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リック・タナカを囲んで、みんなでエネルギーと食糧問題を考えよう!

当ブログ“M.A.P.after5"では既にお馴染みの…
リック・タナカ氏を喜多見のM.A.P.事務所に招いて話を聞こう
…という催しの日程を、年明け1月16日水曜日に決めました。
リックにテーマはどうするかと聞いたところ、「内容は、何でもいいですよ。『お話会』って形で、適当に流れていくのがいいかなって気がします。いかがでしょう。話題は原発、エネルギーと食糧問題(特に化石燃料のピーク)、パーマカルチャーからエストニア独立革命まで、なんでもござれ」というメールが帰って来た。
エストニア独立革命も興味がないわけではないが、まあ今回は…
エネルギーと食糧問題を中心に始めてみよう。そうなれば原発を語らないわけにはいかないし、またそれによってパーマカルチャーの輪郭も見えてくるでしょう。

下記記事も併せてお読みください。
 ⇒川崎でリック・タナカがエネルギーの話をした…


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会費は資料代・会場維持費などを含め、おひとりさま1,000円でやります。
さて、どのくらいの方に集まっていただけるのか、皆さんの反響を見ながら、昼にするか、夜にするか、2回やるか、はたまたブッ通しで続けるか、とも思っていましたが、やっぱり決めとかないと皆さん集まりにくい。そこで…
14:00~19:00~のダブルヘッダーに決めました。途中入場も早退も、昼夜通しも1,000円で可。
(※当初一回目を15:00としていましたが14:00からに変更しました。午後2時からです!)
皆様、是非来てください。夜はそのまま飲み会へ突入!

お問い合わせは、M.A.P.まで。03-3489-2246

というわけで、リック・タナカのプロフィールと、今までの「お話会」に寄せられた感想を掲載しておきます。これ読んだだけで、もうお腹いっぱいなんて言わないでくださいね!

【リック・タナカ】
リック・タナカの横顔1980年、林立する原発に嫌気がさして離日。
シドニーに漂着後、音楽マネージャーなどを手がける傍ら、オーストラリアABCでラジオ番組の製作にも携わる。 13年間続いた『ニッピィ・ロック・ショップ』は放送が終了してから20年後も語り継がれる伝説の人気番組だった。日本の原発へも、番組の取材であちこちでかけた。彼の製作した東京大空襲を扱う番組は世界で最も権威ある伊RAIの大賞(ラジオドキュメンタリーのグラミー)を取る。
97年、シドニーでの都会暮らしから足を洗い、郊外で楽農生活を始める。その過程でパーマカルチャーの創始者、デビッド・ホルムグレンに出会い、04年の訪日ツアーでツアマネ、通訳を務める。
07年にはオーストラリア初の環境難民(国連未認定)として大陸の東南にある島に引越し、南緯46度にある人口300人の村はずれで牛や羊や鶴を飼い、野菜を作り、薪を割る生活をしながら、地域社会の構築、執筆やメディア活動を続けていた。
一時帰国していた日本で3.11に遭遇。原発やエネルギー問題に詳しいことから、あちこちで講演をしたり、ずるずると鴨川自然王国に居候し、農作業を手伝い、加藤登紀子をおっかけたりしながら執筆などメディア活動を続けている。
基本的には「地球がうち」だが、好きなフットボール・チームの試合見たさに南半球へ近々戻り、ホルムグレンのところでパーマカルチャーの修行を続ける予定。

主な著書
(日本語単著)
『おもしろ大陸オーストラリア コアラの経済学から宇宙基地まで』知恵の森文庫(2000/09)
『オーストラリア楽農パラダイス』東京書籍(2003/12)
『人工社会―エコビレッジを訪ね歩いて』幻冬舎(2006/03)

(日本語 訳書・共訳書、英訳本については割愛)
『日本軍捕虜収容所の日々 オーストラリア兵士たちの証言』(1995/08)
  ハンク・ネルソン 筑摩書房
『ピーク・オイル・パニック 迫る石油危機と代替エネルギーの可能性』(2006/09)
  ジェレミー・レゲット 益岡賢らとの共訳 作品社
『未来のシナリオ ピークオイル・温暖化の時代とパーマカルチャー』(2010/12)
  デビッド・ホルムグレン 農山漁村文化協会
『パーマカルチャー 農的暮らしを実現するための12の原理』(2012/11)
  デビッド・ホルムグレン著、共訳 コモンズ

