fc2ブログ

不十分な告知集

宇夫方隆士詩画集『幻影』出版記念パーティー&朗読会
 12月22日那覇パラダイス通りBar“土”  詳細未定喜多見沖縄語を話す会、金城さんの沖縄料理を食べる会
 12月25日(金) 時間未定・場所未定
山猫合奏団
 “セロ弾きのゴーシュ”
  2月10日(水) 都内某所詳細一切未定
 5月4日の“セロ弾きのゴーシュ”(しんゆり芸術祭)
  2月15日から前売り開始。
  全席指定。
  お早めに、是非ともM.A.P.を通してお買い求めください。
  といっても、まだ開演時間未定だもんね。
なんとも中途半端で不十分な告知集でした。

なお、沖縄語を話す会の各月のご案内は、おきなわおーでぃおぶっくのOfficial_Blogで行います。
沖縄語を話す会、案内記事

“沖縄map”のメルマガを始めました!

楽天市場“沖縄map”で、いよいよあさってくらいから、焼物(壷屋焼き)の販売を開始します。石鹸も新しい商品が完成し、1月から販売開始です。

楽天市場のメルマガも始めました。メルマガ担当は糸満の女、上原です。
新しい商品の情報や、ちょっとしたこぼれ話などを“沖縄map”のお客様にお届けするものですが、楽天会員にならなくても、アドレスを登録していただくだけで、メルマガをお送りすることが出来ます。

null

登録は簡単!
こちら(↓)をクリックして、メールアドレスを登録するだけでOK。
【now on click!】
携帯のアドレスでも大丈夫です。

皆様、ぜひ登録して下さい。よろしくお願いしま〜す!
(宇夫方路からのお願いでした!)

tag: MAPの人  MAP扱い商品  楽天市場 

詩画集「幻影」評と届いた感想その他

販売サイトのこと。
どんなに素晴らしい作品だとしても、同じ種類の商品をたくさん並べて比較して選ぶことができなければ、なかなか買っていただけるものではありません。それがお客様の当たり前の心理ですよね。

というわけで、商品を増やさなければなりません。
やっとちょっと増えました。そして今日は、五味さんがその商品を撮影しに来てくださいました。

そのうちのひとつです。
null
五味さん、いつもいつもありがとうございます。
そして、何よりも、早く作品を提供してくださいね!
それから、五味さん情報によると、C・W・KYOKOちゃんが素敵な賞をGETしたらしい。
皆さんに買っていただくためには、信頼できる筋から評価された実績をご紹介することも重要なことです。だからKYOKOちゃんの賞のことも、詳しいことがわかったらお知らせしましょう。

宇夫方隆士氏の詩画集「幻影」が発売され、ひと月半ほどになりました。
M.A.P.販売サイトの詩画集販売ページ
先日11月21日の沖縄タイムスに、書評が掲載されましたので、やっぱりこれもご紹介いたします。
市画集「幻影」の新聞評
【大きな画像で見る】now on click↑

また、「幻影」をお読みくださった方々から、作者宛てに多くの感想が寄せられています。そのいくつかもご紹介いたします。掲載をお許しくださった方々には、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

【お寄せいただいた感想集】
ざっと流し読みをさせていただいて、これはひとつぶひとつぶ噛みしめて読ませていただきたいと思っています。
けれども、まあ、人生をこよなく楽しむ術にたけておいでになる。スペインで、沖縄で、その地にいともたやすくとけ込み、楽しんでおられるご様子、伺い知ることが出来ました。
(東京都江東区 梅本様)

昨日、詩集「幻影」が届きました。ブルーのレザックの表紙も「幻影」という描文字も、グリーンにスミのイラスト、白ヌキ文字の帯も全てステキです。居心地のいい喫茶店で、エスプレッソ飲み乍ら何度も読みたいです。もちろん、全ページを何度かめくり、各パートの新イラストを眺め、散文はきちんと読みました。かつての600篇から厳選した126篇とありますが、もちろん新しい本の版型に合わせて、あらためて手描された文字ですよね。だから初めて出会ったような新鮮さがあります。新イラストは詩集のムードにぴったりでステキです。
(東京都豊島区 藤田様)

