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キタコマ沖縄映画祭④「対馬丸 さようなら沖縄」

キタコマ沖縄映画祭2018 プログラム④
「対馬丸 さようなら沖縄」
(アニメ 75分/1982年)
監督:小林治
原作:大城立裕

津島丸

沖縄学童疎開の悲劇を描いたアニメ
対馬丸は最大でも10ノットしか出ず、危険地域でのジグザク航行を勧める部下に、総指揮官は日数がかかり過ぎると却下、危険覚悟で直進コースを選択するのだった…
※疎開のために軍艦を使う余裕はもう日本海軍にはなく、そのほとんどをC船(民間の船舶)に頼らざるを得なかった。日本郵船所有の津島丸もまた、船舶運営会(昭和17年から昭和25年まで存在した海運統制組織、国家総動員法で認められていた特別法人)の管理に置かれたC船であった。

※クリックすると大きくなります。
津島丸宣材1 津島丸宣材2

津島丸宣材3

日時:①1月27日(土)10:30~2月2日(金)14:00~
会場:M.A.P.


【チケット料金】
 前売り 1,000円(当日1,200円)
 学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)

  ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
  ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
 11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

 ⇒オフィシャルサイトのチケット購入ページ
 
電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
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tag: 大城立裕  対馬丸 

キタコマ沖縄映画祭③「沖縄の民」

キタコマ沖縄映画祭2018 プログラム③
 アンコール上映作品
「沖縄の民」
(96分/1956年 日活)監督:古川卓巳

凄絶な砲火を浴びながら敢然と闘った沖縄の人々の姿を
セミ・ドキュメンタリーに描く世紀の悲壮大作


沖縄の民1
(C)日活
やはり左幸子がスコブル可愛い…

キャスト
佐敷真知子=左幸子
豊平政男=安井昌二
太田光一=長門裕之
佐敷マリ子=高友子
佐敷フサ子=桂典子
野村校長=信欣三
夜襲の少尉=二谷英明
福地一郎=金子信雄

甘藷掘りの兵隊=西村晃
スチュアート中尉=岡田真澄


沖縄の民3
(C)日活

昭和十九年、沖縄決戦を前に、内地への集団児童疎開が始まる。
沖縄市の国民学校の教師、佐敷真知子は児童の父兄を説得する。
そして、疎開船ツシマ丸は那覇の埠頭を出発するのだが…


沖縄の民2
(C)日活

1950年(昭和25年)対馬丸の遺族会が発足、53年に慰霊碑「小桜之塔」が建立される。しかし「本土」で「対馬丸事件」が広く知られるようになるのは、72年の復帰から10年、82年に芥川賞作家大城立裕原作の小説が出版され、それを元にしたアニメ映画『対馬丸 さようなら沖縄』が公開されてからである。
だから、1956年に対馬丸を題材にした映画が、日活という大手映画会社で制作されたというのは少々驚きであった。今回、「沖縄の民」を再上映するにあたって、沖縄で大城立裕さんや対馬丸記念館などにお話を伺いに行ったのだが、この映画の存在をご存知の方はいらっしゃらなかった。
因みに、今現在、我々のような小さな映画祭で上映が可能な沖縄関連映画の中で、本作品はもっとも古い作品である。
(高山正樹)
 ⇒沖縄関連映画一覧

日時:①1月26日(金)19:00~2月3日(土)10:30~
会場:M.A.P.


【チケット料金】
 前売り 1,000円(当日1,200円)
 学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)

  ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
  ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
 11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

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電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
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キタコマ沖縄映画祭②「密約 外務省機密漏洩事件」

キタコマ沖縄映画祭2018 プログラム②
「密約 外務省機密漏洩事件」
(100分/1988年)
監督:千野皓司
原作:澤地久枝

新聞記者,外務省女性事務官,原作者の3者の視点
1971年の沖縄返還協定締結時に起こった外務省機密漏洩事件を描いたドラマ。アメリカが支払うはずの地権者に対する土地原状回復費を、日本政府が肩代わりするという密約のスクープを追っていた新聞記者の石山は、外務省の女性事務官と肉体関係を結び、機密情報を得る……
1978年にテレビ朝日開局20周年記念番組として製作されたTVドラマが1988年に劇場公開され、また2010年にもリバイバル上映された。

外務省機密漏洩事件

日時:①1月26日(金)14:00~1月28日(日)10:00~
会場:M.A.P.


