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出来る限り自分の眼で確かめる

《8月25日(木)-2》
午後1時過ぎ、ツイッターから流れてきた情報……
「稲田公園、2.1μSv/h汚泥、探り当てちゃいました。市が早速コーンとテープできっちり隔離されました。今回、とても迅速に対応いただいています。しばらくすると市の計測隊が来られるそうです。」
稲田公園は、自宅の最寄り駅から多摩川へ向かって数分のところにある。

【思わず呟いた】
12:35
ついに我が家の近く

そして僕は「探り当てちゃった人」の“呟き”をフォローすることにした。

百聞は一見に如かず、僕は事務所から車で現地に向かった。
川崎市多摩区菅稲田堤の稲田公園。
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市営プール管理棟脇の汚泥から比較的高濃度(1.7μSv/h)の放射線量が出たらしい。確かに立ち入り禁止の処置は講じられてあったが、その理由については何の表示もなかった。
公的なモリタリングポストと同じ、地上1mくらいの距離で計ってみた。
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僕のオモチャは0.08μSv/hの値しか示さなかった。全く問題のない数値。もう汚泥は処理されたのか。これでは計れないβ線が問題なのか、あるいは1mが遠いのか。

やがて「市の計測隊」と思しき方々が到着して、なにやらゴソゴソと始めている。
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やがて、側溝を開けて調べ始めた。
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その脇を、何もしらない若い母親が、半裸の子供を抱えて通り過ぎた。
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プール目当ての親子がやってきた。
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「あら、今日はお休みなんだってさあ、また明日にしよう」
そう言った母は、すぐ傍の人工のせせらぎで、子供に暫らく水遊びをさせていた。

人影は少ない。でも、それだけに、遊んでいるひとりひとりの子供が気に掛かる。
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でもきっと、「探り当てちゃった人」がきちんと調べていらっしゃるに違いない。だから子供たちは大丈夫だ。親も過度に心配する必要はない。出来る人がそれぞれ自分の眼で確かめて情報を発信していくこと、それはいいことなんだとあらためて思った。なぜ国にそれができないのか、考え続けている。

なお「探り当てちゃった人」のツイッターのアカウントは“@suzusuzu9527”、小5と小1の父親だという。フォローしたあと、放射線についていくつか質問をさせて頂いたのだが、ひとつひとつに丁寧な回答をして下さった。

【この日のFBへの投稿を転載】
(13:27)
自宅の近くの公園で高濃度の場所が見つかって騒ぎになっているらしい。市の役人が来たり、新聞社が来たり、ツイッターで実況中継している人がいてそれで知った。
俺も癌体験者。「まさか自分だけは」なんて考えはこれっぽっちも持ってはいないが、しかしとうとうここまで来たかという感じ。
小さな子供のある人の気持ちはどんなだろう。だがそれも人事じゃない。オイラにも結婚前の子供ふたり。

【追伸】
翌26日の東京新聞朝刊。
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「汚泥から1kg当り16,500Bqの放射線セシウムを検出」
セシウム137の半減期は30年である。汚泥をどこへ持っていこうが変わらない。
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tag: あちこち測る 

Comment

No:1215|
9/16川崎市発表。
撤去により1.70μSv/h(8/25時点)から0.10μSv/hに軽減されたとのこと。浮島Ⅰ期埋立地に設けた保管場所に運搬して一時保管。最終処分については関係機関等の意見を参考にして検討するとのこと。

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