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「よみがえる琉球芸能 江戸上り」

ドキュメンタリー(69分/2012年)
監督:本郷義明

160年の時を越え、現代に蘇る《江戸上り》
~沖縄の伝統芸能のルーツを辿る~


琉球は古くから武力での外交を廃し、芸能文化の交流や貿易で国を栄えさせてきた。
1609年、琉球は薩摩藩の侵攻によりその支配下に置かれた。
琉球国王尚寧とその一行は、駿府の家康、江戸の秀忠に謁見するため二千キロの旅に出る。

江戸上り一行の規模はおよそ100人、薩摩藩士らを加えると数百人の大行列になった。江戸上りの琉球人は見るからに異国人であった。中国風の衣装を身に着け、路次楽(ろじがく)を奏しながら行く行列は、各地の沿道の人々に大変な人気であった。
江戸城内と薩摩江戸屋敷では、御座楽(うざがく)の演奏と琉球舞踊を披露した。幕府や薩摩藩にとっては、「他国」を支配する権威を示す機会であったが、琉球にとっても、琉球の文化を示す重要な機会であった。

江戸上り絵巻

それから200年以上にわたって行われた「江戸上り」、しかしその資料は乏しい。近世琉球文化の復元は、当時を描いた一幅の絵巻物から始まる。加えて、古くから残る音楽や舞踊、神事の舞、交流のあった中国に伝わる音楽などを総合して紐解いていく。

そして今、様々な人の力によって、「江戸上り」が160年の時を超えてスクリーンに蘇る。

江戸上り

琉球芸能の粋を集めて披露した江戸上りが復元され、東京日本橋三越劇場で舞台公演が果たされるまでを追う。

上映日時:6月28日10:00~
(※上映後に琉球舞踊「上り口説(ぬぶいくどぅち)」を御披露します。踊りは宇夫方路、地謡は高山正樹(安冨祖流)です。また野村流の与那覇クラブと宮森クラブの皆様をゲストに迎え、「上り口説」の安冨祖流と野村流の違いを実演を交えて説明します。)


※6月28日は他に14時から「ゆんたんざ沖縄」、19時から「恨を解いて浄土を生きる」がございます。是非併せてご覧ください。お得な3枚綴りチケットもあります。)

 喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
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