2011年10月07日(金)23時26分
川崎でリック・タナカがエネルギーの話をした…
《10月7日(金)-2》
3.11以降(それだけが理由ではないのだが)、以前のように腰を落ち着けてブログの更新が出来ない。大量の書き掛けの記事。取り急ぎのご報告である。(2012年12月21日)
川崎……
リック・タナカがパーマカルチャーに関する話をする、そんな会があるらしい。もちろん、智内さん情報である。そこで川崎までやってきた。

リック・タナカとはいったいどういう素性の人間なのか、今まで付き合っている限りはよく分からないが、まあその辺は過去の「リック・タナカ」のカテゴリ記事を読んで(というか眺めてというか)していただくとして…
ともかく、こんな真面目な(というか殊勝なというか)リックの一面を初めて見た。

この日の話は、ほぼエネルギーの話。こいつがなかなか興味深い話であった。しかし残念ながら、僕は夜に用事があって早退せざるを得ず、一つふたつ発言をして会場を後にしたのであった…
さてと…
(※以下2012年12月21日に記す)
この日から一年と2ヶ月、パーマカルチャーについてしっかり勉強して、この日のこの記事に追記しようと考えていたのだが、どうやらその必要がなくなった。2013年の一月に、この日のようなリック・タナカの話を聞く会を、喜多見のM.A.P.の事務所で行う事になったので、その日にパーマカルチャーのことはきちんと書くことが出来るだろう。したがってこの日の記事には、FaceBookに宣伝のために書いた文章を、ほとんどそのまま転載しておくことにする。なにしろその文章は、この日(2011年10月7日)のリックの話の記憶を辿ったものだから。
【パーマカルチャーの勉強会の宣伝文】
~リック・タナカの話を聞いて知ったこと~
※オレンジ色は2013年1月16日の催し「リック・タナカと話をしよう」のチラシのために書き加えた部分です。
新年1月中旬、喜多見のM.A.P.の事務所で、パーマカルチャーの勉強会を計画しています。原発をなくすその一方で、化石燃料のピークは過ぎ、人類は今後どのような生き方をしていくべきなのか。講師はデビッド・ホルムグレンの著作の翻訳を手がけるリック・タナカ氏です。
石油はそのピーク(埋蔵量の半分を消費した時点をオイルピークという)を過ぎたと言われています。まだ半分あるの? そうなんですけれどね、考えてみてください。たわわに実が成った樹木、人は手で届く果実から採り始めます。木の上の方の果実はハシゴを架けなければ収穫できません。
当初掘れば勢いよく噴出した石油は、1のエネルギーで10のエネルギーを獲得していました。しかし今や、ポンプで無理やり汲み上げなければならない、その上に質の悪い石油で、1のエネルギーで2しか取れないらしい。やがて「1で1」になり、さらに逆転してしまえば、もう誰も石油を掘ろうなんてしないでしょう。
つまり、化石燃料の枯渇は、言われているよりはるかに早く訪れるらしい。
え? じゃあやっぱり原発が必要なのかって? あのね、リックの話では、ウランの枯渇は石油よりもずっと早く訪れるんですって。そのあたりのこと、じっくり聞いてみたいなあ。
もうひとつ、実に興味深い話を。
今、世界中の原発を動かすために使われているウラン燃料の多くは、米ソの核軍縮協定により不要になり廃棄することになった核弾頭から抽出したものもそれに充てているのです。しかし米ソの核軍縮協定は間もなく切れる。そうなるとどうなるか、ウランが全然足りなくなるらしい。その具体的な数値は、リックからしっかり聞きましょう。びっくりしますから。そういうことが分かっているのに、なんで原発を新規に作ろうとしているのか。
揚水発電なんてものもあります。稼動したら昼夜動き続けるしかないのが原発、だからその夜間の無駄な電力を使って水を汲み上げて、その水を昼に落下させて水力発電しようというのが揚水発電です。もちろんそれで作り出す電力の総量は、水を上げるのに使われる電力よるずっと少ない。こんな馬鹿なことをするのは、エネルギーの本質を忘れて、電力コストを目先のお金だけで考えているからです。化石燃料の枯渇が現実的になってきた今、我々は、我々が使うエネルギーを、一度純粋にエネルギーコストで考えてみることが必要な時代になったのです。
だから電力も農作物も地産池消がいい…
ホントかな? 一見正しい。でも、大量生産したほうが効率よくない? 確かにそうだよね。そこもリックにじっくり質問してみよう。
日本の小規模農家で構成される農村は、世界で広がるパーマカルチャーの、優れたモデルになるはずだったらしい。ある意味で後進的な形態の日本の農家が、エネルギーピーク以後の世界を救う見本になる可能性があったというのです。もしもそうなら、福島の原発事故は、未来の手本とすべき世界的にも大切な地域を、滅茶苦茶にしてしまったのかもしれない、その意味でも、あの原発事故の罪は大変大きいということになる。
…というような事を、僕はパーマカルチャーに出会って(リック・タナカから聞いた話をきっかけにして学び、そして考えてみました。
個人的にはままだまだ疑問もたくさんあります。パーマカルチャーが全ての問題を解決に導いてくれる上等なシステムなのかどうか、自信をもって言う事もできません。でも、我々の、人類のこれからの生き方のヒント、ひとつの回答モデルが、ここにはありそうな気がしているのです。
沖縄の農業とも大いに関連があるかもしれない。
是非皆さん、一緒に知って、話し合い、そして考えてみませんか?

