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お寺の本堂でセロ弾きのゴーシュ

告知です。
なんと、白石准ではないピアノでの山猫合奏団。
初めての試みです。
さらに、会場がお寺の本堂!

セロ弾きのゴーシュ
田中寺公演チラシから

日時:2008年10月11日(土)午後6時30分
場所:神楽坂田中(でんちゅう)寺
料金:3000円
※軽食付(子ども半額)
定員:150名

第1部 コンサート
 サン・サーンス 白鳥
 フォーレ エレジー
 ラフマニノフ チェロソナタより
 カサド 親愛なる言葉
第2部 セロ弾きのゴーシュ

語り:楠 定憲 高山正樹
チェロ:大島 純
piano:加納麻衣子

今回ピアノを担当してくださる、かのまいさんこと…
加納麻衣子さんの御紹介です。
加納麻衣子桐朋学園付属子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科を経て、1992年桐朋学園大学音楽学部を卒業。
1997年、日本室内楽コンクール第2位入賞(ヴァイオリン鈴木まどかとのデュオ)。
1998年、ミュンヘン国際音楽コンクールデュオ部門セミファイナリスト。
これまでにピアノを山田朋子、松岡貞子の各氏に、室内楽を土屋律子、廻由美子、藤井一興の各氏に、 また、京都フランス音楽アカデミー室内楽クラスにて、P.L.エマール、J.F.エッセール、C.イヴァルディの各氏に師事。
2004年、京都フランス音楽アカデミーより奨学金を得て、パリ・エコールノルマル音楽院へ留学。
ピアノソロクラスにてC.イヴァルディ氏に師事。2005年、ディプロムを得て帰国。
これまでに江藤俊哉ヴァイオリンコンクール公式伴奏者、第7回国際オーボエコンクール公式伴奏者を務めるなど、室内楽・伴奏を中心に、幅広い活動を行っている。
現在、桐朋学園大学嘱託演奏員。


さてどんなことになるのか、楽しみだなあ…

tag: 山猫合奏団  加納麻衣子 

厚木カルチャーの講師会に出席しました

琉球舞踊の講座を持たせていただいている厚木カルチャーが今年で31年目、そして秦野店が7年目を迎えた記念ということで、合同講師会が行われました。

場所は東海道線の根府川から山に登ったところにあるヒルトン小田原リゾート&スパ。このホテルはお風呂から海が見えて非常に気持ちが良いらしいです。次は泊りがけで来たいですね。

講師の先生があまりにもたくさんいらしてとても皆さんとお話しすることは出来ませんでしたが、同じテーブルだった先生方を紹介します。
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左から水彩スケッチの本山先生、ジャグ゙リングのmimo先生、私の後ろが百人一首の津久井先生、洋裁の清水先生、書道の松川先生、健康体操の山下先生、その前がてまりの小松先生、腹話術の中村先生です。ここのテーブルはとても珍しいジャンルの先生が集まって、とても楽しかったです。

最後に社長さん(左)と厚木の小林店長(右)と記念撮影。
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社長さんは陶芸をやられるそうで、ご自分で作られたお皿をお土産に頂きました。
(宇夫方路)

tag: 厚木教室 

やっと第一回「宮澤賢治考」&読むパラのサイトがリニューアル

※山猫合奏団旧オフィシャルサイトから転載

やっと、第一回「宮澤賢治考」が…
※2018年に追記:いつ無くなってしまうサイトだか分からないので、ボチボチとこちらのブログに転載しているのですが、高山が書いた文章以外については、リンクを貼るだけにしておきます。なくなったらなくなったで、その時は楠氏がどう思うか、それはそれ…
 ⇒45年前の宮沢賢治さん(楠定憲による)
※でも、その記事に付けたボクのコメントはボクの文章だから…
 期待してます。課題は更新頻度ですね?(2008年8月29日14時12分58秒)

