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朝から呟いてみた

東北地方太平洋沖地震発生から20日目……

【この日呟いたこと】

※中島岳志という保守派の学者が「保守派の私が原発に反対してきた理由」と題したブログで「保守思想は『理性万能主義に対する懐疑』からスタートする」と述べる。
「人間はこれまでも、これからも永遠に不完全な存在で、その人間の理性には決定的な限界があります。どれほど人間が努力しても、永遠に理想社会の構築は難しく、世界の理想的なクライマックスなど出現しないという諦念を保守主義者は共有します」
ここまではいい。しかし、そこからの展開で決定的に袂を分かつ。
「だから、保守派は人間の理性を超えた存在に対する関心を抱きます。神のような絶対者、そして歴史的に構成されてきた伝統や慣習、良識」
それを読んで、僕は呟いてみた。
8:57
「理性万能主義に対する懐疑」には同意。しかしだからといってなぜ「理性を超えた存在」へ行くのか?絶対者の名の下に、どんなことがなされてきたかを何故考えないのか。


※中島岳志氏は、同じ記事で、さらにこう言う。
「あらゆる原発は、未来永劫、不完全な存在です。すべての原発は、『想定外』内存在です。だから今回のような事故は、必ず起こります」
「重要なのは、事故や故障が起こることを前提に、その利便性とリスクを天秤にかけて利用する英知とバランス感覚です。例えば、自動車は普遍的に事故を起こし続けます。日本だけでも年間約5000人の命が失われ、多数の負傷者が出続けています」
「しかし、私たちは自動車を放棄しません。それは、リスクの存在を前提として、そのリスクよりも利便性のほうが上回るという認識を共有しているからです」
これに対して、池田信夫という経済学者がツイッターで次のようにイチャモンをつけた。
「年間5000人を殺す自動車より、今まで死者の出ていない原発の方が危険だという根拠を知りたいね」
なんだか池田氏の物言いが下品だったので、僕はまた呟いてみた。
9:07
中島氏は利便性とリスクを比較した認識の共有を言っているのであって、単純に死者数を較べているわけではない。短い言葉だけでやり合って、原発は安全という印象だけが伝わっていく危うさ。


※池田信夫という人はいろいろと呟く。
「われわれの身の回りにある最大のリスクは、自動車とタバコ。それを人々が恐れないのは、マスコミが報道しないから。彼らが報道しないのは、商売にならないから」
「原発より自動車のほうがはるかに危険」

だから僕も、いろいろ呟いてみた。

9:28
昨年イラク戦争で死んだ民間人は4810人という発表。それが本当だとしたら年間5000人死ぬ日本の交通事故の方が悲惨?違うでしょ。自動車やタバコが原因で死ぬ人の数を引き合いに出して原発の安全性を云々するのもそれとどこか似ている。哲学がなさ過ぎる。

9:42
僕の15年前の腎臓癌の原因は不明。ただ唯一因果関係がありそうなのはヘビースモーカーだったこと。時々遠慮ない喫煙者に腹を立てることはあるが、煙草自体に恨みはない。別れた女みたいな感じ。でも原発は嫌。手が届かないから。原発は異界の悪魔。手が届かないのは別れた小悪魔も同じだけれど。


※また、別のハナシ……
19:32
4月3日の山猫合奏団チャリティーコンサートについて、最初の依頼はまず落ち着いて欲しいと断った。でもじっくり話しをして、震災孤児の存在を知った。収益金はこれから先20年続けていく孤児支援に使うことを提案、何に使われるか見届けたい。主催者も同意、それで参加を決めた。これから長いよ。


※宇夫方女史は琉球舞踊教室。
 ⇒琉球舞踊専用ブログのメモ書きみたいな記事

tag: 山猫合奏団 

ずっと考えている

東北地方太平洋沖地震発生から19日目……
バッハはうすで山猫合奏団の練習。
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 ⇒この日のことについての白石准のブログ記事

喜多見に戻って沖縄語を話す会。
 ⇒“沖縄語を話す会”のブログ
本日はさんぴん茶とゴーヤーの団子と共にお勉強。
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国弘泉さんが娘さんの志保さんと一緒に事務所にいらっしゃった。
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来る4月3日、正式にチャリティーコンサートへの参加を決めた。

志保さんは英語の翻訳の仕事をしていらっしゃる。そして音楽好き。ならば……
いやいや、まだ内緒。
新しきミステリーは楽しい。原発のことがなければ、もっと……

そう思ったら、いつの間にか僕は、チャリティーコンサートを楽しむということについて、考え始めていたのだ。

田原順子先生、宜しくお願いいたします!

