「原発対話の会」の集客に苦労している

自宅の書斎にずっと隠っている。
「原発対話の会」"半谷輝己のここだけの話"、日が変わって、もう明日に迫った。

一昨日(もう一昨々日か)、2月7日、矢野さんのイベントが終わって、さて今度はこちらの宣伝、勇んであちこちDMなど送ったりしているのだが、しかし、なかなか苦戦を強いられている。決して、半谷輝己氏の所為ではない。我々「原発対話の会」の理念が、ご案内しようとする対象の方々に、どうやらまだまだ伝わっていないという、100%こちらの責任なのである。

そして、あれこれTwitterでも呟いた…

2月8日

gajumui

半谷氏は間違いなく正直で面白い人。だが、どうも告知が難しい。どういう宣伝文にすればいいのか。対話の会には避難者の方もいる。その方は今回のイベントについて、避難者グループの方々から驚かれたり非難されたり、大丈夫かと心配されたり、いろいろあるらしい。@genpatu_taiwa
02-08 15:16

また、別の原発関連グループでも活動している人もいて、彼は「ウチの会では絶対に半谷氏は呼ばない、呼べない」という。そんな状況を、僕は詰まらないと感じる。自分の頭で考える人ならば、今度の「半谷輝己のここだけの話」は、いい意味で絶対に面白いはずなのだが。@genpatu_taiwa
02-08 15:24

半谷輝己氏に好意的で真面目な人は、今度の会の主旨を明確にしろという。半谷氏を評価してそのことを趣旨に盛り込めとでも言いたいのかな。「なんにも分かっちゃいねえなあ」と、僕はゴロンと横になって天井を眺める。@genpatu_taiwa
02-08 15:28


2月9日

gajumui

ネットは、対立を際立たせるツール。喧嘩しているかのように見えても、実際には意外に仲がいいという場合もある。面と向かって話せば楽しい。意見が違ってもお互いに認め合っていたりする。ブッチャーとジャイアント馬場ほどではないが。それは、ネットの穴から覗いているだけだと見えない。
02-09 14:36

ウチの原発対話の会で、今中哲二さんは、福島の鼻血について、今までの科学的知見から言えば、あの程度の線量で鼻血が出ることはあり得ない、でも確かに鼻血が出た人が結構いた、つまり、まだまだ分からないことが一杯なのだと仰った。それを聞いて、僕は、今中さんは信頼できる人だと思った。
02-09 21:57

明後日やって来る半谷輝己氏も「福島の鼻血」を否定しない。え?あの人が?と思われるかもしれないがそうなのである。氏は、今中さんよりもう一歩踏み込む。蕎麦アレルギーの人がいるように、鼻血が出たり肌がヒリヒリしたり、放射線に対する感受性がとても強い人がいるのだという。 @gajumui
02-09 22:02


明後日「損失寿命」の話が出るかどうか、その話になったとしても、それに何の反駁もしないような詰まらない会ではない。それはそれ、半谷さんが知っている福島の事実について聞けることを、とても楽しみにしている。福島の全てを知っている人なんて、どこにもいないのだから。@gajumui
02-09 22:28

因に半谷輝己氏は、バリバリの反原発である。推進派から歓迎されているとしても、福島に住む人たちに寄り添い、その視線から発信し続けている反原発の人なのである。会って話をしてみていいんじゃないかなあ🤣@gajumui
02-09 22:34


