2010年12月18日(土)03時33分
断絶したり繋がったり……《市川海老蔵と鬼塚ちひろと“ぎま”の人たち》
《12月17日(金)27時30分》
※まもなく12月18日です……
市川海老蔵の私生活には全く興味はないが、海老蔵の芸は頗るいい。テレビのワイドショーなんかで流される印象と、役者で舞台に立っている姿が、これほど違う有名人を他に知らない。たった一度観ただけの観客を、まるでずっと歌舞伎ファンであったかのような気にさせる、そんな魅力のある芸なのだ。
これから僕が書くことは、極めていい加減な戯言なので、一切信じないで頂きたい。
ある人から聞いた話。海老蔵が負った怪我は、あのビートたけしより酷かった。ビートたけしは、外側から手術したので顔面に後遺症が残ってしまったが、今回の海老蔵は、顔をめくって内側から手術を施した。大変高度な技術で、その費用は8,000万円であったとか。誰がその治療費を負担したのかは知らないが、あの海老蔵の芸のためなら、そのくらいの金、松竹も簡単に出すだろう。海老蔵の芸は、それに見合う以上の客を呼ぶ。
今回の事件があって、例えば、海老蔵と裏社会との黒い関係が暴かれることになろうとも、そんなこととは全く無関係に海老蔵の芸に魅せられている人がたくさんいるに違いない。どうやら元暴走族側は、そこがちっとも分かっていない。彼らが出し惜しみしている情報に興味を持っているのは、舞台での海老蔵を観た事のないミーハーたちだけである。それほど海老蔵の芸は圧倒的なのである。
僕は、海老蔵の出演する歌舞伎のチケットが手に入ったら、万難を排して観にいく。しかし、諸事情で歌舞伎の招待券を入手するルートが無くなってしまったから、きっと歌舞伎とは再び縁遠くなりそうで残念だ。あは……。
しかし、なんでこんなに“有名”な舞台のチケットって高いのだろう。まったく儲からない無名の芝居をやっている連中には高嶺の花だ。芝居に志す若者たちが歌舞伎を観にいけないという状況。我々の山猫合奏団や東京奏楽舎の、一生懸命抑えた安いチケットだって、なかなか彼らには買ってもらえない。
途端に話が私的になるが、それなりに金を持っていそうな友達がこぞって僕の舞台を観に来てくれるのかというと、それもない。彼らは我々のチケットの何倍もするような“有名”な舞台の方なら観にいくのである。我々のやっているものは、2,800円の価値しかないんでしょとでも言いたげに。
話はすっかり変わるけれど、美味いものを食うにも金がかかる。我々が喜多見情報で紹介しているお店だって、お金のない若者が通える店ではない。
学生や若い役者のタマゴならそれも致し方ない。早く稼げるようになれってなもんだが、いい大人たちが、大手居酒屋チェーン店や、激安居酒屋の、合成調味料まみれのレトルトメニューで満足している姿は、なんとも悲しくなる。だからなのか、若い連中も、美味いものに頓着しなくなる。やがて、美味いものがどういうものか、それがわからないということも平気になる。それが役者なら、芝居の厚みを獲得するひとつのルートを失っているのだが、彼らにその自覚もない。
とはいえ、どこか遠い産地から札束の力で収奪した食材を、高い輸送費をかけて手元に届けさせ、いいところだけ使ってあとは捨ててしまうような阿呆な料理人の「高級作品」に、舌鼓を打って満足するような成功者が信頼できる舌を持っているなどというつもりも更々ないのだ。彼らは彼らで、大切な何かが見えなくなっている。
要するに、あちこちで断絶している、そんな気がしてならないのである。
だから今日は、「社長とは呼ばないで」との断絶を僕は埋めてみたのだ。時々企てる個人的なリハビリである。
いい加減な戯言はまだ続く。どうか読み飛ばしていただきたい。
海老蔵なんかどうでもいいのである。実は海老蔵より気になるのが、鬼塚ちひろである。「男がいないとダメ」みたいな女性、好きだなあ。それにしても何であんな男に引っかかるんだろうなあ。彼女が落ち込んでいる時に、あの男じゃなくて、僕がソバにいりゃあよかった。
てなことを言ってはみたが、僕は鬼塚ちひろがどういう人間なのか、どんな傾向の歌を歌っているのか、殆ど何も知らないのである。ただ、家のPCの中にあった「私とワルツを」という曲を聞いて、たいそう気に入ったというだけのこと。
鳥研を出たら、何故か最近話題になっている鬼塚ちひろにエールを送りたくなって、どうするのかというと、「私とワルツを」を歌ってみたくなって、“ぎま”に行くことにしたのだった。
しかし歌えるわけがないのである。なにしろ1、2度しかまともに聞いたことがないのだから。
よし、練習して、歌えるようになろうときめたのであった。久美ちゃん、しばらく待ってなさい。
※まもなく12月18日です……
市川海老蔵の私生活には全く興味はないが、海老蔵の芸は頗るいい。テレビのワイドショーなんかで流される印象と、役者で舞台に立っている姿が、これほど違う有名人を他に知らない。たった一度観ただけの観客を、まるでずっと歌舞伎ファンであったかのような気にさせる、そんな魅力のある芸なのだ。
これから僕が書くことは、極めていい加減な戯言なので、一切信じないで頂きたい。
