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鳥力中央研究所で炭を考える【マングローブの「南洋備長」と海老の養殖】

ゴーヤーは、もう大きくはならないので、収穫しました。
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色合いが似ているので、あの久米明氏が老婆となって朗読する稀有な作品、“おきなわおーでぃおぶっく”の“ノロエスト鉄道”と一緒に並べてみました。

鳥力中央研究所に行きました。
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泡盛「ヤンバルクイナ」、日本酒「鳥海山」はまだないの? 「白鶴」とか、サントリーは全部、つまらない駄洒落? 考えてみれば酉(鳥)にさんずいをつけると酒ですね。ということは、酒ならなんでもいいってことでしょうか。

そして朝採ったゴーヤーを進呈しました。
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小さくてごめんなさいね。

今日はちょっと炭のはなしを。
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備長炭とは何か。いろいろあるようですが、樫を使って高温(1000℃:木炭は600℃程度)で焼き、白い素灰を掛けて消火する白炭。備長炭というからにはこのくらいの条件は揃っていてもらいたい。でも勝手な解釈で、本来の定義を無視したものも出回りだして、そこで自己防衛のために、紀州備長炭なるブランドが立ち上がったということらしい。紀州備長炭は、硬度15度以上(例えば鉛は1度、鋼が20度)、ウバメガシを使った和歌山県産のものに限ります。
でもナナカマドを使った炭が最高級というはなしもある。居ながらにして世界中のものを手に入れられるようになって、なんとも買い物の難しい時代となりました。
(とはいえ、炭は危険物扱いで、航空輸送できるのは「紀州備長炭」だけなんだとか。つまり、炭については選択肢が限られるってこと?)

マングローブを使った「南洋備長」という硬い炭もあるらしい。でも、塩分が含まれていて、鉄瓶が錆びることもあるとか。天然の塩が注目されている現代、この南洋備長炭、使いようによっては……

東南アジアで、自家用に丁寧に作られるマングローブ炭は大変上質なものでした。しかし、戦争中に大量生産がはじまり、その後も輸出向けの炭を作るために森は伐採され続け、日本へもたくさん入ってきています。その中には粗悪品もあり、悪い評判も聞きます。また、炭とは関係ないのですが、マングローブはエビの養殖場を確保するためにも伐採されています。そこで育てられたエビの殆どが日本に輸出されるのです。こうして何よりも大切な海の森が失われていきます。

ああ、どうしたらいいかわからなくなってきたので、この辺でおしまい。
ただ、紀州備長炭で焼いた焼き鳥は、とてもおいしいということだけは間違いありません。丁寧に作ったものを、大切に頂く、それしかないのかもしれません。

帰り際、高田さんからお米を頂きました。
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うれしい!
高田さんのご実家ではお米を作っていらっしゃるのだそうです。
小さなゴーヤーがお米に変わりました。まるでわらしべ長者みたい。

そのお礼というわけではないのですが、“鳥力中央研究所”のサブカテゴリーを作成しました。
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tag: ゴーヤー栽培.2009  喜多見_焼鳥.鳥力中央研究所 

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