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落合貴之という政治家

民進党の落合貴之氏が、記者会見で希望の党には参加しないと表明した。

菅家ゆかり女史の出番だけ見て、劇場を後にし、千歳船橋へと向かう。
落合貴之君が街頭演説するというので、会いに行こうと思ったのである。
落合貴之は桶作り職人の息子。


落合氏は、しかし民進党から離党したわけではない。党籍がないと、この時期、街頭演説もできない。ともかく、日本の選挙制度は異常、党に所属していないとできないことがいっぱい、まったくおかしな国である。

氏が民進党に所属するにいたった経緯は、致し方ない成り行きもあるようで、しかしいずれにしろ、僕はそこには殆ど興味なし、ということにしている。

徹底的に組織が嫌いな小生。共産党だろうが自民党だろうが、どっかの市民グループだろうが、大嫌い。もちろん民進党も例外ではない、というか、近頃はホントにどうしようもない党だったので、嫌いの度合いも沸騰していたわけだが、組織である限り、どっちに転んでも同じ、他の党と比較することにあまり意味を感じないということ。
てなことを言いながら、自分もまた株式会社などの代表をやっていたりするわけで、人生とはママならぬモノである。

だから、どこかの組織に属しているからといって、それだけでその人を嫌いになったりはしない。それぞれママならぬ事情があるものなのだから。だから僕にとって、落合貴之が民進党だろうが無所属だろうが、関係のないこと。
さらに僕は、日頃「政治嫌い」を公言しているので、落合貴之の政治活動を応援する!なんて宣言するつもりも毛頭ない。

ただね。

ナチス台頭前夜のドイツ、選択肢が共産党と極右(ナチス)しかないという状況になって、結局、民衆は共産党を嫌って極右の方を選んでしまった、その結果ヒットラーという怪物が出来上がったのだと。
つまり、なんか似ている。

落合貴之ちゃんから、自民党の保守本流、かつての宏池会の在り方を受け継ぎたいのだと聞かされたことがある。僕は政治嫌い、特に権力側が嫌い、だから宏池会全盛だった頃の自民党だって大嫌いだったが、でもことこういう時代なので、落合貴之のその志はなかなか面白いではないかと、大いに思ったりもしているのである。
しかし、あの宏池会も、結局田中角栄という大番頭が仲間になってくれたから本流でいられたわけで、もし田中角栄が反対勢力の方についていたら、はたしてどうなっていたか分かりゃしないと、あの頃の時代を分析したりしてもいた僕なのであった。
政治とはかくなるもの、なかなか理想では立ち行かない。まあ、だから政治なんて大嫌いなのだけれど。

自衛隊のこととか、天皇のこととか、あるいは沖縄のこととか、もしかすると僕とは考えの違いが多々あるのかもしれない。それでも僕は、落合貴之、こういう男が日本の宰相におさまったら、なかなか悪くないんじゃないかと、去年の6月11日に彼の演説を聞いてそう思ったのである。

少なくとも、彼がどの党に所属しているかなんてどうでもいいことで、なんというか、話していて気持ちがいいとか、ちゃんと人の話を聞くとか、それでいてちっぽけな男でもない、どっかの党の新人ちゃんたちと違って、きちんと勉強して、委員会でも本会議でも一年生議員ながら質問にも何度も立ち、そしてなによりも今のところは永田町臭が全くない、毒されている様子がないのがいい。
もう一度言うけれど、何度でも言うけれど、こういう男が日本の宰相になるっていうのは、なかなか案外いいのじゃないかと、落合貴之は、今のところ僕がそんなふうに思えるただひとりの政治家なのである。

なんだか妙な応援。応援になってない?

さあ、これで、企んでいるイベント告知の準備ができた…

その告知記事へ
 ⇒「ありふれたファシズム」の再々上映会
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