2月10日
gajumui

福島の人たちのことを考えて「風評被害」とか言う独善の人が、例えば放射能の汚染を気にして悩む福島以外の母親たちを自覚無く見下す。まるで自国の白人の弱者だけしか見ない大金持ちトランプの如く。これ、決して半谷さんのことではありません。土曜日14時、是非半谷氏の話を聞きにお越し下さい。
02-10 01:22

tag: 矢野裕  半谷輝己 

2017年の元旦に

今年から、ちゃんとブログを書こうと…
…って、いったい何度思ったことか。

午前0時31分に、こんな投稿をFacebookにしてみました。


今から24年前に書いた年賀状です。

24年前の賀状

早いなあ。

干支の「支」は12支、つまり、ね~・うし・とら・う~…ですな。
しかし「干」の方は意外に皆さん知らなかったりして。

10干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸です。

どういう意味かというと、これ、優良可の程度ではなく、池上洋通先生は全部太陽だとおっしゃっていましたが、諸説あるようで。まあ、暦であることは間違いない。

暦を司るものが政治を支配したわけ。
今年の旧正月は、1月28日です。
僕、太陽より月の方が好きだなあ。

ちなみに、ウチでは沖縄手帖を販売しております。旧暦とか、沖縄の行事とかが書いてあります。まだ、在庫あります。

そうそう、急きょ「はての島のまつりごと」という映画をやることにしたのです。この映画には与那国島の「司」という人たちが出て来る。自衛隊を受け入れて、その司たちが今どうなったのか、そんな話を、是非監督さんに話して頂こうと思っています。

10×12=
だから、申し上げたいことは、小生今年は年男で、還暦だというはなし。

なんとも人生光陰矢の如し。そして学成り難しであります。

この年賀状、今年も使えそうな気がする。つまり、進歩ないってことですかねえ。
あ、息子と娘の名前は消しておきました。
SNSで、家族と繋がったら、僕、SNSやめます。

遅ればせながら…

皆様、明けましておめでとうございます。
本年も、何卒よろしくお願いいたします。


2017年 元日

眠れなくて…

眠れなくて…

だからね、明る過ぎるよ… #眠れない夜

Masaki Takayamaさん(@gajumui)が投稿した写真 -


2016年へ

明けました


高山正樹は、今年も三重人格。
いや二重人格+猫か…


一方、宇夫方女史は事務所の近所の神社へ初詣。
初詣

お札を買ってきましたとさ。
お札

追伸。
今年は「わっこ」に沖縄映画祭のことが大きく掲載されました。
※クリックすると大きくなります。
わっこ1 わっこ2

一年色々と画策し辛抱したのです。
因に、行政から援助を受ける気は一切ありません。ただジャマするな!です(笑)

tag: 狛江市  映画祭のこと 

2015年の大晦日

大晦日。
打ち合せを終えて久しぶりに自宅へ帰る。
 ⇒裏へ

娘に教えてもらった9年前の新聞記事。
「予想通りになっている。凄いね」
…と。

片付けしていたら、高校生の時に切り抜いて取ってあった記事が出てきたのだという。
見せろというと、9年ぶりに読んで、頭に入ったからもう捨てたときた。

ならばと、ネットで探し出した。
 ⇒朝日新聞(2006年11月6日付け夕刊)

この新聞記事から40日後、2006年の12月15日、新しい教育基本法が第165回臨時国会において成立し、12月22日に公布・施行されたのである。

それから9年後の大晦日を、「11歳の小学生がはたちになるのか」と思いながら、ひとり書斎で過ごしている。

カウントダウンボレロ…
カウントダウンボレロ

間もなく…

tag: 裏へ 

Facebookの動画を投稿してみた…

Posted by 高山 正樹 on 2015年12月15日


久々に自宅で夕飯が食える。と、電飾雪だるまがお迎え。

「怖い…」

節電しろよと思いながら…

「ただいま…」

返事はない。誰もいないわけ? どこかにいるはずの猫4匹も、その気配さえない。しょうがないから、150m離れた書斎へ、電飾雪だるまに見送られて。

「だから、怖いんだってば…」

岐路を見たのか、そして深夜の呟き

発端はツイッターに流されたこの画像であった。
二つの記事

そして次のようなコメントが付けられていた。
福島県庁の食堂は1ベクレルで規制。福島の学校給食は10ベクレルで規制。

元々は2013年3月14日にツイートされたもので、リツイートは100を大きく超えている。
さらにこのツイートを、今になってFBでシェアした人がいて、それをまた6月24日に坂手洋二が「これはひどい」とのコメントを付けてシェアし、それが僕の目に入った。そこで僕は次のようにコメントをした。