沖縄の海、あるいはバルセロナの海でしょうか、青い色がすてきな表装ですね。仙台の友人との電話では、心にしみる本で、気に入っているとのことでした。
(東京都品川区 小原様)

私、散文からよませていただきました。同じ世代を過ごした者としてウンウンうなづきながら… 岩手山登山は私もおにぎり+キウリ+味噌でした。胸が少し痛み涙がにじみました。歳のせいでしょうか。私もまもなく78才となります。がんばらなくちゃ…
(横浜市港南区 松中様)

静かに深まりゆく秋……。とても穏やかな気持にさせ、自分を見つめさせてもらっています。
(東京都足立区 桜井様)

図らずも昨日、前に送って戴いた2007年12月の浦添市美術館の詩画展のポストカードの詩を拝見しておりました。挿し絵と詩、素敵な線描の絵をさる事ながら詩の一行一行がまるで絵そのものです。小生など風景と四ツに組んで撮っていましたが体力の衰えで撮れなくなり苦しんで居りましたが宇夫方さんの詩の一行を絵に差し替えてゆく事が出来るかもしれない、そんな希望が湧いてきました。
(北海道当別町 宮城様)


もひとつおまけ。
三線の数だけティーガーもある。斬新なティーガーに変えたいなと思っても、それには元のティーガーを外さなくてはならない。ちょっともったいない。エコの時代、もっともな気持ちです。だったらさあ、三線買う時にティーガーが選べたらいいんじゃないの? ということはさあ、三線を売ればいいんじゃないの?
ミステリー……
null null
YUSUKE氏所蔵の忍び駒です。
要するにミュート。


「幻影」にまつわる沖縄での記事をアップしました。
おきなわ堂にて「幻影」販売中(11/18)

tag: シーサー  C・W・KYOKO  五味正伸  宇夫方隆士  MAP扱い商品  三線 

三笑亭夢丸師匠新宿末広亭

三笑亭夢丸師匠、新宿末広亭の11月下座で口演中。
null
「聞いていかないの」
残念ながら、本日、地図関連の仕事が山積みで、ゆっくり聞かせていただく時間がないのです。

新江戸噺の、5枚組のCD。
null
お受け取りするものだけお受け取りして、そそくさと楽屋を後にせざるを得ない失礼。
もちろん、飲んでる暇なんかありません。
null今月中に時間取れるかなあ……
もちろん、飲むほうじゃなくて、聞くほうですよ。
(宇夫方路、代筆:高山)

tag: 東京奏楽舎  三笑亭夢丸 

東京奏楽舎の新メンバー

名田(めいだ)綾子さんを囲んで。
プロフィール、見ーつけた!
http://www.pia-julien.com/profile/ayako_nada…
null

三笑亭夢丸師匠は颯爽と。
null

tag: 名田綾子  三笑亭夢丸  東京奏楽舎 

来年のこと(「未決定稿」と「新規情報」について)

昭和音大はもうクリスマス。
null

来年のはなしです。
1月9日
新宿の芸能花伝舎にて
“日本演出者協会・近代戯曲リーディング第一回公演”
……が行われます。
演目は……
木下杢太郎「和泉屋染物店」(ふじたあさや演出)
久保田万太郎「釣堀にて」(中村たかお演出)
……の2本。

そして、高山正樹と宇夫方路が、ふじた組に参加することになりました。
開演は15:00。
共演は流山児祥・瓜生正美・小竹伊津子・中西和久その他、怱々たるメンバーです。
台本は只今制作中ですって。
料金はどうなっているんだろう。詳細が分かったら、追ってお知らせいたします。
そして、来年の、こんなカレンダーの販売を開始しました。
null
楽天市場“沖縄map”の手漉き和紙暦のページ

