2018年06月28日(木)15時04分
今日の告知!「狛江データ資料室」開設パーティーです!
「狛江データ資料室」を開設しました。
いったい何をおっぱじめたのか、どうぞ冷かしでも結構ですから、是非遊びに来てください。
お酒、おつまみ持ち寄り歓迎。途中参加、すぐ帰るのもOKです。
狛江データ資料室オープニングパーティー
日時:本日6月28日(木) 19時 start
(※23時から、大スクリーンにて日本対ポーランド戦を観戦)
会費:無料
よろしければカンパを!!
※資料をコピーしたり、それ用のPCを導入したり、細心のDBソフトも必要なのです…
資料室開設に際し、Facebookにページを作り、そこに投稿した文章を、加筆して以下に掲載します。
・・・・・・・・・・・・・
【ページ情報】
降圧剤を飲めば脳出血は少なくなる。なるほど論理的なハナシです。ところが、元々同じくらい高い血圧で、その後に降圧剤を飲み始めた人たちと飲まない人たちを対象に、実際に脳出血が起こった人の割合を調べてみたら、降圧剤を飲んでいたグループの方が却って脳出血を起こした数が多いという結果になった。さて、あなたはこれをどう判断するのでしょうか?
【最初の投稿】
雑誌や宣伝や政治広報などで、票とかグラフとかを目にすると、いつも思うことがあります。
膨大なデータの中から、特定のある部分を、ある条件で切り出してグラフにする、そして「このグラフから、これこれこういうことが言えるのです」などと説明されるわけです。
しかし、ほんとにそうなのだろうか。
もちろん、何のデータも示さずに何か結論めいたことを述べることが多すぎるこの世の中、そういう事例よりはずっとマシだということは間違いないのですが、でもやっぱり危ないと思う。いやもしかすると、データを示さないよりも、むしろグラフの制作者に恣意的な意図があったとしたら、こいつは説得力があるだけに却って危ないのかもしれないとさえ思うのです。
いったいこのグラフの根拠になっているデータは、どこからどのように取得されたものなのだろうか。
そして、ああなんとしても全網羅的な基礎データと較べて検証してみたいという欲望にかられる。でも、そんなデータベースは、なかなか手の届くところにはありません。
例えば統計局のホームページなどには、様々なデータが、エクセルやPDFのような形でたくさん公開されてはいます。しかしそのデータは、そのままではなかなか使えません。JPGデータよりは遥かに親切ではあるのですが、しかしそれを使えるデータにするためには、様々なデータを関連付けて、バラバラな数字をひと固まりのデータベースにしなければなりませんし、だいたい政府関連機関が出すデータは、合計や平均など、ひとつ集計作業が入っていたりして、基礎データとは言えないものです。つまり身近ではない。
例えば、狛江市の決算書なんて、統計局のHPでいくら探したって出てきません。やっぱりこれも身近ではない。
また、統計といえばまずは「人口」ですが、そもそも「人口」とは、ひとりひとりの命の積み重ねです。本来、統計で示される数字は、どれもこれもそのように内容のあるモノのはずなのですが、他人様が集めて足したり引いたりしたデータは、ややもすると、そのデータを扱う人たちに、データの背後にあるはずの「ひとりひとり」の実態を忘れさせてしまいます。
ならば!と、自分たちの手で基礎データを集め、そしてデータ資料館を作りたいと思い立ちました。
そうして集めたデータを関連付け、ひとつのおおきな塊にして、だれでも自由に使えるモノにしたい。
もちろん、簡単に出来るとは全く思っていません。でも、もしもデータが集まったら、地域のことを決めていくにおいて、そのデータはきっと役に立つ。それを有効に使えば、もっともっと有意義な議論ができるのではないか、あるいは議論を監視できるのではないか、そんなふうに考えたのです。
もちろん超党派です。
さらには、小学生から商店街の会長さん、新しいお店を始めようとか考えている人、イベントを企画している人、学生さん、統計が趣味の人、学校の先生、大学の教授、誰もが気軽に使えるデータベース。
そんな大きな目標を持って、この資料室を立ち上げました。
まだ、空っぽの資料室ですが、狛江から出発し、調布や世田谷、川崎と増殖し、いずれは全国まで!?