これは規制値ではなく検出限界値ですよね。知りたいのはこの測定結果と、検出された場合の対応。
(学校の方は20bqで提供を見合わせるというようなことが書いてあるように読めますが…)
(06-24 12:43)


それでも社会派劇団の旗手、燐光群を率いる逆手氏の投稿に対する「いいね!」は増え続け、シェアも止まらない。
元のツイートにも同様のメンションを送ったが、一年三ヶ月も前の呟き、返信も反応もない。

思わず呟いたツイートを再掲しよう。
gajumui

数人の冷静なコメントは殆ど読まれることなく「ひどい、ひどい」と。シェアもどんどん増えていく… https://t.co/X8V00jDjgF
06-24 12:51

現時点でシェア247件。この日本がこんな日本であることの原因が、僕や、君たちの中にもあるのではないか。いつしか芽生えた疑念は、確信に育ち始めている。復活の朝。反逆の朝。 @gajumui 数人の冷静なコメントは殆ど読まれることなく… https://t.co/X8V00jDjgF
06-25 10:55

こういう安易さがいやで、FBに立ち上げたグループがある。
「原発対話の会」

そこでも投稿してみたが…

いまだシェアが増え続けているFBの投稿です。著名な文化人もたくさん。僕の「友達」もいます。何人かが僕のコメントに同調してはくださったのですが。彼らに、この「原発対話の会」を是非紹介したい…

「いいね!」は殆どつかない。その間も、逆手氏の投稿とそれに同調した有名人松田美由紀の投稿は、さらなるシェアを生み続けていく。
僕のFBの投稿に対するコメントなどもほんの少しの方からだけ、その少ないコメントに答えた。

(6月25日 22:55)
小生も俳優の端くれです。声を上げる演劇人の少ない中、非戦の活動は応援したいと思っていますし、関係するリーディングにも何度か参加させていただきました。ならばこそ、だからこそ、です。
吉川彰浩君が言った「指導的立場の人たちは…」の言葉を思い出しています。彼を加藤登紀子さんに紹介した時の話も、いつの日か書ける時が来ればブログにでも書こうと思っていますが、その時の彼の気持ちに近い感情が、今の僕にあります。世間的な評判や実績など、全く気にしないつもりでいたのですが。
奥歯にモノが挟まったような言い草で申し訳ありません。
このまま過ぎてしまうようなら、明日、少し動いてみようと思います。


ようやく逆手洋二氏からコメントがあった。

子供たちの給食と県職員と、相手によって方法を分ける理由は何か。緊急に決定してそのままなのか?
厳密さと、物差しが、ずいぶん違う。
学校給食は20ベクレルが規制値だから、19.99ベクレルでも許可される理屈になる。10ベクレル未満なら9.99ベクレルでも「検出せず」と表示される。9.99ベクレルなら「安心して食べていい」というわけだ。
県庁食堂は1ベクレルから検出されたことが明らかになるから、1ベクレル以上なら表示され「どうしたものか」と相談することができる。
(「一週分を一検体」というのがどういうことかわからないが。)