“セロ弾きのゴーシュ”のCDの販売をお願いしている快読ショップyomuparaさんのホームページがリニューアルされました。
※追記:2018年5月、M.A.P.が読むパラさんの業務を全て引き継ぎました。今は商品紹介のため(M.A.P.のために)残してくださっているHPですが、やはりやがて閉鎖されてしまうかもしれないサイトです。これもなくなったらなくなったで、その時はまた…ですね。
 ⇒快読ショップyomuparaホームページTOP

それにともなって、私たちの“セロ弾きのゴーシュ”の紹介文をパワーアップしてくださいました。
 ⇒山猫合奏団CD「セロ弾きのゴーシュ」のページ
 ※クリックするとすぐにサンプル音源が鳴り始めるので注意

※追記:せっかくの紹介文。なくなってしまうのはもったいないので、ここに転載しておくことにしました。

チェロとピアノと語りによる「セロ弾きのゴーシュ」。あえて言うなら作品の音楽化っていうんでしょうか。

不思議な世界です。「朗読」じゃないんですよね。ピアノとチェロによる作曲家白石准のオリジナル音楽の上に朗読劇が乗っかっている、ってっ感じでしょうか。

演奏している「山猫合奏団」によるライナーノーツによると…
「宮沢賢治原作“セロ弾きのゴーシュ”に白石准がシーンに合わせて効果的なオリジナル曲を作曲。ゴーシュが下手なチェリストであるという設定を活す為、わざと音程を狂わせながらスタートします。1曲1曲が登場する動物たちの各シーンごとに特徴を表現しているだけでなく、各々が一つの作品としても楽しめる曲に仕上がっています。後半にかけ、段々チェロの演奏がうまくなっていくゴーシュ、聴く者を賢治の世界に引き込み、ラストの“インドの虎狩り”という曲では、ゴーシュによる最高のチェロ演奏をお聞かせします。奏者みずから台詞があり、音楽と物語を一体化させた子供から大人まで楽しめる新しいカタチのエンターテイメントです。」

「山猫合奏団」によるライブ音源のCDです。ちょっと「手作り感」のある演奏で、特に冒頭部分は少し聴き取りにくいのが難ですが、ストーリーが展開していくうちにグイグイ引き込まれてしまいます。メンバー紹介は下の山猫合奏団から提供を受けたメンバー紹介の文章をご覧ください。また、山猫合奏団およびこの作品に関しては山猫合奏団のサイトにも詳しく説明されています。


※サンプル音源についての石田豊氏(能書き大好きな読むパラ店主)のコメント
猫が来てトロイメライをリクエストしたのにも関わらず、ゴーシュは「印度の虎狩」という曲を激しい勢いで弾きだす、という有名なシーン。個人的には、ずっと長いこと、インドノトラガリってどんな曲なんであろうか、と思っておりました。山猫合奏団的解釈が、コレ。なるほど(環境によってはプラグインが必要なことがあります)。

【追伸】
※以下に、山猫合奏団の旧ブログの2009年1月29日付け記事を転載します。

セロ弾きのゴーシュ”のCDをネット販売してくださっている「読むパラ」さんですが、そこからお買い上げくださった方よりのコメントが紹介されました。最上級のお褒めの言葉に心から感謝、身の引き締まる思いです。
皆さんのコメントが大変励みになります。また、そのコメントを読んだ方が興味を持ってくださる、有難いことです。僕らの力だけでは限界があります。山猫合奏団を応援してくださる方々は控えめな方が多く、なかなかコメント頂けないのですが、どうか皆様、恵まれぬアーティストに、せめて言葉の応援だけでもお寄せください。