夢は大きく!!です。
紙ベースの資料は、そのままではそれで終わりです。データにして管理し、複雑な抽出や比較などが簡単に出来るよう、データベースソフトで使えるデータにしなければなりません。つまり、まずは入力作業が必須です。
その地道なデータ収集と入力作業を、一緒にやってくださる仲間も探しています。シニア歓迎、若い人は大歓迎。ほんの少しでも興味のある方、ぜひともオープニングパーティーへ、遊びにきてくださいませ。
2018年06月20日(水)16時31分
松島泰勝さんの話を聞きに行こうか
金城実・松島泰勝著『琉球独立は可能か』が出版されたのは今年の2月。僕は出版されてすぐ、映画祭の時に実さんから直接この本を購入した。まだ読んでいないのであるが。
⇒“金城実・松島泰勝著『琉球独立は可能か』出版記念会”の記事
しかし7月8日か、その日はM.A.P.沖縄教室合同発表会の日。これは動かせない。場所(M.A.P.)は空いているが、発表会を抜けるわけにはいかない。こいつはどうしようもない。残念である。
と、何とかその前日、7月7日に、別の会場(M.A.P.よりはよっぽど大きい明治大学の大教室)で出来ることになったという知らせ。ということなら僕も時間調整して参加することが出来る。
Lisa からチラシのデータが届いた。
というわけで、彼女たちのイベント、このブログでも告知することにした。若い人に来て欲しいというLisa の期待に答えられるかどうか、それは何とも心許ないが。
以下、チラシとダブるが、テキストにて…
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公開講座 "People Not Objects"
~遺骨問題から考える
琉球・沖縄と日本の植民地支配~
日時:7月7日(土)13:30〜16:30 (開場:13時)
会場:明治大学駿河台キャンパス リバティータワー1144教室 (14階)
⇒http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
資料代:500円(学生無料)
講師:松島泰勝さん(龍谷大学教授)
主催:Bakeneko Collective、明治大学島嶼文化研究所
旧帝国大学の日本人学者が沖縄から無断で持ち出した琉球民族遺骨の返還が求められている。百按司(むむじゃな)墓から持ち出された遺骨は、今なお京都大学の研究材料として使われつづけている。なかにはアイヌ民族の遺骨もある。「研究」の裏にあるのは、現在もつづく日本の植民地支配。今回は講師に龍谷大学教授の松島泰勝先生を招き、世界の遺骨返還運動とつなげながら、米軍基地押し付けの根底にもある琉球・沖縄差別を問う。
松島泰勝さんのプロフィール:
1963年沖縄県石垣島生まれ、南大東島、与那国島、沖縄島那覇で育つ。那覇高校、早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。在ハガッニャ(グアム)日本国総領事館と在パラオ日本国大使館の専門調査員、東海大学助教授、NPO法人ゆいまーる琉球の自治代表、琉球民族独立総合研究学会共同代表を経て、現在、龍谷大学経済学部教授、琉球民族遺骨返還研究会代表。
==================================
今回は、遺骨問題ということだが、その根っこ背景には民族の問題がある。「琉球独立」にも大いに関係がある。沖縄の独立をめぐる論壇(というほど認知されてはいないのだけれど)の現状は、なかなかナイーブ。琉球独立論そのものより、それに関わる一部の人たちの物言いの頑なさが、あちこちで摩擦を起こしているということがある。しかしながら、こういう言い方をしては、きっとしたたかに怒られるのだろう。つまり、マジョリティ側の、自らのポジショントークに対する無自覚が問題を起こしているのに、あたかも独立論者の方に落ち度があるような言い方は何事か!それこそが糾弾されるべきなのだ、というふうに。
さて、僕はもう10数年も前から、この問題が、沖縄の人たちの中でも一種の対立を生んできたことを知っている。自民党を支持する人たちとの間にではなく、むしろ近しい考え方を持っている人たちの間に、である。そういう難しい問題だからこそ、是非ともウチで、M.A.P.でやりたかったのであるが。
『琉球独立は可能か』出版記念会では、結局、松島さんのハナシは聞かずに帰ってきてしまった。実さんは、大和の運動家を排除するような沖縄ナショナリズムについては批判的、しかしだからといって、その立場で、同胞たちと対立するような人ではない。だから、むしろそういう実さんのいないところで、たっぷりと松島泰勝さんの、忌憚のない話を聞くのも悪くないと思っているのである。
なんだかだいぶ語りすぎたのかもしれない。松島さんの立位置や考え方もよく理解していないので、僕の言っていることは的外れかもしれない。まずは積読(つんどく)になっている『琉球独立は可能か』を読まなければならない。さて、イベントまでに読み切れるかどうか。なにしろ、課題図書をいっぱい抱えている。
しかし、そんなわけで、大いに楽しみなのである。
皆さま、特に若い方、ご一緒に、いかがですかね。
2018年06月20日(水)11時29分
驢馬駱駝でMilk[弥勒]
まずはFacebookの告知記事をコピペ。
東中野から徒歩1分の異空間、驢馬駱駝でMilk[弥勒]初登場です!
