「沖縄列島」

ドキュメンタリー(90分/1969年)
監督:東陽一

私は今日も爆音の中で眠るのだ
~1968年沖縄。基地に囲まれた返還前の日常を鋭く深くとらえた問題作~


沖縄列島
(C)1969 東プロダクション

第一会場(M.A.P.)
【上映日時】
1)1月29日(木)19:10~
2)1月31日(土)10:30~
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料金:1200円(割引チケットあり)
ご予約は…
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またはM.A.P.まで直接お電話にて、お問い合わせもこちら:03-3489-2246

戦後23年の沖縄の現実
映画は再生ガラス工場でガラスびんの打ちくだかれるシーンからはじまる。打ちくだかれるのはアメリカ資本の沖縄産コーラの空きびんだ。飛び散るガ ラスの破片、溶解炉の炎。声がかぶさる。「日本の政府とね、日本の国民はね、私たちをアメリカに売りはらった…それは娘を売りはらった親父と同じ…恥ずか しくないのか」
戦後23年の沖縄の現実が、さまざまな断片から浮き彫りにされる。見終えてみて冒頭のシーンの象徴性が迫ってくる。

さまざまな現実
東京・晴海埠頭の渡航制限撤廃闘争で焼き捨てられるパスポート。米軍基地にはりめぐらされている有刺鉄線。床屋になりたい少女の夢。米軍兵士に相 手にされない女性の泣き顔。基地をなくすと生活ができなくなると演説する一人の男。集団脱走の絶えない少年院。復帰協会長のインタビュー。ひめゆりの塔で 死ぬのを免れた女性。嘉手納空軍基地から飛び立つB52。原子力潜水艦の冷却水で放射能汚染された海に潜るダイバー。主席選挙の攻防。石油貯蔵基地に揺れ る平安座島、宮城島。サトウキビ農業合理化に反対した宮古島の農民。生産コストにもいたらない、パイナップルをもぐ石垣島の農夫たち。パイナップル工場で は沖縄の労働者より低賃金で台湾の女工さんたちが働く。混血の少女もまじるコザ高校の運動会。伊江島の土地を米軍から取り戻そうと闘争をつづける老人一一 多くの風景、人々の貌、声がスクリーンにちりばめられる。ストーリーがあるのは演劇集団の舞台の上だけだ。

新しい記録映画の出現
しかし、このさまざまな現実の断片が寄せ集められてみると、沖縄列島全体が世界に不協和音を発していることに気づくだろう。この見事な手腕は、とくにカメラワークの絶妙さに新しい記録映画の世界の出現を思わせる。

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