【再追伸】
※さらに加わったものも含めて、それらのコメントをここに転載しておきます。

☆☆☆☆☆Do-Re-Mi勉強中様(30代女性・会社員・静岡県駿東郡長泉町)2008-11-10
お気に入りのCDです。私の宝物になりました。目を瞑って聴いていますと、とてもたった4人で公演されているとは思えない劇場空間が広がってきます。その音と語りの重なりから生まれる奥行き感は、ひと味もふた味も違う味わい深さがあるように感じます。
本当は普段聴き用、観賞用、保存用の3枚は手元に所持していたかったのですが!
複数枚購入しましたので、聴いてほしいと思う友人についつい差し上げてしまい、やはり手元に一枚残るのみとなってしまいました。

☆☆☆☆のんきな父さん様(男性・東京都板橋区)2009-02-08
聞いていると、ドンドン引き込まれます。ライブ版なのでその場に参加しているような雰囲気がこれまたいいです。

☆☆☆☆愚沈様(40代男性・茨城県ひたちなか市)2009-07-25
母(80代)が聞いて喜んでます。

tag: 石田豊  別ブログから  楠定憲  宮澤賢治  よむパラ  「セロ弾きのゴーシュ」 

宮沢賢治の“トロメライ”って何?(「音を楽しむ雑記帖」→「宮澤賢治考」)

※以下、山猫合奏団のOfficial Siteから転載

まだ、楠さんが投稿しないので…
《高山正樹による「宮澤賢治考」のプロローグ》
(音楽色を強めるために、音楽に関して「へー」という感じの記事を読者に届けたいと思って立ち上げたコラム「音を楽しむ雑記帖」。執筆者は山猫合奏団の音楽家(ふたりしかおらん)、しかしちっとも更新されない。音楽門外漢の高山ではいかんともし難く、楠氏も、彼が担当する宮澤賢治考さえなかなか更新しないのだから頼りになるわけもなく、ということで、「音を楽しむ雑記帖」は寂しく閉鎖しました。たった一個投稿された記事、僕がなんとか頑張ってひねり出して投稿した記事を、「宮澤賢治考」に移してそのプロローグにしてしまうことにしました。楠さん、お邪魔しま~すって、楠氏は留守。居留守かな。ああ、この気軽に部屋に立ち入る気軽さ、若葉荘を思い出す。若葉荘とは、30年前、白石、楠、高山が住んでいたアパートの名前っす~)

宮沢賢治の“セロ弾きのゴーシュ”で、ゴーシュが毎晩練習している水車小屋に最初に訪れた三毛猫が、ゴーシュに向かって「ひいてごらんなさい」とリクエストした曲は、ロマチックシューマン作曲の“トロメライ”でした。

グーグルを使って「トロメライ」を検索すると、「もしかしてトロイメライ」と注意してくれます。
ヤフーだと、「トロイメライ ではありませんか?」とご丁寧なお言葉。
ましてやロマチックシューマンなどという作曲家は存在しません。
正解は、言わずと知れた(と、クラシック通の方ならおっしゃるでしょうが)ロベルト・アレクサンダー・シューマンのトロイメライです。

ドイツの作曲家、R・A・シューマンは、20代の終わり、1838年に「子供の情景」という小品集を作曲しました。その7曲目が、“トロイメライ”です。

 1:異国から
 2:珍しいお話し
 3:鬼ごっこ
 4:おねだりする子供
 5:みたされた幸福
 6:大変なこと
 7:トロイメライ
 8:暖炉のそばで
 9:木馬の騎士
 10:きまじめ
 11:こわいぞ
 12:眠る子供
 13:詩人のお話

「トロイメライ(Träumerei)」はドイツ語の「トラウム(夢、英語のドリーム)」の派生語で、「夢を見ること」、つまり「夢想に耽る」とか「空想する」といったような意味があります。