都会の真ん中に中央アジアの遊牧民の家屋パオのドーム屋根の下、夜景も最高のライブバー!
驢馬駱駝(ろまらくだ)は東中野のエスニックの名店パオ・キャラバン サライ。そのビルの9階です!
開店/19:00~ ライブスタート20:00~
チャージ無 投げ銭です!
企画概要
激しさを極めた沖縄戦が終わった6 月23 日(慰霊の日)
この日は、今を生きる私達で「命どぅ宝」をかみしめ
未来へとつながるヌチヌグスージ(命の御祝)の日にしたい。
そんな願いを込めて1945 年6 月20 日に、摩文仁で亡くなった
驢馬駱駝の奥村さんのおじぃの命日に、驢馬駱駝が送る
Milk[ 弥勒] とのコラボ企画第1 弾!
ふーん、第一弾ということは、第二弾もあるのかな。
そして、私うぶかたが、浜千鳥を踊ることになりました。
なぜそうなったのか、Milk[弥勒]の真田弥生さんが次のようにコメントしています。
Milk[弥勒]が「浜千鳥」を歌おうとインスパイアされたきっかけ。
それは「月の道標-ユタとの約束-」という劇を見てからです。
この劇の中で沖縄地上戦も末期、南へと追い詰められた学徒隊少女千代が、とうとう南の端の浜辺まで追いつめられた時に見た満月を見て、同じ月を見てるであろう親や友達、ユタを思いながら踊る「浜千鳥」が私の胸を突いたのでした。
今回は、この劇の「浜千鳥」を振り付けした宇夫方路先生が、Milk[弥勒]の「浜千鳥」で踊ります!
必見ですよ~!!
でもちょっと違うのです。振付けたのではなく、既にある名作の踊りを、そのまま御指導したのです。私が振付けたなんて言ったら、大先生たちに怒られます。
その「月の道標-ユタとの約束-」を企画し、自ら主演もし、劇中で浜千鳥を踊った鈴木里実さんは、今、ウチの教室で琉球舞踊を学んでます。そして今年、新人賞を受けるのです。
そういえば、驢馬駱駝で私が浜千鳥を踊るのは二回目。前回は高山氏の三線一本で、しっとりと踊りました。
高山氏に言わせると、しっとりだけど、でも少し急いてる感じがいい、急いた感じがあると、故郷への切実な想いが伝わるんだって。だから三線の音より、少し先に突っ込んで、待ちきれない感じで歌わなけばならないんだって。そう言われてみると、なるほどって思うのです。
さあ、今回はどんな感じになるのかな。
うるさいから、高山さん連れて行かない方がいいかな(笑)
皆さま、投げ銭とのこと、是非とも遊びに来てください。
tag: 真田弥生
2018年06月17日(日)21時43分
発表会の告知ですよ!!「沖縄の歌と踊りと…」
ともかくそいつをここに転載して、お茶を濁します。取り急ぎ。
M.A.P.の沖縄情報、なるべく時系列でお知らせしようということで、高山氏の色々な報告を待っていたのですが、なんだか高山さん、とっても忙しくなってしまったようで、いつまでたっても報告できず、そのうちにいよいよM.A.P.の今年の発表会が近づいてきてしまいました。
もう待ってはいらない、ということで発表会の告知です。
「はいさい!沖縄の歌と踊りとその仲間たち」
早いもので、もう第7回になります。年取るわけね。
今回、新しい挑戦をします。
地謡に、野村流保存会の皆さんが参加してくださることになりました。わたしたちは安冨祖流ですが、今回、野村流と共演です。沖縄古典音楽事情をご存じない方には、いったい何がどう挑戦なのか、なかなかご理解は頂けないかもしれませんが、実はこれ、なかなかの英断なんですよ。
高山氏がやりたかったこと、やっと第一歩を踏み出すことになりました。
そしてさらに、チームはいさいのみなさんと一緒にPOPな歌にも挑戦します。おなじみの「三線の花」や「なだそうそう」などなど。
そしてそして、なんと「三線の花」には、”きんたの会”の民舞グループのみんなが参加してくれて、エイサーを踊ってくれます。とっても楽しみです。
7月8日の日曜日、15時から狛江の西河原公民館にて。
1000円ですが、どうぞ是非お越しください。
間もなく、高山氏がFBのイベントを立てると思うので、そうしたら「招待」を送らせて頂きます。またお騒がせしますが、よろしくお願いしま~す!!
