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選挙速報で遊んだのだが…

台風の中。

選挙で遊ぶ

告知記事はこちら…
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言い出しっぺの大熊君がFacebookにリアルタイムでアップした投稿みっつ。
その1:https://www.facebook.com/photo…
その2:https://www.facebook.com/akira.okuma.5/posts…
その3:https://www.facebook.com/akira.okuma.5/videos…

夜が明けると、僕は街中を走る犀を見ることになるのだろうか。

『犀』は戯曲の題名。ルーマニアの劇作家イヨネスコが書いた不条理演劇の傑作である。
ある日一頭の犀を見かける。やがて街のあちこちで犀が目撃される。無関心でいるうちに、誰もが犀となって街を駆け抜ける…
そんな戯曲。
イヨネスコは青年時代に見たファシズムの台頭をモチーフにして『犀』を書いたという。突如現れたナチスに人々は感化され、少数派は迫害されていく、そんな状況。一方で、イヨネスコはソ連などの共産主義体制や、サルトルら左派知識人を厳しく批判し続けてもいた。

これが、今回の選挙に感じていたボクのモチーフであった。

しかし、ほぼ情勢が決まって、与党の議席が大幅に過半数を超え、改憲勢力に至ってはさらに多く、「憲法改正」の現実味はいよいよ増してきて、さてあのとんでもない自民党案だって、もしかするとあの醜悪な姿態のまま鎌首を持ち上げてくることだってあり得るのではないか、そんな事態なのだが、それなのに『犀』の予感がしないのである。
希望の党が失速したからか、曲がりなりにも立憲民進党が野党第一党になったからか、沖縄の結果に安堵したからか、どれもこれも違う。もちろん、案外世の中はそうそうおかしな方向にはいかないかもしれないなどと楽観したわけでもない。どうやらそういうことではなくて、『犀』という巨大な存在が出現するという想像が、なんだかひどくピントがずれているようで、むしろ何も出現しない、というか、民主主義だろうがファシズムだろうが、あらゆる政治的システムが矮小化していって、この視界から消えていくという感覚。
そうしてだから僕は、選挙速報で遊べると思っていたことが的外れで、実はひどく詰まらないことだったのではないかと思い始めていたのである。

午前1時過ぎ、ようやく落合貴之氏の小選挙区での当確が出た。

にもかかわらず、ちっとも僕の感情は動かなくなっていて、これからしばらく僕は、この妙な感覚を抱え、近視眼的に考え込むのではないか、そんな予感がして、困っているのである…

分かりずらいですね。僕自身にもよく分からない。
また、ポツポツTwitterで呟きながら考えることにします。
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tag: 大熊啓  落合貴之 

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