大判の吊るすタイプのものは、明日あたり販売開始かな。
null
でも、来年のことよりも、このところの記事がなかなかアップできずにいます。
(※以下は旧ブログ時代のこと。新ブログにはないシステムです。)
それがずいぶんとたまってしまったので、“未決定稿”というカテゴリーを作りました。
未決定稿の記事が完成したり、記事の情報を変更したりすると“新規情報”のカテゴリーへ。
記事の日付ではなく、実際に書き終わった日時の新しいものから順に10件の記事を“新規情報”のカテゴリーにしています。

tag: 和泉屋染物店  楽天市場  MAP扱い商品  紙漉き工房“紙芳”  ふじたあさや  朗読 

第2回 喜多見で沖縄語を話す会(うちなーぐち講座《6》)

沖縄から帰ってきた日の夜です。
今日は喜多見で沖縄語を話す会の第2回。11月9日の第1回に続いての開催です。
第1回も参加してくださった夏子さんと金城さんです。
null
夏子さんについては以前ちょっとご紹介したので、今日は金城さんのこと。
金城さんは伊江島のご出身です。伊江島は本部(もとぶ)半島の北西に位置する島。沖縄本島から約10kmという近さですから、美ら海水族館などからも、伊江島のシンボルであるタッチュー(城山)がよく見えます。
null
かつてこの伊江島には、沖縄での日本軍最大の飛行場があり、そのために、あの沖縄戦で熾烈な戦いが繰り広げられた島でもあります。
金城さんは今更あらためて勉強する必要のないくらいウチナーグチが堪能です。でも、私達の沖縄語を話す会に参加してくださいました。金城さんも、きっと充実した時間を楽しんでいらっしゃるのだと思います。うちなーぐち初心者のメンバーたちにとっても、金城さんのような方が一緒にいてくださることが、とっても楽しくて嬉しいのです。
「あめーけんちゃけんちゃ、ちゃーちゅーぱんじゃやてぃー」
伊江島の言葉です。沖縄本島からたった10kmしか離れていないのに、我が沖縄語を話す会の國吉眞正先生にしても、この言葉をスッと理解することはできませんでした。
「あめーけんちゃけんちゃ」は「あらー、まー」みたいな感じ。那覇あたりのウチナーグチなら「あいえーなー」といったところでしょうか。「ちゃー」は「ずーっと」、これは那覇や首里でも同じ。「ちゅーぱんじゃ」「がんじゅー」、つまり「元気」ですね。
久しぶりに会った人に、「あらまあ、ずっと元気だった?」と、はじけて思わずハグでもしそうな言葉です。沖縄本島の首里那覇周辺の沖縄語で表現するなら、「あいえーなー、ちゃーがんじゅーやてぃー」

こんな難しい勉強を、最初からやっているわけではありません。でも話はこんなふうにあっちこっちへ脱線します。これがまた楽しいのです。

で……
うちなーぐち講座《6》
今日正式に習った言葉は「〜やん」。日本語に訳せば「〜だ」「〜である」。基本的に勉強したは、たったこれだけです。

後は単語を少し。眼鏡は「がんちょー」で、砂糖は「さーたー」、間違いが「まちげー」だとか。単語は頑張って憶えようというわけではなく、ボチボチと、「へー、そうなんだ」みたいにゆるーいテンポでやっていきます。
「がんちょーやん」は「眼鏡である」で、「がんちゅーやん」は「元気である」だね。「なかなか上等やん」なんて言いながら。

あ、そうだ、ちょっと面白い単語のハナシはご紹介しておきましょう。
「スプーン」は「スプーン」ですが、「匙(さじ)」なら「けー」。「しゃもじ」は飯を掬う匙だから「みしげー」、鍋で使う「おたま」は「なびげー」。おー、分かりやすい。

そして新しい仲間のご紹介。夏子さんのルームメイトで広島出身の西武門(にしんじょー)もみ子さんです。
null
独学で三線をやってます。西武門もみ子はもちろん芸名。「もみ子」の「もみ」は広島名物もみじ饅頭の「もみ」、西武門は「西武門節」からとったようですが、沖縄の人なら女性の名前にいくら芸名でも「西武門」とはつけないかな。北海道で言えば「すすきの花子」ってところでしょうか。でも、いい感じ。

