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3度目の炭道楽“とり井”

去年の9月以来の“とり井”です。記事を書くのは2回目。
この日はカウンターを若い女性が占めている。若旦那の学校時代の友達らしい。
こちらはテーブル席に座って、まずは焼き鳥から。
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おしぼりに女性が喜びそうないい香り。最初はいいアイディアかもしれないとも思ったのですが、だんだんと鼻についてきた。匂いは料理の味を左右する極めて重要な要素、料理を大切にするなら、この香りはどうなんだろうな。

白いアスパラ。
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レバーの串揚げ。中、トロトロ。
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とても旨いのだが、口元の油をおしぼりで拭おうとするたびに、例の匂いがせっかくの料理の後味を悪くする。

モツ鍋。
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定番のとんがらしとニンニクのスライスがいっぱい入ってるやつを期待して頼んだのだが、どっちも入っていなかった。まあこれはこれでありなのかもしれない。特に女性は喜ぶのかもとなどと思いつつ、でも肉食系のおっさんとしては、キャベツの甘さばっかり気になった。

〆のチャーハン。
「少し味が濃いですが、たまごと絡めて食べてください。それでちょうどよくなってます」
「はい、わかった…」
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しかし、たまごの黄味の量が少なすぎる。それにしてもしょっぱ過ぎないかな。たまごのない状態で、それでもちょっと薄いかもくらいがちょうどいい……

以上、全て若い女性から真逆のところにいる私、高山正樹の見解です。その僕よりは少しばかり若い女性の方に近い宇夫方路がどう思ったかは不明。でも、若き道(とおる)君は、僕の勝手な感想を、真剣に聞いてくれました。

帰り際、ブログ用の写真撮影。
道(とおる)君と路さん
「ふたり並ぶと“道路”ですね」
お客さんの名前をきっちり覚えている、そのあたりは、とおる君、相変わらずたいしたもんだな。感心します。
「貴重なご意見、ありがとうございました」
とんでもない。僕の意見なんか聞くことはない。かねがね僕は、客が店を選んでいるのではなく、実はそれより前に、店の主人がお客を選んでいるのだと思っています。とおる君は、ブレることなく、信じる我が道を行ってください。
でも、また来ます。僕が君に選ばれたのかどうかを確かめるために。

《追伸》
この日も、お父様は無口に焼物を担当していらっしゃいました。
ちなみに、ここから歩いて1分、以前ご紹介した“重味”のオーナーは、ご親戚なのだそうです。へえ、そうなんだ。


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tag: 喜多見_焼鳥.とり井 

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