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5月沖縄出張報告《2》

《この日、お邪魔したところ・お会いした方々リスト》

●琉球新報社 出版部の伊元さん
●いしだ文栄堂 ⇒[subcate.いしだ文栄堂]
●昨日に続いて湖城三線店
●⇒西原の稽古場

家元の伊波正江先生と教師になったお披露目の公演について相談して内容を決めました。
正式な告知は記事をあらためます。
 ⇒次の記事
(宇夫方路)


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琉球新報社の伊元さんのお話。
ウチナーグチは聞けばわかるけれど、ほとんど話さない。子供のときはしゃべっていたけれど、学校で禁止されて話さなくなって、だから子供がしゃべる言葉しかわからない。敬語がきちんとしゃべれないから年上の人と話せない。だからほとんど話すことがなくなってしまった。

これに類したハナシをよく聞くのです。沖縄生まれの青年から、本当は話したいのだけれど、敬語がしゃべれないから、お年寄りに失礼があってはいけないから、だからしゃべらないんです、そう聞かされた時は、何故だかその青年の優しさに涙がこぼれそうになりました。その経験が沖縄語を残すために何か出来ないだろうかと思ったひとつの大きなきっかけでもありました。

でも、後にそのハナシを國吉眞正さんにしたら、國吉さんは笑って、そんなのしゃべらないことの方便ですよとおっしゃられた。
確かに首里あたりの誇り高いお年寄は、きちんとしたウチナーグチがしゃべれないならウチナーグチを使うことはまかりならぬ、標準語を使え、という残念な方も居られたようですが、ヤンバルのオジイオバアなら、いくら間違ったウチナーグチを使っても、喜んで教えてくれるはずですよと國吉さん。国際通りの市場でウチナーグチ使えば、きっとオマケしてくれるはず。
なるほどそうかもしれないと、最近は思うようになったのです。
「敬語がしゃべれないとお年寄りに失礼だから」
それが、ウチナーグチが消えていく理由としてよくあげられるのだけれど、これも一種のステレオタイプの沖縄なのかもしれません。

でも伊元さんは最後に「しかし今話さないと無くなりますね」と言われたのだとか。
そうです。沖縄のお年寄りにとって、それが一番悲しいことなのではないでしょうか。
「敬語がしゃべれないとお年寄りに失礼だから」
やっぱり、方便だな。
(高山正樹)

《おまけ》
そういえば家元の伊波正江先生ですが、M.A.P.after5 にちょくちょくお名前は出てくるのですが、今まで一度もお顔を拝見したことがありませんなあ。
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tag: いしだ文栄堂  國吉眞正  うちなーぐち  楽天市場  100シリーズ  沖縄の旅_2010年5月  琉球舞踊 

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