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配役発表の日でしたが……

5回目の今日は一応忘年会だったみたい。こんな感じでした。
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新しい方4名、これで累計17名です。

この飲み会に先がけて、配役が決定しました。
チラシも出来たみたいです。
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でもね、僕の名前がないのです。

←ほら……

僕の場合、既にメンバーが大よそ決まっているところへ、あさやさんが後からねじ込んだらしく、当初の名簿から漏れていたみたいです。

決してヘソを曲げているわけではないのですが、他にも字が違っていたりする方もいらっしゃるらしい。

今日も、出演されるはずだった方が、スケジュールの関係で下りることになりました。もしかすると、さらなる変動がないともいえません。

また、個人的に、いったいどうするのかなあという気がかりなことがあったりするわけで。

まあ、そんなこんなで、今日から出演者の皆さんを順次ご紹介していこうと目論んでいたのですが、それは年が明けてからということにしたいと思います。

と、決めたのですが、いきなり破戒です。

こちらは、前回に続いて今日の「飲み」にも参加された小川雅功さんです。
小川雅功さん
(前回撮影した画像を縮小再掲)

雅功さんは劇団川崎演劇塾の元座長です。もともと劇団東演のプロの役者さんでしたが、そこを退団して1977年にアマチュア劇団の川崎演劇塾を立ち上げられました。最近、創立以来長きに亘って務められていた劇団代表を辞し、劇団からも抜けられて、「小川がこう」と改名されました。

がこうさんとは今回はじめて御一緒させていただくことになったわけですが、僕は、がこうさんがどうやって芝居を作っていかれるのか、それを見るのが今から楽しみなのです。
読み合わせの時のがこうさんは、はじめての「読み」の控え目さがあって素敵でした。といって、僕みたいにことさら何もしないというようないやらしい作戦など使うことなく、しかし演じ過ぎることもなく、至極自然で、それはなかなか出来ることではありません。

小川がこうさんは、プロからアマへ転身されたわけですが、しかし劇団東演だって、芝居関係の仕事だけで生計を立てている役者などそうそういません。M.A.P.の前身であるM企画の頃から、何人もの東演の女優さんに地図の仕事を手伝ってもらってきましたが、それも役者だけではとても食べていけないという事情が彼女たちにあったからです。

いったいプロとアマの違いって何なのでしょう。そのことを、この日、がこうさんに伺ってみました。
「それはね、芝居をやることにどのくらいリスクがあるかということです」と、がこうさんはきっぱりと答えてくださいました。

つまり、芝居で稼いでいるかどうかではなく、芝居というリスキーなものに、己の人生を賭けているのかどうか、それがプロフェッショナルとアマチュアの分かれ目だと、がこうさんはおっしゃるのです。

「アマチュアの劇団では、仕事があると言われれば、どうしたって芝居よりもそっちを優先せざるをえませんでした。プロなら何を言ってるんだと怒鳴るところでしょう。そういう自分も、アマチュアで芝居をして、そうなってしまった。やはり、ずっと仕事を逃げ道にしてきました。」

がこうさんの言葉には長い経験に裏打ちされた重みがありました。振り返ってみれば、僕自身の芝居人生はどうであったのか。ずっと俳優が本業だと思い込んでここまできたけれど、果たして己の人生を芝居に賭けていただろうか。はなはだ疑問です。

M.A.P.の取引先は一部上場企業です。そこからは、当然プロとしての仕事を要求され、成果に対してのチェックは厳しいものです。「僕らは役者が本業ですから」などという弁解をしようものなら、あっという間に仕事などなくなるでしょう。
本来、こうした仕事と芝居が両立することなどありえないのに、それが出来ていると思い込んでいたとしたら、それは勘違いであり、実は芝居を疎かにして適当にやっつけて、企業からの食い扶持を最優先にしてきたのではないだろうか。

プロとアマが一緒になって芝居をすることを考えているなんて言ってはいるが、僕はこの市民劇に己を賭けているでしょうか。もしそうでないとしたら、プロとアマの違いなんて偉そうなことを語る資格が僕にあろうはずもありません。それどころか、僕は「小川がこう」という役者に比べて、はるかにアマチュアだったのではないでしょうか。

がこうさんは、現在フリーとなって、プロの劇団の舞台で客演などをされています。
「がこうさんは今、芝居と、生活のためのお仕事と、どちらを優先されているのですか。己の人生を、再びに芝居に賭けようとなさっているのではありませんか」
5月まで、もし僕がいろんな意味で破綻していなければ、打ち上げの時にでも、是非とも伺ってみたいと思っているのです。
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tag: 「枡形城落日の舞い」  丸尾聡 

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