ということですね?
何か勘違いがあったら教えてください。


翌26日。
福島市教育委員会保健体育科と福島県庁の消費組合に電話で取材してみることにした。そしてその結果を、逆手氏の投稿にコメントした。

(6月26日 13:15)
只今、福島市教育委員会保健体育科に電話をして確認しました。
検出限界10bq/kgで、給食に使う食材を、多く使うもの(汚染されていそうな、例えばキノコというようなものではなく)から順に5~6品目検査をしているとのこと。検出されれば使わない、つまり自主的な規制値。昨年度は180回実施し、検出限界を上回ったのは一品目のみで、事前調査なのでその食材は除かれて給食が提供されたとのこと。丸ごと調査は、頻度は下がるが県で事後調査として行われていて、こちらはゲルマニウム半導体検出器による測定で検出限界は1bq/kg。いままで検出限界を上回ったことはないとのお答えでした。
実に丁寧な対応でした。1bq/kgでもダメだという方もいらっしゃいます。その方々に10bq/kgで安全であると説得することはできないと、苦慮されている様子は伺えました。
また、調べているのはセシウムだけですよねという問いには、確かにその通りでそこは文部科学省の考えに従っているとのことでした。ストロンチウムその他の核種も測れるようになればいいですよねえと申し上げたところ、おっしゃる通りですという応答でした。
決して福島の行政の肩を持つつもりはありません。また計測する食材選定など、疑えばキリがないし、またそのような操作も絶対ないとはいえないだろうとも考えています。しかし、そのことと、本件の取り上げ方は別の問題です。冷静な人たちの反感を招いては逆効果だと考えます。大量のシェアが怖い。
 ⇒福島市ホームページ

(同日 14:06)
福島県庁の消費組合に電話をしました。
H24年10月から翌25年4月まで、汚染の状況はどのようになっているのか、それを調べるために、一週間の食材をまとめて事後検査をしていたとのこと。当時も大変な批判の嵐で、ひっきりなしの電話だったと。その間、一度も検出限界の1bq/kgで検出されたことはなく、今は実施していないとのこと。
当時も今も、米は全て福島県産を使っている。また週に一度は、全ての食材を福島県産にする日を設けているとのこと。
再三申し上げますが、これで福島県産のものが安心だと主張するつもりは毛頭ありません。特にストロンチウムその他核種については、県の消費組合も福島市の教育委員会と同じ見解、国の判断を信じるしかないといいます。また水についても一切調べておらず、水道水を使っているとのことでした。そんな中では1bq/kgも避けたい、0bq以外受け入れてはいけない、その考えを否定する根拠を、僕も全く持ち合わせません。
僕などが何を進言しても何もならないと知りつつ、しかし是非とも他の核種についても調べられるよう、水道もしかり、現場から上へ働きかけてくださいと言いました。もし出たら行政としては大変なのでしょうが、あるものを測らず、それで将来に大きな影響が出れば、それこそ今の「大変」の比ではないと。先方の電話口での「ありがとうございます」の言葉が震えていました。
「子供たちには安全なものをと、全給食について事前検査をしています」と。


「教えてください」と言った逆手氏の反応は一向にない。これだけ拡散されていれば、もう彼だけの認識の問題ではないはずだ。その影響を、彼はどう考えているのだろうか。
僕はまた、僕自信のFBの投稿に自らコメントを付けた。

(同日 20:47)
なんだか虚しくなってきました。
常々、この国がこのようであるのは、我々自身一人一人の中に内在しているものがこれを形作っている、それに気づかなければきっと世界は何も変わらないと思ってきました。やっぱりそうなのだという現実を見せつけられているような気がします。もちろん、自戒もあります。僕とてきっと同じ穴の狢、気づいていないところで同じような間違いを犯しているに違いありません。しかしこうも近しい考えの人々が、この程度の簡単なカラクリのツイートに対して、「酷い!酷い!」といってシェアしていく、その数は増殖し、定かではありませんが、1000までたどり着こうとしているのではないでしょうか。
自分の無力が無念です。


6月26日に呟いた呟きをふたつ再掲しよう。
gajumui

少し徹底抗戦し過ぎたか。これでS氏周辺からの出演依頼はもう絶対にないだろう。意外に俺も、覚悟を決めてのことなのである。
06-26 17:36

S氏お気に入りのHIROくんに電話を入れ、島尾さんの催しの案内をした。「またリーディング、出るんですね」「そうなんです、よろしくお願いします」… 僕は関係ないので、とは言わず、頑張ってと伝えた。心から。演劇人の、大きな砦なのだから。だから、だからこそ…
06-26 17:42

