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バースデーのサプライズ【つつじヶ丘の“みやらび”】と【Aサインバー】

その1はつつじヶ丘の“みやらび”
だが、おめでたいハナシをする前に。

ふと見上げると、そこには……
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沖縄好きの若者は多いが、Aサインバーを知る者はほとんどいない。復帰前、バーだけではなく、アメリカ軍人が入店できる飲食店・風俗の店・ホテルを開くには許可が必要だった。米軍は、兵士が病気に感染することを恐れたのである。特に性病。
そして許可証を受けたものをAサイン業者といった。たとえばバーやキャバレーなら青い字のA、赤いAはレストランである。
子どもの頃、「オキナワ」は、僕にとっていかがわしく魅惑的な異国であった。「Aサイン」という言葉は、その記憶を呼び覚ます。

WELCOME MILITARY

今、沖縄は、基地に揺れている……
(本当は、今に限ったことではない。沖縄は、ずっと基地に揺れていたのだ。)

この日、オーナーの竹原学さんは酔っていた。聞けば今日10日が誕生日なのだという。お客さんたち開いてくれたPartyを開いてくれたのだという。
「飲まされちゃって」

「あたし、明日誕生日なのよ」
宇夫方路がそう言うと、俄然盛り上がった。
「そうなんですか。姉さんと一日違いですか」

その4月11日まで、あと数分。カウントダウンで日が変わった。
途端に電気が消え、ケーキが「姉さん」の前に。
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サプライズ!
竹原さんが●●さんに目配せして、ケーキを買いに走らせていたのだ。
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最近は仙川の“美ら風”には行かず、たいがいこちらにいると竹原さんは言った。どうしても、こっちのほうがお客さんと親しくなって、気楽なのだとか。

「でも、僕はあっちのベタベタしない感じも好きだよ」
「そうでしょ。そうなんですよ。あっちはあっちでいいんですよ」

事業拡大というばかりではなく、彼がもうひとつ別の店を開きたくなった気持ちが、少し分かるような気がした。
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みんなで記念撮影。
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学くんは、きっと幸せ者です。
●●さんと宇夫方路とマンブー
誕生日おめでとう。そしてご馳走様でした。

その2はスナック“ぎま”
だって、“みやらび”と本部の間に“ぎま”があるんだもの。
あらら、今日はやけに混んでるねえ。
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国立劇場にしろ、“みやらび”にしろ、“ぎま”にしろ、どこも人が一杯。当たり前のハナシなのだけれど、人それぞれが無関係に、それぞれの場所で「つるんでいる」ということが、なんだか不思議な感じがする。そしてこの僕は、どこからもはじかれていると感じている。なぜなのかな。きっと、基地のこと。

宇夫方路の誕生日だということがわかると、サプライズのワインが出てきた。
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かなり酔っ払った知らないお客様も一緒に乾杯!
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「ママ、ありがとう」

気がつけば、間もなく11日の午前3時。
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tag: #竹原学  松原通_スナック.ぎま  沖縄居酒屋.みやらび(つつじヶ丘)  沖縄の基地 

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