fc2ブログ

「イエロー・ケーキ」クリーンなエネルギーという嘘

ドキュメンタリー(108分/2010年)
監督:ヨアヒム・チルナー
歌:バンツェル 音楽:フレッド・クリューガー

2011年アラスカ国際映画祭コダック賞 エコフィルム映画祭ホイユー・フォン・ディトフェール賞
大西洋自然と環境フェスティバル最優秀記録映画賞

母なる大地から心臓をえぐり出してはならない
それは灰の詰まった瓢箪と化し、やがては世界を破滅に導く
(ホピ族の予言より)


イエローケーキチラシ表 イエローケーキチラシ裏

※「イエロー・ケーキ(yellow cake)」とは、天然のウランを精錬して生まれる黄色い粉末のこと。世界中の原子力発電所が求める燃料である。これがなければ原発は稼働しない。

原子力発電の燃料として使われるウランの採掘の裏を暴いたドキュメンタリー。原発の燃料となるウランの鉱石採掘の段階で、放射性物質が大量に発生している事実を、オーストラリア・カナダ・アフリカのナミビア・旧東ドイツ等世界各地の採掘所を5年間にわたり取材して明らかにした。処理不可能な放射性廃棄物の現状は見るものを驚愕させる。世界が隠ぺいし続けているウラン鉱採掘に潜む真実は、いかなる映画やテレビも凌駕する衝撃である。ウランが人と自然にもたらすものの実態を知って初めて、我々は新たなエネルギー創出への第一歩を踏み出せるのだ!

●日本におけるウラン採掘事情
鉄腕アトムの妹の名前に採用されたほど馴染み深い元素であるウラン。国内で発見されたウラン鉱床のうち、岡山県と鳥取県の県境の人形峠の鉱床では、実際に採掘されウラン濃縮プラントも建設されたが、採算に合わないために採掘中止。2001年にはプラントも閉鎖。だが、ウラン残土が民家近くで放置されその処理を巡って最高裁まで争われたことはあまり知られていない。また東電をはじめとする日本企業は世界各地のウラン鉱山開発に出資し、国内の原発稼働用にウランを輸入し続けている。

【上映日時】
1)6月22日10:00~
(※上映後、リック・タナカ氏のオーストラリア実況トーク)
※6月22日は他に14時から短編芝居二本立て、19時から「あしたが消える」がございます。是非併せてご覧ください。
2)6月26日14:00~
※6月26日は他に10時から「あしたが消える」、17時からリック・タナカ「エネルギーの話」(無料企画)、19時から「ポスターガール」がございます。是非併せてご覧ください。
 ⇒喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α オフィシャルサイト
関連記事

Comment

コメントの投稿

Comment
管理者にだけ表示を許可する