2010年10月17日(日)21時45分
喜多見氷川神社御輿巡幸
今日はお昼過ぎから第11回の三線教室だった。

⇒M.A.P.三線教室のブログ
そしてそのあと、喜多見の氷川神社に向かって出発したんだ。
昨日のこと、佐藤さんに電話をした。え?佐藤さんて誰だって? 8月28日に“ばりき屋”で出会った佐藤優さんのことさ。そしてお祭りに行くよと言ったんだ。そうしたら佐藤さん「うれしいなあ」と答えてくれたんだ。まさか一ヶ月以上も前に飲み屋でちょっと話したことを、ホントにするなんて佐藤さんは思っていなかったのかもしれない。

そうか、神輿巡幸はお昼ごろ喜多見の商店街あたりを出発したらしい。もう夕方の5時だが、神輿はまだ神社には到着していないらしい。でもルートがわからないから、どこからか聞こえてくる賑やかな声が頼りだ。
そして追いついた。どうやらここで小休止するらしい。

後で知ったのだが、こうやってところどころで休みながら神社に向かう。休む場所も決まっているらしい。
佐藤さんを見つけた。

さあ、こっちきなよ、と、お呼ばれになった。

佐藤さんのふんどしはアンパンマン。
このご近所のお母さんたちの手作りおしんこ。

ただの見物の僕らが、頂いてしまっていいものだろうか。これも全て佐藤さんがいるからこそなのである。
これが最後の休憩。そしてここから神社までが担ぐ男の晴れ舞台。ちょいと数年前までは、背中にお絵描きした連中がいっぱいで、担がせろ担がせないの喧嘩が起きたが、今は、だいぶおとなしくなってしまったらしい。
お祭りは本来どこだって何月何日と日付が決まっていた。しかし今はその何月何日に一番近い日曜日みたいなことになっている。
「軟弱になった」
今でも日にちをきっちり守っているのは、府中の大国魂神社と深川だけなんだそうな。神輿を担ぐために生きていると言った深川の天ぷら“片山”のご夫婦を思い出した。
浅草の三社祭りはどうなんだろうと思ったら、年々「や」の関係の方々がどんどん多くなって、去年あたり神輿に上って担ぎ棒を壊したらしい。住民の人たちが祭りを地元に取り戻そうと、彼らを排除することにしたという。まあ僕みたいな素人には、お祭りになったら誰が「や」で誰が地元の兄ちゃんなのか、ちっとも区別はつかないだろうけど。
大人が飲んでいる隙に、ここぞとばかりにちっちゃな女の子たちが神輿にぶら下がっていた。

将来が楽しみ。
いよいよである。佐藤さん、定位置へ。

いざ出発。

佐藤さん、顔つきが違う。アンパンマンのふんどしをしているとは思えない。
そうだ。これは神事なのだ。

間もなく、氷川神社である。

神社では神輿の到着を待っている。

そこへ……

いよいよクライマックス。宮入。

しかし、そう簡単にはいかない。神輿がまっすぐに本殿に向かってこなければ、佐藤さんともう一人が神輿を追い返す。それが何度も何度も繰り返される。

必ずしも担ぎ手は神輿をまっすぐに進めようとしているわけではない。むしろあえて曲げようとする。なぜなら、担ぎ手は今この時が至福の瞬間、いつまでもいつまでもこうして遊んでいたいのである。そして全ての人が、もういいだろうと、暗黙の了解をした時、神輿はまっすぐにお宮へ向かっていく。そして神主さんが柝を打てば、宮入が許された合図である。

何度でも言う。これは神事なのだ。
急遽誘った中真水才クンがちょっと遅れてやってきた。沖縄にはこういう感じの祭りはない。だから気になっていたという。でもこんな大きなお祭りだとは思わなかった。彼は来年、必ずこの祭りに来ることだろう。
担ぎ手たちはもう酒を酌み交わしている。佐藤さんは僕たちのために席を作ってくれた。

ただ物見遊山で来ただけで、普通はこんなところに座って酒を頂くことなどできるものではない。これも佐藤さんの力だ。たった一度、居酒屋で出会って飲んだだけのに。
やがて一気飲み大会(鉢洗いというのが正しい)が始まった。僕は健康ゲーム中。死ぬからやめろと止められた。代わって宇夫方路が行く。

水才も行く!それに佐藤さんが付き合う。


佐藤さん、何杯目?
神輿に魅せられた男とその奥さんと男の子ふたり。

若き親父、一気やりすぎてもはや沈没寸前。奥さん曰く「あきらめてます」。このあと奥さんは、三人の子供を連れて帰っていった。
だいぶ記事が長くなったので、続きは次の記事で書く。ただその前に、語弊を恐れず、ちょっと思ったことひとつだけ……
ここは浅草でもなければ深川でもない。世田谷のはずれ、喜多見である。そこで、たくさんの神輿を担ぐ若者たちに出会って、日本の根っこは、ここにあるのかと思い知らされた。
そして、とても言いにくいことなのだが。
大和の若者たちと祭り。暴走族、日の丸、非合法組織、神道、天皇、……、今、僕に見えているこの連なりは、幻覚だろうか。
その連なりに、沖縄を繋げようとする人々、断固拒否する人々。
お互いの文化を理解し尊重し合ってこそ真の友になれる、というような尤もらしい言葉のマヤカシ。
ここは浅草でもなければ深川でもない、世田谷のはずれ、喜多見なのである。

