2009年11月02日(月)22時38分
TV番組ふたつ
ひとつ目は我が社の商品の宣伝。
なんでラッコの着ぐるみ着たんだろう。ちょっと受けるかと思ったのだが、的外れも甚だしかったみたい。

撮影風景は……
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com…
…以上は、どうということのないはなし。いや、そうでもないか、ふざけてチャンスを逃したのかもしれない。
ふたつ目。
こちらの方は、遅ればせながら……

ちょっとご報告です。
「生きる×2」、副題「琉球金細工・最後の職人」。
⇒http://www.tv-asahi.co.jp/ikiru2/contents/program/0317/
※現在はデッドリンクです。
井上真喜ちゃんが仕掛けたミステリー
⇒http://lince.jp/hito/tintao…
又吉健次郎さんがこの番組で最後に語った言葉は……
「先を見通すには昔を知らなければならない」
……でありました。
関係あるんだかないんだか…
⇒http://lince.jp/mugon/kako2000…
ある人に請われて、mixiというところで、又吉さんの番組が放映されるのを機会に、又吉健次郎さんのトピックとやらを立ててみました。
【又吉健次郎さんの「くがにぜーく」を通して考える】
(テレビで紹介されるというだけで)トピックにするほどのことはないのかもしれません。 それなのにあえてそうしたのは、又吉さんの金細工を通して、沖縄の工芸の様々な背景が、象徴的に見えてくると考えたからです。
1:「金細工」は琉球王府と密接な関係を持っていた。
2:房指輪は沖縄の芸能(琉球舞踊)に欠かせない道具である。
3:戦争などによって、伝統が一度切れてしまった経験を持つ。
4:健次郎さんはラジオのディレクターという新しい分野で働いていた経験を持っている。
5:健次郎さんには、沖縄の伝統を守るという意識はなかった。ただ、父親(6代目又吉誠睦)の仕事に魅力を感じて「金細工」を始めた。
6:「金細工」の復活には、1960年に「大和」からやってきた陶芸家の濱田庄司氏と版画家の棟方志功氏の存在が欠かせなかった。
7:ただその結果、細かいことだが、濱田庄司氏の、もしかすると間違っているかもしれない解釈が、伝統として喧伝されてしまった。ただし、その「新しい解釈」も含めて、健次郎さんは、「大和」とお父さまとの出会いを大切にしたいと思っていらっしゃる。
8:「金細工」は、正しくは「くがにぜーく」なのだが、殆どの個人ブログや販売サイトにおいて、「かんぜーく」という間違ったルビが振られている。
9:又吉健次郎さんの仕事が注目されるようになり、齢を重ねられた健次郎さんは、あらためて沖縄の伝統の継承について深く考えるようになり、「かんぜーく」も「新しい解釈」も、いま一度きちんと見直そうと思っていらっしゃる。
10:現在「くがにぜーく」を伝える職人は、健次郎さん一人しかいない。お弟子さんは、皆んな自分の作品を作りたくなって、工房を去っていく。
関連記事は…
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1127.html
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1153.html
しかし、残念ながら誰一人としてこのトピックにコメントを寄せてくださる方はいらっしゃいませんでした。
でも、それはいたしかたのないことだったと思います。又吉さんの金細工(くがにぜーく)を通して、そこから見えてくる沖縄文化に共通する問題を考えよう、さらにはそこから普遍的な文化や伝統のあり方にまでたどり着きたいという見え透いた僕の企みは、「沖縄の工芸」という具体的な話題からは、完全に逸脱しています。
しかし、ある個別の事例を深く掘り下げて考えていけば、必ず普遍的な地点への通路へ繋がっていると、僕は信じています。そして、そのことをインターネットのような世界で報告することの困難さを、あらためて考えています。
少なくともmixiというような場所では、絶対に不可能なことだと、今の僕は思っています。
あらためて、又吉さんの最後の言葉です。
「先を見通すには、昔を知らなければならない」
この言葉は、又吉さんが父を受け継ぐという個人的な仕事を通じてたどり着いた、あらゆることに共通する、普遍的な想念に違いないのです。
なんでラッコの着ぐるみ着たんだろう。ちょっと受けるかと思ったのだが、的外れも甚だしかったみたい。