やっと、という感じではありますが……
いよいよ琵琶に挑戦と相成りました。

ご指導くださるのは田原順子先生です。
本日は弦の張り方と調弦の勉強。三線と同じ本調子。三線やってて良かった。
しかし、先は長いのであります。時間は短いけれど。
あー、えらいこっちゃ!



第一回目の稽古を終えて事務所に戻れば、そこは現実……
東北地方太平洋沖地震発生から18日目……

【そしてこの日呟いたこと……】

17:03
会社にて。TVのニュースを聞いていたHさんの発言〜「土嚢ってすごいんですね」!?そっちかよってか。

17:18
Hさんのそっちかよ第二弾。「プルトニウム?もう仕事なんかしている場合じゃないですね、遊び呆けなきゃ」


Hさんとは林香さんのこと。はたして、琵琶の稽古は、仕事でしょうか、遊びでしょうか……

tag: 「枡形城落日の舞い」  MAPの人 

“琉球ホルモン”でちょいと一杯

《3月28日(月)-2》
東北地方太平洋沖地震発生から17日目の夜……
リュックの中に市民劇の台本が2冊。ありゃ、いったいどういうこと?
僕、昨日、殺陣の稽古をちょいと拝見して、お先に失礼したのだが、どうやらその時、すぐ近くに置いてあった殺陣練習中の石山海くんの台本を、自分の台本だと思ってひょいと持ってきちゃったらしい。

というわけで、台本を届けるついでに、経堂でちょいと一杯やることにした。

どうせなら取材を兼ねて、“琉球ホルモン”というお店。
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琉球のホルモンを使っているというわけではなく、琉球風な味付けでホルモンを料理するというわけでもなく、ただホルモン焼きの他に、沖縄料理もそこそこ取り揃えていますよっていうお店みたい。

保険の仕事を終えた宇夫方女史も合流。
シメで沖縄そばを食べたが、酔っ払っていて残念ながら味はよく憶えていない。これじゃあ取材になってねえなあ。
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奥様、本日ちょっと海くんをお借りしました。

何を話したかは、これもまた後日報告。

※なお、海くんの奥様は、生まれたばかりのお子様と一緒に、ここ数日実家に行っていると聞いていたので誘ったのです。でなけりゃね、奥さんの不安な気持ちを考えれば、こんな時にダンナさんを誘い出すなんて、とてもできないよなあ……。

tag: 「枡形城落日の舞い」  沖縄居酒屋.琉球ホルモン 

深夜、呟いている……

《3月28日(月)-1》
東北地方太平洋沖地震発生から17日目になったばかり……

【その時呟いていたこと】

1:20
今、ニコニコ動画で東電の会見の生放送を見ている。情報被爆しているわけではない。親であることの責任、数十人の方々に働いてもらっている会社の代表としての責任である。一時避難しろと言っても動かない我が家族、逃げようにも逃げられないM.A.P.の社員たち。

1:33
それなのに稽古場で受けない冗談を言うオレ、いつに無く新作の楽譜を読むオレ、7月の沖縄で開催されるキジムナーフェスタのために奔走しているオレ。昔からだが、やっぱりオレは分裂している。

殺陣の稽古(暫定記事)

《3月27日(日)》
東北地方太平洋沖地震から16日目……
今日は殺陣の稽古。
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いろいろと申し上げたいことあれど……

市民劇関連の記事は順番に書きます。なので後日……

tag: 「枡形城落日の舞い」 

“忠兵衛”のカテゴリ

《3月26日(土)〜27日(日)》
東北地方太平洋沖地震から16日目になった……
伊藤勉さんは遠いのでお先にお帰りになった。青田泉ちゃんもソロソロと帰った。放射能の所為か、一番早く帰りたさそうにしていた気の小さい亘先生だったが、飲んでしまえばもう一軒行こうかということになる。