(英語共著)
“Higher Than Heaven: Japan, War and Everything”by Tony Barrell, Rick Tanaka
“Okinawa Dreams”by Tony Barrell, Rick Tanaka
【京都その他で開催されたリック・タナカの「お話会」の感想】

○「本当にありがとうございました。自分が行動するだけでなく社会・他者に広める「言葉」「原理の説明」を、もっと学びたい。学ぼう、と今決めました。リックさんともっと話したいです。

○最近、体調が悪いこともあり、色々な情報を受け付けなくなっていました。ネットとリアルのバランスはもちろんですが、もうホントつらく悲しく、くやしい気持ちが続くと、やばいです。 だから、活力。活力がいるんです。まず何をするにしても自分が元気になること。そんな中で、リック・タナカさんの話は、今、まさに聞きたい、ふれたい話でした。印象的なコトバを、いくつかメモさせてもらいましたが、「人間は、いいかげんなものだ、ということを忘れない」と笑顔で話してたのが、一番一番わかった。強い。Punk is attitude. そこからはじめる一歩には、フロンティアとしてのロマンがあるなと思いました。

○ありがとうございます!!きてよかった。

○昔、ムラにはいろんなヒトが居た。というのは、自分の小学生の時の暮らしを思い出しても強く共感するし、ずっとその事を思ってきた。それを理論化して広め、運動にしてゆくのはたしかにスゴイです。「生活をシンプルに」ではなく、「複雑化」はそのとーり。アリガトーゴザイました。

○自分の知らないことも多く、知っていることでも、あれやこれやと繋がり、考えなくてはならないこと、考えなくてもよいことがハッキリした。地球規模の思考。

○一言でいうと、わくわくする話でいっぱいでした。ピークオイルやEROEI、パーマカルチャー、トランジションタウンなど、普段なじみのない言葉もたくさんでてきましたが、どれも今とても大切なことで、それらを長年生活の中で考えてこられたリックさんから身近な言葉で聞くことができて、これからの生活を考え直すいいきっかけになりました。再生可能エネルギーが無限ではないこと、もてはやされている天然ガスもEROEI的にはあまりよくないこと、オーストリアの人口キャパシティがすでに限界なこと、などなど、もちろんそれは「わくわく」する話ではないのだけど、アイデア次第で変わっていけるというリックさんの根本的な考え方(と人となり)が話を明るくしていたように思います。あっという間の三時間弱でした。お話しするたびにいろんな発見をさせてくれる方だと思います。

○飄々としているけど、鋭い視点を持って説得力のある話をしてくれる。そして何よりも、自分の生き方から実践しているところがかっこいい!

○穏やかな方で、そして知識の引き出しがとっても多くてびっくり。色々な言葉が飛び出し初めて聞く言葉が多くて単語をメモするので精一杯でした。でも、これから自分で調べたり考えたりするものをたくさんいただいたと思ってます。自給自足について話されたとこが、最近感じたことにぴったりだったので納得しました。自足のほうをまず考えたり見直したりしてみる、ということです。

○内容は期待以上でした。一つだけ印象的だった話を選ぶと、バイオエタノールの話になるでしょうか。現代農業が大量に燃料を使って行われることを前提にすると、バイオエタノールとは「化石燃料→穀物→バイオエタノール→エネルギー」という変換を行っている。つまり、「化石燃料→エネルギー」と変換する方がずっとマシなわけで、エネルギー問題の観点からはまったく意味がない。それでもなぜ実施されるかについては、いろいろ検討しないといけないですが、結局のところ、穀物の用途が増えることで穀物への需要が増加し、結果として穀物ビジネスが儲けやすくなる、ということなのでしょう。壮絶にバカバカしい話です。モノのレベルで見ればまるでバカバカしい話が、お金儲けにつながることで現実には大々的に行われていく、という仕掛けが、いまのグローバル経済には隠れています。そのことは常々問題だと思っていましたけど、リックさんから伺ったエネルギーと環境の話を踏まえると、なるほど、まだまだ危機感足りなかったなと反省しています。あと、二次会でのオーストラリアの水不足の話とか、エストニアの「歌う革命」の話も、とても印象に残っていますが、あと、他にも、となると、とても書ききれないですね。いろいろと興味深い話をありがとうございました。