撮影風景は……
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com…
…以上は、どうということのないはなし。いや、そうでもないか、ふざけてチャンスを逃したのかもしれない。
ふたつ目。
こちらの方は、遅ればせながら……
ちょっとご報告です。
「生きる×2」、副題「琉球金細工・最後の職人」。
⇒http://www.tv-asahi.co.jp/ikiru2/contents/program/0317/
※現在はデッドリンクです。
井上真喜ちゃんが仕掛けたミステリー
⇒http://lince.jp/hito/tintao…
又吉健次郎さんがこの番組で最後に語った言葉は……
「先を見通すには昔を知らなければならない」
……でありました。
関係あるんだかないんだか…
⇒http://lince.jp/mugon/kako2000…
ある人に請われて、mixiというところで、又吉さんの番組が放映されるのを機会に、又吉健次郎さんのトピックとやらを立ててみました。
【又吉健次郎さんの「くがにぜーく」を通して考える】
(テレビで紹介されるというだけで)トピックにするほどのことはないのかもしれません。 それなのにあえてそうしたのは、又吉さんの金細工を通して、沖縄の工芸の様々な背景が、象徴的に見えてくると考えたからです。
1:「金細工」は琉球王府と密接な関係を持っていた。
2:房指輪は沖縄の芸能(琉球舞踊)に欠かせない道具である。
3:戦争などによって、伝統が一度切れてしまった経験を持つ。
4:健次郎さんはラジオのディレクターという新しい分野で働いていた経験を持っている。
5:健次郎さんには、沖縄の伝統を守るという意識はなかった。ただ、父親(6代目又吉誠睦)の仕事に魅力を感じて「金細工」を始めた。
6:「金細工」の復活には、1960年に「大和」からやってきた陶芸家の濱田庄司氏と版画家の棟方志功氏の存在が欠かせなかった。
7:ただその結果、細かいことだが、濱田庄司氏の、もしかすると間違っているかもしれない解釈が、伝統として喧伝されてしまった。ただし、その「新しい解釈」も含めて、健次郎さんは、「大和」とお父さまとの出会いを大切にしたいと思っていらっしゃる。
8:「金細工」は、正しくは「くがにぜーく」なのだが、殆どの個人ブログや販売サイトにおいて、「かんぜーく」という間違ったルビが振られている。
9:又吉健次郎さんの仕事が注目されるようになり、齢を重ねられた健次郎さんは、あらためて沖縄の伝統の継承について深く考えるようになり、「かんぜーく」も「新しい解釈」も、いま一度きちんと見直そうと思っていらっしゃる。
10:現在「くがにぜーく」を伝える職人は、健次郎さん一人しかいない。お弟子さんは、皆んな自分の作品を作りたくなって、工房を去っていく。
関連記事は…
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1127.html
⇒http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-1153.html
しかし、残念ながら誰一人としてこのトピックにコメントを寄せてくださる方はいらっしゃいませんでした。
でも、それはいたしかたのないことだったと思います。又吉さんの金細工(くがにぜーく)を通して、そこから見えてくる沖縄文化に共通する問題を考えよう、さらにはそこから普遍的な文化や伝統のあり方にまでたどり着きたいという見え透いた僕の企みは、「沖縄の工芸」という具体的な話題からは、完全に逸脱しています。
しかし、ある個別の事例を深く掘り下げて考えていけば、必ず普遍的な地点への通路へ繋がっていると、僕は信じています。そして、そのことをインターネットのような世界で報告することの困難さを、あらためて考えています。
少なくともmixiというような場所では、絶対に不可能なことだと、今の僕は思っています。
あらためて、又吉さんの最後の言葉です。
「先を見通すには、昔を知らなければならない」
この言葉は、又吉さんが父を受け継ぐという個人的な仕事を通じてたどり着いた、あらゆることに共通する、普遍的な想念に違いないのです。
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沖縄の記事は時間がなくてなかなか書けずにいますが、ボチボチ頑張っています。
「クガニゼークのこと」というサブカテゴリを作りました。是非、時々チェックしてください。
http://lince.jp/hito/okinaw...
クガニゼークかカンゼークか、是非下記記事からお読みくださいませ。
http://lince.jp/hito/okinaw...