【チケット料金】
 前売り 1,000円(当日1,200円)
 学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)

  ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
  ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
 11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

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※1978年のTVドラマ、10年後の88年に映画化、そして2010年に緊急再上映された。

 
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キタコマ沖縄映画祭①「ハブと拳骨」

キタコマ沖縄映画祭2018 プログラム①
「ハブと拳骨」
(124分/2006年)監督:中井庸友

【出演】
与那覇良:尚玄
安城銀:虎牙光輝
安城杏:宮崎あおい
与那覇カミイ:石田えり


本土復帰前のベトナム戦争景気で沸くコザの街で…
1960年代後半、与那覇良(尚玄)は、三線の腕が立ち、時々BARで歌っているが、いまだに米軍基地から物資を盗んで小遣い稼ぎをしている遊び人であった。良の母、カミィ(石田えり)は、幼い頃に戦争孤児になった安城銀(虎牙光輝)と妹の杏(宮崎あおい)を引き取り、実子の良と分け隔てなく、厳しく、しかし愛情を込めて育てた。銀はAサインBAR(米軍から許可書を発行されている風俗店)の用心棒、いつの間にか暴力の世界に浸かりきっていた。そんなある日、買い物帰りのカミィが米軍のトラックに轢き逃げされる…

ハブと拳骨

日時:①1月26日(金)10:30~1月28日(日)13:00~
追加上映決定!
日時:2月5日(月)13:30~
会場:M.A.P.


【チケット料金】
 前売り 1,000円(当日1,200円)
 学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)

  ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
  ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
 11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

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【Facebookに投稿した文章をここに転載します】
「ハブと拳骨」の台詞にウチナーグチは使われていない。TVなどでよく聞かれる「沖縄訛り」もない。沖縄を舞台にした作品にとって、それはマイナス要素なのかどうか。

訛り?
馬鹿にした呼び名である。
多くの日本人が「沖縄の訛り」だと思っているモノは、実はウチナーヤマトゥグチというモノなのであって、「沖縄の言葉たち=シマグチ」とは全く違うものだということを、貴方たちは知っているのだろうか。
貴方たちの祖先が押し付けた日本語は、正しく壊れて、ウチナーヤマトゥグチとして軋んでいる。

冷たい標準語とやらで綴られた「ハブと拳骨」の世界、しかしだからこそ、普段笑いや温かさに覆い隠されている「見慣れない容姿の沖縄」が立ち上がり、そして我々は脅かされる。

もしかすると、これこそが沖縄の実相なのかもしれない…

石田えりと宮﨑あおいがいい。沖縄にこんな女性はいない!と拒否してみるのだが、最後には、いや、確かに沖縄でこんな女性に出会ったことがあるというふうに、我々の記憶が書き換えられていく。静かな波の如き尚玄の唄三線に、麻痺した皮膚感覚が繰り返し呼び覚まされて、これは夢ではないと思い知らされるのである。

そして…

日本の、つまりはこの俺の、そして貴方たちの本音が、ヤマトのヤクザによって語られるという、そのことの意味。暴力と侮蔑の場面は、だから極めてシュールなのだし、沖縄の優しさに魅せられた人々こそ、この映画によって、打ちのめされる必要があると、心から思っている俺がいるのだ。

今回の沖縄映画祭を、この「ハブと拳骨」から始めることの深き意味について、考え続けている。

これを見逃す手はない。

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tag: ウチナーヤマトグチ 

分裂している


神社本庁は末端神社に伝統的な建物を大切にせよと指示を出す。伝統的な建物は、バリアフリーから程遠い建造物。霊験あらたかな山頂の神社は、きっと合理的配慮というルール適用から除外されているらしい。ああそして、この我が「秘密基地」も、車椅子を「拒絶」した場所なのだ。

tag: 泉龍寺