2011年02月03日(木)23時29分
稲毛の今昔物語《日立と旧武蔵工大にあった原子炉のこと》
枡形山からここが見えたのだから、ここから枡形山が見えるはず。

おん……?
ズーム。

見えた!

しかし、相変わらず多摩の横山は、開発の波にさらされているんだね。

確か神野美奈実さんはこの辺りに住んでいるんじゃなかったっけ。
少し話しが逸れるのだけれど、でも多摩の横山の範囲のこと。
【ネオニコチノイドのこと】に続けて、日高さんの昨年夏のレポート。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

川崎市麻生区と横浜市青葉区の境に原子炉が2基あります。今日、その辺りを見てきました。
付近は、かつて大規模に開発された分譲宅地であったらしく、小綺麗な個人住宅が並んでいました。
原子炉は、一見手つかずの自然であるかのような鬱蒼と繁った樹木に覆われていて、みごとに目隠しされていました。
枝の重なりが少し薄めの場所では、日立の建屋らしき建築物の輪郭が見えましたが、携帯でとらえた建物は煙突風の塔屋のみでした。
塔屋を写した私の背後は丘陵地でして、東側約3kmに東急田園都市線が走り、たまプラーザ駅やあざみの駅があります。

直線道路の突き当たりの「森」が、旧武蔵工大の王禅寺キャンパスです。
※武蔵工大は今春から「東京都市大学」へ名称変更になりました。
「武蔵工業大学の研究用原子炉の廃炉が決定」という記事を見つけました。
⇒kawasakiseisou/news…

なぜ今頃になって日高さんのレポートをお知らせしたのか、鳥研で原発のハナシを聞いたから。
原発の掃除は、貧しい人々によって行われていて、定められた被爆量に達すると、もうそれ以上仕事は続けられないという噂。このブログで、まことしやかに「都市伝説」とやらを語りたくはない。ネットの世界では、正史と伝説の各々の擁護者たちが、お互いを罵倒し合っている。日立の成瀬くん、本当のこと、教えて欲しい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただ、これだけは言えるんだ。かつて土地を耕すことでさえ、大地を傷つける行為であると、人々は「地神」の崇りを畏れていた時代が確かにあったのだ。「平家物語」を語る座頭は、大地の守護神を宥めるために「地神経」をも読誦していたらしいが、一級史料(正史)には殆どその記録はないらしい。
そして、僕は今日も鹿島田の稽古場まで自転車に乗って行くのです。
「琵琶法師」の中で兵藤裕巳氏は、17世紀の筑前の「座頭」の持ち芸として「浄瑠璃」「小唄」「稽」があったという永井彰子さんの研究結果を紹介している。「稽」とはなんだろう。チャリという「戯物語」だというのだが、初めて聞いた。
「稽」とは、元来「考える」という意味である。つまり、「稽古」は古(いにしえ)について考えを巡らすことに他ならない。昔を研究し、つまり物の道理や故実を学び、今やるべきことを考える。
「稽」という「戯物語」、なんだか興味をそそられる。「戯れに古を考えてみる」、いいじゃないか。
あれ、女性しか写っていない。決して意図的ではありません。

大地を守護する神は女神であったとか。
北條時頼率いる一万の軍勢が、南から稲毛領に向かってくる。稲毛三郎重成は、郷の民百姓を戦いに巻き込まぬために、城から出て南で待ち構えることに決める。
「稲毛の郷を人馬に踏み荒らされることは断じて許さぬ」
心優しき男は、歴史の表舞台から消え去るのが必定。でも、河原者は、常に隠された裏の物語を語るのです。
しかし、重成の思いも、あるいは今でもあちこちで行われている五穀豊穣の祭りも、大地に対する畏れを忘れて、ただのヒューマニティーや御利益宗教で理解しようとしたら、何にも見えてこないのかもしれませんねえ。そして何も伝えられない。
人間、この先いかなる道を選ぶべきなのか、そのためにこそ古(いにしえ)を考えて、なんてね、そんなことしている暇があったらまず台詞を憶えろ、少ない台詞なんだからってか、おっしゃるとおりであります、はい。
それを考えるのは男の仕事。女性はただ美しく蝶の如く舞っていればいいのでしょうか。宇夫方路さん、教えておくれ。

⇒「琉球新報“晴読雨読”本物だと信じる踊り」を読む
やっぱり“晴読雨読”じゃなくて“晴耕雨読”じゃなきゃダメなんだよね。
そしてもうひとつ、役者って、女性の範疇じゃないの、と、いうこと。
1月28日発行の「タウンニュース多摩区版」に、関昭三さんの記事が掲載されているのを発見しました。

