南灯寮のみなさんへの手紙

南灯寮の総会があるという日の朝、急いで寮生の諸君に向けて手紙を書いてみました。総会は10時から。今から届けに行ってきます。
僕は、諦めてはいませんよ(笑)


南灯寮のみなさんへ

沖縄県読谷村残波岬近くの公園にある「残波大獅子」を、住民の方々と作った彫刻家 金城実さんの彫刻展を、6/11~6/15南灯寮のすぐ近く、島田歯科さんの2階にあるM.A.P.にて開催します。

金城さんは学生時代(正確に言うと予備校生時代)南灯寮に(つまりもぐりの寮生として)暮らしていらっしゃいました。そんなこともあって、今回の金城実彫刻展関東ツアーの最後をここ喜多見で飾ることになりました。
実さんも会場にいらっしゃいます。50数年ぶりに狛江に戻ってくることを、すっかり変わってしまっただろう町の様子を見ることも、とても楽しみにされています。

せっかく狛江に来るのだから、是非とも南灯寮に行ってみたい、現在の寮生の皆さんと話をしてみたい、そんな強い希望もお持ちで、その実さんの思いを、なんとか叶えたいと、我々スタッフ一同もずっと考えてきました。

実さんの頭の中には、復帰前に東京へ出てきた時のエピソード、半世紀以上前の南灯寮のこと、もう面白くて、そしてびっくりするような話がいっぱいです。その話を、一番に話して聞かせたいのは、きっと皆さんに違いありません。77歳になった実おじーが狛江に来るのは、おそらく今回が最後だと思います。

どうでしょうか、そんな金城実さんと、ゆんたくしてみませんか?
何人かでも(たとえ一人でも)生の金城実と南灯寮で会って話してみたいという学生さんがいるなら、そしてお許しいただけるのならば、実さんをお連れして、南灯寮にお邪魔したいと願っています。もしそんな素敵な機会が実現するならば、沖英寮の女子学生さんたちにも声をかけてみたいと思ってもいます。

※今回の彫刻展ですが、この狛江M.A.P.会場限定で、報道カメラマンの大城弘明さんの写真展と同時開催となりました。この夢のようなコラボは、今まで沖縄でもなかったことで、それがこの狛江の小さな町で実現したことを、とても嬉しく思っています。それが叶ったのも、ここ喜多見に南灯寮があることと無関係ではありません。南灯寮はたくさんの沖縄の先輩たちから注目されているということだと思います。
今回の彫刻展には、ちゅらさんの藤木勇人さんもいらっしゃるとのこと、もし南灯寮での“金城実と寮生のみなさんのゆんたくの会”が実現すれば、そこに合わせて来られるよう、ご連絡したいと思っています。
高山正樹(M.A.P.代表)


【同日夜9時に追記】
総会に出て、直接寮生の皆さんにお話しする機会を、寮監さんから頂きました。しかし限られた時間なので、結局は皆さんに配った上の「手紙」を読んで欲しいと言うこと以外には何も話せませんでした。みんなあまり興味がないという印象ではありました。
大学一年生か二年生か、せっかく東京の生活を謳歌しはじめたばかりなのに、ここに来てまでまた沖縄でもない、みんなそんな気持ちなのかもしれません。それはよ〜く理解できます。

後は寮生君たちの判断に任せ、南灯寮の食堂を後にして、連絡を待つことにしました。

しかし一向に連絡はありません。最終的な全てのスケジュールを、もうすぐにでも決めなければなりません。しびれを切らして、南灯寮に確認にいきました。「今朝の件、いかがなりましたか?」

結果、金城実さんと南灯寮生のゆんたく、あくまで非公式に、実さんが近くに来たので、たまたま訪問するという形ではありますが、ついに実現することになりました。
約40名(寮生全員)のうち、参加希望は5名位とのこと。これまで数週間、東京や沖縄や、さらには石垣島まで、関係ありそうな、繋がりがありそうな、たくさんの方々に片っ端に相談し、そして何度も寮に足を運びました。そうした努力の割には小さな成果なのかもしれません。しかし全く動きそうになかった山をズラしたのだから、これはきっと大きな一歩に違いないはずだと信じることにします。

たくさんの方々の「それはいい試みだから、絶対やった方がいい」、そんなご意見や応援に支えられてここまできました。
そして、寮生の皆さんに直接お話する機会をくださった寮監さんはじめ、最後にこちらの提案を受け入れてくれた寮生の諸君に、心から感謝いています。ほんとうにありがとう。
(文責:高山正樹)
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