はっきりと岐路を見た、のか、どうか。

そして、深夜の呟き…

gajumui

演劇人の薄さがSNSで暴露されていく。やめればいい。液晶など見つめるのは一切やめて、夜は居酒屋の片隅で、ただ飲んでいればいい。そうすれば彼らの薄さは許され、そして全く別の深さが立ちあがってくるはずなのに…
06-28 00:04

俺はといえば、ろくな役者ではないので、ひたすらに薄さから逃れたいと足掻いているのである。
06-28 00:18



【追伸】
逆手洋二氏が、僕のコメントを含め、氏に懸念を伝えたコメントに対して軒並み「いいね!」を付けたのは6月2日が明けて間もなく、3日の0時半過ぎであった。言葉による返信は一切ない。
つまり、ネズミ算式に「ひどい!ひどい!」とシェアした「友達」たちへのメッセージは何もなかったということである。彼の「友達」たちやフォロワーの中には、彼が拡散した投稿の所為で、福島の役人はまったく自分たちのことしか考えない酷い人間たちだと信じて疑わない人がたくさんいるに違いない。その責任を取る意思があるならば、ただその点について新たに投稿し、松田美由紀氏にもそのことを伝えればいいだけのことではないか。なぜ坂手洋二は、それをしないのだろう。間違った指摘を取り消す必要を感じないほど、彼は福島の役人を根本的に「悪」だと断定しているということなのだろうか。

宮澤章二の「よごれた川」という詩(1/14のツイートまとめ)

僕の書斎は、母屋から歩いて3分ほどのところにある。今朝もそこで目覚める。遅い朝。なのにやけに暗い。思いもかけぬ雪。
起きてまずPCを立ち上げ、何より先にツイッターというのは、なんともいただけないとは思うのだが。

gajumui

雪。しばらく使っていなかった線量計に充電する。ブログなるもの。200年、もしかしたらそんな先まで残ってしまうかもしれない記録。そこに、雪にはしゃぐ能天気な日本人という自分を刻みたくはない。200年後、その頃の人類もきっと原発の傷に苦しめられている。あるいはあざ笑い、軽蔑している。
01-14 10:50

線量計の充電は、PCに繋いでやるしかないのである。FULLになるまで数十分かかる。僕は充電中の点滅を確かめて、暖房もつけたまま母屋へ向かう。普通なら3分のところ、倍以上の時間がかかる。靴はグショグショである。

遅い朝飯を食う。
外が暗ければ我が家も暗い。食っているものが何なのか判別できないほど暗い。電気くらい点ければいいのにと言えば、女房はもったいないと言いながら渋々蛍光灯をひとつ点ける。節電の理由は環境ではなく家計の問題である。それが今日はいつもよりずっと明るい。質素な食事がよく見える。どうやら雪の所為らしい。

外は雪外の雪を眺めるためにサッシに目をやった。

「あれ、こんなこと書いてあったんだ。ちゃんと読んだ事なかったもんなあ」
「…」
「で、何なの、これ」
「小学校三年の時、暗誦してた。いい先生だったって…」
「ふーん」
「字書くの好きだったからさ」
女房との会話は、いつもこんな感じなのだ。

何故か目頭が熱くなった。たぶん、ひとすじ涙が零れた。それを女房に気づかれないように、とっとと飯をかっ込んだ。

女房が部屋を出たスキに、サッシに書かれた文字を携帯で撮影した。

「ごちそうさま」
「…」
「じゃ向こう行くわ」
「今日は?」
「夜、出かけたいところがあるんだけどね」
「お昼さ」
「いらない」
「夜は?」
「この雪だからなあ、わからん」