シューマンは生涯で8人の子供を持つことになるのですが、シューマンがピアニストのクララと結婚したのが1940年ですから、1838年のシューマンにはまだ子供がありませんでした。
余談ですがシューマンの8人の子供の人生は様々です。8人目の子供はシューマンが天才と認めて見出したブラームスの子ではないかと、晩年のシューマンは疑っていたようです。
子供の自殺、自らの自殺未遂と精神病などなど、46歳の若さで亡くなるまで、結婚後のシューマンの一生は決して幸せなものではなかったのかもしれません。しかしそれだけに、子供が大好きだった若きシューマンが、まだ見ぬ子供を夢想して作曲したトロイメライの限りなく美しい旋律は、シューマンの生涯を知れば知るほど聞く者の心を打つのです。

小品集「子供の情景」は演奏するだけなら決して高度な技巧は必要ではなく、むしろ易しい。けれども、「聴かせる」演奏をしようとしてその構造などを分析しはじめるととても複雑、つまり第一印象とは大違いで、トロイメライのいい演奏をするのは容易なことでないらしいのです。きっと、技術でごまかせないからこそ、その分、ピアニストの心がむき出しにされてしまうのかもしれませんね。

後にシューマンは「子供の情景」について、こどものための曲ではなく、大人のために作曲したのだと言っています。

宮沢賢治は、どんな思いで「ロマチックシューマン作曲のトロメライ」という小道具を“セロ弾きのゴーシュ”の中に持ち込んだのでしょうか。
(最近の山猫合奏団では「シューミャン」とか「トロミャライ」とか三毛猫に言わせてウケを狙っていますが。)
「夢」、「へたくそ」、「子供」、そして「おとな」。
なんだか、色々な想像が湧いてきませんか。

でもこの先は、楠定憲氏の持ち場、そのうち書いてくれるでしょうから、それをゆっくり待ちましょう。

tag: 山猫合奏団  宮澤賢治  楠定憲 

ブログの書き方講座からのMIRROR BALL

楠さんが事務所に来ました。
ブログの書き方講座の後、写真を撮りました。
いよいよ始まる宮澤賢治考
「宮沢賢治考」、いよいよ、ついに連載開始らしい。更新頻度は不明。
第一回は「45年前の宮沢賢治さん」らしい。

後はウチに帰ってからやるんだって。大丈夫かな。
というワケで、遊びに行くことにしました。

JIN DANCE FACTORYは以前ご紹介しました。
本日は、その地下にあるMIRROR BALLへ。

踊れるソウル&ファンクバー。

いわばワンコインショットバーです。
そんなもんが喜多見にあるのかって?あるんですこれが。
ただし、だんだんいいお酒も置きたくなって、すべてが500円じゃなくなってきたので、そっとワンコインの看板は下ろしましたとか。

かおるさんです。5人の子どもの素敵なママ。天下一品の働き者。

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こんな奥さんのだんなさんのJINさんは天下一品の幸せ者。
(スキンヘッドのおっかなそうなおっさんがJINさんです。)
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「自分のホームバーが欲しかったんです」

金曜日と土曜日の夜11:00以降は、DJが入って若者たちが朝まで踊りまくってます。
でもそれ以外の日はいたって静か。ポップな大人が静かにグラスを傾けていたりするのです。

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白シャツ3人。左と真ん中の方は260円弁当でお馴染みの田口フーズにお勤め。
そして右の方はネットワークソリューション(って何だ?)関係のお仕事をされてる所さんです。
みんな初対面、でもここでは、たいがい帰るときにはこうなっちゃうんだよね。

楠さん、無事に帰れるかな…

tag: 事務所の光景  楠定憲  JINさん  かおるさん  喜多見_Bar.MirrorBall 

千夏さんと早希さんでした

ちょいと別件で沖縄タイムスに電話。そしたら又吉さんのあっかるい声。
そうだ、名前、聞いちゃおっと。
しつこいけどまたおんなじ画像を見てください。

沖縄タイムスの受付の画像

又吉千夏さん(左)と山田早希さん(右)でした。
(宇夫方路)

tag: 沖縄タイムス  又吉千夏  山田早希 

楠定憲の「宮澤賢治考」が始まるらしい

楠定憲氏の宮沢賢治を考察する連載が、いよいよ08年8月25日から山猫合奏団のOfficialサイトで始まります。連載といっても、無精者の楠氏のことだから、きっと不定期。でもちょっと楽しみです。
文章だけじゃなくて、イメージ画像なんかも貼り付けてくれちゃったりすると、とっても素敵なんですが、楠さんには似合わないかなあ(というより、できないかなあ)。