(↑クリックすると大きな画像になります。)
3.11以降(それだけが理由ではないのだが)、以前のように腰を落ち着けてブログの更新が出来ない。大量の書き掛けの記事。取り急ぎのご報告である。(2012年12月21日)
川崎……
リック・タナカがパーマカルチャーに関する話をする、そんな会があるらしい。もちろん、智内さん情報である。そこで川崎までやってきた。

智内さんも智内さんらしく立っている。
リック・タナカとはいったいどういう素性の人間なのか、今まで付き合っている限りはよく分からないが、まあその辺は過去の「リック・タナカ」のカテゴリ記事を読んで(というか眺めてというか)していただくとして…
ともかく、こんな真面目な(というか殊勝なというか)リックの一面を初めて見た。

この日の話は、ほぼエネルギーの話。こいつがなかなか興味深い話であった。しかし残念ながら、僕は夜に用事があって早退せざるを得ず、一つふたつ発言をして会場を後にしたのであった…
さてと…
(※以下2012年12月21日に記す)
この日から一年と2ヶ月、パーマカルチャーについてしっかり勉強して、この日のこの記事に追記しようと考えていたのだが、どうやらその必要がなくなった。2013年の一月に、この日のようなリック・タナカの話を聞く会を、喜多見のM.A.P.の事務所で行う事になったので、その日にパーマカルチャーのことはきちんと書くことが出来るだろう。したがってこの日の記事には、FaceBookに宣伝のために書いた文章を、ほとんどそのまま転載しておくことにする。なにしろその文章は、この日(2011年10月7日)のリックの話の記憶を辿ったものだから。
【パーマカルチャーの勉強会の宣伝文】
~リック・タナカの話を聞いて知ったこと~
※オレンジ色は2013年1月16日の催し「リック・タナカと話をしよう」のチラシのために書き加えた部分です。
新年1月中旬、喜多見のM.A.P.の事務所で、パーマカルチャーの勉強会を計画しています。原発をなくすその一方で、化石燃料のピークは過ぎ、人類は今後どのような生き方をしていくべきなのか。講師はデビッド・ホルムグレンの著作の翻訳を手がけるリック・タナカ氏です。
石油はそのピーク(埋蔵量の半分を消費した時点をオイルピークという)を過ぎたと言われています。まだ半分あるの? そうなんですけれどね、考えてみてください。たわわに実が成った樹木、人は手で届く果実から採り始めます。木の上の方の果実はハシゴを架けなければ収穫できません。
当初掘れば勢いよく噴出した石油は、1のエネルギーで10のエネルギーを獲得していました。しかし今や、ポンプで無理やり汲み上げなければならない、その上に質の悪い石油で、1のエネルギーで2しか取れないらしい。やがて「1で1」になり、さらに逆転してしまえば、もう誰も石油を掘ろうなんてしないでしょう。
つまり、化石燃料の枯渇は、言われているよりはるかに早く訪れるらしい。
え? じゃあやっぱり原発が必要なのかって? あのね、リックの話では、ウランの枯渇は石油よりもずっと早く訪れるんですって。そのあたりのこと、じっくり聞いてみたいなあ。
もうひとつ、実に興味深い話を。
今、世界中の原発を動かすために使われているウラン燃料の多くは、米ソの核軍縮協定により不要になり廃棄することになった核弾頭から抽出したものもそれに充てているのです。しかし米ソの核軍縮協定は間もなく切れる。そうなるとどうなるか、ウランが全然足りなくなるらしい。その具体的な数値は、リックからしっかり聞きましょう。びっくりしますから。そういうことが分かっているのに、なんで原発を新規に作ろうとしているのか。
揚水発電なんてものもあります。稼動したら昼夜動き続けるしかないのが原発、だからその夜間の無駄な電力を使って水を汲み上げて、その水を昼に落下させて水力発電しようというのが揚水発電です。もちろんそれで作り出す電力の総量は、水を上げるのに使われる電力よるずっと少ない。こんな馬鹿なことをするのは、エネルギーの本質を忘れて、電力コストを目先のお金だけで考えているからです。化石燃料の枯渇が現実的になってきた今、我々は、我々が使うエネルギーを、一度純粋にエネルギーコストで考えてみることが必要な時代になったのです。
だから電力も農作物も地産池消がいい…
ホントかな? 一見正しい。でも、大量生産したほうが効率よくない? 確かにそうだよね。そこもリックにじっくり質問してみよう。
日本の小規模農家で構成される農村は、世界で広がるパーマカルチャーの、優れたモデルになるはずだったらしい。ある意味で後進的な形態の日本の農家が、エネルギーピーク以後の世界を救う見本になる可能性があったというのです。もしもそうなら、福島の原発事故は、未来の手本とすべき世界的にも大切な地域を、滅茶苦茶にしてしまったのかもしれない、その意味でも、あの原発事故の罪は大変大きいということになる。
…というような事を、僕はパーマカルチャーに出会って(リック・タナカから聞いた話をきっかけにして学び、そして考えてみました。
個人的にはままだまだ疑問もたくさんあります。パーマカルチャーが全ての問題を解決に導いてくれる上等なシステムなのかどうか、自信をもって言う事もできません。でも、我々の、人類のこれからの生き方のヒント、ひとつの回答モデルが、ここにはありそうな気がしているのです。
沖縄の農業とも大いに関連があるかもしれない。
是非皆さん、一緒に知って、話し合い、そして考えてみませんか?

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