○基本的に「原発なき後のエネルギーを考えること」を主軸に、私たちの働き方、ひいては生き方にまで響いてくるようなお話しをしていただきました。と書くと真面目くさった話しかと思いきや、ぜんぜんそんなことのない、フランクで明るいおじさん(何歳かは知らないが)だった。そのためには、欲望の形を変えること。人類が「過ぎた」欲望を持ってしまうから、エネルギーが過剰に必要な社会になってしまう。そのためには、貨幣経済から脱却し、現物経済を志向すること。物々交換とか贈与による社会を模索すること。たとえば、私たちは夏に大根、冬にトマトを栽培する技術を開発した。その結果、年がら年中好きな野菜を入手できるという欲望がかなうことになった。しかし、それらをするには多大なエネルギーが必要である。私たちは欲望の実現と引き換えに、不要なエネルギーを使ってしまう社会を選んでしまったと言える。やっぱり、こういうエネルギーを無駄に使う生活は、どこかで歪みを起こすだろうと考えた。1つにはやはり、「人類の身の丈に合った生活」以上の欲望を、人類がもってしまったことにあるのではないか。現物経済から貨幣経済への移行を、私たちは嬉々として歴史の進歩であると語りたがるが、ひょっとしたらそれは堕落への第一歩だったのかもしれない。「ものが腐る」ということは、それは「食べてはいけない」ということかもしれず、「夏に大根は栽培できない」ということは、夏には大根を食うなということかもしれない。そう考えると、地産地消の意味もよくわかる。 個人的には「ひとが所有してよいものって何だろう」と考えていた。科学技術、医療技術、ひとの身の丈に合った科学や医療って何だろう。わからないし、ひょっとしたらこれは偽の問いかもしれない。ただ、ずっと思っていたのは、こういう社会の構想によって、働くことの位置も絶対変わるだろうと。なんとなく、ロック所有論批判の手がかりを得たような気がした。またずっと、フロムの言う「(ものを)持つことから(いのちが)存在することへ」(やや脚色してます)という思想や、それに連なるサブシステンスのことをずっと考えていた。広井良典の言う「持続可能な福祉社会」では、エネルギーのことはあまり話題にはなっていなかったように思うが、「ぼちぼちエネルギーを使う福祉社会」がよいのかもしれないなと思っていた。

○なんつーか、見かけによらず(失礼!)、「知」とはどういうものか、本当に教えてくれる人!しかも、威張ったようなところもなく、こんな人が本当の先生だと思った。もっと話が聞きたい!」

○「エネルギー奴隷」という視点にものすごくショックを受けた!自分たちが奴隷を持っているなんて、考えてもいなかった。あと、ボ・ガンボスをエストニアに連れていった話はかなりきた~。

○ほんと面白かった。「タデギシギシ」という雑草が、傷や虫刺されなどなんにでも効くとか、オポッサムという有袋類の動物は、オーストラリアでは保護動物やけど、人間によって持ち込まれた隣のニュージーランドでは、害獣として扱われてるとか。この話からは、人間がいかに生態系を変えてきたかということと、日本から見て同じように見えても、実際にはまったく違う面のある隣国同士やという、要するに遠いところにあるものはなんとかく一緒くたにして考えてしまうというぼくらの一種の偏見について考えさせられたり、含蓄のある話やった。

○都市で農作業をするのは身近な社会のあり方の問題を気付かせ、変えるきっかけを与えてくれるという話は面白かった。日照条件が悪い場所でも廃自転車を使って、1m高い所に土を盛って、農作業をできるとアドバイスをもらった。歩くたびに、ゴミが使えないか(ダンボール1つにスゴいエネルギーが使われているという)という視点で街頭の風景を見ている。

○「東電の原発事故で死者が出ていないなんて嘘だ。有機農業でキャベツを作っていた農家のおじさんも、牛を全部手放し、妻子を避難させて、壁に悲痛な思いを書きつけた酪農家のおじさんも死んでしまった。農や酪農をやっているのは(同じようなことをしている)自分の友だちだ。友だちが殺されたんだ」と語るリックの目が潤んでいたのを見たとき、この人の本当の心の暖かさを身に沁みて感じた。