ちなみに、楠さんは「くすのき」さんではなく、「くす」さんです。

※追伸
25日じゃなくて、26日からになりました。やっぱり?
要するに、いきなり不定期です。

※追々伸
27日からの予定になりました。ごめんなさい。
楠氏曰く「すまんすまんすまん」

tag: 楠定憲  宮澤賢治 

喜多見のホームページ開設

いよいよ喜多見のホームページ開設。
http://www.ownmap.jp/map/kitami/

ちょっと準備不足は否めないけど、喜多見の人たちと、一緒にみんなで作っていければ最高。

何とかして地図を生かして新しい仕事ができないだろうか、必死な試行錯誤の始まりです。

慌てず、騒がず、コツコツと。

tag: 喜多見  裏へ 

オーディオブックを聞く人は

“セロ弾きのゴーシュ”のジャケットデータを作ってくれた俳優のおーちゃんこと岡野友信君が、今回のオーディオブックCDでもデータ作成のお手伝いをしてくれました。
これでCDの制作に関して、こっちでやることは全て終わりです。
後は宣伝。これが難しい。

そのおーちゃんに
「ねえねえ、演出家のふじたあさやさんがとってもいい文章をホームページに書いてくれたから読んでみてよ」
と言ったら、おーちゃんは
「あんな字いっぱい書いてあったら読みませんよ。だいたい文字を読みたくない人がオーディオブックを聞くんでしょ、あの文章を読むような人は、オーディオブックなんか聞かないで、本買って読みますよ。」

おーちゃんにしちゃあなかなかもっともなことを言うじゃないかと、ちょいと呻った高山正樹は、なんだかいいこと思いついたらしく、ホームページ担当の佐々木君と何やら相談しています。

これもまた小さなミステリーみたい…

※追記:後に開設した「おきなわおーでぃおぶっく」Official_Blogに、この日のことをこの日の日付で投稿しました。
 ⇒http://ameblo.jp/okinawaaudiobook/entry-10152370839.html

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tag: ミステリー  岡野友信  ふじたあさや  MAPの人  朗読  おきなわおーでぃおぶっく  別ブログへ 

ふじたあさや先生からのお言葉。

※おきなわおーでいおぶっくOfficial_Siteの更新記録⑤
 2008/8/15 各作品紹介のページにCDジャケットのイメージをアップしました。
  ※…と、サイトの更新履歴にあるのだが。
  何故か本ブログでは9月7日に、Officialブログでは9月9日に「CDジャケットのデザインが最終決定」とある。
  今となってはその頃の事情は忘れた。どうでもいいことだし。

 2008/8/18 「対馬丸」の記事をアップしました。
  ※この意味が分からない。関連新聞記事へのLINKなら、もうデッドリンクである。


「おきなわおーでぃおぶっく」に、ふじたあさや先生がお寄せくださったお言葉を掲載しました。高山正樹への過分な評価には、穴があったら入りたくなりますが、そう言って逃げてはいられない、身の引き締まる思いです。
また日本語の書き言葉と話し言葉の乖離についての御高論は、今後オーディオブックを考えていく上で大きな示唆を与えてくださるもので、大変参考になりました。ただただ感謝であります。

※追記:後に開設した「おきなわおーでぃおぶっく」Official_Blogに、この日のことをこの日の日付で投稿しました。
 ⇒http://ameblo.jp/okinawaaudiobook/entry-10152361164.html


