していた女優さんふたりのトークショーがある。そのお一人、大月ひろ美さんとは、ツイッターやフェイスブックで時々やり取りをしている。女房に今夜出かけたいところがあると言ったのはそれのことであった。しかし…

@ootsukiusako 是非伺いたいと思っていたのですが、この雪、帰り、喜多見までたどり着けるのかどうか…
01-14 13:54

喜多見の事務所で仕事がある。本当は昼間のうちに喜多見へ行きたいのだが、そうすると阿佐ヶ谷へ行く時間がなくなりそうだ。自宅から直接阿佐ヶ谷へ行くしかない。

ツイッターのタイムラインに、狛江での線量測定データが流れてきた…

自前の線量計を充電したものの、雪で事務所まで行けないのでRT @komaenokodomo 1月14日 13:30 雪 No.1 radi1000 0.054μSv/h 起動後160sの数値 通常通り
01-14 14:06

よくわからない。
ベランダの線量が、0.01上がった。
雪の日の線量2

さてどうするか。放射能交じりの雪を恐れているわけではない。帰りの足を心配しているだけのこと。ほぼあきらめた頃、大月さんから返信があった。

「私も今、まずは阿佐ヶ谷までたどり着けるかどうか、が危ういです、が、頑張ります。いらしてくださいとは何とも言いにくい日ですね。ま、電車がないなら、動くまで呑むという手もあります(^^)」

そうきたか。それなら気合を入れなおしてとも思ったが、もう5時半、そしてここはちょっとした山の上、自宅の周りの道は、もはや歩ける状況ではなくなってしまった。

それは実に魅力的ですが、我が家は山の上で、最寄り駅の読売ランドの駅までたどり着けないことが判明。まことに残念ですが、本日は断念せざるを得なくなりました。 @ootsukiusako
01-14 18:15


放射能というやつが、雪ほどに自己を主張するものならば、「僕」と「貴方」だって一緒に考えていけるはずなのに、放射能があんまり目に見えないものだから、きっとこんなにギクシャクするのだろう。
出掛けないと決めてしまえば、このシェルターに籠もって考え事をするしかない。リアルタイムの交通情報を確認するために点けていたテレビ。もう用はないのだから、消してしまえばよかったのだけれど。

雪で夜の予定を断念して書斎に籠もっている。正月に帰ってきていた娘が、同志社を創立した新島襄の奥さんは、あんまりかわいい印象ないよみたいな話をしていたのを思い出して…、あれ、久米明さん、「鶴瓶の家族に乾杯」のナレーション辞めたのかしらん… http://t.co/Ppp9CyQW
01-14 20:03

ふーん。菅家って会津に多い苗字なんだ… http://t.co/LwOWsdEm
01-14 20:32

次回予告で久米明さんの声。よかった。安心しました。 http://t.co/G0QSiRfL
01-14 20:45

「今回南部戦跡に初めて行って…」って、そんなやつが沖縄担当大臣なわけ?話も薄っぺらいなあ。山本某という大臣の顔がスルメに見えてきた。
01-14 21:26

いかん。こういう呟きをしてはいかんのだ。床屋さんで髪切ってもらってるんじゃないんだから。
01-14 21:27

大学が準備したアップル日本の元社長の講演をわざわざ聞きに行くのって、ジョブズからもっとも遠い行動に思えてるが…。ダメだ。テレビなんか点けているからおかしな呟きばかりになる。
01-14 21:47


僕はテレビを消した。すると、降圧剤を飲むのを忘れていた事に気がついた。
あれ、晩飯、食ったっけかなあ。

もしかすると僕は、「からだの曲がったフナ」なのかもしれない。

tag: 大月ひろ美  あちこち測る  久米明  高江  菅家ゆかり 

私憤と公憤(1/6~7の深夜の呟き)

gajumui

一言もなし。無責任極まりないと思った次第。言い出したのは誰だ。うちにとってどれほどの金額か、わかっているのか、という話。
01-06 22:44

右傾化の片棒を担ぐことになるのならば、スポーツなど勝たなくていい。勝たぬほうがいい。遠い遠いいつの日にか、この地球から国境などなくなることを、何故夢想できないのか。幸いにして、政治家でもないというのに。
01-07 02:49


いつの日にか、償わない盗人でも許せる日が来るのでしょうか。
国家ならきっと許すのですが。

tag: 持田明美