【6月21日に追伸】
去年から入場料1000円頂くことにした発表会。それで去年、さやか先生に出てもらうことにした。今年も出て頂くのだが、今回は少し意味が違う。野村流との共演。でも、今年の共演は結局“かぎやで風”一曲になってしまった。つまり、野村と安冨祖といっしょにやるのはそれほど簡単ではないということ。しかしまず始めてみなければ、そんな気持ちである。
それにしても、去年に較べると、やっぱり今年は少し寂しいかな、と思う。野村と安冨祖なんて、沖縄の古典に精通している人でなければその「価値」は分からない。それが有料の理由といわれても「なんじゃそれ」だ。
先日さやか先生が打ち合わせにいらした時、「今年は朗読しないのですか」と、ボソッと言われた。ふむ、そういえば去年もお金を頂くならサービスしなくちゃということでやったんだっけ。さやか先生に楽しんでもらえていたのなら嬉しい。
そんなこんなで、急きょ今年もやることにした。去年のポレポレ坐でやった演目である。
ウチナーグチ版「桃太郎」
そこで昨日(20日)、ポレポレ坐のある中目黒に行ったついでに、Twitterでこんなことを呟いた。
去年も赤旗が例年の如く取材に来た。掲載された記事を読んで呆れた。ウチナーグチで桃太郎を演じることの意味を全く理解していない。これが今の赤旗。懸案の、赤旗政治記者@akahataseiji からの侮辱、その後の対処の酷さと併せて、舞台でたっぷり演説してやろう。選挙前だが。
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年6月20日
毎年やっている方言の会、今年はどうなっているのだろう、動いているらしいが、場所も決まっていないとか。ちょいと事情があって日俳連に聞いてみたのだ。まあ、たとえやるとしても、小生は出ない。どうも最近この会の構成を担当するようになったYさんの共産党的思考がどうも厄介なのである。
ところで、懸案の…、ってのは、いったい何のハナシなのか?
ことの発端は2014年の年初のこと。その時共産党に送ったメールは、こそっとブログにアップしてあるので、ご興味あればこそっと御覧じて頂ければ幸い。
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-3838.html
まあこんなつまらない事情を発表会に持ち込むつもりはないのだが、桃太郎を再演するモチベーションを上げるには、「憤り」というやつもなかなか使えるのである。
ともかく、そのあたりの話は忘れて頂くこととして、どうか本番当日、桃太郎を楽しんで頂ければ幸いである。
第6回 発表会
はいさい!沖縄の歌と踊りとその仲間たち
日時:7月8日(日) 15時(開場14時30分)
会場:狛江市立西河原公民館 3F 多目的ホール
入場料:1,000円
【演目】
斉唱:かぎやで風、恩納節、辺野喜節
舞踊:四つ竹、湊くり節、貫花、かせかけ、浜千鳥、取納奉行、上り口説、瓦屋節
日傘、太鼓ばやし、揚古見ぬ浦、贅
三線演奏と歌:三線の花、涙そうそう
(※演目は変更する場合があります)
おまけ:高山正樹の朗読によるうちなーぐち版「桃太郎」
【スタッフ】
照明:石田道彦(龍前正夫舞台照明研究所)
音響:渡邉禎史
【出演】
玉城流喜天の会 宇夫方路琉球舞踊研究所
M.A.P.安冨祖流三線教室
M.A.P.三線初心者クラス・子供クラス
琉球古典音楽野村流保存会 寺本さやか研究所
沖縄音楽三線教室
沖縄横笛協会杉田直子横笛研究所
琉球箏曲興陽会安里ヒロ子研究所 前川美智子
琉球箏曲保存会
八重山古典音楽孫明流太鼓の会
乾流太鼓段の会江幡妙子研究所
きんたの会
三線山学校
司会・進行:高山正樹
【協力】
玉城流喜天の会 関りえ子琉球舞踊研究所
玉城流喜琉の会 濱田ひろみ琉球舞踊研究所
【主催】はいさい
そこでチラシを更新した。
さらに実は今回第6回であることが判明。どこでどう間違ったのか。昨年度(2016年度)の発表会を、イレギュラーで17年2月にやったのが勘違いの始まり。それで2017年度は終わった気になっていたみたい。そのやっていない2017年度の発表会を、やった気になって6回目と数えていたらしい。弱ったもんだ。
これで最終盤かな。じゃないと困る。
そして…
今回もおきなわ物産センターさんが出店してくださいます!