充電は終わっていた。
台所から適当な容器を見つけて、それに線量計を入れてベランダに出した。
雪の日に測る
こんな時、「放射脳」というような、今、最も薄汚い日本語のひとつだと僕は思っているのだが、そんな言葉を持ち出す輩がいる。線量を測るだけで、非国民だとでも言いたげな阿呆たち。あるいは、例え雪が汚染していたとしても、空間線量なんか測ったって何にも分かりませんよというしたり顔の者の一群。彼らには、線量を測る人は、結果変わらなければ大丈夫と言い、ちょっとでも高ければ危ないと叫ぶ愚か者にしか見えないらしい。

ただ知りたいのである。少しでも自分自身で知り、そして判断したいのである。耳を傾けるべき声の持ち主は、そういう人たちの中にしかいないと僕は信じている。

そしてさっき撮った画像を、ツイッターとフェイスブックで使うために、少しだけ明るく加工した。暗い我が家を見られるのが、なんとなく嫌だったのである。そして呟いた。

加工した外の雪

10年以上前、我が家のサッシに娘が書いた詩です。それを女房が消さずに残していました。僕は子どもの学校に一度も行ったことがないダメ親父で、今までちゃんと読んだ事がなかったのです。今日雪が降って、浮き上がった幼い頃の娘の文字に涙しました。
http://t.co/WDdYItPh
01-14 12:00



調べてみた。
この「よごれた川」という詩は、宮澤章二という人の作品であった。
全文は、次のようなものである。

よごれた川

なぜだか知らないわからない 川から取れたそのフナは からだのまがったフナなんだ
なぜだか知らないわからない からだのまがったフナの目に なみだがひかっていたんだよ
なぜだか水にも毒がある 泣いてるようなそのフナは やっぱり病気のフナなんだ
なぜだか水にも毒がある からだのまがったフナなんて へんだとみんながいうんだよ
なぜだかよごれた川だけど さかなはどこへ行けるだろ どこへも行けずに生きている
なぜだかよごれた川だけど だまって泳いで生きている フナにはお医者もいないんだ


唱歌にもなっているらしい。とすれば、youTubeあたりで探せば出てくるのかもしれない。だが今の気分を音楽で乱されたくないので、しばらく探さないことにした。

線量は0.09μSv/h…
雪の日の線量
もともとこの書斎は高いのである。加えて最近このベランダで計ったことはない。だから、この数値が何を意味するのか、さっぱり分からない。普段と変わらないといえばそうだし、一昨年の事故後と同じと考えれば気にかかる。結局、この雪にα・β核種が含まれているかどうかなのだが、αもβも、誰も彼も忘れてしまったかのようだ。海外の報道は全く違う。外から今の日本人はどう見えているのだろう。

ネットでは、雪で軒並み0.01~0.02の線量上昇というデータが公開されている。震災前から、雪の日はそのくらい上がるものだという人がいる。また、今の雪には色々な有害物質が含まれているのだから、雪に塗れて遊ぶことを避けなければいけないのは放射能とは関係ないと、別の人が言う。

福島より遠く、海外より近いところ。沖縄。

先月から、つまり去年から、阿佐ヶ谷の“あさがやイネル”というカフェで「ゆんたく高江展」という催しが行われているらしい。気になっていながらまだ行けていない。今日、そこで青年劇場の「普天間」に出演していた女優さんふたりのトークショーがある。そのお一人、大月ひろ美さんとは、ツイッターやフェイスブックで時々やり取りをしている。女房に今夜出かけたいところがあると言ったのはそれのことであった。しかし…

@ootsukiusako 是非伺いたいと思っていたのですが、この雪、帰り、喜多見までたどり着けるのかどうか…
01-14 13:54

喜多見の事務所で仕事がある。本当は昼間のうちに喜多見へ行きたいのだが、そうすると阿佐ヶ谷へ行く時間がなくなりそうだ。自宅から直接阿佐ヶ谷へ行くしかない。

ツイッターのタイムラインに、狛江での線量測定データが流れてきた…

自前の線量計を充電したものの、雪で事務所まで行けないのでRT @komaenokodomo 1月14日 13:30 雪 No.1 radi1000 0.054μSv/h 起動後160sの数値 通常通り
01-14 14:06

