2013年06月21日(金)00時00分
山猫合奏団ライブ「山之口貘を奏でる」
【出演】
作曲・電子ピアノ:白石准
言葉(語りか歌か):高山正樹/楠定憲
※楠定憲の参加は6月16日に決定しました。

サプライズもいくつか用意している…
上演日時:6月23日14:00~
(※貘さんの娘さん山口泉さんを迎え、お話を交えながら進めます。)
※6月23日は他に10時から「カメジロー」、17時から腹話術(無料高座)、19時から短編芝居二本立がございます。是非併せてご覧ください。お得な3枚綴りチケットもあります。)
⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
『思弁』や『雲の上』では戦争や衝突を繰り返す大国の理不尽さを、『鮪に鰯』ではビキニ核実験を描き、『貘』では獏に核兵器廃絶の願いを託した。
『不沈母艦沖縄』では沖縄戦で無残に破壊された遠い故郷を想い、『沖縄よどこへ行く』では中国の脅威に脅えた沖縄県の歴史を辿り、アメリカ統治下に置かれた故郷の祖国・日本への復帰を切実に願った。『弾を浴びた島』では久し振りの帰郷で、琉球語が消失した戦後の姿に直面した困惑を描いた。
喜多見と狛江の小さな映画祭を企画運営するM.A.P.は、“おきなわおーでぃおぶっく”というシリーズで、CDを制作している。沖縄関連の小説・戯曲・エッセイなどの音声化、いわば聞く書物である。
これまでのラインナップがこれ。
最近、たくさんのウチナーンチュの方々に御協力を頂き、ウチナーグチに挑戦してCDを作った。
そんな“おきなわおーでぃおぶっく”が、ずっとやりたかった素材、それが日本を代表する詩人の一人、沖縄出身の山之口貘であった。
娘の泉さんには、もう数年前に詩を使う許可を頂いていたのだが、いざ手を付ける段になって、誰に読んでもらうのがいいのか、どのような料理の仕方ができるのか、なかなか定まらず、いよいよ今年の7月、貘さんの没後50年がやってくる。そして著作権が切れる。そうなれば、きっと多くの表現者が貘さんの詩を使いはじめるに違いない。できればその前になんとか形にしたい。それが許諾してくださった泉さんに対しての感謝と、そして何よりも詩人山之口貘に対して敬意を表すことになると思っていたのだ。しかし、なかなか具体的なアイデアが浮かばず、もうこれまでかと諦めかけていた。
ところが、答えは意外と身近にあったのである。
小生M.A.P.代表の高山正樹が参加しプロデュースもしている山猫合奏団は、言葉と音楽の化学反応を標榜する実にユニークなユニットである(と信じている)。たまたま宮沢賢治を素材にした作品が多いが、特に宮沢賢治に対する拘りはない。おもしろい言葉があればすぐに飛びつく習性がある。
先日、草野新平記念館で演奏した際、記念館の希望で、草野新平と坂本遼という詩人の言葉に曲をつけた。これがなかなか楽しかった。それ以来、山猫合奏団の作曲家白石准は、詩の言葉に曲を付けたがっている。この機を逃すと、いつ白石准の興味が失せるとも限らない。
「どう、やらないか」「やる」
ふたつ返事で決まった。
「でも、あんな尖がった映画祭なのに、大丈夫かな」
「大丈夫、山之口貘の詩は十分に尖がっている」
冒頭のWikipediaの引用を読んでもらえばわかろうというもの、でも、白石准のことだから、もっと柔らかい詩を選ぶかもしれない。彼の耳は、言葉の意味ではなく、ことばの音を聞いている。それでかまわない。山之口貘であればそれでいい。
「でも、ミミさん(娘の泉さん)のことを詠った詩は必ずひとつ」
「わかった」
さて、いったいどんな音に仕上がってくるのか、小生は読まされるのか歌わされるのか、はたまたラップでもやらされるのか、期待して待っているのである。
【おまけ】
作曲・電子ピアノ:白石准