今日もあっという間に終電近くなってしまいました。今日はここまで。
null
みなさま、末永く宜しくお願いします。

tag: 西武門もみ子  【総合講座】  しまくとぅば  金城多美子  ゆんたくの会  山川夏子  事務所の光景 

どこへ向かっているの

雨。二階建てジャンボ。久方ぶりのANA。
null
このところSkyMarkばかりでした。なぜならチケットが安いから。
ではなぜ今回ANAにしたのか。それは一人一個、15kgまでの宅配便を1,000円で送れるから。でも荷物の保障はしてくれない。だから送る荷物は、仕入れてきた大切な壷屋焼きではなく、旅の衣類など。
null

null
もし、日本に富士山というものが無かったら、つまらない妄想です。
僕は、いったい、どこへ向かっているのかなあ。

tag: 沖縄の旅_2009年11月  富士山 

もうひとつの沖縄(4)

今回の沖縄の旅、最後の晩餐。
null
ゆし豆腐。にんじんしりしりーがある。それ以外には、特に沖縄っぽいものはない。

オリオンビールに続いて島酒。
琉球酒豪伝説とやらを飲んでおくと、次の日が楽らしい。
null

進貢船の模型が飾ってある。
null
そういえば“おきなわワールド”の進貢船は復活したのだろうか。最近は裏の業者用通用口から入ってそこから出るのでわからない。
ダッコちゃんがウィンクしていたり……
null null
アンガマのウシュマイとンミーのお面が微笑んでいたり。

お隣の与儀さんから貰ったアダンの手作り草履。
null
神輿を担ぐ下町では分からないが、東京の山の手あたりの人間は、手作りの草履なんて観光地で売られている民芸品のレプリカくらいでしかお目にかからない。それが、まだここでは生きている。でも、貰ったはいいけれど、たぶんきっと誰も履かないで、このまま部屋の隅っこにずっと転がっているんだろう。そしていつしか古い記憶の中でしか見つけることができなくなるんだろうな。

命名札だって同じ。
null
数年前まで、居間の壁には数十枚の命名札が貼られてあったが、家の内装を変えてから、新しい数枚だけ捨てずに取ってある程度になった。
沖縄の命名儀礼も、調べればちょいと面白い。今日のところは深入りはやめるけれど、最近の僕は、こういう時いつも、日本ではどうだったのだろうと考えるようなった。沖縄は僕にとって、日本を知る糸口でもあるらしい。

昔の話を始めると、昭和一桁生まれの義母からは、興味深い話がたくさん出てくる。
義母の童名(わらびなー)はチル。今でもヤンバルの田舎へ行けば、みんなから「ちる小(ちるぐゎー)」と呼ばれる。童名とは、戸籍上の名前とは違う、家庭内とか近所の友達の間で呼び合う名前のことである。
だが、義母には童名と今の戸籍上の名前と、その他にもう一つの名前があった。「鶴」という「やまとなー(と義母は言った)」。近所の女の子は、みんな大概「ツル」か「カメ」だった。こっちは姉がツルで妹がカメ、あちらは姉がカメで妹がツル。ツルカメだらけ。同じ苗字も多かったので、名前の前に「〜の」という屋号が必要だった。
ある時、小学校の先生がこれでは拙いということで、片っ端から名前をつけた。あんたは「きみ子」あんたは「よし子」というように。その日から、義母の「やまとぅなー」は「とみ子」になった。この日はじめて聞いた話しである。
null
僕は、義母の童名が「ちる」だなどとは全く知らずに、十数年前、生まれた娘に「なちる」と名づけたのである。その命名札が、今も残っているのかどうか、何となく聞くことはしなかった。