○2時間くらいで退室する予定でしたが、話がどんどん面白くなってきて、 とても帰れないと思い、主人に娘の寝かしつけまでお願いして最後まで 参加させていただきました。リックさんはすらっと背が高く、でも高すぎず、痩せているというよりは 無駄がないという表現が似合う印象でした。「足るを知る」という言葉がお話の中にでましたが、そんな感じです。そしてなんだか懐かしい感じのする方でした。初めて会うのに~想い出のような人~♪ 現在では希少価値ということかもしれません。エネルギー問題の本質について丁寧に語ってくれたような気がします。 少しまとめると・・ 反原発と言う時に、今使っているエネルギーを原発以外の方法で どうやってまかなうのかを論じていてはダメです。それは無理だからです。今使っているエネルギーの量が使いすぎということにまず気づくこと。自分が今エネルギーをどのくらい、何の目的で使っているのか、まず理解すること、その上で、どれだけ減らして行けるのか自分に出来ることを考えていくことが大切。印象的だったのは「自給自足」ではなくて「自足自給」ですよという言葉。 今日は参加型のお話会でしたので、他の方の色々な話や悩みも聞けてよかったです。やはりみんな(特にお母さん)同じことで悩んでいるなということがわかりました。リックさんも何度も言ってましたが、それぞれの状況が一人一人違うので、「3.11後、どうやって生活していけばいいのか」という問いに対する答えは 自分で考えて決断するほかないんですね。先日の週刊金曜日の北村さんのお話と共通しますが「反原発とは全世界から原発をなくすこと」という理解を参加した皆さんと共有出来たように思います。

○リックさんのお話しは、これからの生き方を考えさせられました。すごく考えさせられるお話でした!エネルギーは、石油も石炭もそうですが、ウランでさえ、あと数十年で掘り尽くしちゃうんです。中国や第三諸国がすごいいきおいで発展している今、それは早まるばかり。遅かれ早かれ、大量生産、大量消費のライフスタイルは終焉を迎えるのです。 大量にエネルギーを使いながら、脱原発をいう、矛盾を思い知らされました。一人一人が、地球に生かされている存在であることを思い出し、ひとりひとりが今の生活を、問い直さないといけない時に来ていると思いました。今回の事故は、地球と神様からの、そういうメッセージだったような気がします。いずれ、おカネもアメリカの破綻から、紙屑になるのは時間の問題。おカネなんかあったって生きては行けない時代が遅かれ早かれ来る。そういう時代に生きる子どもたちに、本当に必要な、生きる知恵、生きる力を 身に付けさせてあげたいな、と思いました。いい大学に入って、大企業に入るスタイルが、思い込まされた「幸福」では、ないだろうか?おカネが要らない生活を作り出してしまえば、エネルギーからも解放されるし、東電からも解放される。スローフード、スローライフな生活の幕開けなのかもしれません。

○リック・タナカさんを勉強会に招いてくださってありがとう! 頑張って足を運んだかいがありました。リックさんは、ゆっくりした語り口なのに、中身は濃く、情報満載で、記録係の私のメモ帳は、なんと27ページにもおよび、「うわ~っ、これ、まとめどうするんだ~」と、正直、頭を抱えてました。タイミングが悪くて、まだ見ていないのですが、映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌中ひとみ監督)の世界観と、リックさんの世界観は共通するものがあるかもと思いました。自分の生き方・生活の仕方と、世界の人たちは繋がっているんだ、と、改めて思いました。

○リックさんのお話を聞けてよかった。なんというのだろう・・・? 原発の問題や放射能のことを考えることが弱虫というか、気が小さいと言うか、なんだかそういう風潮の中で 萎縮しているような自分がいて、でもリックさんの話を聞いてから、「あったりまえよ」と思えるようになりました。エネルギーのことも、田舎の車社会のことも 学歴のことも、子育てのことも ぼんやり思っていた矛盾がすっきりしました。やっぱりそうだよね。。。っていう。そういう意味では 今私が使うエネルギーも使い方を間違えてはいけない。宇宙から、地球から、生き物からせっかくいただいた命の使い方を 間違えてはいけない。そう思いました。
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