2011年01月07日(金)23時34分
“枡形城・落日の舞い”の親睦会
今日は年明け最初の稽古だったので、少し早めに切り上げて、そのまま親睦会を兼ねた新年会となりました。

1月2日の記事の「おまけ」で、「5月のしんゆり芸術祭で、山猫合奏団は『象』、高山正樹は『僧』になる」なんてわけのわからないことを書きましたが、実はこの「枡形城・落日の舞い」が、今年の川崎しんゆり芸術祭に特別参加するのです。
というわけで、この日は、しんゆり芸術祭関係の方々も稽古を見学にいらっしゃっていました。
川崎市文化財団副理事長、北條秀衛さんのご挨拶です。

「北條」といえば、今回のお芝居では北条時政が悪役。一つ前の記事の続きですが、その「北条」を(_ ̄ ̄ ̄)と読むか( ̄___)と読むかみたいな話にもなっています。というのも、副理事長の北條さんが、御自分の苗字を( ̄___)と発音されるから。まあ、普通なら(_ ̄ ̄ ̄)なんでしょうけれど。
その後、出演者の自己紹介などあったりして、その際、僕が迂闊にも今年のしんゆり芸術祭に山猫合奏団が参加することをお話ししたりしたものですから、北條さんや芸術祭の実行委員会の方に気づかれて、後で声を掛けられました。本来ならばこちらから御挨拶に行かなければならないところなのに、大変失礼いたしました。そして名刺交換などさせていただいたわけですが、元来名刺は大嫌い、名刺交換などできることなら一生やりたくない性分なのに、企画制作会社の代表という立場上、小姑みたいな社員から名刺は持ったかといちいち注意されるわけで。
あーあ、来賓の方々と名刺交換している役者がいるって、感じ悪いよなあと思いつつ、これも仕事と割り切ったのですが、実は少しだけ内心憂鬱になっていたのでした。
そんなわけで、いよいよ今日からひとりひとり捕まえて写真を撮って、このブログでご紹介をと思っていたのですが、その意気込みが萎えました。
それでもあちらから声を掛けて貰えれば気分も晴れます。
「すっごい近いんですよね」

そうなんです。
今回、ボランティアで衣裳をお手伝いしてくださることになった松延さんです。でも本当は劇団四季でもお仕事をされるようなプロです。それが地元のお芝居だということで、お手伝いに手を上げてくださったのだとか。頭が下がります。
松延さんのご自宅は我が家から数分。すっごい近い。でも一度もお見かけしたことがありません。なにしろ僕は、日曜だろうが祝日だろうが、明るい時間に家の近所を歩くことなんて殆どないのですから。
プロでお使いのお名前は違うようですが、今日のところは松延さんにしておきましょう。
これ、我が家のご近所の、その松延さん自家製の“のらぼう”の種です。

まだ見ぬ“のらぼう”の本体、いったいいつになったら出会えるのだろう。
侍女・楓を演じる神野美奈実さんと関昭三さんのツーショット。

神野さんは劇団東少の役者さんです。(契約なのか団員なのかは存じ上げませんが。)劇団東少の代表相羽源之助氏とは旧知です。その縁で、今から35年ほど前、劇団東少の旅公演に大道具で行ったことがあります。
舞台監督に飲みに連れて行かれて、そして割り勘でした。いい経験しました。
もう時効でしょうから言っちゃいますけど、楽屋では、ベテラン役者さんたちが出番ぎりぎりまで花札をやっていらっしゃいました。
「〜さん、間もなくです!」
「はいはい、わかりましたよ、それ坊主!」
座布団めがけてパシッ!っとやって立ち上がる、みたいな。
これぞドサ廻りって感じだったなあ。あんな状況でも、舞台に立てば皆さん巧かった。あれこそプロ、そんなことを言ったら、現代の進化した演劇に携わる志高い役者さんたちに叱られますね、きっと。でもね、僕はあの時代のああいう役者さんに、一種の凄みを感じました。役者のプロとして生きていくって、こういうことかと思ったのです。
35年も前のことですから、きっと僕の夢の中の出来事です。どうかこの話しは忘れてください。
でも、僕が神野さんのお芝居を観させていただいたのは東少の舞台ではありません。和泉屋染物店で一緒だった伊餘田笑子ちゃんのお芝居を観に行った時、神野さんは主演、キツネを背負ってるイタコのばばさまの役をやっていらっしゃいました。
最近の役者さんは、商業演劇でもない限り、大きな舞台に立つ機会が少なくなってきました。でも劇団東少は比較的大きいところでやられることが多いのではないでしょうか。神野さんには、大きな舞台に数多く立たれてきた底力みたいなものがあるような気がします。300人の劇場ならすばらしいのだが、700人の劇場、特に箱物行政で作られた多目的ホールなんかでは全く通用しない演技、それはよくあることで。
今度の多摩市民館のキャパは908人。川崎市教育文化会館にいたっては1961人ですからねえ。
さてさて、共演者のお芝居についてあれこれお話しするのはきっとタブー、これからは控えることにいたしましょう。ただ、旅僧という役を頂いて、今回の市民劇のレポーターみたいな気分になっているのです。あたり障りなくお伝えできることはお伝えしてまいりましょうか。
その1。神野美奈実さんのもうひとつの顔は、エステティシャンです。
その2。最後にみんなで集合写真を撮影しました。

