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「引き際」(2011年10月 metro公演)

metro公演録画編集作品
監督:天願大介

今、我々は分かれ道に立っているのだから
テーブルにはチップが積み上げられている。
これ以上突っ込んだら危険だとわかっているのに、賭けた金が大きすぎて誰も席を立てない。
勝ち続けることは不可能なのだ。では何のために賭けを続けるのか。
第二次世界大戦の日本は突っ込んで破滅する道を選んだ。引くことは実に難しい。
だが、それが美しいものでなくとも、どこかに必ず引き際はある。
天願大介
ひきぎわ

【公演データ】
劇場:赤坂RED/THEATER
公演日:2011年10月6日~13日
作・演出:天願大介
出演:若松武史 柄本時生 鴇巣直樹 月船さらら 村上 淳

月船きららmetro:
月船さららと出口結美子で結成された演劇ユニット。2009年1月に旗揚げ公演「陰獣 INSIDE BEAST」を成功させ演劇界に大いなるインパクトを与えた。その後、舞台版「妹と油揚」「痴人の愛」と次々と作品を世に送り出し、人気を不動のものとする。
しかし、2011年早々に出口結美子が結婚のため女優を引退。その衝撃の中、月船さららは新生metroをリスタートさせた。そして、天願大介の書き下ろし作品「引き際」に挑んだ。

「引き際」:
演劇は即時的に時代を表現する芸術との思いから、原発事故半年で天願大介が書き下し上演された舞台。誰もが不安・疑問を持ちながら声をあげず、引き際を知らぬまま突き進んできた日本の近未来、否現在を風刺する。自粛の対局にある気概に満ちた舞台であった。


だが、天願大介は今村昌平の息子、映画監督でもある。だから映像化された「引き際」は、単なる舞台記録ではない。映像作品としての完成度も高く、実際に舞台を見た方も必見である!

上映日時:6月24日10:00~
※6月24日は他に14時から「なまず」、17時から“演劇のれっすん”、19時から「極私的エロス・恋歌1974」がございます。是非併せてご覧ください。お得な3枚綴りチケットもあります。)
 ⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
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