放射能などどこへやら、“忠兵衛”までテクテク歩く。

週末の所為か、とっても混んでいる。
みなさん、カラオケなんか、やっちゃったりしている。

そんなこたァお構いなし。亘先生も歌うのである。
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やっと奥様(右)に会えた。
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左の女性は奥様の妹さん。お店が忙しい時は手伝いにくるらしい。さて、“忠兵衛”は混んでいる時に来るべきか空いている時に来るべきか、悩ましい。

というわけで、“忠兵衛”のサブカテゴリを作ることにしたのである。

tag: 沖縄居酒屋.忠兵衛(登戸) 

新城亘さんが来ているからさ

《3月26日(土)》
東北地方太平洋沖地震から15日目……
川崎市民劇の稽古を休みました。
そのワケは、山猫合奏団の合わせがあったから。
 ⇒この日のことを書いた白石准のブログ記事

でもね、本当はそうじゃないのかも……

登戸にて。
文化座の伊藤勉さんと元文化座の青田泉さん。
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伊藤さんとは去年の8月7日以来。
青田さんとは一昨年の9月10日以来です。
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詳細報告は後日。

tag: 伊藤勉  青田いずみ  新城亘  文化座 

シーサーズのライブ(暫定記事)

《3月25日(金)〜26日(土)》
東北地方太平洋沖地震発生から2週間目の夜……
吉祥寺。
シーサーズのライブはこんなふうに始まった。
東北地方応援の節電ライブ。
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でもこれじゃあお化け屋敷だ。
そんなわけで……
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ライブのことは、また後日、記事を改稿する予定。
でも少しだけ。
弟子の演奏にダメをメモする新城亘大先生だったが……
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最後は暖かく見守っていらした。
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記念にみんなで。
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(鈴木雄介撮影)

色々と、ご意見はおありであろう。
でもさ、帰り道、こんな笑顔、しばらく忘れていた。
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だから今日も飲み屋に繰り出したんだ。
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そうしたら、智内さんから電話が入った。
ここからは本ブログで智内さんの行動をチェックしているというリック・タナカさんへのご報告。

リックどの。
結局この日も智内さんと飲むことになりました。
どう、いい感じでしょ。
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二人の間には特に何もありません。残念ながら。
河岸さん、ごめん。
午前0時10分。
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酔っ払い男たちでした。
この次の記事へ

tag: 智内好文 

哲学しよう……

東北地方太平洋沖地震発生から2週間目の昼……

新しい仕事の打ち合わせのために親会社へ向かう。
京都にいる櫻井篤史によると、関西ではスカイツリーは倒れているという噂が流れているらしい。僕もそれを否定する確実な情報がなかったが、どうやら大丈夫だった。
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この目で見なければ信じられないことばかり。
しかし放射能は目には見えない。真実は10年後にしか分からないということか。

東京の街では、一見何の心配もないように人々が闊歩している。
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関西のテレビは東電がスポンサーになっていないので、福島原発についての報道の印象もずいぶん違うという話もあるが、実際に視聴したわけではないので定かではない。
もはや関西は外国だ。

少し早く到着したので、近くにあるそら庵まで歩いていった。
奥さんは壁面の亀裂を指差して笑った。
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隣のビルは修復中だった。
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向かいの建物には絶対立ち入りたくないと思った。
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打ち合わせ中。M.A.P.からは僕以外に作業予定者数人が同席。
東京は今後もずっと安全、それが前提での話し合い。不思議な感覚。つまり、人間の想像力が今の状況を捉えきれずに、何か忘れることでその何かを乗り切ろうとしている。なぜ人はそんなものを作り出してしまったのか。あまりにも傲慢な仕業。

僕は、一足先にひとり社屋を出た。
健康ゲーム。薬がなくなったので、人形町の主治医のところへ行くのである。
駐車場の天井に穴が開いていた。
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【この日呟いたこと……】
12:39
今こそ、哲学しよう

11:31
僕がフォローしている悲観的な呟きをする人たちがとうとう呟かなくなった。なぜだ?


でも、今晩は喧噪の中へ……