その他にも、あさや先生には来年5月の新百合芸術祭への山猫合奏団参加を決めてくださったり、またいくつか新しい企画の種もいただいたりと、いくら感謝の言葉を並べても足りません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふじたあさや氏の似顔絵
なお、「おきなわおーでぃおぶっく」のふじたあさや氏のお言葉の脇に、高山正樹が描いたふじたあさやさんの似顔絵をそっと貼り付けてしまいました。いずれあさやさんからお写真をお送りしていただくまでの暫定処置のつもりなのですが、このままでも悪くないかななんて思っています。ただ、あさやさんが何とおっしゃるか、なにぶんにも、あちらはOfficial Siteなので・・・



おきなわおーでぃおぶっくOfficial_Siteの更新記録⑤
 ※いつ消えてなくなってしまうか分からないので、転載しておくことにした。


オーディオ・ブックに寄せる期待・・・ふじたあさや
もともと言語は、声で思いを伝えあうものだが、記録方法としての文字を獲得したところから、変質がはじまった。 日本の場合、原型である〈やまとことば〉を記録できる表音文字(かなもじ)を発明したこと、それと、表意文字としての漢字を音(おん)ごと併用し、 さらに数次にわたって外来語を取り入れてきたことで、結果的に世界一複雑な表記法を持った、文学向きの言語になった。 しかしこれは、本来の話し言葉とは、かけはなれたものである。この話し言葉と書き言葉の乖離が、日本語を考える時の大問題になっている。 話し言葉から見れば書き言葉が、不自然だということだが、読み書き重視の国語教育の中では、書き言葉が正規のものとされたのである。 そこを一致させるべきだろうと、二葉亭四迷も、森鴎外も、夏目漱石も考えた。しかし、今にいたるまで、「~だ ~である」は話し言葉ではない。 この文章にしてもそのまま声にしたのでは、誰も話しかけられているとは思わない。
そういう国で、書き言葉を声にする方法が、〈朗読〉として探られてきたのは、偶然ではない。 それは書き言葉の論理性を話し言葉の情感と活力で包むことで、書き言葉と話し言葉の溝を埋めようとする試みで、声の側からの言文一致運動といってよい。
しかし、そういう意識をきちんと持った〈朗読〉を聞いたことはあまりない。 よくあるのは、〈朗読〉らしい「読み方」を読んでいるというやつで、生きた言葉が聞こえてきたためしはない。
そんな中で高山君は、文学を文字で運ぶのではなく、声で運ぶことを考えた。同じ領域を走っているランナーがいないわけではないが、 高山君の優れているのは、いま述べたようなことを絶えず考え、自分の朗読を「これでいいはずはない」とチェックしていることだ。ともするとひとりよがりの朗読家が多い中で、 彼のような存在は稀有といってよい。
高山君の企画になるオーディオ・ブックが、新しいジャンルを開拓するであろうことを、ぼくは期待している。
さらにいうならば、その第一回に『カクテル・パーティー』を選んだことがある。大城立裕氏がこの一作をひっさげて、本土の文壇に登場した時、戦慄をもって迎えられた記憶がある。 タイトルの「カクテル・パーティー」は、実際にカクテル・パーティーであるだけでなく、言語のカクテル、民族のカクテル、国家のカクテル、支配者と被支配者のカクテル、 さまざまな政治的立場のカクテルでもあり、そのすべてが沖縄の象徴なのである。 その状況の中で、「お前は」一体何をしたのか、しなかったのか、それを問い詰める第二部の文体は、朗読の難易度からいえば、超A級である。 読後の、リアリティーある絶望感は、おざなりの連帯を唱える、本土の沖縄好きの似非文化人を打ちのめす。こんなむずかしい作品を、高山君はなぜ読もうとするのか、 それはきっと自分こそはその似非文化人ではあるまいとする、決意の表われだろう。
(劇作家・演出家・昭和音楽大学教授)

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