「なまず」(2012年5月 metro公演)

metro公演録画編集作品
監督:天願大介

演劇や映画がふざけないでどうする!
なまずはグロテスクだがよく見ると愛嬌があるし食うと美味い。湿地では最強、暴れれば災害を起こす。世界有数の地震国に住む我々の先祖は、地中に潜む巨大ななまずが暴れないよう、霊験あらたかな要石をなまずの頭と尻尾のあたりに置いた。安政の大地震で鹿島神宮(要石がある)は大恥をかき、巷には体制を嘲笑する「なまず絵」が溢れた。大きな出来事があった時、そのことを何かに置き換え、洒落のめしふざけ厭がらせをする。それが日本国の伝統だ。ふざける能力のない奴は「野暮」だと軽蔑される。そもそも芸能はふざけたものだ。そもそも芸能はふざけたものなのだ。
天願大介
なまずキャスト


【公演データ】
劇場:神楽坂die pratze(2012年7月閉館)
公演日:2012年5月23日~27日
作・演出:天願大介
出演:斎藤 歩 若松 力 池田 遼 鴇巣直樹 月船さらら

なまずmetro:
2009年1月、月船さららと出口結美子で結成された演劇ユニット。しかし、2011年早々に出口結美子が結婚のため女優を引退。そこから月船さららは新生metroをリスタートさせた。「なまず」は新生metroの第二弾であった。

※「なまず」は、2013年5月に、さらにでっかく成長して東京芸術劇場シアターイーストで蘇った。再演である。その楽日の前日、ある方から是非観に行けという案内が来た。このクソ忙しい時にこんなタイミングでと思ったが、どう考えても面白そうである。時間を工面して出掛けた…なんと、何もかもが我々の映画祭にピッタリではないか。初演時のものなら映像化したものがあるという。なんとか映画祭で上演できないものか、終演後のロビーで、僕はさっそく携帯を取り出していたのである。
(高山正樹)



天願大介は今村昌平の息子、映画監督でもある。だから映像化された「なまず」は、単なる舞台記録ではない。映像作品としての完成度も高い。実際に初演の舞台を見た方も、また進化した再演を体験した方も、きっと必見である!

上映日時:6月24日14:00~
※6月24日は他に10時から「引き際」、17時から“演劇のれっすん”、19時から「極私的エロス・恋歌1974」がございます。是非併せてご覧ください。お得な3枚綴りチケットもあります。)
 ⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
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