どうぞ、ビールでも飲みながら、お楽しみくださいませ。
【追伸:本番前日に呟きました。そのtweetをアップします!】
「桃太郎」を最初に舞台に乗せたのは去年のこと、ポレポレ坐にて。金城実さんにそのことを伝えたら、途端に実さんの声が険しくなった。想定内の反応。
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年7月7日
「僕がやるんだから、挑戦的にやるんですよ」
すると途端に実さんの表情が綻んだ。このエピソードの意味を理解できない多くの「革新系運動家」たち。
僕は「桃太郎」について、日本における過去最大の異物混入事件などと嘯くのだが、しかし実は異物とは桃太郎ではなく鬼であった。桃太郎は、どこかの星からやってきた「正義の味方」であった。金城哲夫は、そんな正義のアンチとしてウルトラセブンを生み出したのだと、勝手に想像して面白がっている。
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年7月7日
2018年06月17日(日)13時00分
「そもそも論」ということ
木曜日に衆議院議員会館であった「熔融塩炉」のイベントの話になる。木下さんが案内したので、このお経の会からも参加した方がけっこういたのである。
皆さん、「溶融塩炉」について、難しいことは分からない。だが皆さんの多くは、最後に舞台に並んで、原発の研究をさせて欲しいと訴えた若い科学者たちに、少なからず驚かれたようである。特に、もんじゅもやめるべきではないと、エキセントリックに語った学生に対して、どうして?と感じられたようだ。
僕は去年12月の自民党の勉強会の話をした。議員もみんな勉強していて、なかなか緊張感のある部会だったこと、野党は頑張らないと勝てないと感じたこと。ただそれに付け加えて、僕は、しかしあれでは、「そもそも論」ができない不安を感じたということを言った。そもそも、原子力発電などあってはならないものなのではないか、再生可能の自然エネルギーだけで、やっていけるのではないか。そんな「そもそも」をすっ飛ばしていいのかどうか。
もちろん、「そもそも」ばかりを声高に語る反原発原理主義、とくにそれが政治を担う野党だとしたら、それはそれで問題ありとは思うのだけれど。
「大変無駄のない会だったけれど、テンポが速すぎて深く思索する間がない、立ち止まって考える余地がない、そのことがとても気になった、つまり哲学がないのです」
(※この記事は8月25日に書いてるのだが…)
そのお経の会の翌日、月曜日に木下さんからLINEが来た。私信なので公開を躊躇するが、とても重要なことで、かつ僕の木下さんに対する信頼が、そのメッセージによって増したということがあって、そこで、長文のメッセージから、ごく一部を抜粋要約してご紹介させていただくこと、どうかお許しいただきたいと思う。
「そもそも論とは、集団での意識固定化からいっぺん離れてみることだと思う。集団に属するのは、生きていく以上仕方がないこと、しかしそれに縛られてはならない。ミイラ取りがミイラになる話。たとえ利権集団に入っても、明確に発言して出たり入ったりできるなら、ミイラにならずに済むだろう。波に飲まれもみくちゃにされてしまう状況になっても、我を忘れないでいられるのは、たぶんお経の会に来ているからではないかと思う」
【追伸】
この木下さんのメッセージで、思い出したことがある。2014年04月の木下さんも参加されていたシンポジウムの時に購入した森中定治氏の本「プルトニウム消滅!」に、小林正弥氏が寄せた文章の中の一文である。
「著者は、民主主義や政治哲学に関する重要な論点についても考察し、“未来の人類の利益”という共通の具体的な目的を明確に認識して対話を行い、私的利益を離れて、対峙する双方がより正しい道を見つけ出し合意することが民主主義の理想である、と述べる。これは、公共哲学における将来世代の観点や、“熟議民主主義”と共通する考え方である。また『ポジション・トーク』を離れて考えることを主張しているが、これもジョン・ロールズの正義論をはじめとする政治哲学において重要な考え方である」
ひとつ、視野が開けたような気がしている。「溶融塩炉」が、ほんとにいいものなのかどうか、いまのところちっとも分からない。ただ、「溶融塩炉」を題材にして考えるということには、とても大きな意味があると、僕にはますますそう思えてきたのである。