よくわからない。
ベランダの線量が、0.01上がった。
雪の日の線量2

さてどうするか。放射能交じりの雪を恐れているわけではない。帰りの足を心配しているだけのこと。ほぼあきらめた頃、大月さんから返信があった。

「私も今、まずは阿佐ヶ谷までたどり着けるかどうか、が危ういです、が、頑張ります。いらしてくださいとは何とも言いにくい日ですね。ま、電車がないなら、動くまで呑むという手もあります(^^)」

そうきたか。それなら気合を入れなおしてとも思ったが、もう5時半、そしてここはちょっとした山の上、自宅の周りの道は、もはや歩ける状況ではなくなってしまった。

それは実に魅力的ですが、我が家は山の上で、最寄り駅の読売ランドの駅までたどり着けないことが判明。まことに残念ですが、本日は断念せざるを得なくなりました。 @ootsukiusako
01-14 18:15


放射能というやつが、雪ほどに自己を主張するものならば、「僕」と「貴方」だって一緒に考えていけるはずなのに、放射能があんまり目に見えないものだから、きっとこんなにギクシャクするのだろう。
出掛けないと決めてしまえば、このシェルターに籠もって考え事をするしかない。リアルタイムの交通情報を確認するために点けていたテレビ。もう用はないのだから、消してしまえばよかったのだけれど。

雪で夜の予定を断念して書斎に籠もっている。正月に帰ってきていた娘が、同志社を創立した新島襄の奥さんは、あんまりかわいい印象ないよみたいな話をしていたのを思い出して…、あれ、久米明さん、「鶴瓶の家族に乾杯」のナレーション辞めたのかしらん… http://t.co/Ppp9CyQW
01-14 20:03

ふーん。菅家って会津に多い苗字なんだ… http://t.co/LwOWsdEm
01-14 20:32

次回予告で久米明さんの声。よかった。安心しました。 http://t.co/G0QSiRfL
01-14 20:45

「今回南部戦跡に初めて行って…」って、そんなやつが沖縄担当大臣なわけ?話も薄っぺらいなあ。山本某という大臣の顔がスルメに見えてきた。
01-14 21:26

いかん。こういう呟きをしてはいかんのだ。床屋さんで髪切ってもらってるんじゃないんだから。
01-14 21:27

大学が準備したアップル日本の元社長の講演をわざわざ聞きに行くのって、ジョブズからもっとも遠い行動に思えてるが…。ダメだ。テレビなんか点けているからおかしな呟きばかりになる。
01-14 21:47


僕はテレビを消した。すると、降圧剤を飲むのを忘れていた事に気がついた。
あれ、晩飯、食ったっけかなあ。

もしかすると僕は、「からだの曲がったフナ」なのかもしれない。

tag: こんな人あんな人_役者さん.大月ひろ美  震災・原発・放射能_あちこち測る  久米明  沖縄_戦争・基地など.高江  こんな人あんな人_菅家ゆかり 

私憤と公憤(1/6~7の深夜の呟き)

gajumui

一言もなし。無責任極まりないと思った次第。言い出したのは誰だ。うちにとってどれほどの金額か、わかっているのか、という話。
01-06 22:44

右傾化の片棒を担ぐことになるのならば、スポーツなど勝たなくていい。勝たぬほうがいい。遠い遠いいつの日にか、この地球から国境などなくなることを、何故夢想できないのか。幸いにして、政治家でもないというのに。
01-07 02:49


