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第11回 喜多見で沖縄語を話す会

いい天気。
日本語なら簡単なんですがねえ。ウチナーグチにすると……
「いいわーちち」
あえてひらがなで書けばこれしかないのですが、でもそうはいかない。声門破裂音とそうでないものをきちんと分けるというのが、喜多見で沖縄語を話す会の重要なコンセプト。
では声門破裂音をで、破裂しない音をで示してみましょう。
ーちち」
国際音声記号で書くと[ji:?wa:t?it?i]
ところが、沖縄語辞典によると、これでも不十分なのです。
['ii?wa:cici]
['i]と[ji]は同じ。[ci]と[t?i]も同じなのですが、問題は[ci]です。あえてひらがなで書いてみると「つぃ」という感じでしょうか。国際音声記号では[tsi]です。これ、首里ならではの発音なのです。士族だけが使っていた音。だから“喜多見で沖縄語を話す会”ではこの音の区別まではしません。でもね、古典をきっちりやろうと思うと、避けては通れない音なんですね。
つまり、沖縄語には、「た行」でも「ちゃ行」でもない、いわば「つぁ行」があるのだということ。これについては、あらためて音韻講座にて。はやいところ再開しなくちゃ。

さて、今日の勉強は「つぁ行」なんてそんなややこしいハナシではなく、「だー」
かつて、小生はカミサンにこんなことを聞いたことがあります。まあ、ちょいと読んでくださいませ。
 ⇒だー、ハイ。うり、ハイ。
「うり」はともかくとして、「そっちからこっちがダー」という愚妻の安易な説明。やっぱり、いい加減にあしらわれたのですかねえ。
本日、國吉先生から配られたテキストによると……
1:ものをたずねる時に使う。
2:物を請求する時に使う。
3:失敗した時に使う。

例えば「だー、銭(じん)」。
「おい、金」とでも訳しましょうか。なるほど「そっちからこっち」ねえ、あたらずとも遠からず?

今日、初参加のお二人をご紹介したいと思います。
花田さんと文化人類学者の石川浩之さんです。
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花田さんは“しんゆりアート市”で隣同士になったのがご縁。
石川さんは去年の12月の“金城さんの沖縄料理を食べる会”以来のお越しです。

金城さんといえば……
金城さん、ちょっと事情があって先週から御欠席。実は先週から「力玉那覇(ちからたんなぱー)」という伊江島の昔物語(んかしむぬがたい)を読み始めたのです。伊江島出身の金城さんの話が聞きたいのに残念。金城さんが復活するまで、ゆっくりいっぱい脱線して進めて行くことにしますかね。

昔物語といえば……
沖縄に行っていらした國吉先生のお土産と土産話。
「紅芋たると」と「雪塩ラスク」と沖縄の老人ホームで國吉さんが紙芝居で昔物語をやられた時のお写真です。
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そして、今日のafter勉強会は“串かん”にて。
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サングラスを外した謎のおじさん。何回目の登場なんだろう。もう謎じゃありませんねえ、日高さん。
石川先生も、また是非お越しください。
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tag: 喜多見_居酒屋.串かん  沖縄の食物  國吉眞正  声門破裂音  ゆんたくの会 

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