ある人から聞いた話。海老蔵が負った怪我は、あのビートたけしより酷かった。ビートたけしは、外側から手術したので顔面に後遺症が残ってしまったが、今回の海老蔵は、顔をめくって内側から手術を施した。大変高度な技術で、その費用は8,000万円であったとか。誰がその治療費を負担したのかは知らないが、あの海老蔵の芸のためなら、そのくらいの金、松竹も簡単に出すだろう。海老蔵の芸は、それに見合う以上の客を呼ぶ。
今回の事件があって、例えば、海老蔵と裏社会との黒い関係が暴かれることになろうとも、そんなこととは全く無関係に海老蔵の芸に魅せられている人がたくさんいるに違いない。どうやら元暴走族側は、そこがちっとも分かっていない。彼らが出し惜しみしている情報に興味を持っているのは、舞台での海老蔵を観た事のないミーハーたちだけである。それほど海老蔵の芸は圧倒的なのである。
僕は、海老蔵の出演する歌舞伎のチケットが手に入ったら、万難を排して観にいく。しかし、諸事情で歌舞伎の招待券を入手するルートが無くなってしまったから、きっと歌舞伎とは再び縁遠くなりそうで残念だ。あは……。
しかし、なんでこんなに“有名”な舞台のチケットって高いのだろう。まったく儲からない無名の芝居をやっている連中には高嶺の花だ。芝居に志す若者たちが歌舞伎を観にいけないという状況。我々の山猫合奏団や東京奏楽舎の、一生懸命抑えた安いチケットだって、なかなか彼らには買ってもらえない。
途端に話が私的になるが、それなりに金を持っていそうな友達がこぞって僕の舞台を観に来てくれるのかというと、それもない。彼らは我々のチケットの何倍もするような“有名”な舞台の方なら観にいくのである。我々のやっているものは、2,800円の価値しかないんでしょとでも言いたげに。
話はすっかり変わるけれど、美味いものを食うにも金がかかる。我々が喜多見情報で紹介しているお店だって、お金のない若者が通える店ではない。
学生や若い役者のタマゴならそれも致し方ない。早く稼げるようになれってなもんだが、いい大人たちが、大手居酒屋チェーン店や、激安居酒屋の、合成調味料まみれのレトルトメニューで満足している姿は、なんとも悲しくなる。だからなのか、若い連中も、美味いものに頓着しなくなる。やがて、美味いものがどういうものか、それがわからないということも平気になる。それが役者なら、芝居の厚みを獲得するひとつのルートを失っているのだが、彼らにその自覚もない。
とはいえ、どこか遠い産地から札束の力で収奪した食材を、高い輸送費をかけて手元に届けさせ、いいところだけ使ってあとは捨ててしまうような阿呆な料理人の「高級作品」に、舌鼓を打って満足するような成功者が信頼できる舌を持っているなどというつもりも更々ないのだ。彼らは彼らで、大切な何かが見えなくなっている。
要するに、あちこちで断絶している、そんな気がしてならないのである。
だから今日は、「社長とは呼ばないで」との断絶を僕は埋めてみたのだ。時々企てる個人的なリハビリである。
いい加減な戯言はまだ続く。どうか読み飛ばしていただきたい。
海老蔵なんかどうでもいいのである。実は海老蔵より気になるのが、鬼塚ちひろである。「男がいないとダメ」みたいな女性、好きだなあ。それにしても何であんな男に引っかかるんだろうなあ。彼女が落ち込んでいる時に、あの男じゃなくて、僕がソバにいりゃあよかった。
てなことを言ってはみたが、僕は鬼塚ちひろがどういう人間なのか、どんな傾向の歌を歌っているのか、殆ど何も知らないのである。ただ、家のPCの中にあった「私とワルツを」という曲を聞いて、たいそう気に入ったというだけのこと。
鳥研を出たら、何故か最近話題になっている鬼塚ちひろにエールを送りたくなって、どうするのかというと、「私とワルツを」を歌ってみたくなって、“ぎま”に行くことにしたのだった。
しかし歌えるわけがないのである。なにしろ1、2度しかまともに聞いたことがないのだから。
よし、練習して、歌えるようになろうときめたのであった。久美ちゃん、しばらく待ってなさい。
一曲歌って帰るつもりだったのだが、歌えないもんだから欲求不満。こうなれば酒を飲むしかない。
しばらくすると、コンケン・アイから流れてきたお客さんたちが真弓さんを連れてやってきた。コンケン・アイのおやじさんはきっと明日の朝は本業で早いから、アイちゃんと一緒にもうとっくに寝ちゃったんだろうな。
タイからやってきて、言葉だってまだまだ上手くは喋れない真弓さん。でもこうやってお客さんたちが誘ってくれる。いいじゃない。僕は、思わず笑顔になった。
僕の知り合いで、山猫合奏団の公演のチケットを買って観に来てくれるのは、こうやって飲み屋で繋がった人たちが一番多いのだ。ちょっと情けない気もするけど。真弓さん、来年の5月のしんゆりには、アイちゃん連れて観に来てね。できればオヤジさんも引っ張ってきて一緒にさ。待ってるからね。
12月18日午前3時30分…… おほ!
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