木下さんに心から感謝している。
さらに…
もしかすると、溶融塩炉を買いかぶり過ぎているのかもしれない。だからこそ、2014年04月の記事に、トリウム溶融塩炉に可能性は無いと断ずる小出裕章氏の講演の動画を貼ったのである。
これについては、対話の会において、木下さんにきちんと質問して、その意見を聞きたいと考えている。“未来の人類の利益”という共通の目的のための対話である。
2018年06月14日(木)23時55分
動き始めた溶融塩路
システムは、様々な作業過程の中で出てくる不具合を修正しながら安定していく。いつだってその不具合は唐突に現れるわけで、昨日今日と、ずっとその対処に時間を割かれて、いやはやである。このままではよろしくないのだが、修正しなければ仕事にならず…
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年6月14日
と、おっと時間だと、今日は島ゾーリをやめて、一応靴履いて衆議院議員会館へ。 pic.twitter.com/7WDCXF1MYH
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年6月14日
衆議院第一議員会館・B1F大会議室
「熔融塩炉・第2回推進総会」
講演者は、徐洪傑博士、夏暁彬博士(上海応用物理研究所)、山脇道夫・東大名誉教授、木下幹康・NPOトリウム溶融塩フォーラム理事長、David Holcomb博士(米国オークリッジ国立研究所)。
こんなブログを見つけた。
⇒原田よしあき自由民主党衆議院議員のブログ
「現在の軽水炉型原発は、様々の課題を克服しつつ、当面は運転を継続していくが、中長期的には次世代型原子炉の研究、開発は不可欠であり…」と書かれている。なんとも気持ちの悪いブログである。
最後に、若い大学生や研究者たちが登壇し、3.11以降、原発の研究が出来なくなった現状を訴え、これでは世界から取り残される、是非とも研究させて欲しいのだと、参加者に向かって「熱い」メッセージを発したのである。
いずれにしろ、熔融塩炉は、自民党の力を得て、動き始めたらしい。
【追記:後日の呟き】
動き始めた溶融塩炉。モヤモヤしている。その理由を呟こうと思っていたのだが、結局のところ例のデータ入力三昧で手つかず。電力とGNP、そこなのか、てな話は明日呟こう。必ず。間もなく、もう明日だが。
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年6月16日
停滞などしていません。ただ、呟く時間がないだけです。動かします。必ず。
— 原発対話の会 (@genpatu_taiwa) 2018年6月16日
2018年06月09日(土)23時59分
説教浄瑠璃
泉龍寺仏教文庫なう←初めて使ってみた「なう」
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年6月9日
この後、説教浄瑠璃の実演。日高川水入りなんとか?、いわゆる安珍清姫、道成寺ものだね。執心鐘入と同じ。座布団の正面が違うのが気になるボク。 pic.twitter.com/tOs93BZyOY
正しくは、説教節「日高川入相桜」清姫怨霊の段。
— 高山正樹 (@gajumui) 2018年6月9日
というわけで、鐘と龍を一緒に写してみました。 pic.twitter.com/YIsaUzltXq
tag: 泉龍寺
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そんな曲者芦州を、ある劇作家に紹介されて、3日後、僕は芦晃という名を芦州からもらった。弟子になったつもりなどないのに、弟子を取らない芦州が弟子を取ったと狭い講談界で話題になった。芦州の前座で、修羅場を語った。昔から高座を見続けてきた本牧亭の売店のおばちゃんに、久しぶりにいい修羅場を聞かせてもらったと褒められた。涙が出た。
ある時、酒の席で、若手の講談師に、役者の片手間に高座に上がることを責められた。普段は饒舌な芦州が、ただ黙って聞いていた。次の日の朝、僕は芦州の元を去ろうと決めた。
以来、一度も芦州とは会わなかった。齢五十を過ぎて、僕のプロフィールは、芦州との思い出だけでいいと思っている。
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