役者より、制作のほうが断然偉い。だって「演劇を通じて地域交流」しようなんてお考えなのだから。役者は自分勝手に楽しんでいるだけ。でも僕は演劇を通じて古(いにしえ)と現代を結ぼうと思っているのですが、俺の仕事じゃねえか……
すいません、チケット、ちっとも売れなくて。
【2月28日追記】
この日は厚木カルチャーの琉舞教室でした。やっとその記事が、琉舞専用ブログにアップされました。どうやら新しい仲間ができたようです。知らなかった……
⇒http://mapryukyubuyou.ti-da…
おん……?
ズーム。
見えた!
しかし、相変わらず多摩の横山は、開発の波にさらされているんだね。
確か神野美奈実さんはこの辺りに住んでいるんじゃなかったっけ。
少し話しが逸れるのだけれど、でも多摩の横山の範囲のこと。
【ネオニコチノイドのこと】に続けて、日高さんの昨年夏のレポート。
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川崎市麻生区と横浜市青葉区の境に原子炉が2基あります。今日、その辺りを見てきました。
付近は、かつて大規模に開発された分譲宅地であったらしく、小綺麗な個人住宅が並んでいました。
原子炉は、一見手つかずの自然であるかのような鬱蒼と繁った樹木に覆われていて、みごとに目隠しされていました。
枝の重なりが少し薄めの場所では、日立の建屋らしき建築物の輪郭が見えましたが、携帯でとらえた建物は煙突風の塔屋のみでした。
塔屋を写した私の背後は丘陵地でして、東側約3kmに東急田園都市線が走り、たまプラーザ駅やあざみの駅があります。

直線道路の突き当たりの「森」が、旧武蔵工大の王禅寺キャンパスです。
※武蔵工大は今春から「東京都市大学」へ名称変更になりました。
「武蔵工業大学の研究用原子炉の廃炉が決定」という記事を見つけました。
⇒kawasakiseisou/news…

なぜ今頃になって日高さんのレポートをお知らせしたのか、鳥研で原発のハナシを聞いたから。
原発の掃除は、貧しい人々によって行われていて、定められた被爆量に達すると、もうそれ以上仕事は続けられないという噂。このブログで、まことしやかに「都市伝説」とやらを語りたくはない。ネットの世界では、正史と伝説の各々の擁護者たちが、お互いを罵倒し合っている。日立の成瀬くん、本当のこと、教えて欲しい。
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ただ、これだけは言えるんだ。かつて土地を耕すことでさえ、大地を傷つける行為であると、人々は「地神」の崇りを畏れていた時代が確かにあったのだ。「平家物語」を語る座頭は、大地の守護神を宥めるために「地神経」をも読誦していたらしいが、一級史料(正史)には殆どその記録はないらしい。
そして、僕は今日も鹿島田の稽古場まで自転車に乗って行くのです。
「琵琶法師」の中で兵藤裕巳氏は、17世紀の筑前の「座頭」の持ち芸として「浄瑠璃」「小唄」「稽」があったという永井彰子さんの研究結果を紹介している。「稽」とはなんだろう。チャリという「戯物語」だというのだが、初めて聞いた。
「稽」とは、元来「考える」という意味である。つまり、「稽古」は古(いにしえ)について考えを巡らすことに他ならない。昔を研究し、つまり物の道理や故実を学び、今やるべきことを考える。
「稽」という「戯物語」、なんだか興味をそそられる。「戯れに古を考えてみる」、いいじゃないか。
あれ、女性しか写っていない。決して意図的ではありません。
大地を守護する神は女神であったとか。
北條時頼率いる一万の軍勢が、南から稲毛領に向かってくる。稲毛三郎重成は、郷の民百姓を戦いに巻き込まぬために、城から出て南で待ち構えることに決める。
「稲毛の郷を人馬に踏み荒らされることは断じて許さぬ」
心優しき男は、歴史の表舞台から消え去るのが必定。でも、河原者は、常に隠された裏の物語を語るのです。
しかし、重成の思いも、あるいは今でもあちこちで行われている五穀豊穣の祭りも、大地に対する畏れを忘れて、ただのヒューマニティーや御利益宗教で理解しようとしたら、何にも見えてこないのかもしれませんねえ。そして何も伝えられない。
人間、この先いかなる道を選ぶべきなのか、そのためにこそ古(いにしえ)を考えて、なんてね、そんなことしている暇があったらまず台詞を憶えろ、少ない台詞なんだからってか、おっしゃるとおりであります、はい。
それを考えるのは男の仕事。女性はただ美しく蝶の如く舞っていればいいのでしょうか。宇夫方路さん、教えておくれ。
⇒「琉球新報“晴読雨読”本物だと信じる踊り」を読む
やっぱり“晴読雨読”じゃなくて“晴耕雨読”じゃなきゃダメなんだよね。
そしてもうひとつ、役者って、女性の範疇じゃないの、と、いうこと。
1月28日発行の「タウンニュース多摩区版」に、関昭三さんの記事が掲載されているのを発見しました。
役者より、制作のほうが断然偉い。だって「演劇を通じて地域交流」しようなんてお考えなのだから。役者は自分勝手に楽しんでいるだけ。でも僕は演劇を通じて古(いにしえ)と現代を結ぼうと思っているのですが、俺の仕事じゃねえか……
すいません、チケット、ちっとも売れなくて。
【2月28日追記】
この日は厚木カルチャーの琉舞教室でした。やっとその記事が、琉舞専用ブログにアップされました。どうやら新しい仲間ができたようです。知らなかった……
⇒http://mapryukyubuyou.ti-da…
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tag: 「枡形城落日の舞い」 日高
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