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一回だけなら大丈夫さ

《8月23日(月)》
あの大震災から165日目……

【この日呟いたこと……】
13:11
京都の娘から電話。「お金節約してる。産地の書いてない桃5個、すごく安かったから買って食べちゃった。とってもおいしかったけど、大丈夫かな」「大丈夫さ。でも若いんだから、もうそんなの買うのやめなさい、お金、送るから」



※この記事は11月8日に書いているのですが、前官房長官の枝野幸男(現在は経済産業大臣・原子力損害賠償支援機構担当大臣・原子力経済被害担当)がこの日の衆議院予算委員会でこんな答弁をしたのです。


【頑張って一語一句テキストに書き起こしてみました】
お答え申し上げます。あの、私はあのー、お、3月11日からの最初の2週間で39回、記者会見を行っておりますが、このうち、直ちに人体あるいは健康に、影響がないということを申し上げたのは全部で7回、でございます。えーそのうちの5回は、これはあの食べ物飲み物について、の話し、でございまして、あの一般的にですね、そのー、おー現在の事故の状況が、一般論として、直ちに健康がないということを申し上げたのではなくて、あのー、お、放射性物質が観測さ、検出された、最初確か牛乳だったかというふうに思いますが、それがですね、一年間、同じ当該、規制値の量を飲み続ければ健康に影響を及ぼす、可能性があるということで定められた、基準値、に、ついてのことでございますので、万が一一度か二度、そういったものを、体内摂取したとしてもそれは、あ、健康に及ぼすものではないと、いうことこのことを繰り返し申し上げたものです。それ以外で直ちに健康あるいは人体に影響を及ぼすものではないと、いうことを求め、あの話して参りましたのは、あの一箇所、非常に、結果的にあのー北西部、が、放射線量が高かったわけでありますが、ここに高い放射線量が出てきた、あー、ことについて、え、これ、が、長時間、を滞在するということではなくて、短時間で影響を与えるような放射線の量ではない、したがって、今その周辺地域の、放射線の量を、おーモニタリングを強化をして、そして、あのそういった地域に、長い時間、はあー、あ、住んだりなんとかして大丈夫なのかどうかということを確認するということを申し上げたもので、結果的にそれに基づいて、計画的避難区域準備区域ということで避難を頂いたということであります。

「万が一1度か2度」って、なんだか腹が立ってきた……
※「直ちに健康に影響がない」と言った当時の枝野幸男を安易に批判はしない。あの状況で、たとえ誰が官房長官であっても、適切な判断と広報が出来たとは思えない。諸悪の根源は、東京電力と安全保安院と関係官僚だと思っている。だが8ヶ月経った今、当時の官房長官がこうした詭弁とも思える弁解をすることは断じて許せない。枝野は結局、東電と官僚を旧態依然のまま残すことに加担している。もはや枝野は、当時の自分の発言を反省することは無いだろう。だからといって、枝野批判にかまけて、東電と官僚の追求を鈍らしてはならない。「直ちに~」発言の責任を枝野幸男ひとりに負わせることによって、枝野幸男に巧妙な蜥蜴の尻尾の役割を果たさせることになっては、東電と官僚の思う壺である。
(2011年11月8日に記す)
……と、勢いに任せて、M.A.P.after5の禁を破って思わず政治的な事を書いてしまった。本当のことは結局わからない。もしかすると枝野幸男は、当時から全てを知った上で、パニックを恐れて国家を守ろうとしたのかもしれない。しかしそれならばそれで、国家存続のために数千人の人柱もやむを得ぬと判断したわけで、そんな棄民を条件に成立する原発というシステムを、僕の美意識が許すことはないであろう。これは、断固政治ではない。優れて文化の問題である。
(あらためて、文責:高山正樹)
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