いつの日にか、償わない盗人でも許せる日が来るのでしょうか。
国家ならきっと許すのですが。

tag: 持田明美 

この親父が記憶していることを…

喉が痛い。
首にタオルを巻いて、眠ろうとするのだが。
起き出してPCを開く。

いつ、年が明けたのか、知らない。というより、正月二日の夜見た夢が初夢ということは、本来12月31日の24時を過ぎようがそんなこととは関係なく、大晦日に寝て、そして太陽の下、目覚めた時からがきっと正月だったのはずなのに、デジタルの時刻表示が正月の始まりを変えてしまったらしい。

今年も、全ての日本人と一緒に、ひとつ年を重ねた。そんなことを金城実氏に言ったら、なんと返ってくるのだろう。できれば一緒くたにされるのは御免蒙りたい。そう思う者が、この日本国にいったいどのくらいいるのだろうか。
…などと、ボーっと考えていたら、2年半前の金城実氏のアトリエに行った時の記事を、今ならなんとか書けそうだと思えてきた。ずっと気にしながら暫定投稿のママほったらかしていた文章である。熱っぽい脳味噌が、手抜きして書くことに寛容になっている。この隙に、その記事をでっち上げてみることにした。

ああしかし、そこに到るまでのたくさんの記事の体裁を整えるのに時間が掛かる。またこれだ。古いブログからの引越し作業がまだなのである。つまらない作業、その腹立たしさ。

僕の書斎は厚手の黒いカーテンを閉めっぱなしなので、空が白んでいたのかどうか、それも知らない。いつの間にか眠りに落ちていたらしい。

長い時間身体を横たえておく体力がないから、寝ている苦痛に耐えかねて起き上がる。
もし眠る苦痛から逃れるための起きるという力まで失ってしまったら、この苦痛を抱えながら横たわり続けなければならないということか。
「想像するだけで地獄だ…」
きっと熱に魘された妄想である。

一昨年の夏に他界した父親を想った。
親父は、死の直前まで寝たきりにならずに済んだ。仕事が忙しくて殆ど家に帰れなかった僕以外の家族の、暖かい介護のお陰である。

2013年元日。この暗い書斎から出て、まだ生きている母親のために、仏壇に線香をあげるべきなのだ。でも、その役目は、女房や子どもたちが果たしてくれている。

僕は家族の写真を撮らない。ブログにも余程の事がない限り書かない。だから、死ぬ間際の親父の顔は思い出せても、それより1年遡ってしまうと、何も憶えていない。
「やはり俺は歪んでいる…」
分かっている。でも構うものか、それが俺の役割なのだと開き直る。

元日は年々特別な日ではなくなっていく。365日の、たまたま一番最初の日。その大部分の時間を、僕は家族と無縁な過去と向き合って過ごしていたわけだ。
「こんな親父だが、この親父が記憶している事を、まだ起き上がる力が残っているうちに、お前たちに話しておきたいのだ」

gajumui

お正月。みんな何してるんだろう。僕、ちょっと風邪気味で、この時とばかりに昔のブログを整理している。2010年夏のブログ。辺野古に移設なんてできっこないという伊波洋一氏の話。だが、そこには裏が…/「辺野古に行って考えたこと」 http://t.co/iXkrpgay
01-01 21:21


そして、ようやくたどり着いてでっち上げた記事。

after5のアイコン mapafter5

平敷屋朝敏のデスマスク、チェ・ゲバラのデスマスク、そして“ちゃーすが!?沖縄~金城実のレジスタンス”/「金城実アトリエ訪問」(2年かけて書いた2010年7月23日の記事)
01-01 22:39
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 ⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1706…

しかし、こんな昔のことを今さら読んでくれる人がいるんだろうか。でももしかしたら、当時の画像をココに貼り付けておけば、ついついクリックしてしまうお方もいるかもしれないと、策を弄してみたのだが、果たして…。

でも、子どもたちは、こんなブログなど読んじゃいないのだ。
もしかすると子どもたちは、何年か後、親父のデスマスクとしてこのブログを読むのかもしれない。俺は、それでいいと思っている。

tag: 金城実