そして、裏には色んな話が(例えば派閥とか…)あるに違いない。

⇒「喜多見氷川神社御輿巡幸その2」へ
⇒M.A.P.三線教室のブログ
そしてそのあと、喜多見の氷川神社に向かって出発したんだ。
昨日のこと、佐藤さんに電話をした。え?佐藤さんて誰だって? 8月28日に“ばりき屋”で出会った佐藤優さんのことさ。そしてお祭りに行くよと言ったんだ。そうしたら佐藤さん「うれしいなあ」と答えてくれたんだ。まさか一ヶ月以上も前に飲み屋でちょっと話したことを、ホントにするなんて佐藤さんは思っていなかったのかもしれない。
そうか、神輿巡幸はお昼ごろ喜多見の商店街あたりを出発したらしい。もう夕方の5時だが、神輿はまだ神社には到着していないらしい。でもルートがわからないから、どこからか聞こえてくる賑やかな声が頼りだ。
そして追いついた。どうやらここで小休止するらしい。
後で知ったのだが、こうやってところどころで休みながら神社に向かう。休む場所も決まっているらしい。
佐藤さんを見つけた。
さあ、こっちきなよ、と、お呼ばれになった。
佐藤さんのふんどしはアンパンマン。
このご近所のお母さんたちの手作りおしんこ。
ただの見物の僕らが、頂いてしまっていいものだろうか。これも全て佐藤さんがいるからこそなのである。
これが最後の休憩。そしてここから神社までが担ぐ男の晴れ舞台。ちょいと数年前までは、背中にお絵描きした連中がいっぱいで、担がせろ担がせないの喧嘩が起きたが、今は、だいぶおとなしくなってしまったらしい。
お祭りは本来どこだって何月何日と日付が決まっていた。しかし今はその何月何日に一番近い日曜日みたいなことになっている。
「軟弱になった」
今でも日にちをきっちり守っているのは、府中の大国魂神社と深川だけなんだそうな。神輿を担ぐために生きていると言った深川の天ぷら“片山”のご夫婦を思い出した。
浅草の三社祭りはどうなんだろうと思ったら、年々「や」の関係の方々がどんどん多くなって、去年あたり神輿に上って担ぎ棒を壊したらしい。住民の人たちが祭りを地元に取り戻そうと、彼らを排除することにしたという。まあ僕みたいな素人には、お祭りになったら誰が「や」で誰が地元の兄ちゃんなのか、ちっとも区別はつかないだろうけど。
大人が飲んでいる隙に、ここぞとばかりにちっちゃな女の子たちが神輿にぶら下がっていた。
将来が楽しみ。
いよいよである。佐藤さん、定位置へ。
いざ出発。
佐藤さん、顔つきが違う。アンパンマンのふんどしをしているとは思えない。
そうだ。これは神事なのだ。
間もなく、氷川神社である。
神社では神輿の到着を待っている。
そこへ……
いよいよクライマックス。宮入。
しかし、そう簡単にはいかない。神輿がまっすぐに本殿に向かってこなければ、佐藤さんともう一人が神輿を追い返す。それが何度も何度も繰り返される。
必ずしも担ぎ手は神輿をまっすぐに進めようとしているわけではない。むしろあえて曲げようとする。なぜなら、担ぎ手は今この時が至福の瞬間、いつまでもいつまでもこうして遊んでいたいのである。そして全ての人が、もういいだろうと、暗黙の了解をした時、神輿はまっすぐにお宮へ向かっていく。そして神主さんが柝を打てば、宮入が許された合図である。
何度でも言う。これは神事なのだ。
急遽誘った中真水才クンがちょっと遅れてやってきた。沖縄にはこういう感じの祭りはない。だから気になっていたという。でもこんな大きなお祭りだとは思わなかった。彼は来年、必ずこの祭りに来ることだろう。
担ぎ手たちはもう酒を酌み交わしている。佐藤さんは僕たちのために席を作ってくれた。
ただ物見遊山で来ただけで、普通はこんなところに座って酒を頂くことなどできるものではない。これも佐藤さんの力だ。たった一度、居酒屋で出会って飲んだだけのに。
やがて一気飲み大会(鉢洗いというのが正しい)が始まった。僕は健康ゲーム中。死ぬからやめろと止められた。代わって宇夫方路が行く。
水才も行く!それに佐藤さんが付き合う。
佐藤さん、何杯目?
神輿に魅せられた男とその奥さんと男の子ふたり。
若き親父、一気やりすぎてもはや沈没寸前。奥さん曰く「あきらめてます」。このあと奥さんは、三人の子供を連れて帰っていった。
だいぶ記事が長くなったので、続きは次の記事で書く。ただその前に、語弊を恐れず、ちょっと思ったことひとつだけ……
ここは浅草でもなければ深川でもない。世田谷のはずれ、喜多見である。そこで、たくさんの神輿を担ぐ若者たちに出会って、日本の根っこは、ここにあるのかと思い知らされた。
そして、とても言いにくいことなのだが。
大和の若者たちと祭り。暴走族、日の丸、非合法組織、神道、天皇、……、今、僕に見えているこの連なりは、幻覚だろうか。
その連なりに、沖縄を繋げようとする人々、断固拒否する人々。
お互いの文化を理解し尊重し合ってこそ真の友になれる、というような尤もらしい言葉のマヤカシ。
ここは浅草でもなければ深川でもない、世田谷のはずれ、喜多見なのである。

そして、裏には色んな話が(例えば派閥とか…)あるに違いない。

⇒「喜多見氷川神社御輿巡幸その2」へ
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