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桜いっぱいのハンセン病資料館にて

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国立療養所多磨全生園。
桜1

桜2

桜3

その一角にある(正しくは隣接する)国立ハンセン病資料館。その一階にある映像ホール。
要約筆記は東京の派遣センターに依頼した。でも、プロジェクターやスクリーンは、主催者側で準備しなければならない。資料館にはないので、M.A.P.のモノを持参してきた。
※今考えれば、東京大学には潤沢なお金があるのだから、使用料くらい頂戴すればよかった。
要約筆記準備

始まった。
2時半頃、平沢さんが病院から外出許可を貰って、この会場に来てくださるらしい!

要約筆記準備2

そして、平沢さんは颯爽とやって来た。
舞台に上がった平沢さんは、上田さんのことを「この人は素晴らしい人なんです、日本にノンステップバスを導入させた人、ボクは尊敬しているんです」と紹介した。そして、「だから、どうしても今日は来なければいけないと思ったのです」と。

講演会

20分くらいで、すぐに病院に戻りますと仰っていた職員の方々、でもその心配をよそに、平沢さんは語り続けることを止めなかった。


しかし。
今回、手話通訳は東村山にある団体にお願いした。お値段は狛江より少し高い程度。驚いたことは(3月24日の記事にも書いたことだが)、ここでやられるイベントで、要約筆記はともかく、手話通訳を付けるのは、この日が初めてだというのだ。そのせいか、客席には、耳の聞こえない方がかなりいらっしゃった。聞けば、東村山の聴覚の障がい者の方々は、ハンセン病資料館でやられているイベントには前からとても興味を持たれていたのだが、手話通訳がないので、参加する機会がなかったらしい。
また、この日は熊谷さんと上田さんのイベントだということで、車椅子の方々も多かったのだが、客席は車椅子ユーザーのことを考慮しているとはとても思えず、そのことに憤慨していらっしゃる方もいたのである。

上田さんがやられてきた活動を深く理解し絶賛する平沢さんがいる多磨全生園・ハンセン病資料館。ここは、いわばハンセン病に対する偏見と闘うメッカである。それなのに、ここで行われるイベントに、今まで手話通訳を付けたことがないという、それは僕にとって、なかなか衝撃的な事実だった。

「健常者」が「障害者」を理解するのと同じくらい、「障害」を持った人が、別の障害を持った人を理解することが重要なんだと、僕は思ったのである。


【追伸】
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tag: 要約筆記  手話  全生園  上田要  熊谷晋一郎  平沢保治  【ハンセン病資料館イベント】 

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