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悩んでいたが決断をした

《3月12日(土)-1》
東北地方太平洋沖地震発生の翌日……
予定では中央公民館のつどいコンサートは、今日と明日の2日間、我々の出番は明日である。はたして開催されるのだろうか、朝方、公民館まで様子を見に行った。
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どうやら、予定通り行われるらしい。
会場は地下にある。その様子も見に行った。どうやら今日のコンサートは午後からで、この時は「グループサークル活動と公民館……」というような学習会が行われていた。
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全ては予定通り、中止にするような気配は全く無い。

それはそれで結構なこと。アマチュアサークルの方々にとって、今日はきっと晴れ舞台。準備に準備を重ね、みなさんがとても楽しみにされていたイベントに違いない。
「被災者の方々の気持ちを考えてこうしたイベントを中止すべきだ」なんて意見がもしあったとしたらは、僕は「それは自己中の傲慢だ」と言おう。

それでも僕は、参加してもいいのかと悩んでいた。不謹慎とか自粛とか、自分の気持ちが治まるかどうかではなく、たった今のこの時、とてつもない数の人たちが大変なことになっていて助けを求めている。そういう人たちのために、もしかするとこんな僕にもできることがあるのではないか。何ひとつできないのかもしれない。しかし、出来ることがあるのかないのか、それがはっきりするまで、せめてもう少し今の事態が見えてくるまで、自分なりに右往左往してみるべきではないのか。

ところが、腹を空かせた僕はやっぱり飯を食らうのである。そして、手前勝手なことを考え始めるのである。

どんな勝手なことを考えながら飯を食っていたのか。

食った場所は狛江駅近くにある“なか卯”
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食ったメニューは「すき焼き風牛丼」
ポスターの写真が、ちょっと薄味に見えたから。
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小生、いまだ健康ゲーム中なのである。
しかし、実際出てきたものは、だいぶ味が濃かった。
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なんだか腹が立ってきた。
「僕らは、事前に正しい情報を知る権利があるはずだ!」
実に勝手なものである。

福島第一原発では、1号機・2号機とも既に冷却機能を失っていた。電源を喪失したのは昨日、地震発生から2時間後の16時36分であった。それから丸一日、もしその間に、福島原発の全ての原子炉に海水を注入する決断をしていれば……。

「何があっても、人は飯を食うものだ」
僕は、つどいコンサートの参加を決めた。

午後、最後の三線の稽古。
 ⇒琉球舞踊専用ブログ

つどいコンサートに出ることになっていたあるメンバーから、友達の消息が分からなくて、そういう気分になれないからと不参加を伝えるメールが来た。
「メール一本か…」
それが参加決定への批判にも思えた。そう感じてしまう僕の方がおかしかったのかもしれない。

一方で、やはり親戚や友達と連絡がつかないという琉球舞踊教室の生徒さんの二人は参加を決めた。宇夫方女史も盛岡に親戚が多くいる。かく言う僕も、多賀城の親戚と不通である。

最愛の父上をガンで失ったHさんは、明日の発表会に向けて、ウチナーグチを頑張ることで、悲しみを乗り越えようとしていた。

15時36分、1号機で水素爆発が起こる。
20時20分、1号機原子炉への海水注入開始。


この段階においても、東電は正確な情報を開示せず、他の原子炉については、その再稼動が念頭にあったため、海水の注入を拒否したという。
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Comment

No:1036|
この後に及んでも東電は廃炉に難色を示しているらしい。

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