言葉(語りか歌か):高山正樹/楠定憲
※楠定憲の参加は6月16日に決定しました。
サプライズもいくつか用意している…
上演日時:6月23日14:00~
(※貘さんの娘さん山口泉さんを迎え、お話を交えながら進めます。)
※6月23日は他に10時から「カメジロー」、17時から腹話術(無料高座)、19時から短編芝居二本立がございます。是非併せてご覧ください。お得な3枚綴りチケットもあります。)
⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
『思弁』や『雲の上』では戦争や衝突を繰り返す大国の理不尽さを、『鮪に鰯』ではビキニ核実験を描き、『貘』では獏に核兵器廃絶の願いを託した。
『不沈母艦沖縄』では沖縄戦で無残に破壊された遠い故郷を想い、『沖縄よどこへ行く』では中国の脅威に脅えた沖縄県の歴史を辿り、アメリカ統治下に置かれた故郷の祖国・日本への復帰を切実に願った。『弾を浴びた島』では久し振りの帰郷で、琉球語が消失した戦後の姿に直面した困惑を描いた。
(※Wikipedia「山之口貘」より)
喜多見と狛江の小さな映画祭を企画運営するM.A.P.は、“おきなわおーでぃおぶっく”というシリーズで、CDを制作している。沖縄関連の小説・戯曲・エッセイなどの音声化、いわば聞く書物である。
これまでのラインナップがこれ。
最近、たくさんのウチナーンチュの方々に御協力を頂き、ウチナーグチに挑戦してCDを作った。
そんな“おきなわおーでぃおぶっく”が、ずっとやりたかった素材、それが日本を代表する詩人の一人、沖縄出身の山之口貘であった。
娘の泉さんには、もう数年前に詩を使う許可を頂いていたのだが、いざ手を付ける段になって、誰に読んでもらうのがいいのか、どのような料理の仕方ができるのか、なかなか定まらず、いよいよ今年の7月、貘さんの没後50年がやってくる。そして著作権が切れる。そうなれば、きっと多くの表現者が貘さんの詩を使いはじめるに違いない。できればその前になんとか形にしたい。それが許諾してくださった泉さんに対しての感謝と、そして何よりも詩人山之口貘に対して敬意を表すことになると思っていたのだ。しかし、なかなか具体的なアイデアが浮かばず、もうこれまでかと諦めかけていた。
ところが、答えは意外と身近にあったのである。
小生M.A.P.代表の高山正樹が参加しプロデュースもしている山猫合奏団は、言葉と音楽の化学反応を標榜する実にユニークなユニットである(と信じている)。たまたま宮沢賢治を素材にした作品が多いが、特に宮沢賢治に対する拘りはない。おもしろい言葉があればすぐに飛びつく習性がある。
先日、草野新平記念館で演奏した際、記念館の希望で、草野新平と坂本遼という詩人の言葉に曲をつけた。これがなかなか楽しかった。それ以来、山猫合奏団の作曲家白石准は、詩の言葉に曲を付けたがっている。この機を逃すと、いつ白石准の興味が失せるとも限らない。
「どう、やらないか」「やる」
ふたつ返事で決まった。
「でも、あんな尖がった映画祭なのに、大丈夫かな」
「大丈夫、山之口貘の詩は十分に尖がっている」
冒頭のWikipediaの引用を読んでもらえばわかろうというもの、でも、白石准のことだから、もっと柔らかい詩を選ぶかもしれない。彼の耳は、言葉の意味ではなく、ことばの音を聞いている。それでかまわない。山之口貘であればそれでいい。
「でも、ミミさん(娘の泉さん)のことを詠った詩は必ずひとつ」
「わかった」
さて、いったいどんな音に仕上がってくるのか、小生は読まされるのか歌わされるのか、はたまたラップでもやらされるのか、期待して待っているのである。
【おまけ】
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