明日の朝早く、沖縄を発つ。トートーメーに線香をあげる。トートーメーの棚には、大和風の線香と平御香(ひらうくー)が置いてある。
null
平御香とは沖縄の線香。6本の線香が板チョコのように並んでいて、割って使う。
この線香を見ると、いつも思い出すことがある。20年前の義父の葬式でのこと。大和から送り込まれていたのであろう若い坊主の説教。「平御香は香りがない。こんなものを使っていては、亡くなった人は成仏などできない。香りのある大和の線香を使わなければいけない。」
当時、沖縄で線香といえば、平御香の他にはなかった。僕は怒りに震えた。しかし、家族はみんな穏やかに黙って聞いている。そうでなければ、僕はその坊主をぶん殴っていたに違いない。今も思い出すたびに殴っておけばよかったと、後悔するのである。
でも、最近は平御香に火をつけた憶えが無い。今日も結局、「大和の上等線香」に火を点けて、そして手を合わせたのである。

《おまけ》
義母にも「カンゼークー」のことを聞いてみた。
「来ていたさ、なーびなくーさ。鍋とかヤカンとか、直しにきていたさ」
「いつごろですか?」
「戦前かねー」
眞永座の仲嶺眞永さんのお話とはずいぶん違う……

tag: トートーメー  「クガニゼーク」のこと  沖縄の旅_2009年11月  にんじんしりしりー  ゆしどうふ 

浦添美術館訪問

2007年の8月31日から9月9日まで、「沖縄の金細工〜うしわれようとするわざ・その輝き〜」という展覧会が、浦添市美術館で開催されました。
(余談ですが、実はこの時、又吉健次郎氏が宇夫方隆士氏に、ぜったい詩画集の展覧会をやったほうがいいと、乗り気ではない隆士氏に代わって、浦添美術館の空いている日を押さえてしまったのです。それがきっかけで、隆士氏は沖縄タイムスの新聞小説の挿絵を描くことになり、我々M.A.P.は隆士氏を通じて、沖縄タイムスの文芸部長さんから大城立裕氏を紹介いただきました。なんだか不思議。)

8月28日付けの「沖縄タイムス」に、この展覧会を紹介する記事が掲載され、そこには次のような一文がありました。
「琉球では、金銀を扱う金細工(クガニゼーク)、錫・銅を扱う錫細工(シルカニゼーク)の金工職人がいた」
もしかすると、浦添市美術館に行けば、何かわかるかもしれない、そう思って訪ねてみました。
null
その時のチラシをコピーしてくださいました。
nullnull
他にも、又吉健次郎さんの工房の案内や名刺などもファイリングされていましたが、それらには「カンゼーク」と書かれてありました。
「なぜカンゼークではなく、クガニゼークとしたのですか」
「この時の展覧会は、又吉さんだけではなく、クガニゼーク全体を紹介する企画だったので」
僕の問いの立て方がまずかったのかもしれませんが、なんとなく意外なお答えでした。それまで、漠然として、「カンゼーク」という大きなくくりのなかの一分野が「クガニゼーク」なのかもしれないと思い始めていたのに、お答えの印象はその逆です。でも、それは要するに、カンゼークについての見解が定まっていない、というか、「カンゼーク」の言葉にこだわることに大した意味はないという感じなのです。

今回の旅で、「カンゼーク」の本質にどうしてもたどりつけないもどかしさがどんどん増大してきています。しかし、もしかすると、僕の求める明確な答えなどハナから無かったのではないか、ここに至って、そんな風に思えてきました。「カンゼーク」の原点を求めても、そんなものは初めから存在しない。「カンゼーク」という言葉は、廃藩置県以後の大きな変化の中で生まれてきた、比較的新しい言葉なのではないか。「金細工」と書いて「カンゼーク」と読むのは、元来のウチナーグチでは考えにくいけれど、大和の感覚を通すと、「クガニゼーク」より、一見自然で、かつ沖縄風に聞こえてきます。

さて、この僕の推測は正しいのかどうか、まだ調べる本もある、聞ける人もいます。
もう少し、「カンゼーク」の影を、追ってみようと思っています。

続きを読む

tag: 金細工  「クガニゼーク」のこと  沖縄の旅_2009年11月