その3はまた今度……
1月2日の記事の「おまけ」で、「5月のしんゆり芸術祭で、山猫合奏団は『象』、高山正樹は『僧』になる」なんてわけのわからないことを書きましたが、実はこの「枡形城・落日の舞い」が、今年の川崎しんゆり芸術祭に特別参加するのです。
というわけで、この日は、しんゆり芸術祭関係の方々も稽古を見学にいらっしゃっていました。
川崎市文化財団副理事長、北條秀衛さんのご挨拶です。
「北條」といえば、今回のお芝居では北条時政が悪役。一つ前の記事の続きですが、その「北条」を(_ ̄ ̄ ̄)と読むか( ̄___)と読むかみたいな話にもなっています。というのも、副理事長の北條さんが、御自分の苗字を( ̄___)と発音されるから。まあ、普通なら(_ ̄ ̄ ̄)なんでしょうけれど。
その後、出演者の自己紹介などあったりして、その際、僕が迂闊にも今年のしんゆり芸術祭に山猫合奏団が参加することをお話ししたりしたものですから、北條さんや芸術祭の実行委員会の方に気づかれて、後で声を掛けられました。本来ならばこちらから御挨拶に行かなければならないところなのに、大変失礼いたしました。そして名刺交換などさせていただいたわけですが、元来名刺は大嫌い、名刺交換などできることなら一生やりたくない性分なのに、企画制作会社の代表という立場上、小姑みたいな社員から名刺は持ったかといちいち注意されるわけで。
あーあ、来賓の方々と名刺交換している役者がいるって、感じ悪いよなあと思いつつ、これも仕事と割り切ったのですが、実は少しだけ内心憂鬱になっていたのでした。
そんなわけで、いよいよ今日からひとりひとり捕まえて写真を撮って、このブログでご紹介をと思っていたのですが、その意気込みが萎えました。
それでもあちらから声を掛けて貰えれば気分も晴れます。
「すっごい近いんですよね」
そうなんです。
今回、ボランティアで衣裳をお手伝いしてくださることになった松延さんです。でも本当は劇団四季でもお仕事をされるようなプロです。それが地元のお芝居だということで、お手伝いに手を上げてくださったのだとか。頭が下がります。
松延さんのご自宅は我が家から数分。すっごい近い。でも一度もお見かけしたことがありません。なにしろ僕は、日曜だろうが祝日だろうが、明るい時間に家の近所を歩くことなんて殆どないのですから。
プロでお使いのお名前は違うようですが、今日のところは松延さんにしておきましょう。
これ、我が家のご近所の、その松延さん自家製の“のらぼう”の種です。
まだ見ぬ“のらぼう”の本体、いったいいつになったら出会えるのだろう。
侍女・楓を演じる神野美奈実さんと関昭三さんのツーショット。
神野さんは劇団東少の役者さんです。(契約なのか団員なのかは存じ上げませんが。)劇団東少の代表相羽源之助氏とは旧知です。その縁で、今から35年ほど前、劇団東少の旅公演に大道具で行ったことがあります。
舞台監督に飲みに連れて行かれて、そして割り勘でした。いい経験しました。
もう時効でしょうから言っちゃいますけど、楽屋では、ベテラン役者さんたちが出番ぎりぎりまで花札をやっていらっしゃいました。
「〜さん、間もなくです!」
「はいはい、わかりましたよ、それ坊主!」
座布団めがけてパシッ!っとやって立ち上がる、みたいな。
これぞドサ廻りって感じだったなあ。あんな状況でも、舞台に立てば皆さん巧かった。あれこそプロ、そんなことを言ったら、現代の進化した演劇に携わる志高い役者さんたちに叱られますね、きっと。でもね、僕はあの時代のああいう役者さんに、一種の凄みを感じました。役者のプロとして生きていくって、こういうことかと思ったのです。
35年も前のことですから、きっと僕の夢の中の出来事です。どうかこの話しは忘れてください。
でも、僕が神野さんのお芝居を観させていただいたのは東少の舞台ではありません。和泉屋染物店で一緒だった伊餘田笑子ちゃんのお芝居を観に行った時、神野さんは主演、キツネを背負ってるイタコのばばさまの役をやっていらっしゃいました。
最近の役者さんは、商業演劇でもない限り、大きな舞台に立つ機会が少なくなってきました。でも劇団東少は比較的大きいところでやられることが多いのではないでしょうか。神野さんには、大きな舞台に数多く立たれてきた底力みたいなものがあるような気がします。300人の劇場ならすばらしいのだが、700人の劇場、特に箱物行政で作られた多目的ホールなんかでは全く通用しない演技、それはよくあることで。
今度の多摩市民館のキャパは908人。川崎市教育文化会館にいたっては1961人ですからねえ。
さてさて、共演者のお芝居についてあれこれお話しするのはきっとタブー、これからは控えることにいたしましょう。ただ、旅僧という役を頂いて、今回の市民劇のレポーターみたいな気分になっているのです。あたり障りなくお伝えできることはお伝えしてまいりましょうか。
その1。神野美奈実さんのもうひとつの顔は、エステティシャンです。
その2。最後にみんなで集合写真を撮影しました。
その3はまた今度……
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tag: #神野美奈実 「枡形城落日の舞い」
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